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ひで坊な日々

主に私の仕事と信条に関わるメディアからの備忘録と私の日常生活から少し・・・                             
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:2008:04/09/10:33  ++  サスライト、パソコンの情報漏洩防止、専用端末使わずコスト10分の1。

日本ユニシス前面採用
 システム開発のサスライト(東京・千代田、植松真司社長)はパソコンからの情報漏洩(ろうえい)を防止する低価格システムを開発した。専用パソコンを活用する「シンクライアント」システムに比べ、機能は限定されるが導入コストは十分の一に抑えられる。このほど日本ユニシスが全面採用を決定。在宅勤務制度を拡充したい企業などに売り込む。
 新システムの「サスティックスリー シンクライアントレイヤー」はUSBメモリー型の認証機器と専用サーバーで構成する。企業の社員などが使用している既存のパソコンにUSB機器を接続し画面にパスワードを入力するだけで、社員が社内で使用しているソフトが専用サーバーを介して自動的に起動する。
 作業後のデータはサーバーに蓄積。社員が誤って保存しようとしても機能せず、パソコンの紛失などでの情報漏洩(ろうえい)を防ぐ。
 電機大手が展開するパソコンにデータを残さない「シンクライアント」システムは専用パソコンが必要で、導入費が一台あたり三十万円前後かかる。サスティックの場合は使用できるソフト数などが制限されるが、同三万円程度に抑えられる。
 日本ユニシスが同システムの利便性と安全性を約一年かけて百人規模で検証し、このほど全面導入を決めた。
 早ければ二〇〇八年度中にグループ会社を含め「五千―六千人に導入したい」(同社グループIT推進部)。
 在宅勤務以外にも災害対策用の需要も見込めるため、サスライトは日本ユニシスとの契約をきっかけに初年度二万人以上の採用を目指す。
 サスライトは植松社長が東京大学在学中に出願した特許を基に〇四年に設立。東京大学エッジキャピタル(東京・文京)などが出資している。
【図・写真】USB型の認証機器で専用サーバーと連動、情報漏洩を防ぐ
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:2008:04/09/10:32  ++  石炭高騰、鉄・電力に波及、国内の負担2.1兆円―自動車や家電、転嫁巡り綱引き。

鉄鋼原料用と発電用の石炭価格が二―三倍に跳ね上がると、日本には二〇〇八年度だけで少なくとも二兆一千億円のコスト負担増がのしかかる計算になる。鉄鋼メーカーはすでに鋼材価格の値上げ交渉に入っているが、石炭高騰を受けて上げ幅を上積みする構え。負担の配分を巡って自動車や家電、造船業界と綱引きを繰り広げることになるが、一部は最終製品・サービスの価格に転嫁される可能性が高い。(1面参照)
 〇八年度の鉄鋼原料用石炭(原料炭)価格が〇七年度の三倍の一トン三〇〇ドル程度になると、鉄鋼業界には一兆五千億円の負担増になる。一方、発電用の石炭価格が二・三倍の同百二十五ドル前後になると、電力業界には六千億円の負担増になる計算で、合計では二兆一千億円のコスト増になる。
 鉄鋼向けでは鉄鉱石の六五%値上がりも決まっており、こうした要素を含めると、資源高による鉄鋼業界の負担増は二兆五千億円以上になる計算。各社はすでに現在一トン八万円強の鋼材価格を二万円程度上げる方向で交渉している。しかし今回の石炭高騰分を加味すると、値上げ幅を二万五千円に拡大しないと採算が合わないといい、幅を上積みして交渉に臨む見通しだ。
 鋼材値上げの影響は幅広い業種に及ぶ。年間四百四十万トンの鋼材を使う造船業界の場合、昨年の建造実績(約五百四十隻)で割ると、一隻あたりの鋼材使用量は約八千トン。鋼材値上げが一トン二万円なら単純平均で一隻一億六千万円の負担増になる計算だ。業界では鋼材価格の上昇分を転嫁できる受注方式の導入も検討している。
 建設・不動産業界にも重しとなる。マンションの場合、建設費に占める資材費は二割で、鋼材分はその四分の一とされる。昨年末から鋼材価格はすでに三割上昇しており、大手ゼネコンからは「一段の値上げは厳しい」と悲鳴があがる。マンション分譲を手掛ける不動産会社も、売れ行き不振で販売価格を抑制しているため粗利益率は一割を割っており、資材価格の上昇分を吸収する余力は乏しい。
 特に値上げに抵抗を強めているのが、消費財メーカーの自動車や家電業界だ。自動車の場合、一台当たり平均一トンの鉄が使われており、値上げが通ればコストは一台二万円上がる。最終製品への転嫁は困難として強く抵抗、素材使用量の削減にも取り組む考えだ。
 家電メーカーも状況は同じだ。例えばエアコンは原価の六割が鉄やレアメタル(希少金属)を含めた金属素材とされる。業界ではすでに家庭用エアコンを二万―三万円値上げする動きが表面化。三菱電機は代替素材の利用など対策を進めているが、素材高騰を受けて今後発売する製品価格の値上げも検討している。
 丸紅経済研究所の柴田明夫所長は「今回の資源高は中間段階で吸収できる規模ではない。ガソリンや食品だけでなく、今後は消費財価格にもじわりと影響を及ぼすだろう」と分析する。
 一方、資源高が長期化すれば中国など資源を大量消費する企業への打撃は日本以上に大きい。「資源の利用効率が高い日本企業はこれまで以上に優位性を発揮できる」(芥田知至・三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員)との見方もある。

:2008:04/09/10:14  ++  発電用石炭価格2.3倍、08年度、鉄鋼向けは3倍で決着―製品に値上げ圧力

中部電力は八日、スイスの資源大手エクストラタと二〇〇八年度の発電用石炭の価格を前年度の二・三倍に引き上げることで合意した。他の電力会社も同じ上げ幅で決着する見込みで、電力料金の上昇につながる可能性が高い。新日本製鉄など鉄鋼大手も同日、鉄鋼原料用石炭の価格を三倍にすることで基本合意、鋼材価格を今後大幅に上げる考え。資源高による値上げ圧力が、自動車や家電、電力など幅広い最終製品・サービスに及ぶ。
(関連記事11面に)
 中部電は石炭使用量が電力会社で最も多く、同社の契約価格が業界の指標になる。世界的な需給逼迫(ひっぱく)を背景に、〇八年度の豪州産石炭価格を一トン一二五ドル前後とすることで合意した。〇七年度の五五―五六ドルを大きく上回って過去最高となり、石炭も石油に続き本格的な「一〇〇ドル時代」に突入した。
 中部電と並んで石炭使用量の多い東北電力も近く、同じ上げ幅で決着する見込み。電力業界は年間約八千万トンの石炭を使っており、今回の値上げは単純計算で年間約六千億円のコスト増要因となる。電力各社は燃料費の変動を料金に反映させる「燃料費調整制度」を採用しており、今回のコスト増分は十月からの電力料金に転嫁される。石炭火力への依存度が二割程度の電力会社の場合、今回のコスト増は約二%の料金値上げに相当する。
 日本は石炭需要のほぼ全量を輸入に依存。〇七年の輸入は前年比五%増の一億八千六百万トンとなった。新日鉄など鉄鋼大手と豪英系資源大手BHPビリトンも〇八年度の原料炭の価格を〇七年度比三倍の一トン三〇〇ドルに引き上げることで基本合意。鉄鋼業界のコスト負担は一兆五千億円膨らむ計算で、鉄鋼大手は自動車や家電用の鋼材価格を二割以上引き上げる方向で本格交渉に入る。

:2008:04/09/10:07  ++  【正論】文化庁の映画助成 衆議院議員、弁護士・稲田朋美

■助成の妥当性だけを問うた

 表現・言論の自由が保障されたわが国において、たとえ政治的、宗教的な宣伝意図のある映画を製作しようと公開しようと自由である。今回、映画『靖国 YASUKUNI』(李纓監督)の一部映画館での上映中止をめぐって私が批判の矢面に立たされている。私たちが問題にしたのは、この映画自体ではない。そこに文化庁所管の日本芸術文化振興会が750万円の公的助成をしたこと、その一点についてである。

 発端は一部週刊誌が「反日映画『靖国』は日本の助成金750万円で作られた」と報じたことだった。試写会を見た複数の友人からは、この映画に弁護士時代の私が映っているとも伝えられた。もちろん私は、この映画で観客の目にさらされることを同意したことはなかった。

 そこで2月に、私もメンバーである自民党若手議員の「伝統と創造の会」(「伝創会」)で助成金支出の妥当性を検討することになり、文化庁に上映を希望した。当初、文化庁から映画フィルムを借りて上映するとして、日時場所も決めたが、その後製作会社が貸し出しを拒否する。そして文化庁協力と書かれた国会議員向け試写会(主催者不明)の案内が配布され、伝創会の上映会は中止に追い込まれた。

 朝日新聞が報じたような「(私が)事前の(公開前)試写を求めた」という事実は断じてない。助成金を問題にする前提として対象となる映画を見たいと思うのは当然であり、映画の「公開」について問題にする意思は全くなかったし、今もない。「事前の試写を求めた」という歪曲(わいきょく)について朝日に訂正を求めているが、いまだ訂正はない。

 ≪「日本映画」ではない≫

 結論からいって同振興会が助成金を出したのは妥当ではない。助成の要件である(1)日本映画であること(2)政治的、宗教的宣伝意図がないこと-を満たしていないからだ。

 まず、この映画は日本映画とはいえない。振興会の助成要項によれば「日本映画とは、日本国民、日本に永住を許可された者又は日本の法令により設立された法人により製作された映画をいう。ただし、外国の製作者との共同製作の映画については振興会が著作権の帰属等について総合的に検討して、日本映画と認めたもの」としている。

 映画「靖国」の製作会社は日本法により設立されてはいる。しかし取締役はすべて中国人である。平成5年、中国中央テレビの日本での総代理として設立されたというが、映画の共同製作者は2つの中国法人(団体)であり、製作総指揮者、監督、プロデューサーはすべて中国人である。

 さらに靖国神社をテーマにしていること自体、政治性が強い。小泉元総理の靖国参拝をめぐっては国内外で議論があり、特に日中間で政治問題化した。しかも、この映画のメーンキャストは小泉元総理と靖国神社を訴えていた裁判の原告たちである。

 ≪歪曲された私の意図≫

 私も弁護士の立場から靖国神社の応援団として裁判にかかわったが、原告らは一貫して「靖国神社は、死ねば神になると国民をだまして侵略戦争に赴かせ、天皇のために死ぬ国民をつくるための装置であった」と主張していた。映画からは同様のメッセージが強く感じられる。

 映画の最後で、いわゆる南京大虐殺にまつわるとされる真偽不明の写真が多数映し出され、その合間に靖国神社に参拝される若かりし日の昭和天皇のお姿や当時の国民の様子などを織り交ぜ、巧みにそのメッセージを伝えている。

 私は、大虐殺の象徴とされる百人斬り競争で戦犯として処刑された少尉の遺族が、百人斬りは創作であり虚偽であることを理由に提起した裁判の代理人もつとめた。遺族らに対する人格権侵害は認められなかったが、判決理由の中で「百人斬りの記事の内容を信用することができず…甚だ疑わしい」とされた。ところが映画では百人斬りの新聞記事を紹介し、「靖国刀」をクローズアップし、日本軍人が日本刀で残虐行為をしたとのメッセージを伝えている。

 これらを総合的に判断すると、「靖国」が「日本映画」であり「政治的宣伝意図がない」とし、助成金を支出したことに妥当性はない。

 私は弁護士出身の政治家として、民主政治の根幹である表現の自由を誰よりも大切に考えている。だからこそ人権擁護法案にも反対の論陣を張っている。表現や言論の自由が最大限尊重されなければならないのは民主政治の過程に奉仕するからであり、表現の自由の名のもとに政治家の言論を封殺しようとすることは背理である。(いなだ ともみ)

:2008:04/09/09:57  ++  動脈硬化の危険度 「悪玉÷善玉」で目安 

心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞を引き起こす動脈硬化。その予防に欠かせないコレステロール管理の目安として、「悪玉」と呼ばれるLDLコレステロール値を「善玉」のHDLコレステロール値で割った数値が注目されている。LDLとHDLのバランスの善しあしを一目で把握できるのが利点で、専門医は「生活習慣の改善や医師の指導を受けるきっかけとして活用してほしい」と呼びかけている。(海老沢類、写真も)

 コレステロールは血液に含まれる脂質の一種。悪玉のLDLは体中の血管にコレステロールを運び、善玉のHDLは余分なコレステロールを回収する役目を担う。動脈硬化に詳しい東京医科歯科大学生命倫理研究センターの吉田雅幸教授は「両者とも体内の細胞膜に欠かせないものだが、LDLの量に比べてHDLが少なすぎると、コレステロールの供給過剰を招く。プラークと呼ばれる塊が血管に付着しやすくなり、動脈硬化の原因になります」と指摘。動脈硬化の予防には、悪玉のLDL値を下げるだけでなく、余剰分を回収してくれる善玉のHDL値を上げる必要があるという。

 日本動脈硬化学会は昨年4月、診断基準から従来の総コレステロール値を削除した。悪玉のLDL値「140以上」を「高LDLコレステロール血症」、善玉のHDL値「40未満」を「低HDLコレステロール血症」とし、動脈硬化性疾患を引き起こす危険性を指摘した。

 ただ、医師向けの診断基準をすべて覚えるのは大変だ。そこで手軽に危険度をチェックする目安として、吉田教授が紹介するのが「悪玉÷善玉」という数式。この値が「2・5以上」なら要注意で、健康な人なら「2・0以下」、糖尿病や高血圧といった危険因子を持っている人は「1・5以下」を目指すよう呼びかける。

 「悪玉のLDL値が同じ120でも、善玉のHDL値が60だったら『2・0』でほぼ標準だが、30なら『4・0』でリスクがより高いと判断できる。この値をできるだけ小さくするよう心がけてほしい」と吉田教授は説明する。

 

 吉田教授が掲げる指標の根拠は複数の研究データだ。軽症狭心症患者約100人を対象に実施した国内の臨床研究では、「悪玉÷善玉」の値が「2・5以上」になると、血管内のプラーク占拠率が目立って高くなった。また、昨年発表された米国での研究論文によると、この値が「2・0以下」になるとプラークの体積は縮小に向かい、「1・5以下」ではさらに小さくなったという。

 吉田教授は「さらに明確な基準を設定するにはより多くの臨床データが必要だが、この指標は一つの目安にはなる。動脈硬化は数十年単位の長い年月をかけて徐々に進行していく。手持ちの健診結果で誰もが計算できる数式なので、過去の健診結果もフォローしながら予防に役立ててほしい」と話している。

                   ◇

 ■禁煙と適度な運動を

 動脈硬化の予防には、生活習慣の改善が必要だ。日本動脈硬化学会はガイドラインで、禁煙▽食生活の是正▽身体活動の増加▽適正体重の維持と内臓脂肪の減少-の4項目を対策の柱に掲げている。東京医科歯科大学の吉田雅幸教授は「禁煙の徹底はもちろん、肉類よりも魚類や海藻、野菜、キノコなどを積極的に食べ、過剰な脂質の摂取を抑えることが大事。20~30分のウオーキングなど脂肪を燃焼させる運動も続けてほしい」とアドバイスする。

:2008:04/07/10:42  ++  日本のインターネット産業に大きな節目?--自民と民主が重要法案を準備

日本のインターネット産業の未来を、大きく揺るがす可能性のある極めて重要な法案が、自民党と民主党からそれぞれ今国会に提出されようとしている。話題になっているモバイルフィルタリング問題も内包しており、この法律がそのまま施行されれば、インターネットに関わるすべての事業者、人たちに多大な影響を与えそうだ。

 CNET Japanでは、各党が準備を進めている法律案の骨子にあたる資料を入手した。それは、自民党の「青少年の健全な育成のためのインターネット利用による青少年有害情報の閲覧の防止等に関する法律案骨子(案)」(以下、自民党案)と、民主党の「子どもが安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律案(骨子たたき台)」(以下、民主党案)の2つだ。

 自民党案は、前少子化担当相の高市早苗議員を中心とした党青少年特別委員会がまとめ、3月19日に議員立法案として内閣部会に提出したようだ。また民主党案は、4月2日付けで違法・有害サイト対策PT座長の松本剛明議員、同事務局長の高井美穂議員の連名で、『次の内閣』閣議提出資料として出された「子どもが安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律案中間報告」に付与されていた資料だ。

 両案の内容は、たとえば使われている言葉に「青少年」「子ども」などの差異は見られるものの、共に定義としては「18歳に満たない者」とするなど、極めて酷似している。

 実際に法案の条文まで策定している自民党案から、肝心の内容を簡潔にまとめよう。この法案の目的を一言でいうと、「健全に育成するために、どんな端末からであろうが18歳に満たない人がインターネットを利用した際に、有害な情報を閲覧できないようにすること」となるだろう。実際には以下のとおり書かれている。

この法律は、インターネットにおいて青少年の健全な成長を阻害するおそれがある情報が流通し、青少年のインターネット利用の良好な環境を整備する必要性が生じていることにかんがみ、インターネットを利用して青少年により青少年有害情報が閲覧されることを防止するための措置等を講じ、もって青少年健全な育成に資することを目的とすること。

 この目的を達成するために、内閣府に「青少年健全育成推進委員会」を設置し、この委員会が有害情報の基準を定める。この基準には、性や残虐性、犯罪、自殺、売春、心身の健康、いじめ、非行などに関連する6つの情報が示されている。

 そして、こうした有害情報を閲覧できないように防止する措置や努力は、インターネット業界に携わる事業者やサービス利用者などに課せられ、以下のとおり6つに分けられている。

  1. PC・携帯電話などのウェブサイト管理者等
    ウェブサイトに書き込まれる情報について管理権限を持つすべての人は、みずからのウェブサイトに有害情報を書き込む際や、書き込まれたと知った際に、18歳以上が会員となっている会員制サイトへの移行措置や、フィルタリングソフトウェア(一定の基準によって選別した有害情報の閲覧を制限するプログラム)で選別できるようにする措置、該当する情報の削除措置をとらなければならない。
  2. PC・携帯電話などのインターネットサービスプロバイダー
    (1)の措置を適正に実施するための担当者を選任する措置のほか、ウェブサイト管理者との契約に基づいて(1)の措置を実施するよう管理者に促したり、場合によってはISP契約の停止や解除の措置をとらなければならない。
  3. 携帯電話会社
    有害情報のフィルタリングサービスの提供を義務づける。ただし、利用者が青少年でない場合やフィルタリングサービスを利用しないと申し出た場合などは例外となる。
  4. フィルタリングソフト開発事業者とフィルタリングサービス事業者
    性能指針に合致したソフトを開発する努力をする措置、有害情報のデータベースを随時更新する措置をとらなければならない。
  5. PCなどハードウェアメーカー
    インターネットに接続できる機器を製造する事業者は、フィルタリングソフトをプレインストールしたうえで販売するように努力しなければならない。
  6. インターネットカフェ業者
    青少年が利用の客に対して、ほかから見通せる客席を利用させたり、フィルタリングソフトが機能している端末を利用させたりといった措置をとらなければならない。

 この措置をとらなかったり、違反したりした場合には、是正命令や立ち入り検査が行われるうえ、懲役刑や罰金刑などの罰則も用意されている。ただし、これに関してはウェブサイト管理者やISPと、有害情報を書き込んだ者との間に紛争が多発することが想定されるため、紛争のあっせんや調停、仲裁の業務を行う民間の調整機関「青少年有害情報紛争処理機関」を創設するという。

 この一方で、民主党の中間報告によると、法律案のために1月末からこれまで、警視庁や総務省、フィルタリングソフト事業者、ケータイ電話キャリア、コンテンツプロバイダ、ISP、有識者などに順次ヒアリングをすませており、その個別の名前も明記されているが、ヒアリングした内容などはわかっていない。

 この法律案に関しては、以下のブログなどで取り上げられているように、議論しなければならないさまざまな問題があると見られるが、議論どころか、まだ衆目を集めるには至っていない。CNET Japanでは、引き続きこの法案と影響などについては取材を進めていく。

  • 池田信夫 blog

:2008:04/04/12:01  ++  情報システム業界、赤字案件撲滅へ指針、顧客側の理解カギに、受注獲得とジレンマも。

情報システム業界が、赤字案件撲滅に向け対策を急いでいる。システム構築の契約内容が不透明で、最終的に赤字になる案件が後を絶たないためだ。国内大手は顧客説明用の設計書作成ガイドラインを策定。中堅各社も開発範囲など責任を明確にする契約手順を作った。ただ契約透明化には利用する側の企業や官公庁の理解が不可欠。あしき商慣行脱却には課題がまだ多い。
 「日本のシステム業界のレベルアップに向けた第一歩だ」。三月に開いた「発注者ビュー検討会」の会見で、NTTデータの山田伸一常務執行役員は力説した。
 同検討会は同社や富士通、NEC、日立製作所など国内システム九社で発足。約二年かけて、設計書のガイドラインを作成した。「外部設計」と呼ばれるシステムの機能内容や予算について、顧客と合意形成する過程で使う設計資料だ。
 開発システムの構成を表示する「画面編」、システム処理する業務の一覧やデータ処理の流れを示す「システム振舞い編」、システムに使うデータの種類と相関関係を定義する「データモデル編」の三種類で、吹き出しを使って記述したり、一覧表にするなど顧客が理解しやすい設計図の作成方法を作り上げた。
 ガイドラインは四月以降、情報処理推進機構(IPA)のソフトウェア・エンジニアリング・センターが主体となって普及に努める。「ガイドラインを将来、国際標準規格にして海外でも使われるようにしたい」(鶴保征城ソフトウェア・エンジニアリング・センター所長)という。
 顧客が中堅・中小企業である中堅システム各社も動き出している。システム会社約百五十社が加盟する日本コンピュータシステム販売店協会と、ソフト開発会社約五百社で構成するコンピュータソフトウェア協会は今春、経済産業省と組んでシステム開発での契約事項を統一する指針を作った。
 ソフトの不具合に対する保証期間や開発日程、セキュリティーの要件など項目を細分化して顧客と開発前に責任分担をはっきりさせる考えだ。
 「IT技術者が少ない中堅中小企業が顧客でも理解できるように、契約内容をメニュー化した」(経産省情報処理振興課)。開発費用三百万円以上のシステムを契約する場合に適用する。
 目に見えない多数のソフトを複雑に絡み合わせて作るシステムは、予算や機能の設定があいまいとなりがちで、後になって顧客の要望と食い違う場合が多い。「開発システムで、顧客がすぐ満足するのは三割程度にとどまる」(経産省)。その結果、システムの作り直しなどで納期や予算が狂い、結果的に赤字案件となる。
 一連のガイドラインは顧客との食い違いを防ぐためのものだが、顧客が従来のあいまいな発注を求め、それに従ってしまえば、システム会社の努力は絵に描いた餅(もち)で終わってしまう。
 発注者ビュー検討会の参加企業も、全開発案件に対して策定ガイドラインを適用する比率は十分の一や半分程度などと答える企業が多い。正論を押し通すか、受注獲得を優先するかのジレンマから脱し切れていない。
 「今後はユーザーも加えて、開発の超上流段階からシステムの中身について合意形成できる方法を考えないといけない」(IPAの鶴保所長)。社会全体で見直さない限り、システムの契約トラブルの芽を完全に摘み取ることは難しそうだ。

:2008:04/04/11:59  ++  日立情報システムズ、コンサル短期で安く、課題絞り込み、中小企業向け10日で。

日立情報システムズは今月、企業の業務に関するコンサルティング事業に参入する。重要な課題に絞り込み、十日間という短期間で改善策の提案を終える。費用は従来の数分の一で、主に中堅・中小企業が対象。内部統制関連事業で培った業務上の問題点を効率良く抽出するノウハウを活用。システム構築や保守・運用案件の受注増につなげる。
 同社は従来も顧客企業のシステム構築などに先だって業務手順を分析して改善策を提案するコンサルサービスを手掛けていた。コンサルのノウハウが蓄積したことからこのほど事業化する。
 コンサルタント二十人でスタートし、今年度中に五十人に増員する。コンサル事業の売上高を二〇一〇年度までの累積で計百億円に伸ばす。
 コンサルタントは、顧客企業の各部門から計四時間ずつ業務手順などを聞き取る。聞き取った内容は、その場でコンサルタントがパソコンでフローチャートなどにまとめる。「一連の聞き取りで平均百五十前後の課題を抽出できる」(大川原文明チーフコンサルタント)といい、この中から特に重要な課題を五つ程度選んで十日間以内に改善策を提案する。IT(情報技術)による解決法以外に、人員配置の最適化なども助言する。費用は原則二百五十万円。
 この改善策に基づく新たな業務手順の設計も二十日間、五百万円で請け負う。必要なシステムなどを明示し、改善効果を模擬実験(シミュレーション)で評価する。
 従来のコンサルサービスは聞き取りに二カ月かかり、費用も一千万円を超えることが珍しくない。同社は提案する改善策を必要最小限に絞ることで期間と費用を抑えた。

:2008:04/03/15:40  ++  御手洗冨士夫経団連会長に聞く、景気下振れの懸念、「政治不況」打開を。

日本経団連の御手洗冨士夫会長は二日、日本経済新聞のインタビューで、「今や景気は踊り場で、下振れの危険が高まっている」との認識を示した。「国民不在の政局がこのまま続けば、政治不況と言われても仕方がない」と述べ、自民・民主の両党首による事態の打開を強く求めた。
 ――ガソリン暫定税率が失効した。
 「政府も救援策や資金繰り策など手を打っており、混乱は最小限にとどまるのでは。ただ結果として二兆六千億円と、消費税一%に相当する穴が財政に開く。これをカバーする財源は無い。暫定税率復活の是非は明言しないが、とにかく与野党は国民本位の立場で話し合いをして、決着を図るべきだ」
 ――日銀総裁も不在で、ねじれ国会の副作用が顕在化している。
 「日銀総裁は早急に決めるべきだ。米国の景気後退がはっきりしてきたなかで、七カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議は世界不況を救うための連携の輪だ。そこに日本の中銀総裁が居ないとなると世界の笑い物になる。海外にも財務省出身の中銀総裁がいる。国を代表するポストの人事の選択肢を狭めてはいけない」
 「世界経済の状況からみても、日本経済の下振れの危険は今、非常に大きくなっている。一ドル=一〇〇円前後で推移していればいいが、さらなる円高や資源高が進むと相当の影響が出る。株価も下がっており、含み益をはき出しにくい。政治と経済という車の両輪のうち、今は政治という片方の車輪がしっかり回っていない。これに経済までが変調をきたせば政治不況の声が上がってもおかしくない。ねじれ国会を前提に、それでも粛々と政策が実行される仕組みを早急につくるべきだ」
 ――政治のリーダーシップ欠如が混乱を長引かせているのでは。
 「福田康夫首相は三月末、道路特定財源の一般財源化を含めた二〇〇九年度の税制抜本改革案を発表された。これは重い。経団連が引き下げを求めてきた法人税も含め、景気動向や先行きといった全体の観点から歳入の議論をやり直す時に来ている。これは今までの内閣が避けてきたことで、評価したい」
 ――道路特定財源の一般財源化は支持できる内容か。
 「産業開発や工場誘致など地方にとって必要な道路は必ずある。特定財源を一般財源化しても道路のニーズは無くならない。首相が言う税制の抜本改革とは、一般財源化の議論だけではないはずだ。一般財源化の問題については、受益者負担が前提の特定財源の性格をどうみるかなど、まさに税全体の議論をする中で考えてもらいたい」
 「歳出面では社会保障がひとつの課題。今の保険料方式は互助という保険の精神からは理想的だが、制度としては破綻している。この現実を踏まえれば消費税による全額税方式という結論しかない。経済協力開発機構(OECD)加盟三十カ国の大部分は二ケタ税率の消費税(付加価値税)を課している。そのあたりを参考に経団連としても近く提言を出したい」

:2008:04/03/15:18  ++  景気足踏み岐路の日本経済(1)政官の不全重い代償――読めぬ政策、縮む投資・消費。

「大赤字。資金繰りも不安だ」。ガソリンの暫定税率が切れた一日、都心近くのガソリンスタンド経営者はこう言って頭を抱えた。競合店に対抗し、在庫の暫定税率分を自前で負担して値下げせざるを得なくなったからだ。通常は一店平均三十三キロリットルの在庫がある。在庫を少し圧縮していたとしても、全国四万五千のスタンドで三百億円規模の損失が生じる恐れがある。
相次ぎ執行停止
 群馬県は十七億円分、岡山県は当面四十九億円――。税収の見通しが立たなくなった地方自治体も相次いで道路予算の執行を止めた。地方分の税収減は四月だけで六百億円。政府・与党は暫定税率を一カ月で元に戻し、税収を交付金などで穴埋めする構え。「凍結は一時的で、発注が後ずれするだけだ」(政府関係者)との強弁も聞こえるが、経済は無傷で済まない。
 失政がいかに打撃を与えるか、如実に示したのは昨年の改正建築基準法施行による混乱だ。帝国データバンクの調べでは同法の影響で倒産した建設業者は累計で三十五件、二月は十三件に急増した。「住宅着工の急減で五十万人分の雇用機会が失われた」という試算もある。先送りされた分の住宅着工は徐々に回復するものの、産業界には回復不能なつめ跡が残る。
 制度や政策がぶれ、先が読めなければ、企業は生産や投資の計画を立てられず家計も生活設計ができなくなる。三井物産の槍田松瑩社長は「投資先候補の国が日本のような政治状況なら、企業はまず投資を手控えるだろう」と憂慮する。
 外国企業の日本進出の活発さを示す対内直接投資をみると、二〇〇七年は上半期の約二兆二千億円に対し、下半期は五千億円弱に急減した。とくに十一、十二月は引き揚げ額が流入額を上回る流出超。外国人投資家の日本株売りだけではなく、昨夏の参院選後、金融市場の混乱と相まって企業の対日投資意欲も冷え込んだ。日本総合研究所の高橋進副理事長は「構造改革が進まず、潜在成長率が下がるリスクが強まっているからだ」と警鐘を鳴らす。
 ニッセイ基礎研究所の推計では、ガソリンの暫定税率がなくなると勤労者世帯の可処分所得は〇・三%押し上げられる。民主党幹部は「ガソリン価格が下がれば一般庶民は拍手喝采だ」と言うが、賃金が伸び悩む中で、“ガソリン減税”をしても、将来の負担増に身構える家計の消費は盛り上がらない。政官の機能不全の代償は大きく、企業や投資家、家計の心理を冷やすリスク要因になる。
金利上昇圧力も
 もう一つのリスクは財政悪化と金利上昇圧力だ。
 「これでどうやって(民主党と)闘うんだ」。暫定税率の期限切れが不可避になった三月下旬、自民党幹部はこう言って、大田弘子経済財政担当相を責め立てた。福田政権が打ち出す成長戦略の原案に、財政出動を伴う政策が入っていなかったためだ。追い詰められた与党でも、目先の歓心を買うバラマキ圧力が高まりつつある。
 農業補助金の拡充などを掲げる民主党に与党も張り合えば財政規律は緩む。政府は一一年度に国と地方の基礎的財政収支を黒字化する健全化目標を掲げるものの「もはや赤信号が点灯している」(日興シティグループ証券の佐野一彦氏)。
 今後は二兆六千億円分の税収がある暫定税率を復活できるかが焦点になる。それすらできなければ、膨らむ社会保障費を手当てするために必要な消費税を含めた税制改革の展望はまったく開けない。
 長期金利の指標である十年物国債利回りは一・三%台。昨夏以降、景気減速を映して〇・六%下がった。しかし超長期の三十年債は二・四%台と、「財政悪化プレミアム」が上乗せされて〇・一%の低下にとどまる。市場では「財政悪化による金利上昇の恐れがある」との声が出ている。

 景気が足踏みしている。踊り場で踏みとどまるのか後退に向かうのか。岐路に立つ日本経済を点検する。

:2008:04/03/14:53  ++  東芝、原発1兆4000億円受注、米で4基――WH買収後、最大。

東芝が米国の電力会社二社から計四基の原子力発電所を総額約一兆四千億円で受注することが二日、明らかになった。傘下の米ウエスチングハウス(WH)の新型軽水炉が採用される見込み。二〇〇六年にWHを買収してから最大規模の受注となる。東芝は先に米国で八千億円の原発受注も決めており、新設ラッシュが続く米国市場で攻勢を強める。世界最大の市場である米国での実績をてこに、新興国を含めた原発事業の世界展開を加速する。(関連記事11面に)
 受注が内定したのは米電力大手、スキャナ社がサウスカロライナ州に建設する原発二基と、米サザン社がジョージア州に建設予定の二基。いずれもWH社の新型の加圧水型軽水炉(PWR)「AP1000」を採用し、出力は一基あたり百十万キロワット級。一六―一九年の稼働を予定している。
 スキャナとサザンの二社は三月末に米原子力規制委員会(NRC)に建設・運転許可を申請した。今月半ばにも、WHを主契約者とする契約を東芝側と交わす見通しだ。
 沸騰水型軽水炉(BWR)を手掛ける東芝は、〇六年秋に四十二億ドルでPWRを持つWHを買収した。WHは東芝傘下入り後、昨年夏に中国浙江省と山東省で計四基、総事業費で一兆円規模の原発を受注している。世界で主流になると見込まれるPWR方式で東芝―WH連合が相次ぎ大型受注に成功したことで、今後各国への売り込みで優位に立てるとみられる。
 東芝は三月下旬にも米電力大手のNRGエナジー(ニュージャージー州)から原発二基を受注しており、これらを合わせると東芝―WHは一年で三兆円超の受注を獲得したことになる。二方式の軽水炉を持つのは東芝連合だけで、今後世界市場での受注拡大を狙う。
 米国では一九七九年のスリーマイル島での原発事故以来、原発の新設が途絶えていたが、エネルギー政策の転換で今後二十年間で約三十基の原発の新設が計画されている。資源高や地球温暖化を背景に、世界では今後二十年間で百五十基以上の原発建設計画がある。これらを巡り、東芝―WH、三菱重工業―仏アレバグループ、日立製作所―米ゼネラル・エレクトリック(GE)の企業連合三陣営が激しい受注合戦を繰り広げている。
 東芝は原子力事業で営業利益率一〇%を目指している。仮に単独で一兆円規模の原発を受注すれば営業利益は単純計算で数百億―千億円程度。同社はWH買収に約五千億円を投じており、大型受注を通じて、当初買収後十七年と見ていた投資回収の時期を早めたい考えだ。
 ▼軽水炉 原子炉の冷却材などに普通の水(軽水)を使うもので「加圧水型(PWR)」と「沸騰水型(BWR)」の二方式がある。発電タービンを回す蒸気の発生方式が異なり、PWRは放射性物質を含む水を蒸気発生器に送り、放射性物質を含まない別の水を蒸気にする。BWRは原子炉の中で直接水蒸気を発生させる。BWRは建設費が割安だが放射能の管理が難しいとされる。

:2008:04/02/10:28  ++  武田との共同出資会社、日立、完全子会社に。

日立製作所は一日、武田薬品工業と共同出資する日立インスファーマ(大阪市)を同日付で完全子会社化したと発表した。共同出資会社は武田薬品の情報システム業務を請け負う目的で設立され、武田薬品以外の製薬会社のシステム開発や運用保守も手掛けている。日立インスファーマは完全子会社化を機に機動力を高め事業拡大を狙う。
 日立インスファーマは二〇〇六年二月の設立。資本金二億二千五百万円。出資比率は日立六六%、武田薬品三四%。〇六年四月に事業を始め、同年度の売上高は約五十億円。
 共同出資会社設立時の取り決めに基づき、事業開始から丸二年となる〇八年四月一日に武田薬品が、保有する日立インスファーマの全株式を日立に譲渡した。

:2008:04/02/09:45  ++  デル、地元テキサス州の工場閉鎖と人員削減続行を発表

Dellは米国時間3月31日、膨大な額のコストを削減する取り組みの一環として、テキサス州オースティンにあるデスクトップPC製造工場を閉鎖するという、厳しいレイオフを発表した。

 このオースティン工場は、かつて同地にあったもっと小規模な工場の後を引き継いだもので、同社がきめ細かい「受注生産」戦略を実現し、10年とたたないうちにCompaqをかわしてPC業界のトップに躍り出ることに成功した場所だ。注文を受けてからPCを組み立てるという手法で、Dellは部品の在庫の保有期間を最小限に短縮し、コストを削減した(実際、テキサス州ラウンドロックを本拠とするDellの工場では、部品の在庫を持っておらず、フォークリフトが床の白線をまたいでその都度運んでいた)。

 今でもDellは物流管理と低コスト製造の分野でトップをいく企業だと考えられているが、同社の市場シェアは2005年から徐々に失われ始めた。これには顧客サービスの質の低さといった諸要因があげられる。Dellは現在、Hewlett-Packard(Compaqを買収)の下位となる世界第2位のPCメーカーとなっている。

 Dellはまた、少なくとも8800人の従業員を削減するという従来からの計画を再確認した。同社はこれまですでに、3200人の従業員を削減している。こうした対策により、同社は今後3年間、年平均30億ドルのコストを削減できると見込んでいる。

 Dellは、テネシー州とノースカロライナ州にも工場を有している。

:2008:04/02/09:38  ++  インテル:「モバイル機器にとって素晴らしい未来はすぐそこに」

携帯情報端末(PDA)や携帯電話、スマートフォンなど、呼び方はさまざまだが、これらの機器は小型化、薄型化、軽量化を続けている。これらの機器を考案し続けているエンジニアたちにはおめでとうと言いたいが、このまま彼らについて行ったら、私はいずれ失明することになるだろう。

 目は疲れたら休ませればいいが、それが不可能に近いことは分かっている。人は年取ると、遅かれ早かれ体が言うことを聞かなくなる。しかし、もし将来のガジェットの発明者らが小型化を考え続けるつもりならば、彼らは大型化を検討し始めるべきだ。純粋にデザインだけ見れば、AppleのiPhoneのディスプレイは大変素晴らしい。しかし、それとて半歩前進したにすぎない。ユーザーは依然として小さめのスクリーンを凝視しなければならない。データの入力方法も細かい作業であることは言うまでもない。

 今週、中国の上海で開催されるIntel主催の開発者フォーラムで、それらの疑問に答えようとする試みがなされる。Intelはそこで、同社の研究者らが成し遂げた成果に関する最新情報を発表する予定。特に同社は、パーソナル機器の性能を向上させるための新たな方法を模索してきた。この点に関するIntelの売り込み文句は「いつでも、どこでもつながる」である。

 この技術はまだ開発段階だが、面白いことになりつつある。Intelによると、機器に十分な計算リソースと組込型センサを搭載することにより、広域接続でインターネットに接続したり、(任天堂のWiiのように)身体運動を感知したり、オフィス内の近くのディスプレイに無線接続したりすることが可能になるという。

 私は、Comdexで行われたさまざまなビデオ基調演説を最後まで聞いた時のことを思い出した。その中で「ハイテクの先見者たち」は将来、ごく普通の人々は今と同じことを容易にこなせるようになると明言した。例えば、名刺を相手に無線で送信したり、さまざまな取引を無線で行うなどだ。今のところ、機器の性能はまだこのような状況には近づいていない。しかし、Intelの通信技術研究所の所長を務めるKevin Kahn氏は、複数の断片がようやく1つになりつつあると語る。

 Kahn氏によると、センサ研究の分野における1つの大きな問題は、依然として、機器が行動や心的要素、物理的要素を認識できるようデータをどれだけ正確に理解するかだという。それでも、研究が実を結びつつあると同氏は語る。

 Kahn氏は、Intel Developer Forum(IDF)に参加するために出発する前に、次のように語った。「1年半前は、単なるPowerPointのプレゼンに過ぎなかった。いま現在、かなりの部分が研究レベルでは現実のものになってきている。われわれは、現実になる技術を検討しているところだ」(Kahn氏)

 「明らかに、(小さな)画面は視覚的には制限を受ける。確かにインターネットにはアクセスできるが、それだけではだめだ。小さな画面ではうまく表示できないサイトもある。そこでわれわれは、研究所内で理想的なモバイル版とは何かを模索してきた」とKahn氏は付け加えた。

 Intelは上海で、マルチバンドに対応し電力効率に優れたCMOSトランシーバのデモを行うことになっている。最終的には、真の意味でのデジタル対応マルチ無線を目指す。だが、複数の無線技術を統合し、小型化するにあたって、今後さらなる作業が必要になるだろう。端末が、画面Xは任意の画面ではなく、ユーザーが自分のデータを表示したいと思っている画面であることを把握するための認証をどうするか、という問題も残っている。

 技術的課題だけでなく、Intelは業界独自の構造にも直面することになる。消費者家電業界とコンピュータ業界はこれまで、それほど仲がよかったわけではない。だが、断片化しているように見えるが、PC業界は標準合意という観点では、すばらしい成果をあげてきた。ところが、消費者家電となると、山積みになっているさまざまな種類のテレビのリモコンを思い出していただければここで説明する必要もないだろう。

:2008:03/31/11:30  ++  特集―回避できるか「4月危機」、米国市場、金融機関の損失焦点、他。

 四月には国内外で政治・経済の重要日程が相次ぐ。動揺が続く世界の金融市場は、米国などの企業決算や経済指標の動向を注視している。国内でも、暫定税率問題や日銀総裁ポストの空白など日本の政策中枢部に生じた「真空状態」が解消されるめどは立っていない。食品など生活必需品の値上げなども目白押しだ。「四月危機」という言葉も浮上するくらい波乱要因の多い四月が幕を開けようとしている。(1面参照)
 信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題の震源地である米国では四月以降も金融機関の損失がさらに拡大し、金融市場が再び動揺しかねない状況が続きそうだ。月末には連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されており、連邦準備理事会(FRB)の動きも焦点だ。
 中旬には米銀最大手シティグループなど大手金融機関の一―三月期決算の発表が相次ぐ。サブプライムローンを裏付けとする債務担保証券(CDO)など住宅関連の金融商品だけでなく、商業用不動産ローンなどにも価格下落が広がっているため、アナリストらは相次いで業績予想を下げている。
 米証券オッペンハイマーは直近の調査リポートで、シティは一―三月に合計百三十一億ドル(約一兆三千百億円)の評価損を計上する可能性があるとの試算を公表。JPモルガン・チェースもメリルリンチの業績予想を引き下げた。
 決算で多額の追加損失を計上し財務体質の悪化が進んだ場合、減配などで対応しきれなければ再度の資本増強が課題となりかねない。昨年後半以降、シティやメリルは中東の政府系ファンドなどから多額の資本を受け入れてひとまず難局を乗り切った。だが、その後も業績悪化に歯止めがかからないため、政府系ファンドも追加出資には慎重な姿勢に転じているとされ、新たな資本増強は難航する恐れもある。
 その場合、公的資金の注入を求める議論が高まりそうだが「市場原理を重視する共和党政権下での実現は難しい」(米債券運用大手ピムコのビル・グロス最高投資責任者)との見方は根強い。放置すれば「貸しはがし」が横行して、ヘッジファンドが破綻したり、実体経済への悪影響が強まる可能性がある。
 市場では「フェデラルファンド(FF)金利は近く二%まで低下する」(ゴールドマン・サックスのエコノミスト、ヤン・ハチウス氏)などの見方があり、月末のFOMCでの追加利下げを期待するムードが濃厚。同日発表の一―三月の米国内総生産(速報値)はマイナス成長を予想する市場関係者も多い。
(ニューヨーク=山下茂行)
 ガソリン値下げで幕開けとなる四月。ただ食品価格や電力料金の引き上げなどが重なるため、家計にとっては、じわり負担増の新年度となりそうだ。
 ガソリン暫定税率が期限切れとなり、一日以降、各地の給油所でガソリンの値下げが予想されるが、その幅が暫定税率分に相当する一リットル当たり二十五円となるかどうかは給油所によって分かれそうだ。
 暫定税率期限切れ前に手当てした在庫を多く抱える給油所では、税率分の下げ幅を二十五円ではなく、二十二―二十三円に圧縮する動きも出ている。一方、「顧客とのトラブルを避けたい」として、会津ゼネラル(福島県会津若松市)や柿本石油(青森市)など二十五円引き下げを宣言した給油所もある。
 ややこしいのは四月二十九日以降に、与党が衆院で税制関連法案を再可決し、再びガソリン価格が上がる場合だ。消費者は買いだめに走るとみられ、ゴールデンウイーク前にあたるだけに、再び給油所などでの混乱が予想される。
 家計を圧迫しそうなのが食品の相次ぐ値上げ。長年価格が変わらず「物価の優等生」といわれた牛乳やしょうゆなどの出荷価格が一日から一斉に上がる。いずれも原材料費高騰が理由で、例えば牛乳の値上げは三十年ぶり、しょうゆの値上げも十八年ぶりだ。
 影響が大きいのが政府の小麦売り渡し価格の三〇%引き上げだ。昨春から三度目の値上げとなるが今回は上げ幅が大きいだけに、パン、めん類、菓子などの価格が四月下旬以降アップするのは必至。このほか電力やガス料金、国際線の航空運賃、国民年金の保険料などが上昇し、家計へのしわ寄せは避けられない。
 第一生命経済研究所は食品などの生活必需品価格が二〇〇六年並みに〇・九%上昇すると、個人消費の減少などを通じて実質国内総生産(GDP)を〇・二―〇・三%引き下げると試算。暫定税率の廃止はガソリン値下げによる個人消費の押し上げ効果もあるが、道路建設の凍結などで〇八年度実質GDPを〇・二%下げるとみている。
 七十五歳以上の高齢者向け医療保険「後期高齢者医療制度」も始まる。月約六千円(都道府県によって異なる)の保険料徴収は年金などからの天引きが中心になる。
 新制度の負担割合をみると、高齢者の保険料は一割にとどまり、公費が五割、健康保険組合など医療保険からの支援金が四割。高齢化が急速に進むなか、大企業の健保などにさらにしわ寄せがいく可能性もある。
 日銀総裁ポストの空席が続くなかで、国内のマーケット関連では重要日程が目白押しだ。
 四月一日には、日銀が企業経営者の景況感などを調べた企業短期経済観測調査(日銀短観、三月調査)を発表する。民間予測では、大企業製造業の業況判断指数(DI)はプラス一三。昨年十二月の前回調査より六ポイント悪化する見通しだ。景気の回復基調とともに改善傾向をたどってきた指数が、二〇〇四年当時の水準に逆戻りするという予想だ。原材料高や円高・株安、世界的な金融市場の混乱などが経営者の心理にどの程度悪影響を与えているかが焦点になる。
 一週間後の八日、九日の両日には日銀が金融政策決定会合を開く。この時点までに次期日銀総裁が決まらなければ、総裁不在のまま金融政策を決める異例の事態になる。景気の潮目が変わりつつあるなかで、政策のかじ取りも内外の経済・金融情勢を見極める難しい判断が求められる。
 中旬には主要七カ国(G7)がワシントンで財務相・中央銀行総裁会議を開く。総裁空席の場合は、日銀からは白川方明副総裁が総裁代行として出席する。世界的な景気減速・市場混乱に対する各国の協調確認が主要テーマになるとみられるが、市場では日本の発言力が弱まることを懸念する声もある。
 四月三十日の政策決定会合では、日銀が向こう二年の経済・物価の見通しを記した「展望リポート」をまとめる。中期的な金融政策の方向を決める目安となるだけに通常よりも重要な会合になる。
 四月下旬には企業の〇八年三月期の決算発表が本格化する。日本経済新聞社の二月末の集計では上場企業(新興三市場・金融を除く)の〇八年三月期の経常利益は前期に比べ四・五%増と五期連続で最高益を更新する見通しだが、足元では業績予想の下方修正が相次いでいる。米景気変調でドル安・円高が加速しているためだ。原材料高もあり、市場では〇九年三月期は七期ぶり減益との見方が強まっている。
 ゴールドマン・サックス証券は円ドル相場が一ドル=九五円で推移すれば、上場企業の〇九年三月期の経常利益は一一%減になると試算。野村証券は対米ドルで一円の円高は主要企業の経常利益を〇・五%押し下げるとみている。決算発表で〇九年三月期業績見通しの悪化がはっきりすれば、ひとまず落ち着きを取り戻している株式相場が荒れる展開も予想される。
 税率引き上げか、据え置きか――。ガソリンにかかる暫定税率の三月末の期限切れに伴い道路特定財源の存廃を懸けた与野党攻防は第二幕に移る。ヤマ場は四月末。暫定税率復活に向け与党が租税特別措置法改正案を衆院で再可決に踏み切れるかどうかだ。これに先立つ四月二十七日投開票の衆院山口2区補欠選挙の結果が重要な意味を持つ。
 「今の税率水準は維持しなければならない」。福田康夫首相は二十九日の日本経済新聞などとの会見で、道路特定財源の暫定税率を廃止する民主党の主張は受け入れない考えを強調した。
 租特法改正案のうち、土地売買にかかる登録免許税の軽減措置やオフショア・レポ市場の非課税措置などは与野党合意で五月末までの延長がきまった。一方で、道路特定財源の暫定税率失効により、放置すれば国と地方合わせて年間二兆六千億円の税収減が生じる懸念がある。
 暫定税率が期限切れとなったのは、衆院で二月末に可決した租特法改正案が、野党が主導権を持つ参院でたなざらしになっているため。与野党合意で暫定税率復活が決まり、同法案を参院で可決する可能性は低い。
 政府・与党は憲法の「六十日ルール」を活用した暫定税率の復活を目指す。同法案は四月二十九日になれば、参院で採決がなくても否決したとみなすことができる。この規定を使って衆院で三分の二以上の賛成で同法案を再可決し、成立させる方針だ。
 首相は道路特定財源を二〇〇九年度から全額一般財源化する改革の実行や環境対策などを訴えて税率維持への国民の理解を得たい考え。だが、ガソリン値上げに直結する衆院再可決を世論が支持するかどうかは不透明だ。その場合、民主は首相への問責決議案を参院で提出する構えをみせており、政局が緊迫する場面も想定される。
 与野党攻防の行方を占うのが、国土交通省出身者を擁立した自民党と、比例代表の現職議員を立てた民主との事実上の一騎打ちとなる衆院山口2区補選だ。
 福田政権下で初の国政選挙として、両党とも次期衆院選の前哨戦と位置付けてきたが、「衆院再可決」の直前となるだけに注目度が一段と高まるのは確実。どちらが勝利するかによって、衆院再可決や首相問責などを巡る政治判断に影響を与えそうだ。

:2008:03/26/15:46  ++  【正論】「総統選」以後 元駐タイ大使・岡崎久彦 「台湾人民の勝利」の意味は

民主政治で一つの政党が永く政権を持てば、スキャンダルも発生して民心は倦(う)む。しかし、台湾の総統選挙の結果はそれが予想させる以上の国民党の大勝であった。

 しかし、そのことは、かえって-負け惜しみでも何でもなく-台湾の将来について一種の楽観的な見通しを持たせるものかもしれない、と思うに至っている。

 つまり、台湾の有権者は国民党の勝利が中台統一の可能性に結びつくとは全く考えていなかったということである。そうでなければチベット事件の最中に統一の可能性のある選択をするはずがない。

 むしろ、当選した馬英九候補は初めから統一を支持しないと言っていたし、オリンピック・ボイコットさえ示唆した。また選挙戦を通じて、国民、民進両党候補はそれぞれがいかに台湾人意識を持つかを競い合ったと言う。

 従来私は台湾の自由と民主主義の将来について危惧(きぐ)を持っていた。民主主義は、与党と野党が民主制度の維持について、共通のヴィジョンを持っていなければ成立しない。

 ナチスのような独断的な国家観を持つ政党を民主選挙で選ぶということは、民主的方法で民主主義の終わりを選ぶということである。

 台湾の場合も、一国二制度を受容するような政権を選ぶということは自由と民主主義の終わりを意味する。

 香港では10年経っても普通選挙が行われていないが、実は、そんなことは末梢(まっしょう)的である。問題は香港の自由があと40年しか残っていないということだ。50年を100年にしても同じことである。自らの子孫の自由を放棄すると約束することである。

 ≪国民党でも安心?≫

 私はそれを憂慮した。中国の胡錦濤が提案し馬英九候補がこれに応じた和平協定交渉による平和的方法による場合でも、あるいは軍事的脅迫により屈服を迫る場合でも、総統が国民党である場合は、一国二制度に近いものを受け容(い)れる可能性が高いと考えたからである。

 そして、その可能性がゼロになるまでは民進党が政権を持つ方が安全と考えたのである。そうなれば民主的な政権の交代が行われても台湾の将来に心配がないからである。

 今度の選挙の結果は、ひょっとすると、あるいは台湾はもうそういう段階に達しているのかもしれないという希望を持たせてくれた。

 もちろんまだ手放しの楽観は許されない。国民党が立法院の4分の3と総統の両方を持っているという状況は二度と訪れないかもしれない。中国がそのチャンスを生かそうとするのは自然であろう。

 私は、今度の選挙の結果から中国が誤ったシグナルを受け取らないことを希望する。馬英九候補が大勝後「これは台湾人民の勝利」だと言ったことの背後にある台湾の民意を中国は理解すべきである。

 ≪米中の対応に注目≫

 中国が従来、プロパガンダか真意かはともかく、これまで標榜(ひょうぼう)していた経済の相互依存を深めることによる自然な統一の政策を採るのならば異存はない。

 私は元来政治と経済とは別のものと考えている。ただ、経済依存度の深まりを利用して、中国に投資した台湾企業に対する脅迫などの不正な手段を政治的に利用させないよう厳に警戒すべきである。

 今回の選挙結果から誤ったシグナルを受け取るべきでないことは、アメリカの一部の中国専門家にも言えることである。これで台湾海峡はしばらく現状維持で心配ない、とほっとすることは妥当である。しかし、これで将来統一の方向で台湾問題が解決すると想定することは、台湾の民意の重大な読み違えを犯す危険があることを指摘しておきたい。

 最後に、将来民主主義の作用によって、振り子が逆に戻ったとき台湾独立が醸し出す危険については、その危険は幻想であることを指摘しておきたい。台湾はすでに国際法上独立主権国家として認められる実体を有している、欠けているのは国際的承認だけである。より端的に言えば米国と日本による承認である。

 しかし米国政府は従来の米中政府間のコミュニケでがんじがらめになっているし、日本はこの問題で独立して行動する政治力を持たない。とすれば、台湾が独立を公式に宣言しても、現状と異なること皆無である。

 国民党、というよりも台湾の民意が統一反対に徹している限り、台湾の中には台湾の将来について安定したコンセンサスが存在することになり、それは、民主主義のルールの下の政権の交代を可能にさせるものである。(おかざき ひさひこ)

:2008:03/21/11:07  ++  「メモリー景気」変調鮮明、価格下落、激しい消耗戦、東芝業績悪化の要因に。

半導体メモリー景気の変調が鮮明になってきた。低価格取引が続くDRAMに加え、動画や音楽の保存用に市場が拡大しているNAND型フラッシュメモリーも価格が急落。東芝の業績見通し下方修正の大きな要因になった。長期的な需要の伸びを見込む東芝は大型の設備投資を継続するが、米経済の失速もあり当面は価格回復のメドが立たない。各社は激しい消耗戦を強いられそうだ。
 「想定を超える価格下落で半導体事業が悪化した」。東芝の村岡富美雄専務は十九日の二〇〇七年度の連結業績修正会見でこう繰り返した。「HD―DVD」事業からの撤退に伴う損失千百億円に注目が集まったが、営業損益ベースでは半導体事業の影響も大きかった。
 東芝が昨年十月時点で予想していた〇七年度のNANDの価格下落率は年間四〇%。だが年末にかけて下落に拍車がかかり同五〇%まで拡大。半導体事業の営業利益見通しは千五百億円から八百五十億円に急落した。
 米インテルとマイクロン・テクノロジーの共同出資会社が製品出荷を本格化し、世界首位の韓国サムスン電子や二位の東芝が増産を継続。ただ価格下落の原因は各社のシェア争奪戦に伴う供給増だけではない。
 信用力の低い個人向け住宅融資(サブプラライムローン)を引き金とする米経済の失速でアップルの「iPod」などNANDの需要を引っ張る定番商品の伸びが鈍化。NANDは比較的高額のデジタル製品に使われるだけに、北米市場などの減少分を新興国の伸長ですぐに穴埋めする構図にならなかった。
 それでも東芝は設備投資のアクセルを緩めない。三重県四日市市の第四工場で増産を継続し、同市と岩手県北上市で〇九年春に新工場を同時着工する。提携先の米サンディスクと合わせ、約五年で総額一兆七千億円以上を投資する。価格が年五〇%のペースで下がっても、用途拡大により金額ベースでは年平均二割成長すると予測する。
 東芝はかつてDRAMで増産投資をためらった結果、サムスン電子に後れをとり〇一年末に撤退に追い込まれた。「失われた十年と同じ轍(てつ)は踏まない」。西田厚聡社長はリスク覚悟で規模の利益を追求する。
 一方のDRAMは供給過多が慢性化。昨年十一月にはパソコン用DRAMのスポット(小口取引)価格が一個一ドル割れした。採算ラインを下回る水準が続き、価格回復の兆しは見えない。
 唯一の日本勢であるエルピーダメモリはコスト削減を進めてきたが、〇七年十―十二月期に営業赤字に転落した。坂本幸雄社長は「価格が落ちるなら徹底的に落ちていい。そこで(DRAMを)やめる会社が出てくる」と話す。競合が脱落するのを待つチキンレースも辞さない構えだ。

:2008:03/21/10:59  ++  「福田離れ」じわり、日銀総裁人事で迷走、道路財源譲歩に含み―与党内、批判噴出。

福田政権の求心力低下が止まらない。日銀総裁人事の迷走ぶりで、政府・与党内では福田康夫首相や自民党執行部への批判が噴出。道路特定財源関連法案の修正協議に向けた対応でも、道路関係議員らに不信感がくすぶる。政権が失点を続けて「福田離れ」が加速すれば、ガソリン税の暫定税率が期限を迎える今月末以降、政局が一段と流動化する可能性もある。
 二十日午前、自民の与謝野馨前官房長官、中川秀直元幹事長が相次いで首相官邸を訪れ、首相と会談した。日銀総裁人事や道路財源修正問題の対応などで意見交換したとみられる。
 中川氏は会談後、日銀総裁の空席を招いたことについて記者団に「首相も真剣に考えている。首相の責任じゃない」とかばい、民主党の対応を暗に批判した。
 しかし、政府・与党には首相や自民執行部に矛先を向ける声が渦巻いているのが実情だ。首相が人事案提示を十八日まで引き延ばした揚げ句に、民主がノーを突きつけた武藤敏郎氏と同じ大蔵(現財務)次官経験者の田波耕治氏を総裁候補として提案したためだ。
 自民谷垣派の中谷元事務総長は総裁空席が確定した十九日、記者団に「何で事前の話し合いができなかったのか」と批判。伊吹文明幹事長の「おひざ元」の伊吹派総会でも「もっと早く提示すべきだった」「もめごとなく進めようとしたのが裏目に出ている」と首相の対応を疑問視する意見が続出した。閣僚経験者の一人は「首相は空気が読めない。KYだね」とぼやいた。
 一方の官邸では「伊吹氏ら執行部が民主と個別に交渉したのがうまく機能しなかった」との不満ものぞく。町村信孝官房長官は日銀人事を巡って「首相の指導力に陰りをもたらすことはない」と強調するが、官邸と与党の関係に不協和音を残した感は否めない。
 「何言っているんだ。絶対にのめない」。自民道路関係議員の有力者、古賀誠選挙対策委員長は十九日、電話してきた谷垣禎一政調会長に食ってかかった。
 原因は首相が道路特定財源について記者団に「全額一般財源化も視野に入れて検討する」と明言したこと。首相発言にはあいまいな部分もあるが、民主の求める全額一般財源化と暫定税率撤廃に含みを持たせた。
 谷垣氏が中心に進めている党内調整では民主案の「丸のみ」には応じない方向。それだけに首相の踏み込んだ発言に道路関係議員は戸惑いを隠せない。「谷垣氏がきちんと首相と腹合わせできていないのではないか」との不満もくすぶり始めている。
 日銀人事、道路財源以外にも、年金記録漏れ問題やイージス艦衝突事故への対応など難題は山積する。野党の攻勢に加え足元にも不安を抱えながら、首相は難しいかじ取りを迫られる。

:2008:03/19/09:56  ++  特集―国・自治体は戦々恐々、消える道路税収「2.6兆円」、新規事業など影響。

国や地方自治体の間で、来年度予算の歳入不足を巡って行政が混乱するという「四月危機」への不安が強まっている。揮発油税など道路特定財源の暫定税率がなくなれば、年間で国・地方あわせて二兆六千億円の税収を失う。新規はもちろん継続事業も中止を迫られ、橋の修繕など維持管理にも影響が出る。
 道路特定財源の税収は国・地方の合計で年間五兆四千億円。ガソリンにかかる揮発油税のほか自動車重量税や自動車取得税などに暫定税率が適用されており、三月末から四月末に期限が切れる。すべての期限が切れると、年間で国が一・七兆円、地方が〇・九兆円の税収減となる。
 四月末に衆院が租税特別措置法を再可決すれば税率は元に戻り、税収減の影響は一カ月分の数千億円程度でとどまる。「通常の税収の増減の範囲で対応できる」(財務省)はずだ。
 しかしいったん下がった税率を戻すのは難しいという声も強い。期限切れが「恒久措置」になれば、国は道路事業を大きく削るか、国債増発など新たな財源確保を探る必要が出てくる。
 国交省によると、暫定税率廃止後の国の税収一兆六千億円のうち、一兆二千億円は地方への補助金などに充てるという。残る四千億円は国道の除雪や維持管理で使い切ってしまうため「必要最小限の事業にすら手が回らなくなる」(道路局)と懸念を示す。
 地方にとっても「暫定税率が廃止されれば地方財政は混乱する」(東国原英夫宮崎県知事)。すでに暫定税率を前提に予算案を組んだ自治体が大半だからだ。愛媛県は暫定税率が廃止されれば歳入が落ち込み、道路整備に充てる県費が七十億円減少して二十二億円となるという。
 福井県は「歳入欠陥になれば、県内の道路建設の優先順位を見直す必要が出てくる」(県道路対策課)と想定。その場合、二〇〇八年度に完成予定か、継続の工事を最優先する考えだ。
 混乱を避けるため、暫定税率の期限切れを見込んで予算案を編成、議会に提出した市町村も出始めた。「最悪の事態を想定した」。福島県相馬市は暫定税率による上乗せ分として見込んでいた一億五千七百万円の税収を予算から削除。不足分を財政調整基金を取り崩して穴埋めした。鳥取県日吉津村でも、暫定税率分の予算計上を通常の半分にとどめた。
 自治体は金融機関などからの一時借入金で不足する財源を賄うこともできる。ただ借入額には予算で上限が定められており、変更には補正予算を組んで議会が承認する必要がある。地方債を発行すれば、長期にわたり債務が残り、財政健全化に影響が出る。各種基金を取り崩す選択肢もあるが、財政状態は厳しく余裕は乏しいのが実情だ。

:2008:03/19/09:35  ++  胡政権チベット騒乱で試練(社説)

中国の胡錦濤国家主席、温家宝首相の再選により二期目に入った「胡―温」政権はチベットでの大規模な騒乱で国際的イメージが傷つき、逆風の船出となった。中国の高成長を支えてきた対米輸出が減速し、インフレ圧力が増すなど経済運営も極めて難しい。八月の北京五輪を控え、内憂外患の試練に直面している。
 中国の国会に当たる全国人民代表大会(全人代)は五―十八日、北京で開かれた。民生重視を打ち出した全人代のさなかの十四日、中国チベット自治区のラサで騒乱が起き、多くの死傷者が出たことは遺憾だ。
 四川など三省でも僧侶らの抗議活動が広がり、武装警察に催涙弾などで鎮圧されたという。国際社会は中国当局の対応は人権への配慮を欠いているとして懸念を強めている。
 温首相は十八日の全人代後の内外記者会見で、ラサでの騒乱はチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ十四世の一派による「組織的に計画した陰謀だ」と断じ、北京五輪破壊を狙ったものだと非難した。
 ダライ・ラマ自身は同日の記者会見で騒乱への関与を改めて否定し、対話による解決を呼び掛けた。これ以上、対立を深めないためにも双方が対話を進めるよう望む。
 中国当局によると、ラサでの死者は十三人で「罪のない群衆が死亡した」(温首相)との立場だ。一方、チベット亡命政府は「八十人死亡」と発表、大きく食い違っている。
 中国の国内向けテレビはチベット族が商店などを破壊する映像は放送するが、鎮圧の場面は出てこない。NHKや米CNNの中国向けテレビ放送のラサ騒乱に関するニュースは中断されるなど海外からの報道を規制している。中国政府は情報を公開し、真相を明らかにしてほしい。
 今年の全人代では五年に一度の国家・政府人事も焦点だった。革命第五世代と呼ばれる習近平氏(54)が国家副主席、李克強氏(52)が筆頭副首相にそれぞれ選ばれた。五年後の「習国家主席―李首相」体制をにらんだ布石ともいえる。新体制への移行とラサの悲劇が重なった。
 「胡―温」政権は国際社会の中国を見る目が厳しいことを十分に自覚し、言論や報道の自由を含めた政治の民主化に早急に取り組むべきだ。

:2008:03/18/09:17  ++  世界株安、余震続く、日経平均、終値1万2000円割れ。

米国の金融システム不安の高まりで世界の金融資本市場が動揺している。十七日の東京市場ではドルが急落して円相場は一時、一ドル=九五円七七銭と十二年七カ月ぶりの円高水準に急上昇。これを受け日経平均株価は四五四円安と急落し、時価総額が純資産の何倍かを示す「PBR(株価純資産倍率)」が一倍を割る銘柄が東京証券取引所第一部の六割近くにも達した。同日のアジア株も大幅安となった。欧米の株式相場も安く始まり、世界的な連鎖株安の余震はなお続いている。(PBRは3面「きょうのことば」参照)=関連記事3、5、7、9、11面に
 十七日の東京株式市場では日経平均株価が大幅続落し、前週末比四五四円〇九銭(三・七一%)安の一万一七八七円五一銭で取引を終えた。市場関係者の多くが当面の下値とみていた一万二〇〇〇円台を割り込み、二〇〇五年八月以来二年七カ月ぶりの安値を付けた。
 二月二十七日に一万四〇〇〇円台を回復した日経平均は、二週間あまりで二二〇〇円以上も下落。日経平均が一万八〇〇〇円台だった昨年七月から見ると、東京証券取引所第一部の時価総額は五百八十兆円から二百兆円あまりも吹き飛んだ。
 米景気が後退局面に入ったとの見方から一時一ドル=九五円台まで円高・ドル安が加速。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に端を発した世界的な金融不安に加え、国内では日銀総裁人事を巡る政局の混乱も重なり「相場は売りが売りを招く悪循環」(国内証券)に陥っている。
 この日は東京市場の取引開始前に米金融大手JPモルガン・チェースがサブプライム問題で経営が悪化している米証券大手ベアー・スターンズの買収を発表したが、かえって市場心理を悪化させる結果となった。
 買収価格は一株当たり約二ドルとベアーの前営業日終値(三〇ドル)の十五分の一。救済合併で米金融システムが安定に向かうという期待よりも「むしろ著しく低い買収価格が米金融機関の傷口の深さを印象付けた」(大和住銀投信投資顧問の小橋裕一執行役員)。十八日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えながら、米金融当局が公定歩合の緊急引き下げに踏み切ったのも事態が切迫している証拠と受け止められた。
 動揺した投資家の売りは朝方から殺到し、取引開始前には三菱UFJフィナンシャル・グループへの売り注文は百万株に膨らんだ。急激な円高・ドル安による業績悪化懸念も重なり、東証一部ではトヨタ自動車やソニーなど六百九十五銘柄が安値を更新。さらに全体の約六割でPBRが一倍を下回った。PBRは企業の解散価値を示すとされ、一倍を下回ると時価総額が純資産より低い水準になり、株主にとっては企業を清算した方がより多くの価値を得られることになる。
 積極的な買い手が乏しいだけに、いったん売り注文が出ると値動きが一方通行になりやすく「日本株はもはや経済合理性だけでは説明の付かない水準」(第一生命経済研究所の永浜利広主任エコノミスト)との見方もある。

:2008:03/17/09:32  ++  ダライ・ラマ、国際社会に究明求める、チベット騒乱、四川で死者8人情報。

【ニューデリー=小谷洋司】インド亡命中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ十四世は十六日、中国チベット自治区での騒乱発生後初めて記者会見し、「平和を装うために武力を使っている」と中国政府の対応を非難した。騒乱への自身の関与は否定し、国際社会に事態究明を求めた。亡命政府は同日、騒乱での死者が八十人に達したと発表した。(関連記事7面、社会面に)
 亡命政府が本拠を置くインド北部ダラムサラで会見した。中国政府の対チベット政策を「恐怖による支配」「文化的虐殺」などと批判し、「国際機関がチベットの実情と(騒乱の)原因を調べてほしい」と呼び掛けた。
 チベットのあり方については「自治権は求めたが分離独立は求めていない」との主張を繰り返し、「我々の現実的なアプローチを多くの人が支持している。理解していないのは北京だけだ」と中国政府の強硬姿勢を批判した。八月の北京五輪開催には反対しないと表明した。
 一方、チベット自治区の共産党委員会は十六日、緊急拡大常務委員会を開き「(一般市民まで動員した)『人民戦争』を展開する」と強調、徹底した鎮圧姿勢で臨む方針を決めたことを明らかにした。
 国営の新華社は十五日に十人が死亡したと報じたが、その後は死者数を伝えていない。ただ、インドの非政府組織(NGO)チベット人権民主化センターは四川省のチベット民族の自治州で十六日、僧侶らと武装警察が衝突して八人が死亡したと明らかにした。ラサ以外で犠牲者が出たとの情報は初めて。
 在中国日本大使館は十六日、中国外務省に対し、ラサ滞在中の邦人五十四人の安全確保を要請した。中国中央テレビは同日、日本人とみられる三人が、警官隊に護衛され救出される映像を報道。同大使館が身元確認を急いでいる。

:2008:03/14/11:32  ++  非正規2000人を正社員に、日本郵政、ベアは600円で妥結。

日本郵政は十三日の春闘の最終交渉で、非正社員二千人を二〇〇八年度中に正社員にする方針を明らかにした。退職者が相次ぎ、業務が効率的に進まなくなっているため。昨年十月の民営化で職員が国家公務員でなくなり、正社員に登用しやすくなった面もある。
 正社員にするのは、日本郵政グループの郵便事業会社で働く月給制の契約社員。時給制の契約社員を月給制に切り替えることも進め、現場の能力向上につなげる。窓口業務を担当する郵便局会社でも、非正社員から正社員への登用を検討していく。
 労組側が千五百円を要求していたベースアップ(ベア)は、引き上げ額を六百円とすることで妥結した。ベアは旧日本郵政公社時代などを含めて七年ぶり。
 日本郵政は貯金や保険契約が減少し、郵便の取り扱いも落ち込むなど、経営環境が厳しくなっている。正社員への登用やベアはコスト増につながるが、持続的な成長のために必要と判断した。

:2008:03/14/10:11  ++  ドル急落円99円台、12年ぶり円高水準、米経済の不安増幅、日経平均427円安。

円相場が十二年ぶりに一ドル=一〇〇円の大台を突破した。十三日の欧州外国為替市場で一時一ドル=九九円七七銭まで上昇し、一九九五年十月以来、十二年五カ月ぶりの円高・ドル安水準をつけた。米欧などの金融当局は資金供給の協調行動に踏み切ったばかりだが、米景気の後退懸念は強く、ドル相場は対ユーロなども含めて全面安の様相を呈している。同日の東京市場では急速な円高を受けて、日経平均株価が前日より約四二七円下落、長期金利は二年七カ月ぶりに一・三%を下回った。米欧、アジアの株価も一斉に下落している。
 十三日の東京外為市場では、日経平均株価が下げ幅を広げるのと歩調を合わせるように円高が進行。夕方には欧州勢が円買いに追随し、日本時間の同日午後五時半ごろ、ロンドン外為市場で一ドル=一〇〇円を突破した。
 十三日午前のニューヨーク外為市場でも円相場は上昇、一時一ドル=九九円九六銭を付けた。正午(日本時間十四日午前一時)現在、前日比一円一五銭円高・ドル安の一〇〇円五五―六五銭で推移している。
 ドルは幅広い通貨に対して下落している。ユーロやシンガポールドル、スイスフランに対しては過去最安値をつけ、オーストラリアドルに対しては約二十四年ぶりの安値圏で推移している。米連邦準備理事会(FRB)によると、複数の通貨に対する総合的なドルの価値を示す実効為替レート(一九七三年三月=一〇〇)は七〇台と過去最低を更新している。
 円相場はこの二週間だけで七円以上も上昇した。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題が深刻化し、米景気が後退局面に入るとの懸念が強まったのが主因だ。FRBの連続利下げで米金利が低下し、ドル資産離れに拍車をかけている。
 七三年に変動相場制に移行してから円相場が一ドル=一〇〇円を超えていたのは九四年六月―九五年十一月の約一年半。米経常赤字に焦点を当てる形で、ドル売りが加速。九五年四月十九日には一ドル=七九円七五銭の史上最高値をつけた。こうした超円高が日本の輸出産業に打撃を与え、日本経済の長期低迷の一因になった。
 急激な円高進行を受け、株式市場でも売り一色となった。日経平均株価は大幅反落し、前日比四二七円六九銭安の一万二四三三円四四銭。三営業日ぶりに昨年来安値を更新し、〇五年八月三十一日以来二年半ぶりの水準に沈んだ。円高による企業業績の悪化を懸念する売りが止まらない。
 安全資産へ資金を移す動きも加速。債券市場では長期金利の代表的な指標である新発十年物国債利回りが一時、前日より〇・〇五五%低い一・二七五%に低下(債券価格は上昇)した。長期金利の一・三%割れは日銀の量的緩和解除前の〇五年七月二十九日以来、約二年七カ月ぶり。

:2008:03/14/10:09  ++  NY金、初の1000ドル台、原油最高値111ドル、ダウ一時230ドル安。

【ニューヨーク=米州総局】十三日午前のニューヨーク株式市場でダウ工業株三十種平均は大幅続落し、前日比の下げ幅は一時二三〇ドルを超えた。朝方発表の二月の米小売売上高が予想に反して減少し、米景気の後退懸念が一段と強まった。その後、格付け会社がサブプライムに絡む大手金融機関の損失計上が打ち止めに近いとの内容のリポートを発表したのを受けて買い戻され、正午(日本時間十四日午前一時)現在、前日比五九ドル七五セント安の一万二〇五〇ドル四九セントで推移している。
 金先物相場はドル安などを背景に急伸。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で売買の中心である四月物が一時一トロイオンス一〇〇一・五ドルを付け、最高値を更新した。安全性が高い資産としてファンドや年金基金の資金流入が続いている。同時刻現在、前日比一五・九ドル高の九九六・四ドル。
 原油先物市場ではWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の四月物が一時一バレル一一一ドルちょうどまで上昇、最高値を更新した。