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ひで坊な日々

主に私の仕事と信条に関わるメディアからの備忘録と私の日常生活から少し・・・                             
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:2008:03/05/11:43  ++  Q&A(1)賃金改善――手当拡充など柔軟に配分(08春賃金)

二〇〇八年春の労使交渉がこれから大詰めを迎える。電機や自動車など主要業種の労働組合が三年連続の賃上げを要求しているほか、パートなど非正規社員の待遇改善といった新たなテーマも浮上。交渉の中身は多岐にわたる。焦点となるキーワードを解説する。一回目は「賃金改善」。
 Q 賃金改善の意味は?
 A 給与のうち手当などを除く「基本賃金」を一律に引き上げるのではなく、若手や中堅など特定層や一部の職種に限定して賃上げするなど配分にメリハリをつけることが可能になる。〇六年に労組側が提唱し始めた。
 Q かつては定期昇給(定昇)やベースアップ(ベア)が焦点だった。
 A 一歳年をとれば資格や等級が同じ一年先輩の社員と同額の給与になるのが定昇。ベアは賃金表の水準自体を引き上げること。企業は成長が鈍る中、一時金(賞与)や退職金のベースになるベアを毎年のように実施すると人件費負担が増すとして、〇二年ごろから敬遠するようになった。現在は好業績は一時金で報いる考え方が主流だ。
 Q 原資の配分を巡る交渉はどう進むのか。
 A 昨年、松下電器産業が一千円分の賃上げ額のすべてを子育て支援に配分した。今年も基本給の上昇を抑え、賃上げ原資の一部を手当拡充に振り向ける動きが広がりそうだ。鉄鋼大手の労組は二年分で三千円の賃金改善を要求しているが、内訳は「深夜の時間外割増率の引き上げ」が二千円、「日曜・祝日の出勤手当の引き上げ」が五百円。残りの五百円が各社独自の要求で、新日本製鉄の労組は「会議を理由とする過勤務手当の拡充」を求めている。
 Q 「横並びの賃上げ」は崩れたのか。
 A NTTや東京電力の労組は今年、賃金改善を要求しなかった。内需依存型の企業や原材料費の上昇分を価格転嫁しにくい中小企業は総じて賃上げ余力に乏しい。「賃金格差は今後も広がる」(野村証券金融経済研究所の小清水直和氏)との見方は強い。
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:2008:03/05/11:34  ++  ネット混雑深刻、回線の整備、ルール探る、総務省が懇談会「使用量で課金」など議論。

インターネットの混雑が深刻になってきた。高画質の映像や大容量データをやりとりするのが当たり前になった一方で、回線の整備が遅れているためだ。総務省は「インターネット政策懇談会」を発足させ、だれが回線整備のコストを負担するのかなど対策の検討を始めた。
3年前の2.5倍
 昨年半ば以降、ソネットエンタテインメントやNTTコミュニケーションズ、ニフティなどネット接続大手が相次いで、個人向けのブロードバンド(高速大容量)利用料金の引き上げに踏み切った。事業者や契約内容によって異なるが、月三百円程度値上げしたケースもある。これまで利用者獲得競争が激しく、事業者は値下げを続けてきたが、事実上初めて値上げに転じた。
 背景には「通信量が急増して、料金収入だけでは回線設備の増強が間に合わない」(大手接続事業者幹部)という事情がある。ユーチューブなど大容量の映像配信サービスが普及。総務省の推計によると、ネットを流れる通信量は二〇〇七年十一月時点で毎秒八百十二ギガ(ギガは十億)ビットと一年前に比べ約三割増えた。三年前の二・五倍になる計算だ。
 「通信速度が以前より落ちてきた」といった利用者の不満も増えている。低価格で大容量の回線が使えるようになった結果、ネットワークの余裕が乏しくなっている。
 総務省が二月末に設けた懇談会では、武内信博電気通信事業部長が「公平な負担の在り方などを議論してほしい」とあいさつした。ネット使用量に応じて料金を支払う従量課金制の是非などについて今後本格的に議論する。
 これまで国内のインターネットは料金一律で使い放題、という仕組みで普及してきた。しかし接続事業者側は「大容量の映像を配信する特定の事業者や一部のヘビーユーザーがインフラにただ乗りしている。不公平感がある」と指摘する。一方、コンテンツ事業者側は「通信会社こそ、コンテンツ事業者の恩恵を受けている」と反発。利用者側も使い放題のネットになじんでいる。
 懇談会では「インターネットが従量課金制だったらいまのように発展しなかった」(大学教授)と慎重な声も相次ぎ、「従量制」がどこまで受け入れられるかは未知数。誰が料金を負担するのか、というルールが問いなおされている。
日中間で不足
 問題は国内だけではない。特に深刻なのが通信量の伸びが著しい日中間の回線不足だ。関係者によると日中間の基幹回線は毎秒三十ギガビット程度で日米間の十分の一に満たない。
 中国ではネットの利用人口が昨年末に前年同期比で約五割増の二億人を突破し、米国に次ぐ世界二位のネット大国になった。日本の事業者が日中間の回線増強をしようとしても、中国側から高額の接続料支払いを求められるなど、交渉が難航している。
 総務省でインターネット政策を担当する谷脇康彦課長は「ルール整備が追いついていない」と認める。懇談会は秋をめどに報告書をまとめる見通し。日本はブロードバンド通信普及で先頭を切るが、このまま放置すれば日常生活や仕事に影響が出かねない。

:2008:03/05/11:10  ++  日本の正社員過保護?、OECDが労働市場分析、「非正社員、処遇改善遅れ」。

経済協力開発機構(OECD)は四日、加盟先進国の労働市場に関する分析をまとめた。日本は正社員へ手厚い雇用保護をしている半面、パートなど非正社員の処遇改善が遅れていると指摘。正社員への過剰な保護を緩める政策的な取り組みが進んでいないと批判した上で、正社員・非正社員の待遇格差を縮めて、より効率的な労働市場を目指すべきだとした。
 今回の分析は加盟各国に構造改革を促す報告書「成長に向けて(二〇〇八年版)」に盛り込んだ。
 OECDは現行の雇用法制や過去の判例などを集めて、各国の労働者がどれだけ解雇されにくく守られているかを示す「雇用保護指数」を算出。指数は〇から六までで、値が大きいほど保護の度合いが強い。
 日本の正社員は〇三年、〇六年とも二・四で、同じ時期に二・二から二・一に下がったOECD平均との差を広げた。
 報告書が問題視するのは正社員保護が手厚い一方、非正社員の保護が手薄な点だ。日本の非正社員の保護指数は〇三年、〇六年とも一・三で正社員とは一・一ポイントの開きがあった。米国やOECD平均と比べても正社員の「過剰保護」が際立つ。
 OECDは、正社員と非正社員の待遇格差を放置すれば、企業は正社員採用を手控え、コスト面から非正社員への依存を強め、正社員・非正社員の格差が大きい「二重労働市場」が根付いてしまうと警告した。

:2008:03/05/11:07  ++  中小の収益圧迫強まる、2月、景況感大幅悪化、原材料高など打撃、雇用・賃金に波及。

中小企業の収益環境が一段と厳しくなっている。大企業に比べて輸出増加の恩恵を受けにくい一方、原油などの原材料高で収益を圧迫されているためだ。中小企業の雇用者数や賃金が減少し、二月の景況感は大幅に悪化した。景気回復を続けてきた日本経済全体に影響が出る可能性があり、懸念材料の一つになってきた。
 中小企業金融公庫がまとめた二月の「中小企業景況調査」によると、利益額が「増加」と答えた企業の割合から「減少」と答えた企業の割合を引いた指数(DI)はマイナス八・四となった。前月に比べ六・二ポイントの大幅下落で、二〇〇三年一月以来の低水準。食料品や化学、運送などの九割が原油高が収益を圧迫していると回答している。
 商工組合中央金庫の二月の調査では、中小企業の採算状況が前月の指数よりは小幅改善したが、〇三年前半とほぼ同じ低水準で低迷。個人消費が弱めで推移していることから、小売業や飲食・宿泊などの採算も厳しい。
 今回の景気回復は、外需主導の側面が強い。輸出比率の高い大企業に比べ、内需依存型の中小企業には波及しにくい。信金中央金庫の分析では、国全体の輸出が一割増えると、大企業製造業は生産が三・九%増加するが、中小製造業では二・三%増にとどまる。
 中小企業の収益圧迫は、雇用・所得面にも出ている。総務省の一月の労働力調査によると、従業員が二十九人以下の企業の雇用者数は一千六百三十九万人で前年同月に比べ十三万人減。前年半ばからマイナスで、「中小企業の倒産増加などの影響が出ている可能性がある」(ニッセイ基礎研究所の斎藤太郎シニアエコノミスト)という。
 みずほ総合研究所によると、従業員が五―二十九人の事業所では〇七年の所定内給与が前年に比べ一・五%減少し、マイナス幅を拡大している。一方、三十人以上の事業所では三年連続で増加した。人手不足は続いているため「中小企業の賃金は上がる可能性もあるが、原油価格などの状況次第」(太田智之シニアエコノミスト)という。
 日銀の十二月の企業短期経済観測調査(短観)では、中小企業の〇七年度の経常利益計画は前年度比二・三%減少となり、六月調査から三回連続で下方修正となった。
 足元で原油の国際価格が一バレル一〇〇ドルを突破するなど国際商品市況が一段と上昇している。日銀では「中小企業による賃金の還元が以前より弱くなっており、消費者心理に多少悪い影響を及ぼしている」(福井俊彦総裁)と見ている。
 今後、雇用や消費などで経済への影響が広がる恐れがある。景気のけん引役となってきた大企業の輸出にも陰りが出始める懸念もあり、〇二年初めからの景気回復は正念場を迎えつつある。

:2008:03/05/11:03  ++  日立、米GMからハイブリッド電気自動車用リチウムイオン電池システムを受注

発表日:2008年3月4日
日立がGMからハイブリッド電気自動車用リチウムイオン電池システムを受注


 株式会社日立製作所(執行役社長:古川 一夫/以下、日立)は、このたび、ゼネラル・モーターズ(会長兼CEO:G・リチャード・ワゴナーJr./以下、GM)から、リチウムイオン電池システムを受注しました。日立のリチウムイオン電池システムは、GMが2010年に北米において年間10万台以上の規模で市場投入する予定となっているハイブリッド電気自動車に搭載されます。

 今回の受注は、日立のリチウムイオン電池の高い品質をはじめ、バッテリー性能、コスト、安全性、耐久性、持続性など日立の広範囲におよぶリチウムイオン電池に関する技術力や、2000年から現在に至るまで20万セル以上の市場納入実績がGMの評価を得たことによるものです。なお、リチウムイオン電池は、日立の子会社である日立ビークルエナジー株式会社(取締役社長:川本秀隆/以下、日立ビークルエナジー)が製造します。

 現在、ハイブリッド電気自動車の市場規模は、世界的な環境規制の強化や燃費意識の高まりから、ワールドワイドで2006年度の41万台から、2010年度には150万台にまで伸長するとみられています*。さらに、2015年には、ハイブリッド電気自動車用のリチウムイオン電池の需要が、現在主流であるニッケル水素電池の需要を上回ると日立は予測しています。

 このような市場動向を視野に入れ、日立は、本年1月に新神戸電機と日立マクセルとの合弁会社である日立ビークルエナジーに対して、増産と開発力の強化を目的とした増資を実施しました。日立は、自動車部品メーカーのなかでも、ハイブリッド電気自動車用のキーコンポーネントであるモーター、インバーター、電池システムすべてを開発・製造し、最適なシステムとして提案できる強みを有しているほか、日立グループで電子部品、材料など、様々な技術・製品を有しており、高品質のハイブリッド電気自動車システムを提供することが可能です。今回のGMからの受注を受けて、リチウムイオン電池事業の拡大とハイブリッド電気自動車用のモーター・インバーターの拡販に努めていきます。

 2010年以降、各カーメーカーがハイブリッド自動車事業を本格化するとみられていますが、日立は、リチウムイオン電池事業をはじめとしたハイブリッド電気自動車部品事業を通じ、地球環境の保全に貢献していきます

:2008:03/05/10:56  ++  【正論】日本国際フォーラム理事長・伊藤憲一 今は動くべき時にあらず

■「力治国家」ロシアを直視せよ

 ≪「同じ人間」は安易な考え≫

 新しいロシア大統領にメドベージェフが選出された。プーチン大統領は5月7日の任期切れ前に福田首相に会いたいと言ってきた。チャンス到来だ。どういう譲歩をすればロシアは喜んでくれるのか。これが、昨今の日本の対露アプローチであった。そして今や北方領土は、日本から一番遠いところにある。

 会うのは結構だが、その前に「彼を知り己を知る」(孫子)必要がある。ロシア人は日本人と違う発想や思考で動いている。然るに、日本人は「同じ人間だ」と安易に考えて、これまで何回も苦汁をなめてきた。

 さる2月20日、日本国際フォーラムは、80人の政策委員の連名で「ロシア国家の本質と求められる日本の対露戦略」と題する政策提言を福田首相に提出し、内外に新聞発表した。

 私はかねてロシアを「力治国家」と呼んでいるが、「ロシア国家の本質」は「法治国家」や「人治国家」との対比において、無条件、無制限の力が政治を支配していることと、国民の側にそれを受け入れる政治文化があることだ。帝政時代のオフラーナからソ連時代のKGB(国家保安委員会)にいたるまで、「ロシア国家の本質」には無制限の暴力装置としての政治警察マシンが埋め込まれてきた。プーチンの強さはこのようなマシンとしてのシロビキを支配していることにある。

 ≪プーチン路線は変わらず≫

 ホドルコフスキー、ユコス社事件からポリトコフスカヤ、リトビネンコ暗殺にいたる一連のロシア政治の展開の背景にあるものを見なければならない。メドベージェフに対するプーチンの絶対的な自信は、かれがシロビキを掌握しているが、メドベージェフはそうではないことに由来している。「力治国家」ロシアの政治においては、憲法の文言は第二義的なものにすぎない。

 法ではなく、力(組織的、恣意(しい)的、暴力的に行使される国家権力)が優先する政治文化こそは、ロシア史を通底する事実であり、それは今日もまたロシア社会全体を覆っている。そのようななかでメドベージェフが憲法を根拠にしてプーチンに逆らおうとすれば、それは自殺行為になる。プーチンの支配を「院政」と呼ぶこと自体が、ロシアにおける「憲法の軽さ」を知らない発想なのである。

 メドベージェフ=プーチン政権の本質をそのように看破すれば、この政権の国政運営が、内政外交全般にわたってプーチン路線を継承するものであり、メドベージェフがプーチン路線に修正を加えるかのごとき発言をするとしても、それは許容される範囲内での化粧直しにすぎず、基本路線の修正に踏み込むものではあり得ないことが分かる。ところで、しかし、プーチン大統領8年の治績とされるものは、国民経済の再建にせよ、対外的国威の発揚にせよ、いずれもエネルギー価格の高騰によってもたらされたウィンドフォール(たなぼた)という性格が強く、その基盤は盤石のものではない。

 そもそもロシア外交には伝統的に戦略論でいう「直接接近」戦略(相手を威嚇し、あるいは軍事力を使って目的を達成しようとするアプローチ)の色合いが濃い。これは内政の「力治」的性格が外交に反射されたものであるが、21世紀の世界においてはソフトパワーを活用した「間接接近」戦略を加味しなければ、目的を達成することはいよいよ難しくなっている。

 ≪粘土の足をもった巨人≫

 このように「彼を知って」みれば、プーチンのロシアが「粘土の足をもった巨人」であることを見抜けないはずはない。エリツィン時代には「法と正義の原則に基づいて4島の帰属の問題を解決する」と認めておきながら、プーチン時代に入ると「領土は戦勝国の戦利品だ」と、スターリン主義時代の主張を恥知らずにごり押しして来る。これは、プーチン政権の国家運営が伝統的な「力治国家」への回帰を強めているためである。

 であるとすれば、今はロシアと勝負するときではない。今の日本は、むしろその原則的立場を堅持し、ロシアの主張に「同意できない」ことを明確な言葉で語るべきである。もとより、時節が到来すれば「疾きこと、風の如し」であるべきだが、プーチン政権の対日政策の現状を見る限り、当面の日本の対露戦略は「動かざること、山の如し」でなければなるまい。領土問題は、不動産の問題ではない。そこには日本国民の正義、尊厳、理想、主権など諸々の価値が込められている。ロシア側の力だけを根拠とする主張に屈服する「解決」を選ぶよりは、これらの価値を守ることのほうがはるかに重大である。(いとう けんいち)

:2008:03/04/10:31  ++  ロシアとのビジネス、商機、経済安定追い風、リスク、資源依存高まる。

北方領土では楽観できず
 ロシアの経済発展で日ロのビジネスは急拡大、日本の二〇〇七年の対ロ貿易額は輸出、輸入とも初めて一兆円を超えた。資源高に加え、プーチン現大統領の強権路線の下で経済が安定したことが追い風だが、半面、同国への資源依存も強まる。メドベージェフ新大統領の政策に日本が左右されるリスクも増えそうだ。
 対ロ事業で先頭を走るのは自動車産業。トヨタ自動車が〇七年末に工場を稼働したのを皮切りに一〇年までに日産自動車、スズキ、三菱自動車が進出する。自動車以外でもコマツが建設機械で進出を決定、三菱重工業も発電設備の現地生産で合弁交渉を進めている。
 ただ、同国との経済関係強化で商機とともにリスクも膨らむ。
 例えば日本の輸入量の半分をロシアが占めるようになった住宅建設用などの丸太。自国の加工産業育成を掲げ始めたロシアは昨年から丸太の輸出関税を段階的に引き上げ、来年一月には一気に八〇%にする。「実質的な輸出禁止措置」(日本の商社)を受け国内合板各社は調達先の大幅な見直しを迫られている。
 三井物産や三菱商事が参画、来年春から液化天然ガスの対日輸出を始める資源開発事業「サハリン2」では環境問題を理由にロシア政府系のガスプロムが同事業の主導権を奪った経緯がある。
 トヨタの工場開所式にプーチン大統領が自ら出席するなど、日本の製造業進出には歓迎姿勢を示すロシアだが、戦略産業への国家管理は強める方針。今後、風向きが変われば資源以外で政府の強権が発動されるリスクも皆無ではない。
 日ロ外交の最大の懸案である北方領土問題では「楽観はできない」との見方が大勢。新大統領は領土問題で厳しい姿勢を貫いたプーチン大統領の路線を継ぐとみられるほか、資源高で潤う今のロシアには経済協力カードも通じにくいためだ。
 福田康夫首相は三日夜、首相官邸で記者団に「日ロ間の大きな懸案事項の改善に向け忌憚(きたん)のない話し合いに応じてくれると期待している」と語った。

:2008:03/04/10:25  ++  円高・株安、連鎖が加速、円、102円台、日経平均終値1万3000円割れ。

ドル安・円高と株安の「負の連鎖」が広がってきた。三日の東京外国為替市場では円相場が一時約三年一カ月ぶりに一ドル=一〇二円台に突入、株式市場でも日経平均株価が一万三〇〇〇円を割り込んだ。米国の景気後退・信用収縮懸念が、ドル安、商品価格の高騰など複数の経路を通じ日本企業の収益を圧迫する構図が現実味を増してきた。米国発の不安がマネーの流れを通じ日本経済に波及し始めた。(関連記事5面に)
 円相場はここ数日間で六円近く円高に振れ、日経平均も一〇〇〇円超の大幅下落となった。
 円高・ドル安の背景にあるのは、米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題をきっかけとした米景気後退懸念だ。米保険大手がサブプライム関連で巨額損失を出すなど問題収束の兆しは見えない。設備投資や消費者心理を示す最近の米経済指標も軒並み悪化している。
米発の不安波及
 米景気不安から投機資金の一部はドルを離れ、原油や金などに流れている。景気悪化を防ぐために米国が進める金融緩和も市場の不安を抑えるには至っていない。利下げがドル安と商品高を招き、物価上昇と景気後退が同時に進むスタグフレーションの懸念も浮上している。
 これまで市場の動揺は米国発の不安が中心だったが、最近の急激な円高・株安で日本企業の業績にも懸念が出てきた。三日の株式市場では、新日本製鉄の二〇〇八年三月期業績が六年ぶりに経常減益になるとの見通しから同社株が大幅に下落した。
 内閣府調査では輸出企業の採算レートは一ドル=一〇六円程度。企業収益は〇八年三月期までは六期連続の経常増益が見込まれているが、円高などで〇九年三月期は減益との観測も出てきた。
来期減益観測も
 ゴールドマン・サックス証券は、円が今後一〇五円で推移した場合でも〇九年三月期の東証一部企業の経常利益は四・五%減と予想する。一部には「来期の経常利益は一〇―二〇%減りそう」(有力ヘッジファンド)との見方もある。
 昨年までは米経済の減速を新興国の成長が補うという「デカップリング(非連動)論」が多かったが、最近は「米経済減速はいずれ新興国経済や日本にも影響する」(三菱総合研究所の後藤康雄・主席研究員)との見方が強まってきた。三日はアジア市場でも株価が軒並み下落した。
 対ドルでは円高が進むが、円の総合的な実力を示す実質実効レートは歴史的にはなお円安水準。最近の円高はいきすぎた円安の修正という面も大きい。不安が広がるのは円高と株安のピッチが速すぎるためで、緩やかな調整ならば企業は対応可能との見方もある。

:2008:03/04/10:20  ++  プラズマパネル、パイオニア、生産撤退――松下から調達、TV組み立て特化。

国内2社に集約
 パイオニアはプラズマテレビ用のパネル生産から全面撤退する方向で最終調整に入った。競争激化で赤字が続いているため二〇〇八年にも自社生産を中止、松下電器産業からパネルを調達してテレビの組み立てに特化する見通し。パイオニアの撤退により、国内でプラズマパネルを生産するのは松下と日立製作所の二社に集約される。(関連記事9面に)
 週内にも発表する。パイオニアは42、50、60型のプラズマパネルを生産し、全量を自社のテレビに搭載している。年内をめどに生産を中止、パイオニアの技術を盛り込んで開発したプラズマパネルの生産を松下に委託する方向で交渉している。
 パイオニアはすでに資本・業務提携先のシャープから液晶パネルを調達して今夏にも液晶テレビに参入する方針を打ち出している。42型以下の液晶パネルをシャープ、50型以上のプラズマパネルを松下からそれぞれ調達してコスト競争力を高め、薄型テレビ事業で生き残りを目指す。
 パイオニアは鹿児島工場(鹿児島県出水市)、山梨工場(山梨県中央市)、静岡工場(静岡県袋井市)の三拠点でプラズマパネルを生産している。鹿児島工場は早ければ年内にも閉鎖する方向で調整している。従業員約六百人の雇用は配置転換などで吸収したい考えだ。山梨と静岡の工場は、手掛けているテレビ組み立てに特化するもようだ。
 パイオニアの〇七年のプラズマテレビ世界シェアは七・三%で五位(金額ベース)。〇八年三月期は当初七十二万台の出荷を計画したが、昨秋発売した新製品の販売が伸び悩み、今年に入って四十八万台に下方修正した。収益は低迷し、今期のプラズマテレビ事業は百億円強の営業赤字になる見通し。今後はテレビ事業の黒字転換を目指すと同時に、国内首位のカーナビゲーションシステム事業を強化していく。
 プラズマパネルの世界市場規模は〇六年で約七十五億二千七百十万ドル。国内勢では松下が首位、日立が四位で、パイオニアは五位にとどまっていた。パイオニアの撤退により、国内でプラズマパネルを生産するのは二社、世界でも韓国のLG電子、サムスンSDIを含む四社に集約される。
 薄型パネルを巡り、昨年末に松下―日立―キヤノンの三社が連合を結成、東芝もシャープと提携した。ソニーもシャープと液晶パネルの共同生産を決めるなど、投資負担の重いパネルの調達戦略を見直す動きが加速している。すでに液晶パネルについては国内勢がシャープ―ソニー、松下―日立の二陣営に集約。今回プラズマパネルでも集約が進み、今後は液晶とプラズマの生き残り競争が最終局面を迎える。

:2008:03/04/10:11  ++  【正論】日本財団会長・笹川陽平 9兆5千億円の新たな税収

■たばこ「1箱千円」への値上げを

 ≪ロンドンは日本の3倍≫

 年明けに仕事で訪れたロンドンの街角で世界的に人気のある銘柄のたばこ1箱(20本入り)の値段を見ると5ポンド(1045円)だった。参考までにニューヨークの友人に聞くと、こちらも8ドル(最近まで960円、円高の現在は約850円)という。対する日本は同じたばこが320円、わが国の安さをあらためて実感した。

 この際、「暴論」の批判を覚悟の上で、日本も1箱1000円とするよう提案する。現在の3倍以上になるが、たばこ増税は喫煙規制が進む世界の大勢であり、厳しい財政赤字の中、実現すれば大きな財源になる。国会には超党派の議員立法として正面から取り組んでいただくようお願いしたい。

 国内のたばこは最近、2003年と06年に一部を除き1本当たり1円、8%前後の値上げが行われ、国産、外国産合わせた平均価格は20本入り1箱が304円、うち62・3%が税金である。欧州各国の税率は英国が82・4%、仏80・9%、独80・4%、伊74・9%(05年実績)。税率でも日本の低さが目立っている。

 一方、07年の国内消費量は国産、外国産を合わせ年間約2700億本、これに伴う税収は約2兆2000億円。1箱1000円に値上げした場合の1本当たりの価格は約15円から50円に上がり現在の消費量で単純計算すると、これに伴う税収増は9兆5000億円の巨額に上る。仮に喫煙率、消費量が3分の1に落ち込んだ場合も3兆円を超す税収増が見込める計算で、新たな財源として消費税より先に議論すべきテーマでもある。

 ≪未成年の喫煙も抑制≫

 この場合、販売価格の90%は税金。たばこは「高級な嗜好(しこう)品」となり、ほぼ間違いなく未成年者の喫煙は抑制できる。民間の調査によると、1箱500円を超えた場合、半数が「喫煙をやめる」と答えており、喫煙率は予想以上に落ち込むかもしれない。

 1000円時代のたばこ文化は大量生産、大量消費の中での漫然とした喫煙から、高額の税金を納得した上、健康を強く意識したスタイルに様変わりする。増税分を有効に活用することで、喫煙者が一方的に批判される、とげとげしい雰囲気も緩和されるかもしれない。

 何時の時代も大きな改革には既得権益を持つグループを中心に根強い抵抗勢力が存在する。しかし、たばこと同様、心地よい覚醒(かくせい)感を売りにするコーヒーも安いところで1杯250円。冷静に双方を比較すれば、至福のひと時を与えるたばこの1本50円は決して高くはない。

 恐れることなく大胆な値上げを提案すべきである。従来のような小刻みな値上げはその場しのぎの財源づくりの色彩が強く、巨額な財政赤字を前に説得性を欠く。いま求められるのは本格的なたばこ論議である。

 ≪貴重な財産の有効利用を≫

 増税に伴う財源の使途も大きなテーマ。日本は03年に世界保健機関(WHO)の総会で採択されたたばこ規制枠組条約(FCTC)を批准しており、条約が目指す「喫煙率を中長期的に減らし国民の福祉向上を図る」施策に活用するのが本来の姿となる。全国的に深刻化する産科医不足の解消策や、患者のたらい回しが急増している救急医療の立て直しなど、必要な事業はいくらでもある。現在2万人前後に上るたばこ農家(生産者)の転作・転業支援が必要なのは言うまでもなく、増収分で十分可能である。

 現在、国債や借入金など国の債務残高は800兆円に上り、公債残高のGDP比率も150%を超える。先進国では例のない突出した数字で、巨額の財政赤字が経済の活性化を阻害している。1500兆円の個人金融資産があるとはいえ、国の経済は危険水域に入っており、政治家や財政当局の責任は重い。島国日本が海を守るため昨年、成立した海洋基本法も、日本財団の関連団体がまとめた政策提言を、議員立法として提案していただき成立した。たばこ値上げも政府や自民党の税制調査会で長時間の議論を重ねるより、議員立法として、国会で分かりやすい議論をした方が国民の理解を得やすいのではないか-。

 たばこ増税は数少ない貴重な財源のひとつ。同時に、内外の各種調査をまつまでもなく、喫煙が健康に与える悪影響、さらに禁煙に伴う効果が極めて大きいことははっきりしている。増税論議を通じて税に対する意識が高まり、喫煙率が低下することで肺がんなど健康被害が減少すれば、伸び続ける国民医療費を抑制する上でも、これに勝るものはない。真剣な論議により大幅値上げが早期に実現されるよう期待する。(ささかわ ようへい)

:2008:03/04/10:02  ++  国内ITアウトソーシング市場規模、2兆円突破--ただし今後は成長率が漸減へ

IDC Japanは3月3日、国内ITアウトソーシング市場規模予測を発表した。

 発表によると、2007年の国内ITアウトソーシング市場規模は金融企業を中心としたアプリケーションマネージメントの普及、サーバ、ストレージなどの増強に伴うホスティングサービスの拡大、コンプライアンス対応によるデスクトップサービスの進展などにより、前年比6.5%増の2兆70億円と成長は鈍化したものの拡大した。ただ、バブル不況時とは異なり、コスト削減に加え複雑化する経営課題に対する施策としての期待が高まっているため、単純に合理化するだけのサービスでは価値の低下が見られるという。

  2007年~2012年の年間平均成長率は5.4%となる見通し。2008年以降は市場の拡大とサービスのコモディティ化により前年比成長率を低下させながら推移し、 2012年の市場規模は2兆6063億円規模になると予測する。

 同社のITサービスリサーチマネージャーの松本聡氏は「サービスベンダーにとって、ITアウトソーシングは成長分野であるものの、サービスのコモディティ化によって収益性の悪化が懸念される。投資リスクが存在するが、顧客企業のビジネスを革新する新たなソリューション開発が売り上げの拡大、収益性の向上に重要である」と述べている。

:2008:03/04/09:57  ++  「電子メールに未来はない」--米国のウェブ専門家らが指摘

マイアミ発--Future of Web Apps(FOWA)カンファレンスで行われた電子メールに関する議論を聞いていたら、恐らく携帯電話事業者か米国内航空会社の議論と勘違いしただろう。出席者からは、(メールは)もはや時代遅れで、後進的で、誰もが嫌っている、という厳しい意見が相次いだ。

 Technoratiの元社員で現在はGoogleのエンジニアであるKevin Marks氏は、GoogleのOpenSocialプロジェクトとSocial Graph APIについての説明の中で、電子メールは「場違いの古いアイデアだ」と語った。

 Marks氏は、「電子メールは、一部のユーザーの間ではすでに過去の物となっている。より若い世代のユーザーは、電子メールなど使わない」とし、若いウェブユーザーは、電子メールを捨て、Facebookの内部メッセージングサービスや携帯電話のテキストメッセージに乗り換え始めていると指摘した。「彼らは電子メールについて、受信トレイを埋め尽くす煩わしいスパムに日々悩まされるというイメージを持っている(中略)彼らは、電子メールはあくまで大学や銀行への通信手段と考えている」(Marks氏)さらにMarks氏は、OpenIDのような技術により、最近のオンラインIDは、メールアドレスだけでなく、URLやソーシャルネットワーキングプロフィールなど、他のさまざまな物によって定義付けられるという考え方が広がっていると指摘した。

 電子メールの煩わしさについて語ったのはMarks氏だけではない。WordPressの創設者であるMatt Mullenweg氏も同日、膨大な量のスパムに閉口するウェブユーザーたちがメール以外の通信手段を模索しているのではないかと指摘した。

 また、TechCrunchのErick Schonfeld氏の主導で行われた、45分以内に新しいウェブアプリケーションのコンセプトを考案するというテーマの討論会に、現在Web 2.0分野で活躍している人々で構成されるグループが参加した。そのグループには、Mullenweg氏のほかに、DiggのKevin Rose氏、PownceのLeah Culver氏、FlickrのCal Henderson氏なども含まれていた。そして、討論の結果出た答えは、ユーザーが確実にすべてのメールに返信できるようにすることにより、電子メールについての悩みを軽減する製品だった(この構想はわずか45分間で考案されたため、細かい点は完全に無視された)。

 さらに、筆者が29日朝にMarks氏と会談した際、われわれは、時間と場所の確認に電子メールではなく、Twitterのダイレクトメッセージ機能を利用した。

 しかし、その後Twitterはあるトラブルに見舞われた。それは、ちょうど同社のアーキテクトであるBlaine Cook氏がFOWAで講演している最中に発生した。Cook氏の携帯電話は、同サイトのサーバ管理者からの電話で鳴りっぱなしだった。Twitterの信頼性の低さはよく知られている。そこで当然、将来、電子メールに取って代わると予想されるこれらのメッセージング関連の新興企業やソーシャルネットワーキング機能は依然安定性に欠け、われわれが通信手段を全面的に見直すのは時期尚早なのではないかという疑問が沸く。

 しかしその一方で、有名な電子メールプロバイダーの機能停止も最近相次いでいる。

:2008:02/29/09:04  ++  【正論】イージス艦事故 評論家・西尾幹二 自衛隊の威信は置き去りに

■国防軽視のマスコミに大きな責任

 ≪軍艦の航行の自由は≫

 海上自衛隊のイージス艦が衝突して漁船を大破沈没せしめた海難事故は、被害者がいまだに行方不明で、二度とあってはならない不幸な事件である。しかし事柄の不幸の深刻さと、それに対するマスコミの取り扱いがはたして妥当か否かはまた別の問題である。

 イージス艦は国防に欠かせない軍艦であり、一旦緩急があるとき国土の防衛に敢然と出動してもらわなければ困る船だ。機密保持のままの出動もあるだろう。民間の船が多数海上にあるとき、軍艦の航行の自由をどう守るかの観点がマスコミの論調に皆無である。

 航行の自由を得るための努力への義務は軍民双方にある。大きな軍艦が小さな漁船を壊した人命事故はたしかに遺憾だが、多数走り回る小さな漁船や商船の群れから大きな軍艦をどう守るかという観点もマスコミの論議の中になければ、公正を欠くことにならないか。

 今回の事故は目下海上保安庁にいっさい捜査が委ねられていて、28日段階では、防衛省側にも捜査の情報は伝えられていないと聞く。イージス艦は港内にあって缶詰め状態のままである。捜査が終了するのに2、3カ月を要し、それまでは艦側にミスがあったのか、ひょっとして漁船側に責任があったのか、厳密には分からない。捜査の結果いかんで関係者は検察に送検され、刑事責任が問われる。その段階で海上保安庁が事故内容の状況説明を公開するはずだ。しかもその後、海難審判が1、2年はつづいて、事故原因究明がおこなわれるのを常とする。

 ≪非難の矛先は組織に≫

 気が遠くなるような綿密な手続きである。だからマスコミは大騒ぎせず、冷静に見守るべきだ。軍艦側の横暴だときめつけ、非難のことばを浴びせかけるのは、悪いのは何ごともすべて軍だという戦後マスコミの体質がまたまた露呈しただけのことで、沖縄集団自決問題とそっくり同じパターンである。

 単なる海上の交通事故をマスコミはねじ曲げて自衛隊の隠蔽(いんぺい)体質だと言い立て、矛先を組織論にしきりに向けて、それを野党政治家が政争の具にしているが、情けないレベルである。今のところ自衛隊の側の黒白もはっきりしていないのである。防衛省側はまだ最終判断材料を与えられていない。組織の隠蔽かどうかも分からないのだ。

 ということは、この問題にも憲法9条の壁があることを示している。自衛隊には「軍法」がなく、「軍事裁判所」もない。だから軍艦が一般の船舶と同じに扱われている。単なる交通事故扱いで、軍らしい扱いを受けていないのに責任だけ軍並みだというのはどこか異様である。

 日本以外の世界各国において、民間の船舶は軍艦に対し、外国の軍艦に対しても、進路を譲るなど表敬の態度を示す。日本だけは民間の船が平生さして気を使わない。誇らしい自国の軍隊ではなくどうせガードマンだという自衛隊軽視の戦後特有の感情が今も災いしているからである。防衛大臣と海上幕僚長が謝罪に訪れた際、漁業組合長がとった高飛車な態度に、ひごろ日本国民がいかに自衛隊に敬意を払っていないかが表れていた。それは国防軽視のマスコミの体質の反映でもある。

 ≪安保の本質論抜け落ち≫

 そうなるには理由もある。自衛隊が日本人の愛国心の中核になり得ず、米軍の一翼を担う補完部隊にすぎないことを国民は見抜き、根本的な不安を抱いているからである。イージス艦といえばつい先日、弾道ミサイルを空中で迎撃破壊する実験を行った。飛来するミサイルに水も漏らさぬ防衛網を敷くにはほど遠く、単なる気休めで、核防衛にはわが国の核武装のほかには有効な手のないことはつとに知られている。

 米軍需産業に奉仕するだけの受け身のミサイル防衛でいいのかなど、マスコミは日本の安全保障をめぐる本質論を展開してほしい。当然専守防衛からの転換が必要だ。それを逃げて、今のように軍を乱暴な悪者と見る情緒的反応に終始するのは余りに「鎖国」的である。

 沖縄で過日14歳の少女が夜、米兵の誘いに乗って家まで連れていかれた、という事件があった。これにもマスコミは情緒的な反応をした。沖縄県知事は怒りの声明を繰り返した。再発防止のために米軍に隊員教育の格別の施策を求めるのは当然である。ただ県知事は他にもやるべきことがあった。女子中学生が夜、未知の男の誘いに乗らないよう沖縄の教育界と父母会に忠告し、指導すべきであった。

 衝突事故も少女連れ去りも、再発防止への努力は軍民双方に平等に義務がある。(にしお かんじ)

:2008:02/27/09:04  ++  国の借金838兆50億円 昨年末 国民1人当たり656万円

財務省は25日、国債や借入金などを合計した「国の借金」が2007年12月末現在で838兆50億円になったと発表した。前回公表の9月末現在に比べて4兆3068億円増え、過去最高を更新した。2月1日現在の推計人口(1億2776万人)で割ると、国民1人当たりの借金は約655万9000円で、3カ月間で約3万3000円増えた計算になる。

 財務省では、国際通貨基金(IMF)の基準をもとに国債と一般会計や特別会計からの借入金、為替介入資金などにあてる政府短期証券(FB)などの国の借金残高を3カ月に一度公表している。

 12月末現在の内訳をみると、歳入不足を補うために発行する普通国債が9月末に比べて3兆3653億円増え、534兆5145億円となった。特殊法人向けに発行する財投債などを含めた国債残高は678兆6416億円に達し、3兆9639億円増えた。

 借入金は1199億円増の57兆366億円。FBは2229億円増の102兆3269億円だった。

 国の借金は9月末に4年ぶりに減少したが、FBの一部償還による一時的な減少で再び増加に転じた。

:2008:02/21/11:51  ++  ネット広告費が雑誌広告を抜き去る、電通発表「2007年日本の広告費」

電通は2月20日、2007年の日本の総広告費と、媒体別・業種別広告費を推定した「2007年(平成19年)日本の広告費」(PDF)を発表した。新聞、テレビ、ラジオ、雑誌のマスコミ4媒体は3年連続して前年を下回り、一方で4年連続増加となったインターネット広告費がついに雑誌広告費を抜き去った。

 2007年の日本の総広告費は7兆191億円で、前年比101.1%だった。また2008年の総広告費は、情報・通信、家電・AV機器、交通・レジャーなどの業種の出稿増が寄与し、前年比101.7%となる見通しだ。

日本の広告費媒体別広告費(電通「2007年(平成19年)日本の広告費」より)

:2008:02/21/11:43  ++  日立、大規模サーバー、処理性能10%向上、操作履歴も一元管理。

日立製作所は二十日、大型汎用機(メーンフレーム)で従来機の後継となる新製品を発売すると発表した。CPU(中央演算処理装置)の性能を高め、従来比一〇%の処理性能向上を実現。社内の誰がどういう操作をしたのか、アクセスログ(履歴)など監査証跡情報を一元管理できる。アクセス権管理機能も持たせた。顧客のニーズに沿うよう、性能別に五十二モデルそろえた。
 大規模サーバー「AP8800」=写真=を二十二日に発売する。三・五ギガ(ギガは十億)バイトのメモリを搭載した。利用料は月額五百四十二万三千二百五十円から。現在約一千社が利用しており、置き換え需要を狙う。
 導入作業を簡略化するため、基本ソフト(OS)制御機能や外部記憶装置(ストレージ)の管理ソフトなどをセットで提供する。パッケージ化することで付属ソフト類の価格を従来比三割削減できる。

:2008:02/21/11:23  ++  ネット広告費、雑誌上回る、昨年24%増、電通調べ―国内広告は4年連続増。

電通は二十日、二〇〇七年の国内広告費が前年比一・一%増の七兆百九十一億円になったと発表した。世界陸上大阪大会や参院選の効果もあり四年連続で前年比プラスとなったが、伸び率は〇六年を〇・六ポイント下回った。媒体別ではインターネット広告が二四・四%増と引き続き好調で、雑誌を上回り、テレビ、新聞に次ぐ規模になった。
 ネット広告は六千三億円で、四・〇%減だった雑誌広告(四千五百八十五億円)を大幅に上回った。携帯電話各社や自動車メーカーからの広告需要が伸びたという。ネット広告の中では、検索キーワードに応じて表示する検索連動型広告が三七・八%増の千二百八十二億円、携帯電話向けなどのモバイル広告も五九・二%増の六百二十一億円と特に好調だった。
 電通はこれまでネット広告については広告の掲載料である「媒体費」だけを集計し、ネット広告の画面作成などの広告制作費は調べていなかった。今回広告制作費を加えたことで、〇六年にすでにネット広告が雑誌広告を抜いていたことが明らかになった。
 その他の〇七年のマス媒体広告は、新聞広告が五・二%減の九千四百六十二億円、テレビ広告が〇・九%減の一兆九千九百八十一億円。〇八年の広告費全体は、北京五輪効果などで一・七%増の七兆千三百五十四億円になると予測する。
 電通は今回から調査対象を拡大し、ネット広告の制作費などを新たに追加。〇五年までさかのぼり改定値を発表した。従来調査ベースだと、〇七年の広告費は六兆百一億円で前年比〇・二%増にとどまる。

:2008:02/21/11:19  ++  第3部仕事の値段(1)カイゼンは業務か、魔法解け膨らむ人件費(働くニホン現場発)

昨年十一月に名古屋地裁が下した判決がトヨタ自動車に衝撃を与えている。最強トヨタの競争力を支えるQC(品質管理)サークル活動を「業務」と判断したからだ。同社は通常勤務終了後のQCを社員の「自発的活動」とみなし、残業代を原則払ってこなかった。全額支払う流れになれば、同様の活動を手掛ける日本企業全体に影響が及ぶ。
崩れる暗黙の了解
 発端は六年前。トヨタ堤工場(豊田市)の班長、内野健一(当時30)が未明の事務作業中にイスから崩れ落ちて息を引き取った。妻の博子は労災と認めるよう国を相手取って提訴した。
 争点は、製造工程などのカイゼンに取り組むQCサークル活動や「創意くふう提案」を、業務とみなすかどうか。国側はトヨタの基準に沿って「業務外」と判断、倒れる前の残業は月間約五十時間なので労災にあたらないと主張。原告側は「業務」だから百五十五時間と訴えた。地裁は最終的に「事業活動に直接役立つもの」として業務と判断、国側敗訴の判決を下した。
 亡くなった健一の父もトヨタマン。悲しみをこらえながら、博子に「自主活動は仕事ではない」と諭す。しかし残された博子には、人事評価にも影響する活動は業務に映る。カイゼンに懸命に取り組んだ健一の胸の奥底は突き詰めれば本人にしか分からない。国は十二月に控訴を見送り、判決が確定した。
 QCサークル活動を業務外とみなす会社は多い。判決に従えばコストが膨らみ、競争力低下を招く。トヨタは「必要があればルールを見直すが、他社への影響も大きい」と苦慮する。
 どこまでが報酬をもらえる仕事なのか。会社と社員の濃密な関係が薄れるなか、双方が暗黙の了解にしてきたグレーゾーンの見直しが広がる。東京地裁は一月、日本マクドナルドに対し、店長の高野広志(46)に約七百五十万円の残業代を支払うよう命じた。店長を管理職とみなして残業代を払わないのは違法という高野の主張を認めた。
 国際競争に勝つため人件費を抑制してきたニホン。競争相手の中国と比べると賃金水準は十倍と依然割高だが、人手不足が慢性化するなか、水面下にもぐっていた「隠れ人件費」が姿を現し始めた。コスト削減の有力な手立てにしてきた「非正社員シフト」でも歯車がきしむ。
 陸運大手のヤマトホールディングス。パート社員を八年前の二倍の八万人に増やし、社員一人当たり人件費を年百万円減らした。ところが昨夏の繁忙期にパートを集められず、割高な人材派遣に依存。派遣会社などに払う「委託費」が七―九月期に一一%増の三百七十一億円に膨らみ、主力の宅配便事業が減益に陥った。表向きの人件費は制御できても第二の人件費である委託費が人手不足で高騰し、経営を揺さぶる。
正社員初任給の倍
 三井住友銀行は七月、派遣社員二千人を正社員にするが「大きな負担増はない」という。理由は派遣料金の上昇だ。首都圏だと派遣会社に払う額は一時間二千三百円以上が相場。正社員の初任給の二倍近くになる。銀行の正社員を辞め、他社で派遣社員として働く渡辺彩花(仮名、29)は「正社員に戻る気はない」という。今の方が時給が高く、深夜残業もないからだ。派遣大手テンプスタッフは「企業が思う以上に正社員信仰は薄れた」と指摘する。
 人口が減り、会社と社員の関係も以前よりドライになった。潤沢な労働力や組織への忠誠心を前提にしたコスト圧縮の魔法は効きにくくなっている。総人件費抑制と働き手の意欲向上をどう両立させるか。景気の潮目が変わる中、企業は新たな難題に直面している。

:2008:02/21/11:09  ++  【正論】政治評論家・屋山太郎 「天下り」温存の外資規制

■省益優先の「官僚内閣」で国滅ぶ

 ≪「国の安全」の隠れみの≫

 福田首相、町村官房長官による外資規制は日本経済を危うくする。国内の株式市場の売買シェアの7割は外国人投資家に負っている。だからこそこれまで政府は外資に対して「対日投資の拡大」を呼びかけてきた。ところが国土交通省は羽田や成田の主要空港施設に外資規制をかけようと言い出した。政府がこうした閉鎖的姿勢をみせること自体危うい。当然、外資導入を叫んでいた渡辺喜美金融担当相、大田弘子経済・財政相、岸田文雄規制改革担当相らが「規制反対」の意見を表明した。どういうわけか甘利明経済産業相は沈黙。

 国交省が空港への外資規制を言い出した動機は2007年夏に、豪州のマッコーリーグループが羽田の日本空港ビルの20%近い株を買ったからだ。日本空港には元運輸審議官が天下り、途方もない給料をもらう一方、株主への配当は極端に少ない。マッコーリーは経営改善を求めている。外資に買われると天下りも拒否されかねないと恐れた国交省が打ち出してきたのが、空港施設への外資規制だ。

 成田国際空港会社は昨春、安倍官邸が黒野匡彦社長(元運輸次官)の留任を拒否して住友商事から民間人を社長に起用した。オープン・スカイを目指す安倍路線と運輸官僚の考え方に差があったからだ。それでも運輸官僚(国交省)は同空港会社に役員12人のうち5人もの常勤役員を押し込んでいる。「国の安全」を口実に外資規制をかけておけば、天下りのワクだけは確保できるとの思惑だろう。

 ≪空港にも電力にも横車≫

 この発想は「省あって国なし」そのものだ。外資導入という錦の御旗に背いても、天下りポストだけは確保したいという実に小さな動機で国策を考えるのが官僚根性だ。英国のヒースロー空港はスペインの資本、コペンハーゲンの空港は羽田と同じマッコーリーが持っている。資本は誰が持とうと有事の際には当該国の命令に従うという「行為規制」で十分なのだ。

 この官僚の横車、無知には驚いたが、さらに愕然(がくぜん)としたのは町村官房長官の「事務方がいま詰めているのだから閣僚は黙っていろ」との箝口(かんこう)令だ。これは(1)官僚がお膳(ぜん)立てをする(2)それを閣僚が追認する-という「官僚内閣制」の考え方そのものだ。こういう本末転倒の政治から脱却し「議院内閣制」を確立しようというのが、小泉、安倍以来この6年半の動きだった。町村氏は昔の小役人根性に先祖返りしているのだ。

 ことは空港規制だけにとどまらない。イギリスの投資会社ザ・チルドレンズ・インベストメント(TCI)ファンドは「Jパワー」(民営化前は電源開発株式会社)の株を10%弱持っているが、これを20%まで買い増したいと1月15日に届け出た。Jパワーは東証上場に当たって「利益も配当もふやす」と約束しながら、全く改善がみられず、TCIは昨年11月「役員賞与の支給停止、社外取締役の受け入れ」を求めてきた。

 電力分野は外為法の規制対象業種となっており、外資が10%以上買う時には届け出がいる。主務大臣が「国の安全」に反すると判断すれば中止命令を出すことができるが、TCIは国の安全を脅かすような会社ではない。にもかかわらず、経産省は「審査に3カ月要する」と決定を先延ばしした。この問題は瞬時に判断できる性質の問題だ。なぜ時間を稼ぐのか。経産省はかねてJパワーの生え抜きの社長が天下りの副社長を経営から遠ざけていることに不満を抱いてきた。社長を経産省で押さえるのが悲願で、これをめぐって目下内紛中である。

 ≪次官発言で株価暴落≫

 ここでTCIの買い増しを認めては社長への天下りなどは困難になる。かといって「買い増しは認めない」という理由も薄弱なうえ、空港規制と重なっては政府一体の外資排除とうけとられかねない。ここは時間を稼いでTCIが諦(あきら)めるのを待とうと考えたようだ。

 こういう思惑を秘めて、強烈な外資批判をぶち上げたのが経済産業省の北畑隆生事務次官だ。経産関係の団体で講演し「デイトレーダーはバカで浮気で無責任」と強烈に批判した。とくに昨夏ブルドックソースを買いに出たスティール・パートナーズを名指しして「キリスト教の7つの大罪のうちかなりの部分がある」と述べたのに外国人投資家たちは大ショックを受けた。北畑発言が英文で流れた2月6日(日経ジャーナル)は646円も暴落し、「北畑ショック」といわれた。資本市場には良い資本も悪い資本も入ってくる。それを選別するのが経営だ。制度で守ろうという官制資本主義の考え方は捨てよ。(ややま たろう)

:2008:02/20/09:45  ++  DVD競争に敗れた東芝の選択と集中(社説)

新世代DVDの規格を巡り、東芝が「HD―DVD」事業から撤退すると発表した。規格が一本化されることで、ハイビジョン放送の記録に使える新世代DVDの普及が促されよう。東芝は商品を購入した消費者に迷惑をかけないように、保守サービスに万全を尽くす必要がある。
 東芝の西田厚聡社長は盟友だった米映画会社ワーナー・ブラザーズが離反したことで、HD陣営に勝ち目はなくなったと判断した。今後、HD方式での製品開発や販売は行わない。事業の選択と集中を徹底する。
 映像媒体を巡る規格争いは一九七〇―八〇年代のVTRの「VHS対ベータ」戦争にさかのぼる。ベータ方式を担いだ東芝はソニーに追随し、敗北した。DVDの規格争いでは松下電器産業や日立製作所と組み、自ら規格作りを主導した。
 東芝がHD方式を推してきたのは現行方式との互換性が高く、コストも安いためだ。パソコンやゲーム機にDVDを利用する米マイクロソフトも東芝を支援した。だが自社の技術にこだわりすぎた結果、他の家電メーカーの支持が得られなかった。技術を持ち寄ることで陣営づくりに力を入れたソニーに敗れたのだ。新世代DVDの規格ももっと早い段階で統一する機会はあったはずだ。
 東芝は撤退発表と同時にデジタル情報の記録媒体として半導体メモリーに力を入れ、工場建設に一兆七千億円を投じると発表した。米アップルの「iPod」などメモリーを使った製品が伸びており、そこに半導体を供給することに東芝は活路を見いだそうとしている。
 自社規格にこだわったソニーはVHSへの転換に十四年かかった。東芝はHD製品を世界で百万台販売したが、撤退の決断が遅れた場合に比べれば、消費者への影響はまだしも少なかったとはいえる。
 VTRもDVDもこれまではメーカー同士の互換性が議論となってきた。今はブロードバンド(高速大容量)環境が広がったことで、DVDなどの映像媒体を介さなくても、映像や音楽情報をネットワークで提供できるようになった。メーカーの互換性も大事だが、規格が変わっても従来蓄積した情報を取り出せるようにする仕組みが大切になる。
 映像媒体はこれまで日本企業同士の競争が新しい市場を開拓してきた。規格競争は技術の発展には不可欠だが、そのツケを消費者に回すのは好ましくない。DVDの規格統一でメーカーの商品開発が進むだろうが、過去の製品についても消費者が不便を被らないようにすべきだ。

:2008:02/20/09:34  ++   ■日米と「独裁」、いぜん不透明な関係

内閣府は二月の月例経済報告で、景気の基調判断を一年三カ月ぶりに下方修正することで関係省庁と最終調整に入った。景気のけん引役である輸出の一部に弱さがみられるほか、生産の勢いも鈍ってきたとの見方を固めた。景気は拡大基調を保っているが、米景気減速を背景に先行きの下振れリスクが強まっていると判断し、警戒感を強める。
 二月の月例報告は大田弘子経済財政担当相が二十二日の関係閣僚会議に提出する。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題を発端とする金融市場の混乱が昨年八月に本格化して以降、政府が景気の基調判断を引き下げるのは初めて。
 一月の報告の基調判断は「一部に弱さがみられるものの回復」だった。二月は「回復」の判断を維持したうえで、勢いが弱まっているとの表現を加える方向で検討している。
 個別項目では一月まで「緩やかに増加」としていた生産と、「増加」だった輸出の判断をそれぞれ下方修正する。昨年十―十二月期の鉱工業生産は前期比一・三%のプラスだが、七―九月期より伸びが鈍化。一月と二月の生産予測指数は二カ月連続で前月比マイナスとなる見込みだ。
 景気循環に最も大きな影響を与える生産の勢いに陰りがみられ、内閣府は景気の先行きに慎重な見方を強めた。輸出は米国向けが減少していることを重視。雇用や個人消費の判断は据え置く。

:2008:02/20/09:26  ++  【正論】慶応大学名誉教授・神谷不二 66歳になった金正日氏の今

 ■日米と「独裁」、いぜん不透明な関係

 ≪ブッシュ政権の失敗≫

 このところメディアへの出現度は低下気味だが、北朝鮮の「核」と「拉致」をめぐるワシントン・東京・平壌のトライアングルは、いまどのようになっているのだろうか。

 ブッシュ政権の北朝鮮政策は失敗だった。第1期には内外に強硬策を誇示したものの、第2期には一転して融和策に陥り、金正日の思うツボにはまった。かつて公的には「暴君」と呼び、私的には「ピグミー」とまでののしった平壌の独裁者に対して、ブッシュは昨年末「親愛なる委員長殿」と呼びかける親書さえ出した。

 「検証可能で、後戻りできない、完全な廃棄」を求めていた核政策が、いつしか「無能力化」という曖昧(あいまい)な線に後退し、それすら「(2007)年内」には達成できなかった。「6カ国協議」をわがもの顔に操って、一時は得意顔だったクリストファー・ヒル(米国務次官補)も、いまでは、遠からぬ辞任の時期を模索中とさえ報じられている。

 ブッシュの核攻撃とスクラムを組んで拉致征伐の大なたを振りかざした安倍内閣の対北政策も、竜頭蛇尾に終わった。その強硬姿勢は確かに多くの国民にアピールした。だがそれは、日本人の情緒を捕らえるには十分だったけれど、国際的支持からは遠かった。

 私は年来、拉致問題と北方領土問題には重大な共通項があることを指摘してきた。共通項とは、ズバリ、日本の孤立である。北方領土の要求は年とともに色あせている。日本の主張を支持する国は、遺憾ながらほとんどない。同様に、まこと言うにはしのびないものの、日本の拉致強硬策を全面的に支持する国もきわめて少ない。

 ≪どうなる拉致強硬策≫

 国際的に孤立しては、問題解決の現実的可能性が薄い。ことに、核強硬策と拉致強硬策でギリギリ調和を保ってきた日米同盟が、アメリカの融和策によって調和を失えば、日本が拉致強硬策を堅持するのは困難になる。日本の対北路線は大きな関頭に立たされている。

 安倍から福田への転換が拉致政策の緩和につながらないという保証はない。

 さて、ワシントンと東京の対北政策をこのように分析するとき、そこに見えてくるのは、わがこと成れりとほくそ笑む平壌の独裁者の顔であろうか。

 彼はこの16日で満66歳になったが、「6カ国協議」での核論議で一時は孤立に追い込まれていた北が、いまでは、核の「無能力化」や「完全かつ正確な申告」の約束などどこ吹く風の振る舞いである。韓国の大統領選挙で10年続いた「太陽政策」候補が惨敗しても、慌てる様子もない。

 このまま推移すれば、非核化の約束を北が守らないままアメリカがテロ支援国家指定の解除に踏み切り、日本は打つ手もなく傍観を余儀なくされるおそれさえなくはない。

 以上のように論じはしたが、しかし、私は米日の失敗だけを指摘して悲観論にふけるのではない。

 ≪「北」の表に出ない弱点≫

 北のペースがとかく目立ち、米日が後手後手に回っているかに見えるのは確かだろう。だが深層を探れば、北こそ実は表面に現れている以上に根本的な弱点を抱えていることがわかる。われわれはそれを十分見きわめ、それをいつでも効果的に衝(つ)くことができるよう、不断の準備を整えねばならぬ。その効果はやがて表れるにちがいない。

 朝鮮戦争終結(1953年)後20年間、北は経済力でも軍事力でも韓国を上回っていた。朴正煕政権の国家目標は、北に追いつけ、追い越せだった。朴政権はそれを達成した。以後35年間、韓国の対北優位は拡大の一途をたどり、南北の国民1人当たりGDP格差は、今日10対1にまで開いている。

 極端な独裁制に固有の脆弱(ぜいじゃく)性も、北の秘められた弱点である。過日の大統領選挙で韓国は、10年続いた左傾偏向を一挙にくつがえし、柔構造社会の民主的回復力を見事に立証した。それに比べて、独立後60年間一貫する北の剛構造体制に、回復の余力はない。一旦亀裂が生じたとき、剛構造社会は柔構造よりはるかに脆(もろ)いのだ。

 独裁者はそれをよく心得ている。それを知る彼は、万一の場合を考えて、心静かな安眠の夜とてないかもしれぬ。ジャンパーからマスゲームにいたる独善のスタイルに国際社会が説得された時代は、とうに過ぎ去っている。

 最後に指摘すべきは、独裁制は強固になればなるほど崩壊の危機に近づくという事実であろう。ローマの昔以来の数々の独裁制の歴史は、その鉄則を立証している。(かみや ふじ)

:2008:02/20/09:17  ++  バイオ燃料普及に黄信号 「E3方式」独立系GSだけ協力 大阪府と沖縄・宮古島

大阪府や沖縄県宮古島市で2007年度から本格的に始まったバイオエタノールの実証実験で、ガソリンに3%のバイオエタノールを直接混合する「E3」に協力するガソリンスタンド(GS)が独立系のみにとどまっていることが18日、分かった。大手石油元売り各社の系列GSが、別方式でのバイオエタノール普及を目指す石油連盟に配慮しているためで、このままではE3方式での供給を見込む各地のバイオエタノール生産計画にも影響を与えかねない。

 全国約10カ所で行われているE3方式の実験のうち、大手系列のGSも対象に含めて本格的に実験しているのは、大阪府と宮古島市。大阪府の場合は建築廃材を使って、宮古島市の場合はサトウキビの廃棄物を使ってバイオエタノールを地元で生産して供給している。

 しかし、大阪府でE3の給油に協力しているGSは、石油元売りの系列に属さない独立系の6店だけ。大阪府では20年度以降も協力店舗を増やしたい意向だが、「系列店でE3を販売すると、元売り会社からガソリンの調達ができなくなるようで、独立系にしか協力を期待できそうにない」(地球環境課)という。

 宮古島市も「バイオエタノール・アイランド」構想と銘打ち、宮古島にある19カ所のGSすべてでE3による給油の方針を掲げた。だが、今年度から始まった実証実験で協力を得られたのは独立系の4店のみ。宮古島市からは「系列のGSは元売り各社からの圧力で参加しにくそうだ」との声が漏れる。

 石油連盟が推進しているのは、バイオエタノールを加工した添加物「ETBE」をガソリンに混ぜる方式。「水の混入に弱いE3方式はGSでのガソリン管理に神経を使う必要があるが、ETBEの場合はその必要がない」ためだ。

 しかし、ETBE方式は製油所で混合させる必要があるため、宮古島のようにバイオエタノールを地元で小規模生産するケースには不向き。石油業界を所管する経済産業省でさえ「E3方式は、少量のバイオエタノールを生産地近辺で消費する地産地消に向いている」としている。

 政府は地球温暖化対策の一環として、10年度に50万キロリットルのバイオ燃料の消費を目標にしている。だが、このまま独立系GSでしかE3の給油ができなければ、E3方式による消費拡大は見込めず、環境省では「バイオエタノールの将来の生産、供給量に影響が出かねない」と頭を痛めている。

:2008:02/18/10:25  ++  「しごとナビ」のリス、求人広告「失敗」なら、人材紹介料割り引き、無料で掲載延長も

求人サイト運営のリス(東京・新宿、木村亮郎社長)は、求人広告と人材紹介を組み合わせた新しい人材サービスを始める。求人広告の出稿企業が広告掲載中に求める人材を採用できなかった際に、リスの人材紹介の利用料を大幅に割り引くほか、掲載期間の延長にも応じる。中堅中小企業の採用環境は依然厳しい。採用の可能性を高めて、利用企業を増やす。
 新サービス「ダブル(W)フォロー」は、三十三万人の求職登録者数があるリスのサイト「しごとナビ」が対象。二月中に始める。特徴の一つは、しごとナビに一カ月の求人広告を出したが採用に失敗した会社がリスの人材紹介サービスを利用し成約すると、実質的に紹介料金から広告料金が割り引かれる点だ。
 「広告は無駄だったと考える広告主を出さないようにする」(リス)狙い。もう一つは追加料金を取らない形で広告掲載を一カ月延長できること。「専門性が高く求職者が少ない人材の募集に有効」(同)と見る。
 Wフォロー導入により、企業側に安心して求人広告を出してもらえるようになり、求職者から見てもサイトの魅力を高められる。求人広告を増やしながら求職登録者数増を目指す。
 ただ一方で広告掲載料金は引き上げる。一カ月五万円だった料金を同十万―五十万円の三コースに改定。料金により写真やインタビュー記事の配信の有無を分ける。
 国内景気の先行き不透明感が強まり、人材業界は今後「量より質」へのシフトが進む見通し。専門性の高い求職者をいかに取り込むかが、中堅以下の人材会社の生き残りを左右する。
 リスの年商は約四十億円。うち人材派遣が八―九割を占めるもよう。派遣に比べて小さい人材紹介と求人広告事業の育成が課題で、Wフォロー関連で初年度二億七千万円の売り上げを目指す。

:2008:02/18/10:18  ++  日立―セキュリティー機能付きICタグ(IT我が社の一押し)

ICタグ(荷札)市場が本格的な成長段階に入ってきた。講談社など出版大手が書店に並ぶ書籍約一億冊をタグで管理する計画を進めており、消費者が手にとる身近な商品の中へ入り込むようになる。普及期を迎えたタグ市場で主導権を握りそうなのが、日立製作所のセキュリティー機能付きタグ「ミューチップ・ヒビキ」だ。
 「市場は『BtoB』(企業から企業)から、『BtoC』(企業から消費者)へパラダイムシフトが始まった」。日立のセキュリティ・トレーサビリティ事業部の中島洋副事業部長は、ICタグ市場の変化をこう表現する。
 ICタグは工場や倉庫の生産・物流管理用として着々と浸透してきた。それが消費者が手にする段階に及び始めたとみているのだ。
 その第一弾となるのが書籍のタグ管理。大手出版各社と書店が組んで二〇〇九年度に漫画本約一億冊に導入する計画で、万引き防止やマーケティング活動に役立てる。その後、文庫本などにも順次導入する方針だ。
 製本から出荷、入荷、販売まで、さらには消費者が古本屋に売却した後など、いくつもの流通段階で情報管理が必要となる。この書籍管理用に採用が確実視されているのが日立のセキュリティー機能付きタグだ。経済産業省やNEC、富士通、日本IBM、大日本印刷の協力を得て昨年開発した。
 開発したタグはデータの記憶部を複数に区分し、区分ごとに出版社、卸業者、書店、古本屋などの情報をそれぞれ記憶できる。タグの記憶容量は従来の四倍となる二キロビットに拡張した。
 各区分には関係者以外が情報を書き込みできないセキュリティー機能を付けている。消費者の手に渡る時点で読み取りができないようにしたほか、通信可能距離を制限する機能を付けた。書店などに出回っても情報を読み取ったり、改ざんしたりすることは不可能という。
 「これで市場ニーズをほぼ満たすことができた」(中島副事業部長)と胸を張る。書籍以外にも家電のリサイクル管理など用途を広げていく方針だ。タグ事業の売上高を〇九年度に五百五十億円と、〇六年度比十一倍に伸ばす目標を立てる。
 調査会社の富士キメラ総研(東京・中央)によると、国内タグ関連市場は一三年に三千八百十九億円と〇七年比六・六倍に膨らむ見通しだ。業種別にみると、物流や流通、医療福祉や農畜産業で今後高い成長が見込まれている。
 市場拡大をにらみ、これまで関心の薄かったIT(情報技術)関連企業もタグ事業を強化している。だがタグ開発で先行してきた日立はコスト競争力で優位に立つ。すでに一個五円まで引き下げるメドをつけており「これからは単品ではなく、タグを組み合わせたソリューションの提案力が大切になる」(中島副事業部長)。百二十五種類の用途別ソリューション群を用意するなど、競争激化をにらんだ布石を着々と打っている。
 いまや日立の屋台骨となった情報通信部門にとって、ICタグは外部記憶装置(ストレージ)や指静脈認証装置と並ぶ戦略商品。成長市場を制することができるか、これからが正念場といえる。