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ひで坊な日々

主に私の仕事と信条に関わるメディアからの備忘録と私の日常生活から少し・・・                             
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:2007:10/30/13:09  ++  金の小売価格、23年ぶり高値。

金の国内価格が二十九日、急伸した。大手地金店の小売価格は前週末比七十五円(二・五%)高の一グラム三千七十三円。消費税抜きの比較で一九八四年六月以来、二十三年ぶりの高値となった。米国経済の不透明感や原油高によるインフレ懸念などを背景に、現物スポット価格が大きく上昇したことを受けた。
 ロンドン渡し(ロコ・ロンドン)現物価格は同日のアジアの取引時間で前週末に比べ約九ドル高い一トロイオンス七九三ドル前後まで上昇した。
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:2007:10/30/12:52  ++  注目集まるゲーム内広告市場、特性を生かした広告指標の確立が普及の鍵に

新たな広告媒体として注目されるオンラインゲームの現状と課題について、オンライン広告の代理店であるアドウェイズの取締役COOである松嶋良治氏が、10月25日に開かれた「CNET Japan Innovation Conference 2007」にて講演した。

 オンラインゲームフォーラムの調査によると、国内におけるオンラインゲームの登録者は2006年に累計で約4200万人に達し、市場規模は1000億円を超えている。このため、広告業界は広告媒体としてのゲームに注目しだした。ゲーム内広告の市場規模は、米国では2006年が3億4600万ドル(約415億円)、2011年には9億6900万ドル(約1160億3000万円)に成長すると予測されている。

アドウェイズの取締役COOである松嶋良治氏 アドウェイズ取締役COOの松嶋良治氏

 一方、日本市場の規模は2006年で3~5億円程度に過ぎない。松嶋氏は「日本のオンラインゲーム業界は、ゲームパブリッシャーとゲームサイトの運営者が同じである場合が多く、ユーザーへの課金で成り立っているのが現状だ。ゲームの世界観を重視するため、ゲーム内広告に踏み込むのにためらいをもっている。一方、広告主側も実際に取り組むのはまだ難しいと考えている」と説明し、日本でゲーム内広告を浸透させる課題として、広告システムの整備を挙げた。

 松嶋氏によれば、現在ゲーム広告として使われている手法には大きく5種類があるという。1つは米国で主流になっている、ゲーム内に広告枠を設置するインゲームズアドと呼ばれる手法だ。これは、広告看板を設置しやすいスポーツゲーム等で導入されるケースが多い。次いで、広告主の商品やサービスをゲーム内のアイテムやキャラクターとして設置するプロダクトプレイスメントという手法があり、ロールプレイングゲームに適している。

 3番目がステージをクリアした後、次のステージに移るまでの間に表示されるスポット広告で、システムが簡単なため導入しやすいのが特徴だが、ゲームならではの特性が活かせていないため、実際に導入される例は少ないという。

 このほか、広告主の商品や広告を盛り込み、商品や企業、ブランドのプロモーション用に作られるアドバゲームや、商品の認知を高めることを目的として、イベント発生的にゲーム内に商品を展開するインゲームズプロモーションがある。

 オンラインゲームの特徴として松嶋氏は、「プレイヤーのほとんどが無料で楽しんでいる」と指摘する。これは課金収入が主流のゲームパブリッシャーにとって難しい課題となっている。同氏は「ゲーム内広告は広告費によって無料ユーザーから間接的に収益を上げることが可能な手段である」と説明し、ゲームパブリッシャーにとって有益性が高いと強調した。

 ゲーム内広告普及のネックとなるのは、テレビの視聴率やウェブ広告のインプレッションにあたる広告指標が確立されていない点だ。

 アドウェイズのパートナーの代表として登壇した、ハイファイブ・エンターテインメント代表取締役社長の澤紫臣氏は「オンラインゲームは、プレイ中にバナーをクリックするとゲームが中断されるといった課題があるので、クリックレートのような発想で広告効果を図るのは適正ではない。オンラインゲームにはリピート性や滞在時間の長さ、チーム性、リアルタイムのコミュニケーションといった特性があるので、こういった点をふまえた広告指標を確立していくべき」とした。

 また、同じくアドウェイズのパートナーで、広告ベースのモバイルゲーム「PromisedLand」を運営するデクスターの代表取締役、日根弘樹氏は「モバイルオンラインゲームは、情報の量や質を深く伝えることができる媒体。そういった点を評価する指標を作ってもらいたい」と、代理店であるアドウェイズに対して要望を語った。

:2007:10/30/12:26  ++  ■中国は軍事上の戦略から大転換

■民主のテロ対策はいまだ固まらず

 ≪試される政権担当能力≫

 テロ対策特別措置法の期限切れを前に、政府は自衛隊による補給支援の対象をインド洋上の外国艦船に限定する新法案を提出した。これに対し、民主党内ではいまだに意見がまとまらず、対案を法案として提出するかどうかさえ決まっていないという。

 今のところ、小沢一郎党首の「提言」にあった、アフガニスタン本土のISAF(国際治安支援部隊)関連の民生支援に絞って民間人を派遣する案が有力なようであるが、その警護のため自衛隊を派遣することについては、党内でも反対が強いと聞く。いよいよ本格的審議という段になって、海上自衛隊や守屋武昌前次官をめぐるさまざまな疑惑が噴出してきたが、民主党としてはこれを奇貨として問題を先送りすることなく、対テロ問題に正面から取り組み、責任政党としての役割をきちんと果たすべきであろう。わが国の外交や防衛の基本にかかわるこの問題について、政府案に反対するだけで対案一つ示せないようでは、政権担当能力が疑われても仕方あるまい。

 ≪国連軍と「主権の委譲」≫

 ところで、小沢提言ではISAFへの参加はもちろん、自衛隊による武力行使さえ可能とされており、対案の作成に当たっては、当然この党首提言との整合性も明確にすべきである。

 かつて自民党時代に、小沢調査会は次のように提言した。「集団的安全保障と自衛権とは別のものであり、もし国連加盟国が国連に軍隊を提供した場合、軍の提供までは『国権の発動』であるが、発動後の国連軍の行動は『国連の指揮下』にあり、各国の指揮、命令権は及ばなくなる」と。つまり、憲法9条が禁止しているのはあくまで「国権の発動」としての戦争や武力行使だけだから、「国連軍」としてなら自衛隊の武力行使も可能としたわけであった。

 今回、小沢氏が「国連の決議でオーソライズされた国連の平和活動に日本が参加することは、ISAFであれ何であれ、何ら憲法に抵触しない」「国連の活動に積極的に参加することは、たとえそれが結果的に武力の行使を含むものであっても、何ら憲法に抵触しない」と述べているのは、恐らくこの提言を念頭においてのことであろう。

 しかし問題は「国連軍」の意味であって、小沢調査会の提言と今回の小沢提言とではその内容が異なる。もしそれが国連憲章42、43条に基づく「正規の国連軍」を指すならば、小沢調査会の言うように、軍を国連に提供した後はその指揮、命令権は国連加盟国の手を離れ、安保理事会に委ねられたものとみることもできないことはない。加盟国は国連との間で特別協定を結ぶことにより、主権の一部を国連に委譲したと解することも可能だからである(ただし、わが国がこのような特別協定を結び、武力行使を目的として自衛隊を国連に派遣することについては、憲法上、疑義がある)。

 ≪多国籍軍と集団的自衛権

 だが、このような「正規の国連軍」はいまだ実現しておらず、これまでに編成された「国連軍」はすべて「多国籍軍」にとどまっていた。国連の指揮下にあった湾岸戦争時やイラク派遣の「国連軍」、それにNATO指揮下のISAFも全て多国籍軍である。この種の「多国籍軍」は国連決議によって一定の正当性が担保されてはいても、最終的な指揮、命令権は各国に留保されており、軍隊派遣の根拠も各国の個別的ないし集団的自衛権に基づいている。

 例えば、現在イラクに派遣されている「多国籍軍」は、参加国の集団的自衛権の行使として行動しており、対テロ戦争の一環として位置づけられたインド洋上での活動も、テロリストの移動や麻薬、武器などの運搬を阻止することを目的とした参加国の個別的ないし集団的自衛権の行使であるとされている。そのため、政府見解に基づき、集団的自衛権の行使が禁止されているわが国では、多国籍軍への参加は認められず、イラクではあくまで後方での人道・復興支援にとどまっていたし、インド洋上でも、「武力の行使」に当たらない多国籍軍への給油に限定して国際貢献を果たしてきた。

 この点、小沢氏は今回の提言の中で、「国連の平和活動は国家の主権である自衛権を超えたものです」と述べているが、これは「正規の国連軍」と「多国籍軍」を混同したものといえよう。小沢氏が、もし本気でISAFに自衛隊を派遣したいのなら、集団的自衛権の行使を容認するよう、政府に対して憲法解釈の変更を求めるのが筋ではないか。「民主党が政権をとったら」などという仮定の話では、特措法の「対案」たりえないと思われる。(ももち あきら)

:2007:10/30/12:15  ++  【正論】東京大学医学部特任教授・加藤尚武 枯渇見据えレアメタル政策を

■中国は軍事上の戦略から大転換

 ≪ニューカレドニアの買収劇≫

 「天国にいちばん近い島」というと原作は森村桂の小説、原田知世主演の映画で有名な太平洋上のフランス領・ニューカレドニア島である。1860年代にニッケル鉱石が発見され、現在では世界のニッケル年間産出量の約10%を占めている。日本のニッケル鉱石の年間総輸入量約400万トンのうちの約50%がニューカレドニア島産である。

 原鉱石500万トンから6万トンのニッケルができる。問題は、廃棄物として捨てられる土石や水が深刻な環境破壊を生み出していることである。『入門・資源危機』(新評論)の著者・谷口正次氏(国連大学ゼロエミッション・フォーラム理事)によると、州知事が関与している建設会社が土木工事を請け負っていて、住民の訴えが事実上退けられているという。

 背景にあるのは、ニッケルの値上がりと、それにともなう企業買収劇である。2003年との比較で、ニッケルの価格は6倍近くである。金とアルミニウムが2倍、銅と亜鉛が5倍弱といわれているから、ニッケル鉱山の価値は大きい。二転三転した買収劇の勝利者は、ブラジルの企業で、ニューカレドニア島の鉱山をまるごと買い占めたという。

 ≪開発より買い付けが割安≫

 金属類の世界的な値上がりの中で、特に注目に値するのはもともと産出量の少ない「レアメタル」と呼ばれる31種類の金属である。たとえば携帯電話にはタンタルが使われているが、それはタンタルが金よりも腐食に対して強い特性をもつからである。パソコンなどで使われている磁石の原料となるネオジミウムも極端な値上がりを示していて、日本の磁石産業の存立があぶないとまで言われている。

 特に重要なのは軍事上の戦略物質であって、アメリカのような資源大国でも、戦闘機のエンジンに欠かせないレアメタルのほとんどを輸入に頼っている。ニッケルの73%、クロムの91%、コバルトの93%、アルミニウムの94%、ニオブの100%を輸入に依存しているといわれている。中国のトウ小平氏が「レアメタルを武器にすれば中国は世界の頂点に立つことができる」と発言したそうだが、軍事力を稀少資源という視点で見れば、まさにその通りである。

 その中国が、レアメタルの政策を大転換して、これまでレアメタルを輸出して外貨をかせいできたのに対して、輸出を制限してレアメタルを大量に輸入しようとしている。資源を売るよりは、資源を使って製品を売る方が利益が大きいという段階に中国の技術が進歩を遂げたのである。また自国の埋蔵資源を新規に開発するには莫大(ばくだい)な資本投下が必要で、それよりはアフリカなどから買い付けた方がコストが低くて済むという理由もあるだろう。しかし、世界中でレアメタルがいつかは必ず枯渇するという可能性を考えた場合、ともかく自国で埋蔵されているレアメタル資源は最後までなるべく手をつけないでおくという計算もあるかもしれない。

 ≪国内の完全な回収体制を≫

 日本でもアメリカに倣って、1983年以来レアメタルの備蓄策が採られているが、「国内消費の2カ月分が目標」という対策では不十分であることがはっきりしている。国家政策としてのレアメタルの持続的な確保のための政策が必要である。

 まず第1にすべきなのは、国内にある電気製品などに含まれるレアメタルの完全回収体制を作ることである。谷口氏は「金を大規模に露天掘りで採掘している鉱山の鉱脈中の品位は1トン当たり0・3グラムから1・0グラムである。それに対して、携帯電話を1万個(約1トン)集めてくると280グラムの金が回収でき、ノート型パソコンを350台(約1トン)集めてくると92グラムの金と36キログラムの銅が回収できる」(『入門・資源危機』)と書いている。

 次に必要なのは、ニューカレドニア島のニッケル資源のような環境破壊をともなう採掘に対して、環境保護のコストを引き受けることによって、供給を確保するというような戦略である。

 最後に必要なのは、埋蔵量の少ないレアメタルを、埋蔵量の多い資源で代替するような技術開発である。たとえば人工ダイヤモンドの半導体機能を開発して、エネルギー効率の高い「ダイヤモンド・ライト」を発明した平木昭夫教授(高知工科大学)は「タバコの煙からでもダイヤモンドは作れる」という話をしている。ダイヤモンドの原料は炭素であるから、ほとんど原料は無限にある。それと同じように稀少資源と同じ機能をもつ豊富な資源による製品を開発することが、人類の技術開発の基本的な目標となる。(かとう ひさたけ)

:2007:10/26/17:24  ++  「携帯電話は日常生活のリモートコントローラ」:MSバルマー氏、CTIAで講演

サンフランシスコ発--携帯電話は大変便利なため最近では2台の端末を持ち始める人も出てきた

 いや、これは厳密には正しくない。複数の携帯電話を持つ人が増えているが、それは実際には業界の成功ではなくて失敗だと、Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏は米国時間10月23日に指摘した。

 人々は携帯電話を1台は仕事用にもう1台を家庭用に、または1台を電子メール用に、もう1台は電話をかけるために必要だと思うようになってきている。

 「それは私にとっては非常に奇妙なことに思える」とBallmer氏は当地で開催されたCTIA Fall 2007トレードショーの基調講演で語った。

 業界、そして、Microsoftの最終目標は、家庭と仕事の両方で使用でき、ビジネスアプリケーション、ユニファイドメッセージングおよびゲームを実行できる機器を作り出すことであるべきだ。

 「ある意味で私たちは携帯電話を日常生活の汎用的なリモートコントローラと考える必要がある」とBallmer氏は述べている。

 またBallmer氏は携帯電話が多くの人々にとってコンピュータよりも中心的な役割を持つようになっていることさえ認めている。

 「携帯電話には独自の役割がある」とBallmer氏は語る。「PCは最もパワフルな機器だが、携帯電話は最も普及した機器である」。さまざまな機器で動作するサービスの世界(たとえば「Windows Live」など)では、いつでも個人が手元に持っている可能性が最も高い機器は携帯電話であると同氏は述べる。

 場合によっては携帯電話がコンピュータの代わりになる。

 「多くの国では資金が限られているユーザーにとって携帯電話はPCの代わりになるだろう」とBallmer氏は語り、携帯電話をドッキングステーションに接続してキーボードとテレビをつないでPCのような機器として使用するシナリオを指摘した。これはMicrosoftが研究所で開発している使用形態であり、今後12カ月以内にテストが開始される予定である。

:2007:10/24/10:31  ++  【正論】集団自決と検定 拓殖大学教授・藤岡信勝 “トリック報道”で世論誘導

■「軍の関与」も認めてはならない

 ≪一点の瑕疵もない検定≫

 高校日本史の教科書検定で「沖縄集団自決」に日本軍の「命令」「強制」があったとの記述を修正させた問題で、政府・文科省は修正前の記述の趣旨の復活を認める方針に大転換した。検定意見の撤回はしないが、もとの記述を何らかの表現で回復しようとする教科書会社の訂正申請があればこれを「真摯(しんし)に検討」するというのである。今ごろは10月末の申請をめどに教科書執筆者と文科省の間で水面下のすりあわせが行われているはずである。重大な局面にあたり改めて問題の原点から考えたい。

 従来、「軍命令説」の根拠とされてきたのは、座間味島と渡嘉敷島のケースだった。しかし、どちらのケースについても、当時島に駐留していた日本陸軍海上挺進(ていしん)隊の隊長は、住民に集団自決を命令していなかった。それどころか、集団自決のための武器・弾薬を求めに来た住民に対し、隊長は「決して自決するでない」と押しとどめ(座間味島)、集団自決が起こったことを知ったあとは「何という早まったことをしてくれたのか」と嘆き悲しんだ(渡嘉敷島)。

 こうした事実が明らかになった近年の動向を反映して検定意見がつけられ、例えば「日本軍の配った手榴弾(しゅりゅうだん)で集団自決と殺し合いをさせ」という「命令」「強制」を含意する表現を改め、「日本軍の配った手榴弾で集団自決と殺し合いがおこった」(実教出版・日本史B)と修正された。文部科学省の今回の検定は、国会の定めた法律に基づく法秩序と手続きに従って、実証された史実を根拠に適切に行われたものであり、その内容を見ても少しも行き過ぎたところはなく、一点の瑕疵(かし)もない。これをひっくり返すいかなる道理も存在しない。

 ≪防衛隊と日本軍の混同≫

 日本軍が無辜(むこ)の住民に自決を強要するほどの悪逆非道な存在であったことにしたい一部マスコミは、正面から「命令」「強制」を論証できないので、住民の証言を持ち出して世論誘導を図っている。その際、トリックの材料として用いられているのが防衛隊の存在である。

 米軍来襲時、島には(1)陸軍の正規部隊たる将兵(2)防衛隊(3)一般住民-の3種類の人々がいた。防衛隊とは昭和19年7月に帝国在郷軍人会沖縄支部が市町村の集落単位で中隊を編成したもので、法令的な根拠はなく、住民の義勇隊という性格のものだ。中国戦線から帰還した、村長など村の顔役が隊長を兼ねて行政と一体化し、日常の生活は家族と起居をともにしていた。

 手榴弾は防衛隊に米軍上陸の際の戦闘用に支給したものであり、自決用に一般住民に配布したのではない。集団自決を主導したのは防衛隊で、時には手榴弾を軍陣地から持ち出して住民に配布した。「兵隊さんから手榴弾を渡された」という住民の証言は、防衛隊を日本軍と混同しているのだが、マスコミはこの事実をよく知りながらイメージ操作のため確信犯的にこの混乱を利用しているのである。

 ≪「軍命令説」と同じ虚構≫

 もう一つのトリックは、「軍の関与」という言葉である。これはマスコミの世論操作であると同時に、政府の「落としどころ」として喧伝(けんでん)された経過がある。すでに8月段階で伊吹文科相(当時)は、「『軍の関与』という表現であれば、次回の検定で問題とはならないだろう。出版会社にお願いしてはどうか」と沖縄選出の自民党議員に水を向けていた。

 しかし、プレゼントに送った果物ナイフが殺人に使われたからといって送り主が殺人に「関与」したとはいえないという事例を分析すればわかるように、集団自決への「軍の関与」を認める必要はない。「軍の関与のもとに集団自決が起こった」という文を作ってみればわかるように、これは結局「軍命令説」や「軍の強制」と同じ虚構を教えることになる。

 集団自決は悲しい出来事だが、当時の日本人の心理状態では米軍が上陸すれば日本中どこでも起こった可能性がある。現に沖縄で日本軍不在の地でも集団自決は起こっている。

 そもそも「関与」という定義曖昧(あいまい)・伸縮自在の概念の導入は事態を紛糾・悪化させるだけである。「従軍慰安婦」問題で「軍の関与」がいかに国益を損なう混乱をもたらしたかを一考すればその危険は明らかだ。なぜ政治家は同じ轍(てつ)を踏むのか。

 あの戦争で国と国民のために命をかけて戦った軍や軍人を虚偽に基づいてはずかしめるようなことをする国は滅びる。沖縄の県民感情を利用した反軍反国家反体制運動に屈して教科書検定制度を崩壊させてはならない。(ふじおか のぶかつ)

:2007:10/24/09:33  ++  薄型テレビは日立がリードする--最薄部35mmの「Wooo UT」が登場

日立は10月23日、最薄部35mmの超薄型液晶テレビを発表した。32型、37型、42型の3サイズがラインアップされ、「Wooo UT」シリーズとして発売される。各機種ともに価格はオープン。

 Wooo UTシリーズは、約20mmの超薄型液晶パネルモジュールにより、モニタの薄型化を実現した新世代液晶テレビだ。チューナー部を「Woooステーション」として分離させることにより、重量も10.9kg(32型)と軽量モデルに仕上がっている。

 32型は1366×768ドットのIPSパネル、37型、42型は1920×1080ドットのフルHD IPSパネルを採用しており、全サイズともに最薄部は35mmとなる。現行の32型液晶テレビの奥行き平均が10cm程度となるので、3分の1程度まで薄型化される計算だ。

説明 最薄部35mmの超スリム化を実現(左)、Woooステーションを分離することにより、背面まで美しい「360°beauty」デザインを採用(右)

 Woooステーションは、地上、BS、110度CSデジタルチューナーを1系統、地上アナログチューナーを1系統を装備したほか、iVポケットに対応しているため、テレビ番組録画も可能だ。

 モニタ部、Woooステーション部はHDMIで接続するほか、別売のワイヤレスユニット「TP-WL700H」(予想実勢価格:9万円)による、ワイヤレス伝送にも対応。最大約9mまでのワイヤレス伝送が行える。

 オプションとして、フロアスタンド、壁掛けユニットなども用意しており、モニタ、Woooステーション、スタンドを1セットとして販売していく予定だ。32型モデルのみ、ブラック、ホワイト、ブルー(限定生産)、レッド(限定生産)の4色展開を行う。

 超薄型テレビはシャープ、ビクターなどからも、研究、開発発表が行われている、現在最注目トレンドの1つ。日立ではこの動きに先駆け商品化にこぎつけた。

 同社では、今後の薄型テレビ事業に関し、2009年までにプラズマテレビの超薄型化、液晶テレビの奥行き19mm化などを製品コンセプトとして掲げており、薄型化へのロードマップを明確にした。

  • UT32-HV700(32型、12月中旬発売 予想実勢価格:23万円)
  • UT37-XV700(37型、2月上旬発売 予想実勢価格:33万円)
  • UT42-XV700(42型、4月上旬発売 予想実勢価格:43万円)
「Wooo UT」シリーズ 日立「Wooo UT」シリーズフルラインアップ

:2007:10/23/10:03  ++  カカクコム、「食べログ」の開発環境にRuby全面採用--国内最大規模の事例に

カカクコムは10月22日、運営する飲食店情報共有サイト「食べログ」のバックエンドシステムを刷新した。

 サービスの開発速度向上などで定評のあるプログラミング言語「Ruby」を全面採用。大規模サイトでのRuby導入はこれまで、サイトの動作処理速度に問題があるとする見方もあったが、国内外における近年の導入事例を受け、処理速度に大きな問題は発生しないと判断した。

 Rubyを全面的に導入したサイトとしては国内最大規模。開発環境をRubyに置き換えることで、今後は従来の2~3倍となるサービス開発体制を確立し、カカクコムの別サービスでもRuby活用による効率的な開発体制の浸透を目指す。

 10月19~21日までの移行テスト期間を経て、22日から新システムの本格稼動を開始した。今後、月間380万人が利用する食べログは、Rubyをベースとしたウェブアプリケーション開発のパターンテンプレート「Ruby on Rails」ですべての開発が行われる。サイトのデザインも追って刷新する。

 Ruby on Railsは既存のプログラミング言語に比べ、よりキレイに早くプログラムを組めることから、2005年の登場以降、注目されている。「設計書=プログラム」のようにビジネスロジックでプログラミングできるため、徹底したオブジェクト指向型言語として知られる。

 また、記述済みのプログラムを確認しやすく、人的ミスを最小限に減らせるとして、継続的なメンテナンスにも優れているとされる。

 ただ、これまでは処理速度に難点があるとされ、大規模な商業サイトでの導入には慎重な意見が多かった。しかし、米国ではTwitter、国内でも楽天が一部のサービスでRuby on Railsを採用するなど、商業サイトによる導入が急速に進んでいる。

 同社事業開発本部事業開発部システム担当部長の宮島壮洋氏は「パフォーマンスに影響を及ぼすのはデータベース周り。データベースを改善すれば逆にパフォーマンスは相対的にあがるので、作業速度を向上できる開発環境にした方がいいと判断した。Ruby on Railsでも大規模サイトが運営できることを証明しつつ、Rubyのコミュニティーサイトにも積極的に参加するなど啓蒙活動をしていきたい」としている。

 また、今後は同社の主力サイト「価格.com」への転用も視野に入れている。

:2007:10/23/09:52  ++  楽天、通信放送融合で新たな動き--国内主要TVメーカーと仮想モールで業務提携

楽天は10月22日、仮想モール事業で国内主要テレビメーカーなどからなるアクトビラと業務提携すると発表した。

 同日よりテレビ端末向けネットサービス「アクトビラ」のコンテンツに仮想モール「楽天市場」を追加。「テレビ端末での閲覧により、(ネット以外の)利用者層拡大に期待している」としている。

 「アクトビラ」はブロードバンド接続機能を持つデジタルテレビを端末とし、通信回線経由で映像、静止画、文字情報などをテレビ画面上に提供するサービス。2006年7月にシャープ、ソニー、東芝、日立製作所、松下電器産業、ソネットエンタテインメントが6社共同で設立し、2007年2月からサービス提供を開始している。

 「楽天市場」はアクトビラの「ショッピング・ジャンル」に新設。インターネット上で提供する約2万1000店舗1000万件以上のほぼすべての商品をテレビ端末上で閲覧できるようになる。

 大画面・高精細のテレビ端末上で展開されるサービスということもあり、リモコン操作に即した操作性やユーザインターフェイス、デザイン性などに注力。「テレビ用楽天市場」として再構成し、文字入力による検索、ジャンルによる絞込みなど、PCさながらの操作も可能としている。

 一方、テレビ端末上では決済機能を持たないため、利用方法は「閲覧」がメインとなり、実際の購入にあたってはQRコード、メールによるサイトアドレス送信などを通じてPC・携帯電話などに転送、操作する必要がある。今後はテレビ上で購入が完結するシステムの開発も行う予定としている。

楽天側は「テレビ向け第1弾」を評価する姿勢

 楽天では、今回の業務提携およびサービス提供について「サービス接触時間増に向けた取り組みの一環」(執行役員 開発・編成統括本部プロデュース本部副本部長の和田圭氏)と説明。特にPC、モバイル端末などの操作に不慣れな年齢層に対して一定の接触率向上効果が得られるとした。

 サービスは静止画と文字情報のみで、動画による情報提供は取り入れられていない。当面は決済機能を有していないことを含めたこの時期におけるサービス投入の意義においては、「テレビ向けサービス第1弾として意義を持つものであり、今後の展開に向けて活かすこともできる」(和田氏)とした。

 アクトビラ自体の普及状況については「接続ベースで20万台超」(アクドビラ代表取締役副社長の久松龍一郎氏)としており、対応端末についても2011年7月のアナログテレビ放送終了時には全体の7割(約7000万台と推定)に達するとの見通しを示した。

 アクトビラは開始当初、ニュース・天気予報など静止画・文字ベースでの情報サービス「アクトビラ ベーシック」のみを提供していたが、9月より映画・音楽・アニメなどの映像配信サービス「アクトビラ ビデオ」の提供を開始。テレビ端末上でのネット経由サービス拡大を強化している。

rakuten

:2007:10/23/09:50  ++  ソーシャルネットワーキングの成長は2009年までにピークに--アナリストが予測

ソーシャルネットワーキング(SNS)サイトを利用するアクティブユーザーの数は、2007年末までに2億3000万人に達し、少なくとも2009年までは新規ユーザーを獲得し続けるだろうとする分析レポートが出た。しかし、投資家たちはいまだに慎重な姿勢を崩していない。長期にわたって成長が続くかどうかがまったく明らかでない以上、それも無理からぬことだ。

 英国の市場調査会社Datamonitorが発表した「The future of social networking: Understanding market strategic and technological developments(ソーシャルネットワーキングの将来:市場戦略と技術の発展を探る)」と題するレポートでは、FacebookなどのSNSを有名にした文化的現象に参加する人々の増加率は、2009年までにピークに達し、2012年までには停滞するようになると予測している。

 同レポートは、SNSサービスの2007年の売り上げは9億6500万ドルで、2012年までには24億ドルに達すると見ている。

 SNS会員数の伸び率は地域によって大きく異なるという。レポートでは2007年末時点における世界中でのSNS利用者の地域別分布状況を、アジア太平洋地域が35%で最大、以下ヨーロッパ中近東地域(28%)、北米地域(25%)、カリブ海ラテンアメリカ地域(12%)が続くと予測している。

 しかし、SNSをめぐる現在の熱狂と興奮をドットコムバブルの時期にたとえる一方で、Datamonitorは不安材料の存在も指摘し、投資家はジレンマに陥っていると述べている。「新たなGoogleやYahoo」を取り逃がしたくはないが、さりとて長期にわたる検証を経ていないウェブ上の現象をどこまでも信じる気にもなれないというわけだ。

 だからこそ、多くのSNSサイトは新規株公開を先延ばしにするのが賢明だ、とレポートは述べている。

 先ごろ米国で開催された「Web 2.0 Summit」の席上で、Facebookの創立者で最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏は同社の新規株公開について、「何年も」先の話だと述べた。Facebookは、まさに現時点におけるSNSの頂点であり、同氏は2007年の「Agenda Setters」でIT業界で最も影響力のある人物に選定された。

 レポートを執筆したDatamonitorの技術担当アナリストRi Pierce-Grove氏は、声明の中で次のように述べている。「オンラインSNSの驚くべき成長は、真の技術革新によってもたらされたものであり、われわれのコミュニケーション方法を大きく変えつつある。しかし、資金の獲得が容易で、メディアの注目や創造力を刺激してくれるユーザーの好奇心もすぐに集められるという現在のぬるま湯的状況は、いつまでも続くものではない」

 Pierce-Grove氏はまた、SNS市場の参加者は「この市場が経験することになる過熱状況とその後の冷え込みを生き延びるために、二股をかけた戦略を」立てなければならないとも述べている。

 Datamonitorは、SNSが成長を続けている現状について、企業にとってそのようなサイトを運営するのに必要なインフラ構築の支援に乗り出すよい機会だと述べ、技術系企業は拡張性および可用性の分野でSNSサービスを支援する方法を探るように、とアドバイスしている。

 Pierce-Grove氏はさらに、SNS市場が混み合い始めると整理統合の動きも出てくるだろうとの見方を示したが、だからといって、必ずしも小規模なSNSサイトがその動きに飲み込まれてしまうわけではないという。たとえば、1つのテーマに特化したSNSサイトなどは一定の役割を果たし続けると見られる。

:2007:10/23/09:41  ++  日立、パソコン生産撤退、家庭用も開発停止、採算確保難しく、寡占化、国内再編迫る。

日立製作所はパソコン生産から全面撤退する。すでに業務用の生産は米ヒューレット・パッカード(HP)にすべて委託しており、家庭用の生産と新規開発もやめる。世界のIT(情報技術)機器市場で欧米やアジアの大手による寡占化が進むなか、過当競争が続く国内勢は競争力が低下、採算確保が難しくなっている。三洋電機の携帯電話機事業売却に続く日立のパソコン撤退で、様々な製品を横並びで手がけてきた国内電機大手の事業再編が加速しそうだ。
 世界のIT機器市場では携帯電話機でフィンランド・ノキア、米モトローラ、韓国サムスン電子の大手三社が合計で三分の二強のシェアを確保。パソコンでも米デル、HP、中国のレノボ・グループ、台湾の宏碁(エイサー)の大手四社が合計で五割近くのシェアを握る。これに対し日本勢は大手電機九社のうち全社が携帯電話を、八社がパソコンを手がけ、国内市場を中心に激しい競争を展開。海外大手に比べ規模やコスト競争力で劣る国内メーカーの事業採算は低迷している。
 国内向けに限られた日立のパソコン出荷も二〇〇一年度の約七十万台をピークに縮小。民間調査会社のMM総研によると〇六年の出荷台数は六十万台強にとどまり、国内シェアは四・六%と八位に低迷していた。パソコン黎明(れいめい)期の一九七八年に第一号機を発売するなど、国産パソコン開発で先駆的役割を担ってきたが、現状の規模で事業を続けても採算確保は難しいと判断した。
 家庭用に販売している「プリウス」ブランドのパソコンの組み立てや検品作業を手がけていた豊川工場(愛知県)での生産をこのほど停止。新製品も今夏の新モデルを最後に発売しない方針を固めた。販売済み製品の修理など顧客サービスは継続するものの、家庭向けパソコンからは完全に撤退することになる。
 企業向けの業務用パソコン「フローラ」ブランドについては今年三月、米HPに製品企画と生産を全面委託することを決めている。HPからの製品供給による業務用パソコンの販売は今後も継続するが、パソコンの生産からはすべて手を引く。
 豊川工場の人員は同工場内で生産するサーバーやATMの生産に振り向けており雇用面での影響はないという。パソコンの技術者は音響・映像機器や携帯電話の開発部門に再配置。パソコンで培ったネットワークや画像処理技術などのノウハウを薄型テレビや携帯電話機の開発に応用する。
 国内電機大手は半導体や液晶といった部品から家電、IT機器などの最終製品まであらゆる事業を自ら手がける総合経営を競ってきた。しかし経営資源が分散された結果、個別製品で見た世界シェアは欧米やアジア勢に押され、低下が続いてきた。こうした状況を打開しようと、携帯電話機では三洋電機が京セラへの事業売却で基本合意、ソニーもゲーム機用高性能半導体の生産設備を東芝に売却することを決めるなど、事業の取捨選択が進み始めた。

:2007:10/23/09:33  ++  【正論】集団自決と検定 作家・曽野綾子 それでも「命令」の実証なし

■戦争責任と曖昧な現実に耐えること

 ≪大江氏の『沖縄ノート』≫

 1945年、アメリカ軍の激しい艦砲射撃を浴びた沖縄県慶良間列島の幾つかの島で、敵の上陸を予感した島民たちが集団自決するという悲劇が起きた。渡嘉敷島では、300人を超える島民たちが、アメリカの捕虜になるよりは、という思いで、中には息子が親に手をかけるという形で自決した。そうした事件は、当時島にいた海上挺進第3戦隊隊長・赤松嘉次大尉(当時)から、住民に対して自決命令が出された結果だということに、長い間なっていたのである。

 1970年、終戦から25年経った時、赤松隊の生き残りや遺族が、島の人たちの招きで慰霊のために島を訪れようとして、赤松元隊長だけは抗議団によって追い返されたのだが、その時、私は初めてこの事件に無責任な興味を持った。赤松元隊長は、人には死を要求して、自分の身の安全を計った、という記述もあった。作家の大江健三郎氏は、その年の9月に出版した『沖縄ノート』の中で、赤松元隊長の行為を「罪の巨塊」と書いていることもますます私の関心を引きつけた。

 作家になるくらいだから、私は女々しい性格で、人を怨みもし憎みもした。しかし「罪の巨塊」だと思えた人物には会ったことがなかった。人を罪と断定できるのはすべて隠れたことを知っている神だけが可能な認識だからである。それでも私は、それほど悪い人がいるなら、この世で会っておきたいと思ったのである。たとえは悪いが戦前のサーカスには「さぁ、珍しい人魚だよ。生きている人魚だよ!」という呼び込み屋がいた。半分嘘(うそ)と知りつつも子供は好奇心にかられて見たかったのである。それと同じ気持ちだった。

 ≪ないことを証明する困難さ≫

 これも慎みのない言い方だが、私はその赤松元隊長なる人と一切の知己関係になかった。ましてや親戚(しんせき)でも肉親でもなく、恋人でもない。その人物が善人であっても悪人であっても、どちらでもよかったのである。

 私はそれから、一人で取材を始めた。連載は文藝春秋から発行されていた『諸君!』が引き受けてくれたが、私はノン・フィクションを手掛ける場合の私なりの原則に従ってやった。それは次のようなものである。

 (1)愚直なまでに現場に当たって関係者から直接談話を聴き、その通りに書くこと。その場合、矛盾した供述があっても、話の辻褄(つじつま)を合わせない。

 (2)取材者を怯(おび)えさせないため、また発言と思考の自由を確保するため、できるだけ一人ずつ会う機会をつくること。

 (3)報告書の真実を確保するため、取材の費用はすべて自費。

 今日はその結果だけを述べる。

 私は、当時実際に、赤松元隊長と接触のあった村長、駐在巡査、島民、沖縄県人の副官、赤松隊員たちから、赤松元隊長が出したと世間が言う自決命令なるものを、書き付けの形であれ、口頭であれ、見た、読んだ、聞いた、伝えた、という人に一人も会わなかったのである。

 そもそも人生では、「こうであった」という証明を出すことは比較的簡単である。しかしそのことがなかったと証明することは非常にむずかしい。しかしこの場合は、隊長から自決命令を聞いたと言った人は一人もいなかった稀(まれ)な例である。

 ≪もし手榴弾を渡されたら≫

 この私の調査は『集団自決の真相』(WAC社刊)として現在も出されているが(初版の題名は『或る神話の背景』)、出版後の或る時、私は連載中も散々苛(いじ)められた沖縄に行った。私は沖縄のどのマスコミにも会うつもりはなかったが、たまたま私を探して来た地元の記者は、「赤松が自決命令を出したという神話は、これで否定されたことになりましたが」と言った。私は「そんなことはないでしょう。今にも新しい資料が出てくるかもしれませんよ。しかし今日まで赤松が自決命令を出したという証拠がなかったということなんです。私たちは現世で、曖昧(あいまい)さに冷静に耐えなきゃならないんです」と答えた。この答えは今も全く変わっていない。

 戦争中の日本の空気を私はよく覚えている。私は13歳で軍需工場の女子工員として働いた。軍国主義的空気に責任があるのは、軍部や文部省だけではない。当時のマスコミは大本営のお先棒を担いだ張本人であった。幼い私も、本土決戦になれば、国土防衛を担う国民の一人として、2発の手榴弾(しゅりゅうだん)を配られれば、1発をまず敵に向かって投げ、残りの1発で自決するというシナリオを納得していた。

 政治家も教科書会社も、戦争責任を感じるなら、現実を冷静に受け止める最低の義務がある。(その あやこ)

:2007:10/22/15:50  ++  ドワンゴ、「ニコニコ動画」好調で株価が2倍に急騰

 携帯電話向けコンテンツ開発大手のドワンゴの株価が、9月25日につけた安値9万4700円から、先週末10月12日には一時、20万円高値をつけるなど、わずか12営業日で2倍以上にハネ上がる急騰を見せている。この短期間に株価がなぜこれほど急騰したのか、その背景と今後の株価動向を探った。

 株価急上昇の背景には、ドワンゴの子会社であるニワンゴが運営する動画サイトで、ネット上に投稿された動画に掲示板のような感覚で文章を書き込めるサービスが大きな特徴の動画共有サイト「ニコニコ動画」への高い評価がある。

 略して「ニコ動」とも呼ばれるこのサービスは、書き込んだコメントは保存され、動画にオーバーレイして一緒に再生される。これにより、不特定多数の人間がその動画(の特定の場面)に対するコメントを共有することができるというものだ。

 このサイトは2007年1月15日の正式開設以来、爆発的な人気を集めているが、その一方で一部からは「著作権侵害の温床になる」として問題視する声も浮上していた。

 株価の上昇に拍車が掛ってきたのは10月2日。2日のドワンゴの株価が一時、前日比2万円ストップ高の13万6000円まで一気に買い進まれ、当日の出来高も前日に比べて約6倍増の1万2342株に膨らんだ。これは、前日の1日に同社が、「ニコニコ動画(RC)」について、投稿される動画の権利保護に向けた権利者との対話を強化すると発表したことが好感された。

 「著作権侵害の温床になるのでは」との声に対して、今回権利者からの包括的な削除といった申し入れに対して、監視・削除体制を強化するなど、権利者保護の姿勢を鮮明にしたことが好材料と受け止められたようだ。具体的には、著作権や権利保護に関する理解・教育を目的としたページも新設するという。

 ニコニコ動画は2007年10月9日時点で、ID登録者数342万人、有料の「ニコニコプレミアム会員」は10万9000人に達している。さらに、ニコニコ動画の1日当たりのページビュー数は5500万を突破し、平均滞在時間は1時間にも及んでいる。

 さらに同社は、10月10日に「ニコニコ動画RC2」(バージョンアップ版)の発表を行うと同時に、ニコニコ動画の海外進出も発表した。同社は、PCとモバイルの融合により、視聴媒体を広げニコニコユーザーの囲い込み、カスタマーロイヤリティーの向上を目指している。海外進出では、手始めに10月18日から台湾向けサービスを始める。

 今後、欧州や米国、他のアジア地域への進出が現実のものとなれば、業績が飛躍的に向上する可能性を秘めている。

 株価面で大きく評価されたのは、10日の会見の席上でドワンゴの小林宏社長が「2008年9月期には単月ベースでも黒字化する見通し」との発言をした点だ。これまで、先行投資負担の増大で赤字が続いていた「ニコニコ動画」の黒字化の可能性に加え、携帯電話向けの電子書籍などこれまで育成中だった事業が相次いで収益化してくる見通しを示した。

 ドワンゴの株価は2006年9月期、2007年9月期と2期連続した最終赤字の業績が嫌気されて、株価は低迷を続けてきた。しかし、今回「ニコニコ動画」の将来性が評価されて短期間での株価上昇につながった。短期間での株価2倍という急騰後だけに、しばらくは波乱展開が予想されるが、11月中旬に予定されている2007年9月期の連結決算発表時に合わせて明らかにされる2008年9月期の業績見通しの数値次第では、株価が一段高に進む可能性も十分期待できそうだ。

:2007:10/22/15:47  ++  「何でもダメではメディアが死ぬ」--ニコニコ動画と手を組むバイアコムの狙い

音楽番組などを運営するMTV Networksの子会社バイアコム インターナショナル ジャパン(VIJ)は10月より、同社の番組をニワンゴの「ニコニコ動画(RC2)」で配信する。これまでユーザーが著作権者に無断でアップロードしたコンテンツが人気を集め、プロモーションの一環として権利者が追認した例はあったが、大手コンテンツホルダーが公式に番組提供を表明したのは初めてだ。

 ニコニコ動画は会員数342万人、1日の閲覧数が約5500万ページビューにものぼる人気サービスだが、ユーザーが権利者の許可なくアップロードしたコンテンツも多く、それを問題視する人もいる。

 コンテンツの著作権はメディア企業の生命線とも言える。VIJとしても、そこを放棄したわけではなく、むしろ積極的に守っていく考えだという。VIJがニコニコ動画に番組を提供することを決めた理由や、著作権侵害コンテンツ、MADと呼ばれる二次著作物への対応について、デジタルメディア事業本部 本部長代理の島田和大氏に話を聞いた。

――なぜニコニコ動画に番組を提供するのですか。

 我々は多くの優良コンテンツを持っています。そのコンテンツ資産をデジタルメディア上で最大限に活用するというのが我々のミッションです。そのための取り組みとしては2つあります。1つは自社サイト上でコンテンツを配信し、多くのユーザーを集めて広告で収益を得ようというものです。ただ、自社だけではできることに限界があります。そこで、配信等に強みを持つ企業と提携し、他社が運営するメディアにコンテンツを提供する取り組みを積極的に進めています。

 他社に提供する場合には、コンテンツに対してライセンス費を受け取る方法と、共同事業としてVIJがメディア作りにも関わり、その収益を分け合う方法の2つがあります。今回のニワンゴとの提携は、後者の共同事業型にあたります。

 YouTubeをはじめとして、ユーザーが自分でコンテンツを作成し、他の人と共有する「ユーザージェネレイテッドコンテンツ(UGC)」が世界的に台頭しています。UGCがネット世界に与える影響力がどんどん大きくなっていることは否定できません。これまではメディア側がユーザーにコンテンツをプッシュするという形でしたが、今はユーザーが自分で見たいものを見たり、作ったりするようになっています。コントロール権はユーザーに移っているのです。

 UGCの中には著作権を侵害しているものもあります。それについては、我々はメディア企業として断固反対していきます。ただ、UGCを中心に据えたメディアとどう付き合っていくかと考えたとき、採りうる選択肢は2つあります。1つはUGCサイトと敵対関係になること。もう1つはパートナーシップを組んで、ユーザーにメディア企業としての姿勢――著作権保護は譲れないということを啓蒙していくこと。

 我々は後者を選びました。ニコニコ動画と敵対するのではなく、ニコニコ動画が万人に受け入れられるような成熟したメディアにするために、ニワンゴと共同で取り組んでいこうという考えです。

――数ある動画共有サイトの中からニコニコ動画を選んだ理由は。

バイアコム インターナショナル ジャパン デジタルメディア事業本部 本部長代理の島田和大氏 著作権保護という、メディア企業として譲れない部分を守れることが提携の理由と島田氏は話す

 われわれは複数のサービスを横に並べて比較したわけではありません。(ニワンゴの親会社で、ニコニコ動画のシステム開発などを担当している)ドワンゴとの人的交流などが昔からあり、話をしている中で決まりました。

 ただ、パートナーとなるにあたって、どんな著作権保護施策を取っているのかという点は重視しています。ニワンゴは今後、積極的に著作権保護への取り組みを進めていきます。

 ニワンゴは著作権侵害コンテンツをアップロードしてはいけないという基本姿勢を持っています。権利者からの依頼があればそのコンテンツを削除しますし、そもそも著作権侵害コンテンツがアップロードされないようにする取り組みも進めています。

 そのために、著作権を保護できるシステムを開発し、それをVIJが利用できるようにしました。我々がニワンゴに依頼して削除してもらうのを待つのではなく、能動的に対応できるようになっています。もちろん、著作権侵害コンテンツを削除することに関して、主体的に動くのはニワンゴです。ただ、問題があるコンテンツを見つけた場合に自分たちでも対応できるようになっているので、VIJが持つメディア企業としての姿勢を守れる。その点を評価しました。

編集部注:ニワンゴでは、権利を侵害している投稿動画を権利者が見つけ、削除申請をした瞬間からその動画が再生されないようにするシステム「権利侵害対応プログラム」を開発した。利用は登録制で、現在VIJを含め14社が登録している。また、一度削除した動画は自動検知により再度投稿できないようにしている。これは、同じようなファイルが何度もアップロードされるのを防ぐものだ。

 

――ニコニコ動画ではMADと呼ばれる、既存コンテンツを加工して作られた映像作品が多くあり、人気を集めています。これらの作品についてはどう考えますか。

 著作権の観点から言えば、権利者の許諾なく勝手にコンテンツを加工して利用するのは著作権の侵害になります。それを使って収益を得るようであればなおさら問題になるでしょう。

 ただ、そういった作品がコンテンツのプロモーションになると考える権利者もいますし、逆に著作権侵害だと問題視する人もいます。そこは微妙なところで、明確な判断基準があるわけではありません。我々としても、そういった作品については個別対応になると思います。一般論でいえる問題ではありません。

 それでも、何でもダメだといっているとメディアとして死んでしまいます。ユーザーが集まるのはそこに面白い要素があるからで、ユーザーが参加して何かできる、というニコニコ動画の良さを失わずに権利保護に取り組んでいく。これはチャレンジですね。

 この問題に関して、今の時点ですべての答えを持っている人はいないと思います。ただ、何もせずに社会が整備されるのを待っているわけにもいきません。新しい取り組みが必要です。特に変化の激しいインターネットの世界で、受身の姿勢ではいられません。

――自社のコンテンツをネット配信することに消極的なメディア企業が多い中で、今回の取り組みは画期的なものと感じます。

 YouTubeに東京メトロポリタンテレビジョン(MXテレビ)が番組を提供するなど、新しいことをやろうという動きはあります。

 個人的な意見ですが、ただ「違法コンテンツがあるからネット企業とは組まない」というのでは、業界の発展につながりません。特にネットの世界は変化が激しい。だからこそ新しいことに取り組んでいくことに意義があります。著作権法の改正議論などもありますし、行政、メディア企業、新興のネット企業が一緒にこの問題に取り組むことが重要だと思います。

 著作権を盾にメディア企業とネット企業が対立するという構図がいつまでも続くとは思えません。それよりも前に、コントロール権はユーザーに移ってしまっています。そこを踏まえたうえで今後どう取り組んでいくべきか、という点で、今回の提携は1つの答えになると思います。

 ニワンゴのように、明確に著作権保護をうたっている企業であれば、積極的に組んでいきたいですね。

――話し合いはいつごろからしていたのですか。

 具体的な話し合いは7月からです。8月までの間にアイデアを出して、9月以降に詳細を詰めていきました。

――話し合いはスムーズにいきましたか。

 基本的には問題ありませんでした。ただ、著作権保護の部分に関しては、メディア企業として譲れない部分があることを伝えました。

――米国本社の反応は。

 大きな反対はありません。もちろん、ビジネスとしてのメリットと、著作権侵害に対する取り組みをきちんとしていることを説明しています。

 法務の観点からは、やめたほうがいいという意見があったのも事実です。ただ、メディア企業としてのリスクだけでなく、ビジネス面でのメリットがあります。訴訟リスクもないとはいえませんが、リスクのないビジネスなどありません。リスクとメリットのバランスを考え、メリットが大きいと判断して決めました。

 もちろんビジネスなので、想定したほどのメリットが得られないとなれば終了することはあり得ます。それでも、これだけ急成長しているネットメディアと組むことはビジネス面で大きなチャンスがあると考えています。

 また、背景にはMTV NetworksのGlobal Digital Mediaプレジデントであるミカ・サルミが「オープン」という哲学を持っていることもあります。コンテンツを自分たちで囲い込むのではなく、外に出すことで多くの人に届け、ビジネスを拡大しようというものです。今回の提携もこれに沿った形と言えます。

――ニコニコ動画内では、具体的にどのような形で展開するのですか。

 ニコニコ動画の中にMTVブランドのページを作り、我々がその編成権、デザイン権を持ちます。ここに広告を掲載し、得られる収益は両社で分け合います。広告の販売はVIJが行います。収益の分配比率は交渉中です。

――サービス開始当初はアニメのみの提供になりますが、将来的には音楽番組を配信することもありうるのでしょうか。

 プロモーションビデオについては、レコード会社が著作権を持っているのでわれわれが勝手に提供することはできません。ただ、共同サイトが人気を呼び、多くの人が集まってメディアとしての力を持てば、そういった交渉もしやすくなると思います。

 レコード会社とMTVの契約で、(プロモーション目的という位置づけで)インターネット上で流して良いとなっている音楽ビデオもいくつかあります。今回のサイトをMTVブランドにしたのも、このサイトがMTVのメディアであるという位置づけにするためです。将来的にここで音楽ビデオが配信できる可能性はあります。

――物販やモバイルでの展開は。

 物販は現在のところ考えていません。モバイルサイトはサービス開始当初はありませんが、PCとモバイルを連携したサービスは当然やっていきたいと思っています。

――今後、共同サイトをどういうものにしたいと考えていますか。

 著作権保護にしっかり取り組みつつ、ほかのメディアとも友好な関係を築けるサイトにしたいですね。著作権に抵触しないところで多くの面白いコンテンツと人が集まり、ユーザーが楽しめるメディアになってほしいと思っています。

 同時に我々の持つ優良コンテンツを多くの人に届け、MTVやViacomのブランド価値向上につながるようにしていきたいです。

:2007:10/22/15:43  ++  【正論】動物行動学研究家・竹内久美子 少し太って健康保つ遺伝子

■一律の基準示すBMIに疑問あり

 ≪やせすぎ基準値の根拠≫

 BMI(Body Mass Index)という値がある。体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で割ったものだ。

 何でもこの値が18を切るとやせすぎで、“不健康”。そういうモデルはショーに出すべきではない、という議論がちょっと前にあった。しかしこの18という値。そう特別な値ではないのである。

 食事制限をするわけでもなく、意識的に運動するわけでもなく、ごく普通に暮らしていて18を切る。そしてまったくの健康体、という人を私は何人も知っている。この私にしたところで18を切りそうになるときもある。別段努力はしていない。

 BMIのやせすぎの基準は本当は18・5未満。平均が22で、太りすぎは25以上である。男と女による区別はなされていない。

 こういう基準は、いったいどういう根拠から出て来るものなのだろう。太りすぎによる弊害は明らかにあり、ある程度の基準は必要だ。しかし、やせの家系もあれば、ふっくらの家系もある。個々の人間にはその人にとってのベストな体重や体形があり、それは遺伝的なもの。そういう体重や体形だからこそ生きていくうえで有利だ、あるいは健康が保たれる、といった観点を持つことも重要ではないだろうか。

 ≪エネルギーを倹約する≫

 遺伝か環境かという問題を論ずる際に、必ず登場するのは「別々に育てられた一卵性双生児」である。

 一卵性双生児は遺伝的にまったく同じ。その2人が別々に育てられるという、違った環境を体験すると、姿形や行動にどんな差が現れるか。こうして、どこまでが遺伝の支配下にあり、どこからが環境の支配下にありそうかがわかって来るのである。

 ところが、そういう別々に育てられた一卵性双生児を見てみても、姿形が信じられないくらいに似ている。かたや脂っこい食事が好きな家庭、もう一方は淡泊な食事が好きな家庭で育てられても、だ。

 われわれにはどうやら、体重や体形についてのデザインというものが遺伝的に存在する。そのデザインを実現させるべく、カロリーを蓄積したり、逆に脂肪を燃焼するなどして調節がなされているらしいのだ(もし、そのデザインとは違う体重、体形を実現させようとすると血の滲(にじ)むような努力が必要になることは皆さんよくご存じの通り)。

 その調節にかかわっている遺伝子は1つや2つではなく、おそらく何十とあるはずで、既に重要な遺伝子がいくつか見つかっている。その代表例が、β3アドレナリン受容体に関するものだ。

 β3アドレナリン受容体というのは、脂肪細胞の表面に存在する。肩甲骨の周辺などにある、褐色脂肪細胞の場合には熱の放出を、白色脂肪細胞(普通の脂肪細胞)の場合には脂肪の分解を促している。

 いずれにしてもエネルギーを放出する効果があるのだ。

 ところが、である。このβ3アドレナリン受容体の遺伝子において、ある1つの塩基が別の塩基に置き換わるという突然変異が起き、結果としてその産物である、β3アドレナリン受容体タンパク質の、当該アミノ酸も別のアミノ酸に置き換わってしまっていることがある。

 ≪先祖が飢餓に適応した≫

 このとき本来の機能が損なわれ、エネルギーは蓄積される方向へと向かう。よってこの変異を起こした遺伝子は特別に「エネルギー倹約遺伝子」と呼ばれている。この遺伝子の働きによって、1日の基礎代謝量は何と200キロカロリーも減るという(この遺伝子は、日本人の3人に1人が持っており、日本人の肥満を考えるうえで重要)。

 なぜこんなふうにエネルギーを倹約するための遺伝子がありうるのか? むろん飢餓に対する適応。日ごろからエネルギーの蓄積に努めるのだ。

 とはいえ、現代社会では飢餓に直面することはまずありえないので、太る一方ということになる。しかし人間本来の生活では、この遺伝子によって常にある程度太らされていて、いざ飢餓というときにはどっと備蓄を放出する。つまりは日常的にちょっと太った状態で健康が保たれるよう、内臓などの働きが調整されているはずなのである。

 やせている人はどうかといえば、過去に飢餓への対策をあまりとる必要がなかった人々の末裔(まつえい)かもしれない。やせて健康なのだ。

 それぞれの人間の遺伝的背景を無視した、問答無用のBMIの基準値。人それぞれの最適BMIを、エネルギーの調節にかかわる遺伝子を調べたうえで導き出すべきだろう。(たけうち くみこ)

:2007:10/20/12:53  ++  【正論】国学院大学教授・大原康男 占領下の“日本的レジスタンス”

■映画「明日への遺言」が訴えるもの

 ≪無差別爆撃を告発する≫

 先日、映画「明日(あした)への遺言」(小泉堯史監督、来年3月公開)の試写会に招かれた。この映画は、大東亜戦争の末期、名古屋市の中心部に対する無差別爆撃を繰り返した後に撃墜され、捕らえられた米軍機の搭乗員を軍律に基づき戦時重罪犯として処刑した責任を追及されて、いわゆる“BC級戦犯”として戦争裁判にかけられた第13方面軍(東海地方)司令官、岡田資(たすく)中将の物語である。

 原作は大岡昇平のノンフィクション『ながい旅』。その緻密(ちみつ)かつ重厚な論証を忠実になぞった検察官と弁護人、そして被告岡田中将との間に繰り広げられる緊迫した法廷論争のシーンが圧巻である。主演の藤田まことさんの抑制された演技とも相まって、実にストイックな作りだが、1時間50分の上映時間を身じろぎもせずひたすら画面に見入った。

 この裁判の主たる争点は、無差別爆撃の違法性が認められるか否か、連日の激しい空襲の中で本土決戦の準備に追われていた極限状態下にあって、やむを得ず採った略式手続による処刑が適法であるか否かという2点にあった。岡田中将はこれを「法戦」(法廷における戦)と名づけ、全力を尽くして戦う。

 有能な米人弁護人に恵まれたこともさることながら、軍司令官として事件の全責任を負う姿勢を鮮明に示した中将に心を動かされた裁判長の「極めて寛大なる措置」と中将自身も認める公正な訴訟指揮によって、十分に思うところを述べることができ、少なくとも無差別爆撃の違法性は証明し得たと見てよいだろう。だが、判決は絞首刑。岡田中将は「本望である」と受け止め、淡々として13階段を昇った。

 ≪“BC級戦犯”として靖国に≫

 ここでふと思いだしたのは、10年近く前に同様な試写会で観た映画「プライド-運命の瞬間(とき)」である。周知のように、この映画のモチーフは、日米開戦時の東条英機首相をモデルにして、大東亜戦争と東京裁判の意義を問い直すことにあり、内外の注目を集めて若い世代を含む多くの人々が映画館に足を運んだ。

 岡田中将の場合とは全く異なり、インドのパール判事を除いて被告にほとんど理解を示さなかった冷厳な法廷において、自らの敗戦責任は明確に認めつつ、何よりも天皇を護(まも)ることに尽瘁(じんすい)し、あくまでも自衛戦争であることを主張し続けて絞首台上に果てた東条元首相も、一つの「法戦」を貫徹したといえよう。

 東条、岡田の両人は軍人としての履歴の上で直接の関係はとくになかった。共通するのはA級、BC級と分かれたものの、“戦犯”として裁かれて生涯を終えたことである。いや、もう一つ、それゆえに共に靖国神社のご祭神として祀(まつ)られていることだ。

 ≪「戦後レジーム脱却」の淵源≫

 よく知られているように、中国は、A級、BC級を問わず、靖国神社の“戦犯”合祀(ごうし)を批判し、首相の参拝に反対し続けてきた。それが純然たる国内問題であることがらへの不当な干渉であるとして、これまで何度も反論してきたので、ここでは繰り返さない。

 他方、“戦犯”として刑死した人々の中には、連合国軍の軍事占領下で主権を全面的に制限されていた祖国から何らの保護も受けることなく、このようにささやかながらも孤独な抵抗を試みたという一面がある点にも目を向けたい。

 「法戦」というほどではないにしろ、かの「神道指令」において公務員が公的資格で神社参拝を行うことが禁じられていたにもかかわらず、平然として伊勢神宮や明治神宮などに参拝した吉田茂首相、あるいは宮崎市の「八紘一宇の塔」を爆薬を使用してでも撤去する、と揚言したGHQ(連合国軍総司令部)の係官に対し、「やれるならば、やってみればよい。国民がどう見るか」と啖呵(たんか)を切ってこれを阻止した福田繁文部省宗務課長等々の群像…。

 GHQの強大な権力を前にして戦々恐々とし、さらには進んで迎合しようとする空気が支配的であった当時、日本人としての誇りと気概を失わず、“日本的レジスタンス”とでも呼んでいい言動を示した人々がわずかながらもいた事実には何か救われるような気がする。

 その象徴が昭和天皇であろう。昭和21年初頭、「ふりつもるみ雪にたへていろかへぬ松ぞををしき人もかくあれ」とお詠みになったことをあらためて想起する。安倍晋三前首相が目指し、今もなお意義を失っていない「戦後レジームからの脱却」の精神的淵源(えんげん)はまさにそこにあるのではないか。(おおはら やすお)

:2007:10/20/12:52  ++  【正論】テロ特措法 衆議院議員、弁護士・稲田朋美 海自給油は合憲の国際貢献

■キテレツな小沢民主の主権放棄

 ≪海自給油が違憲なら≫ 

 11月1日に期限が切れるテロ対策特別措置法に代わる新法が閣議決定される。目的を、海上でテロリストの動きを監視(海上阻止活動)する各国艦船への海上自衛隊による補給活動に限定し、期限は1年。

 周知の通り民主党の小沢一郎代表は新法案についても反対の立場をとり、与党側からの協議の呼びかけにも応じないというが、問題はその理由である。

 小沢氏はインド洋での海自の活動が憲法違反であると主張する。もし、そうなら、平成13年12月以来、米英独仏パキスタンなど11カ国と交換公文を結び、海上阻止活動(OEF-MIO)への給油活動という違憲行為を6年間も続けてきたことになり、さらにその根拠となる現行のテロ特措法自体が違憲立法だった、ということになってしまう。

 そうなれば、民主党が主張し続ける「国会の事前承認」の要否など無用の議論となる。さらに海自のインド洋での補給活動が違憲という論をとれば、新法案の内容がどうであれ、テロ特措法と同様新法も違憲立法ということになるから、反対の立場を貫くというのはわかりやすい行動である。

 しかし、そう単純な話でもないらしい。小沢氏は憲法違反を主張すると同時に、自衛隊の支援活動を根拠づける国連安保理決議がないことが一番の問題だと主張しているからだ。

 小沢氏のこれら主張を矛盾なく説明するとすれば、「自衛隊の海外派遣が『武力の行使』であっても、国連安保理決議があれば憲法違反にならない」「違憲である『武力の行使』も国連安保理決議があれば許される」といえなければならない。

 ≪特異で奇怪な9条解釈≫

 現に小沢氏は、民主党が政権を取れば、アフガニスタン本土での国際治安支援部隊(ISAF)への参加を実現すると公言する。アフガンでの同活動を具体的に承認する安保理決議1386があるからだ。

 今のところ参加を民生分野の支援に限ると表明しているが、小沢氏の論理では、アフガンでの陸上自衛隊の支援活動に「武力の行使」も含まれてもよく、「武力の行使」を含む支援活動を行うために積極的に自衛隊を海外に派遣することも可能になる。これも憲法上の問題が安保理決議で不問になるというのだろう。

 小沢氏はその著『日本改造計画』以来、国連平和維持活動に協力する国連待機軍を創設して海外での武力活動に参加することは憲法9条に違反せず、むしろ憲法の精神に合致すると主張する。国連を国家主権より上位のもの、国家主権を超越するものと考えているようだ。

 しかし憲法9条を、国連の平和活動への協力ならば「武力の行使」ができると読むのは無理な解釈である。現憲法下で許される「武力の行使」は自衛権の行使(集団的自衛権の行使を含むかは議論がある)の場合だけであり、自衛権を離れて「武力の行使」を可能にするには、憲法改正が必要である。

 他方、自衛隊の海外支援活動に関する国連決議の内容が十分であったかどうかは、憲法問題ではなく、政治判断の問題である。小沢氏のように国連決議によって「武力の行使」も合憲になるという特別な国連観を持つならば、決議の具体性が憲法解釈に直結する問題となるのだろうが。

 ≪海上交通確保の国益も≫

 従って、国家主権の上位に国連の存在を認める小沢民主党から「国連決議の根拠がない」といわれても、法的問題として神経質に反論すること自体がナンセンスだ。主権国家であるという前提で議論する限り、問題は、「武力の行使」でない自衛隊派遣を決断することが国際情勢や日本の国益からみて政治的に正しいか否かであり、国連決議の内容は判断材料のひとつと考えれば足りる。

 9・11テロでは、日本人も24人が犠牲になった。その翌日、全会一致で可決された安保理決議1368は、9・11テロを国際の平和および安全に対する脅威とし、テロ行為を防止し抑止するため一層の努力を国際社会に求めた。先月ロシアを除く賛成多数で可決された同決議1776は、海上阻止活動を含む多くの国の貢献に対する評価を表明、活動継続の必要性を強調している。

 海上自衛隊がインド洋上で補給活動を継続することは、日本が国際社会の一員としてテロとの闘いに貢献するという国際的な責任を果たす意味でも、またインド洋の海上交通確保という日本の国益にも合致するという意味でも、政治的に正しい選択である。(いなだ ともみ)

:2007:10/20/12:50  ++  【正論】テロ特措法 大阪大学大学院教授・坂元一哉

■活動停止は日米同盟を破壊

 ■「自衛戦争」援助しない小沢理論

 ≪こんども“傍観者”ならば≫

 海上自衛隊によるインド洋での給油活動はなぜ継続すべきか。この問題は活動を中断すれば「テロとの戦い」における日本の国際的立場が苦しくなる、という観点から論じられることが多い。

 たしかにそれはその通りである。アフガニスタン国内では、フランスやドイツなどイラク戦争に反対した国々も含めて多くの国々が、「テロとの戦い」のために治安維持の危険な任務についている。犠牲者も少なくない。そういう中で、過酷だが比較的危険度の低い任務を受け持つ日本が、国内政治の事情でわれさきに撤退するならば、国際社会における日本の評判や影響力は地に落ちる。失望も大きいだろう。とくに日本の給油活動がパキスタンの海上活動参加を支えているのでなおさらである。パキスタンの参加は日本の参加と同じく、「テロとの戦い」を「西洋対イスラム」の構図にしないために重要な政治的意味を持っているのである。

 それに、インド洋は日本の原油輸入のルートでもある。そして日本が給油を行う多国籍海軍の活動はその安全確保にも貢献している。そのことも国際社会が日本を見る目を厳しいものにするだろう。

 だが、給油活動の継続が必要な理由はそこにとどまらない。いま日本がこれを中断すれば、日本は国際社会が協調して行う安全保障活動を傍観するという「湾岸戦争型」の危機だけでなく、日本の安全保障の基盤である日米同盟を岐路に立たせる「安保改定型」の危機にも直面するだろう。

 ≪一般的な憲法解釈とも距離≫

 小沢一郎民主党代表の反対論を聞く限り、そう判断せざるを得ない。小沢氏は国連の明示的な決議がない給油活動はできないが、それがある治安維持活動はできると主張する。私はこの主張はどうかと思う。「国連決議中心主義」とでも呼べるような主張で、一般的な憲法解釈や国民意識とはかなりの距離がある。おそらく小沢氏の意図に反して、国際的な安全保障活動への日本の参加に逆風を吹かせることになるだろう。

 だが私がそれよりも問題だと思うのは、小沢氏が、そもそもアフガン戦争は米国が国連決議を待たずに始めた戦争だから、日本はその軍事行動を援助することはできなかったはずだ、と主張するところである。この主張は日米同盟を根底から揺るがす。アフガン戦争はアメリカにとって自衛戦争なのである。もし同盟国の自衛戦争を助けられないならば、その同盟の意味はどこにあるのか。

 なるほど日米安保条約の規定から言えば、日本は「日本国の施政の下にある領域」以外で攻撃を受けた米国を助ける義務はない。しかし、条約上の義務がないから何もしない、では同盟にはならないはずだ。安保条約は日米同盟の骨組みではあるが、体全体ではない。

 9・11テロ事件が起こると、日本政府はそのことをよく考えて「米国の側に立つ」ことを明言し、憲法の許す範囲で、アフガン戦争を戦う米国の援助に踏み切った。その日本の援助は米国に感謝され、日米同盟を高次のレベルに引き上げた。もしあの時日本が、それは米国の勝手な戦争だから知らないよ、という態度をとっていたならば、日米同盟はすぐさま「骸骨(がいこつ)」になる道を歩みはじめていただろう。

 ≪めったにない事態にこそ≫

 およそ同盟の価値は「いざとなったら」どうなるかで決まる。「いざとなった」時にうまく機能しなければ、それで終わりなのである。ただ日米同盟は、めったなことでは「いざとならない」。米国は世界最強の軍事大国であり、攻撃されることはめったにない。また日本もその米国と同盟する以上、めったなことでは攻撃されないからである。めったに「いざとならない」のは、よいことである。だがその分、同盟の価値を確認するのが難しくなる。

 9・11テロ事件では、そのめったにないことが起こった。しかも、1960年の改定から40年間、安保条約が想定していなかった、米国だけが攻撃される、という形で起こったのである。

 その緊急事態に日米同盟はうまく機能し、その価値を確認することができた。だが小沢氏は、日本の行動は間違っていたと言う。小沢氏がいまさらそう言っても日本の行動は取り消せない。だが政権奪取に近づいた野党の党首がそう言えば、せっかく確認した日米同盟の価値に深刻な疑念が生じるだろう。そしていったんそうなると、「いざとなる」ことがめったにない同盟だけに、取り返しのつかないことにもなりかねない。(さかもと かずや)

:2007:10/12/09:46  ++  【正論】ノンフィクション作家(ドイツ在住) クライン孝子

□日本人はテロにもっと敏感に

 ■「特措法」の扱いは重大な試金石

 ≪「GSG9」誕生の教訓≫

 私が初めてテロの恐怖を身をもって知ったのは渡独して4年目、1972年9月のミュンヘン・オリンピックでだった。

 突如、スポーツの祭典開催中に、パレスチナ・ゲリラ「黒い九月」がイスラエル選手団を襲撃し、選手とコーチの2人を殺害、残り9人を人質にしたが、のち銃撃戦の末全員を死亡させた陰惨な事件だった。

 私は強い衝撃を受け、以後、西独(当時)の各地で頻発したドイツ赤軍による残酷極まるテロの実態を追跡することになった。テロのシンパと接触したり、テロに関する書籍を手当たり次第入手しようと書店に足を運んだ。時には不審な目で見られて、警察に通報されそうになった苦い記憶もある。それも当時、一般市民も含め西独全体がテロに神経を尖(とが)らせていたからだった。

 西独政府はこの事件をきっかけに、対テロ特殊部隊「GSG9」創設に踏み切った。

 77年10月には、ドイツ赤軍と結託したアラブ系テロリストが乗客80人を乗せた航空機を乗っ取り、獄中にいたドイツ赤軍幹部の釈放を要求する事件が起きたが、「GSG9」が出動、夜陰に紛れ急襲し、みごと乗客乗員全員を無事救出した。

 当時西独は社民党政権下にあったが、シュミット首相の「テロには屈しない」という断固たる姿勢を国内外に示すかたちとなった。

 ≪「対岸の火事」の甘い認識≫

 こうしたテロに対する緊張した姿勢は30年後の現在も変わらない。

 先ごろ、ドイツ検察当局は同国内の米国関連施設を狙って爆弾テロを計画したとして、アルカーイダと関係のあるイスラム過激派3人を逮捕した。

 米中枢同時テロ事件から6年になるのに合わせ、ドイツで大規模なテロが計画されているとの情報をキャッチしたドイツ当局が、内務省を中心に緊密に連携し、警察関係者300人が半年間徹底捜査を続けて犯行直前に追いつめたのだった。

 グループは「イスラム聖戦同盟」と名乗る組織の構成員で、パキスタンで軍事訓練を受け半年前からドイツに潜伏。アジトからはロンドン同時テロ(05年)を上回る破壊力の爆発物が発見されており、危うく大惨事を引き起こすところだった。

 このテロ未然防止の背景には、ドイツ国民一人ひとりがテロを自分のこととしてとらえている緊張感がある。そうした一般市民の協力を抜きにテロへの十分な対策は考えられない。

 そう思うとき、日独の違いにほとんど茫然(ぼうぜん)とする。

 日本国民にとって、テロは今も「対岸の火事」でしかない。従ってテロに対する認識が万事甘すぎる。日本には在日米軍基地もあり、いつテロの標的になるか分からないというのに危機感が全く欠如しているのだ。

 ≪危険なアフガン民生支援≫

 国と国民の安全を考えるべき政党・国会議員にしても、テロ攻撃など他人事としか考えていないのではないか。ほかでもない11月1日で期限切れとなる「テロ対策特別措置法」の延長に反対している民主党および小沢一郎代表のことである。

 国連の直接的な決議によらないとして、インド洋やアラビア海で多国籍軍を支援するため海上自衛隊が行っている給油活動を停止しろという。筋の通った対案をなかなか出せない中で、アフガニスタン復興を目的とした同国内での医療協力や食糧支援、同国政府の警察組織改革などに参加する案を練っているともいわれる。

 しかし、これがいかに危険かつ短慮であるか、アフガンでのアルカーイダやタリバンなどテログループの活動を冷静な目でみればわかるではないか。

 アフガン復興では、重装備の連邦軍並びに警察官を3000人派遣しているドイツでさえ、既に二十数人の死者を出している。そうした地域に軍隊の支援もなく、民間人らが入ればどうなるか。

 韓国のキリスト教関係者らがタリバンのグループに拉致され、人質解放のために巨額の身代金まで支払ったといわれる事件は記憶に新しい。

 かつて日本赤軍が多数の乗客を乗せた日航機をハイジャックした「ダッカ事件」(1977年)では、当時の福田赳夫首相が「人命は地球より重い」と述べ、「超法規的措置」で獄中のテロリストを多額の身代金とともに釈放した。

 現在のテロとの厳しい戦いの中で、こうした甘い姿勢はもう許されない。

 国際社会の一員として、テロへの毅然(きぜん)とした対決姿勢を保つことが、日本の国際的責務であることは疑いない。「テロ特措法」は日本にとってその試金石になると私は思っている。

:2007:10/12/09:25  ++  モバイルとゲーム業界企業の成長目立つ--日本テクノロジーFast50発表

 トーマツは10月11日、テクノロジー系の企業の成長率ランキング、第5回「デロイト トウシュ トーマツ 日本テクノロジー Fast50」を発表した。TMT(Technology、Media、Telecommunications)の3つの業界を対象とし、過去3年間の収益(売上高)成長率の高い企業50社を順位付けた。

 今回の特徴的な傾向は、独自の製品やサービスを提供している企業が多くランキングされた点。特にトップ10内にアイフリーク、エンターモーション、アクロディアなどモバイル関連企業がランクインした。また、ジークレストやゲームオン、ゲームポット、サイバーステップなど、オンラインゲーム関連企業の健闘も目立った。モバイル関連の企業が多くランクインしている状況についてトーマツでは「インターネットのコミュニケーションでの利用端末がPCからモバイルに移行している状況を反映している」と分析している。

 1位のファイベストは、超小型で超高速・長距離伝送を可能とする光送受信ユニットを提供する。同ランキングでは過去最高の成長率となる。また、未上場企業が1位になるのは今回が初めてだという。

 2位のUBICは、コンピュータ内に残されたデータによる不正・不祥事を防ぐため、ハイテク技術を駆使し、訴訟支援・不正調査支援を行う。授賞式で守本正宏社長は「元々あまり売り上げがなかったので成長率が急激に伸びた。日本になかったサービスを導入し、認められたと思う」と述べた。

 3位はオンラインゲーム「@games」を運営するジークレストで、売上高成長率は2187%。受賞について同社の長沢潔社長は「元々売り上げが大きくなかったので、成長率が急激に伸びた。このままの成長率を維持するのはかえって異常だと思うので、体制を整えて順当に成長できるようにしたい」と述べた。

 50社のランキングは以下の通り。

2007 デロイト トウシュ トーマツ
日本テクノロジー Fast50 受賞企業一覧
順位 会社名 事業内容 所在地 3決算期 収益成長率
1 ファイベスト株式会社(未) 光ネットワーク用光部品の開発、製造および販売 東京都 6512%
2 株式会社UBIC フォレンジック調査/ディスカバリー支援/ツール販売/トレーニング 東京都 3948%
3 株式会社ジークレスト(未) オンラインゲームの企画/開発/運営/販売 東京都 2187%
4 株式会社アイフリーク[2] モバイルコンテンツ事業、モバイルマーケティング事業 福岡県 1161%
5 アウンコンサルティング株式会社[2] 検索エンジンマーケティング分野に関するコンサルティング業務 東京都 1007%
6 株式会社ジーエヌアイ 中国拠点を活用し、アジアに多い疾患の治療薬を開発 東京都 870%
7 メビックス株式会社[2] 大規模臨床研究向けの支援管理システムを提供 東京都 716%
8 株式会社エンターモーション(未) モバイル上での広告媒体やキャンペーンサイト等の構築ASP提供事業 東京都 652%
9 株式会社アクロディア 携帯電話等モバイル端末向けミドルウェアの開発、ライセンス販売 東京都 626%
10 株式会社フォーサイド・ドット・コム[5] コンテンツ事業/マスターライツ事業 東京都 610%
11 株式会社ミクシィ[2] インターネットメディア事業及び、インターネット求人広告事業 東京都 610%
12 株式会社ゲームオン インターネット利用のオンラインゲームの運営・開発 東京都 563%
13 ウェルネット株式会社 コンビニや銀行ATM等を利用した決済サービスの提供等 北海道 535%
14 株式会社ユビキタス(未) 小さく軽く速いソフトウェアでユビキタスネットワークを実現する 東京都 528%
15 株式会社ライトアップ(未) ネット事業全般。メルマガ制作、BLOG・SNS構築、BLOGバズ広告 東京都 525%
16 株式会社ゲームポット 日本にアイテム課金を定着させたオンラインゲーム事業を展開 東京都 499%
17 株式会社MCJ[2] パソコン/周辺機器開発・製造・販売 東京都 468%
18 プライムワークス株式会社(未) リッチコンテンツに関わる表現技術や配信環境の総合的な提供 東京都 442%
19 コマップ株式会社(未) パブリッシングソリューション事業、モバイルコンテンツ開発事業 福岡県 432%
20 株式会社インタースペース アフィリエイトサービス運営/メディア運営 東京都 429%
21 エイチエムシステムズ株式会社[2](未) モバイルメディア・求人広告/ソリューション/人材派遣・紹介 東京都 415%
22 株式会社モバイルファクトリー(未) CGMメディア事業/モバイルメディア事業/コンテンツ事業/ソリューション事業 東京都 396%
23 株式会社ディー・エヌ・エー[3] 携帯及びPCでのインターネットサービスの提供 東京都 394%
24 夢の街創造委員会株式会社[2] インターネットの宅配・デリバリー専門サイト「出前館」を運営 大阪府 349%
25 株式会社イーコンテクスト 通販事業・ECビジネス等における決済・物流のプラットフォーム事業 東京都 282%
26 株式会社アクアキャスト(未) 通信技術・開発事業/モバイル・マーケティング&ソリューション事業 東京都 267%
27 イー・キャッシュ株式会社 RFID関連のミドルウェア開発、NFC関連事業/決済代行 東京都 261%
28 株式会社ドリコム[2] 法人向けインターネットソリューションの販売/個人向けウェブサービスの提供 東京都 254%
29 株式会社アドウェイズ[2] アフィリエイト広告事業/メディア事業 東京都 249%
30 株式会社エディア[4](未) モバイルコンテンツとナビゲーションの開発・販売 東京都 249%
31 グローバルサイン株式会社[2](未) 独自認証技術により、世界中で電子証明書セキュリティー事業を展開 東京都 243%
32 ジャパン ケーブルキャスト株式会社(未) CATV局向け映像、データ等の配信サービス 東京都 226%
33 株式会社プロデュース[3] 電子部品等の製造装置の開発・製造・販売 新潟県 214%
34 株式会社オプト[4] ネット専業の広告代理、コンテンツ、テクノロジー、ソリューションの各種事業 東京都 210%
35 バリオセキュア・ネットワークス株式会社[2] ネットワークセキュリティサービス事業 東京都 202%
36 SBIベリトランス株式会社[3] EC業者向け総合決済サービスプロバイダー 東京都 198%
37 株式会社リミックスポイント 画像及び映像に関するアプリケーション・ソフトウェア開発 東京都 197%
38 ネクステック株式会社[2] 製造業向けコンサルティング/システム開発導入サービス 東京都 192%
39 株式会社fonfun インターネット対応携帯電話向けサービスを中心とした様々なコンテンツ・サービスの提供 東京都 192%
40 株式会社フュージョンパートナー CRMサービス事業/データベース事業 東京都 178%
41 株式会社ボルテージ[2](未) 携帯コンテンツ&映像の製作・販売、「恋愛と戦い」がテーマ 東京都 177%
42 株式会社ネクスト[3] 住宅・不動産情報に特化したポータルサイトの企画・運営 東京都 177%
43 ディップ株式会社 インターネットによる総合求人情報サイトの運営 東京都 173%
44 サイバーステップ株式会社[2] インターネットオンラインゲームの開発、ライセンス提供、運営 東京都 171%
45 株式会社ラクーン[2] アパレル・雑貨のメーカーと小売店を繋ぐ企業間取引サイトを運営 東京都 157%
46 ソネット・エムスリー株式会社[2] 医療情報サイト運営等医療関連サービス提供 東京都 152%
47 さくらインターネット株式会社 インターネットデータセンターおよび、ホスティング、ISPなど 大阪府 144%
48 株式会社ブロードバンドタワー[4] コンピュータプラットフォーム事業、Eコマースプラットフォーム事業 東京都 143%
49 株式会社アイレップ SEMソリューション提供事業、シニアマーケティング事業 東京都 136%
50 株式会社セレコム[2](未) ITソリューション・フィットネス・広告・インキュベーション 福島県 130%

[ ]内の数字は複数年受賞している企業を示す(未) 未上場企業、それ以外は上場企業を示す(2007年8月時点)

:2007:10/12/09:22  ++  ドコモ陣営もモバイルWiMAX免許申請、下り40Mbpsのサービスを展開

イー・アクセス、ソフトバンク陣営に続き、NTTドコモ、アッカ・ネットワークス陣営も10月11日、総務省に2.5GHz帯の免許を申請した。下り40Mbpsの通信サービスを「PHSを含め、現状のデータ通信サービスよりかなり安く」(アッカ・ワイヤレス代表取締役社長の木村正治氏)、提供するという。

 アッカ・ネットワークスの子会社であるアッカ・ワイヤレスがサービス主体となる。現在はアッカの100%子会社だが、免許を取得次第ドコモなど15社が出資する予定だ。

 利用料金については明確な数字を明らかにしていないが、月額定額制になる。通信速度は下り40Mbps、上り5Mbpsを予定する。2009年3月にサービスを開始し、2009年中に25万件、2013年中に500万件の加入を目指す。売上高は2009年に60億円、2013年に1500億円を見込んでおり、2012年中に経常利益で黒字化する計画だ。なお、損益分岐点となる加入者数は350万~400万件という。

 設備投資額は2015年までの累計で2000億円としている。

:2007:10/12/09:19  ++  ソフトバンク陣営、モバイルWiMAXを2009年3月に開始、月額5000円以内に

イー・アクセス、ソフトバンクらモバイルWiMAX事業を展開するために設立したオープンワイヤレスネットワークの事業計画が10月11日、明らかになった。2009年3月にサービスを開始し、3年後の黒字化を目指す。

 2009年度中に全国人口カバー率を50%以上、2015年3月末までに同90%以上とする計画。加入者目標数はPCユーザーのみで2015年3月末までに約400万人。このほか、デジタルカメラなどの家電でも利用されることを目指す。

 料金はADSL並みとするといい、月額3000円から5000円程度を想定している。設備投資額は2015年3月までの累計で2500億円とのことだ。

 同社はモバイルWiMAX事業を行うため、10月11日、総務省に免許申請している

:2007:10/11/09:32  ++   ■「反政府」への転化をおそれ方針転換

■リスク共有が同盟の本質

 ここに1枚のパスがある。2004年2月、バグダッドでやっとの思いで手に入れた身分証明書(ID)。たかがパスと笑わないでほしい。この1枚には当時の日本政府とそれを支持した日本国民の政治的決断の重さが凝縮されている。

 3年前の少々やつれ気味な筆者が写っているこのIDは、当時イラクを占領統治していたCPA(連合国暫定当局)発行の公式身分証明書だ。グリーンゾーン(米軍管理区域)と呼ばれた地域内で仕事をするためには、極秘情報にもアクセスできる幹部職員用の「レベル1」パスが最低限必要だった。

 今と比べれば当時グリーンゾーン近辺は平和なもので、ロケット弾の着弾や自動車爆弾の大爆発もせいぜい週1、2回程度だった。それでも、毎日の生活はピリピリしていた。われわれは何としても自衛隊・大使館に対するテロの脅威と米軍の軍事作戦に関する情報を集める必要があった。

 当時の日本大使館員は誰も「レベル1」を持っていなかった。いや、正確にはもらえなかったのだ。このパスがなければ検問所でボディーチェックを受ける。入手できる情報も限られた。理由は簡単、われわれはCPAにとってまだ「同盟国」ではなかったからだ。

 そんな状況が一変したのは04年2月、サマワに陸上自衛隊部隊が到着してからだ。

 晴れて「連合国の一員」となった日本の外交官に対する待遇はその時点から激変する。ボディーチェックは免除され、筆者はCPA幹部会に毎朝出席できるようになった。機微な脅威情報へのアクセスが向上し、詳しくは書けないが、大使館の警備体制も格段に強化された。

 今もそうだと思うが、当時のイラクでは情報がすべてである。CPA参加国はお互いを守り合うのが原則だ。だからこそ、危機に際し、貴重な情報は傍観者ではなく、あえてリスクを共有しようとする勇気ある者にのみ与えられる。なるほど、これが同盟の本質なのだ。

 ところが、04年7月にCPAが解散して日本に帰ってくると、こんな当たり前のことが当たり前ではなくなる。

 憲法上の制約がある日本では、武力行使をしないというバグダッドでの例外中の例外が大原則となる。同盟の本質である相互防衛義務はタブー扱いされるのだ。

 日米安保条約では日本有事の際、米国は日本防衛義務を負う。日本に米国防衛義務はないが、米国に施設区域を提供するので、日米同盟の双務性は最低限確保される。

 国会答弁の世界ではこれで何の文句もない。

 しかし、何か重要なものが欠けている。それはリスク共有という同盟の本質である。筆者のイラクでの個人的体験に照らせば、リスクを共有しないシステムが緊急時にうまく機能するとはとても思えない。

 それどころか、日本はいま、リスクの共有を放棄しようとしている。11月1日にはインド洋の海上自衛隊補給艦が撤収する。国際的に高く評価されたテロ特措法は内政上の理由により延長できない。対テロ国際協調を政争の具とする内向き姿勢で失われるのは、日本に対する信頼なのだ。

 ≪いつまで続く「軍事音痴」≫

 誰も考えたくないことだが、ある第三国が日本を標的にするとしよう。

 日本の近くで紛争が起き、在日米軍を含む米国が介入し、第三国の死活的利益が失われる場合だ。第三国は日本を攻撃せず、まずは米国を攻撃するだろう。

 集団的自衛権の行使を禁じられている日本が参戦できないことを知っているからだ。米戦闘機は撃墜され、米艦船も沈没する。それでも日本は武力行使をしない。いや、できないのだ。

 米兵士が毎日何百人も戦死していくが、日本は米国のために戦わない。米国世論は“爆発”するが、日本人にはその理由が分からない。日本は巻き込まれないから、いいじゃないか-。逆に、日本では嫌米感情が沸騰する。この瞬間に日米同盟は機能を停止する。

 これこそ、第三国が最も望む「攻撃せずに日本に勝つ」方法である。

 何でこんなことになるのか。日本で同盟の本質が理解されていないからである。その最大の原因は日本人の「軍事音痴」症候群だと思う。

 過去の歴史を振り返ってみると、日本は軍事力を使うべき時に使用を躊躇(ちゅうちょ)し、使うべきでない時に使用している。筆者はこのように軍事力が何たるかを知らずに武力を使用・躊躇することを「軍事音痴」と呼んでいる。

 その典型例は「武器」アレルギーだ。1990年の湾岸危機で、日本は多国籍軍に対し物資協力・輸送協力を行った。

 しかし、なぜか武器の供与・輸送は行わないと決めた。このため、当時、筆者も米軍関係者から「われわれに武器とそれ以外の物資を分別しろと言うのか」などと散々嫌みを言われたものだ。

 これが前例となったのか、周辺事態法だけでなく、テロ特措法、イラク特措法でも、日本は米軍など諸外国の軍隊に対し武器を提供・輸送しないようだ。

 そうかなあ。筆者のバグダッド感覚はちょっと違う。そもそも軍隊とは武器を使用する組織だ。同盟国軍隊を助けると腹をくくったなら、武器提供など当然ではないのか。武器以外の物資を提供するのは良くて、武器提供だけが駄目な理由は今もって不明だ。

 日本が輸送した武器を米軍が実戦で使った途端、日本の武器輸送は米国の「武力行使と一体化する活動」となり、憲法が禁ずるとされる集団的自衛権の行使になるというが、それは武器以外の物資でも同じことではないのか。湾岸戦争での日本の財政負担はそれを象徴している。

 こうした不思議な議論がまかり通るのは、今もこの国に軍事への根深い不信があるためだ。

 戦後日本では長い間、「平和=非軍事」だったから、軍に関するものは米軍、自衛隊、軍事同盟を問わず、すべて忌避された。

 国会では内閣法制局長官が「他国の武力行使と一体化」しない世界を創造し、現実に即したシビリアン・コントロールを議論する機会を封じた。

 憲法上の制約という原則は生き残り、日米安保の双務性を例外とする扱いは変わらなかった。

 現行憲法がある以上、同盟の諸原則に対し憲法上の例外が存在することはある程度仕方がない。しかし、現状のままでは日米同盟はうまく機能しない。日本人は軍事音痴を克服し、防衛義務は双方向という新原則の下、その例外を考え始めなければ、生き残れない。

(寄稿 宮家(みやけ)邦彦)

:2007:10/11/09:25  ++  【正論】日中国交正常化35年 評論家・鳥居民 反日運動の背後にみた深淵

 ■「反政府」への転化をおそれ方針転換

 ≪悲しいだけの長い歳月≫ 

 日本が中国と国交を樹立したのは1972年9月末だ。それから35年がたつ。

 1976年に他界した毛沢東の統治は27年だった。中国の高名な作家、鄭義が語った「心身ともに疲れはて、文革初期の誇らしげな風采(ふうさい)も壮言大語もなくしてしまった毛の最後の八年」を加えての数字だ。

 それより前、蒋介石の時代はといえば、かれが国民政府の指導者となった1928年からかれが中国大陸を離れた1949年までであろう。日本と中国、そして国民政府と中国共産党とのあいだにどれだけのことがあったかは、読者がよく記憶していよう。そのすべてはわずか21年のあいだに起きた。

 これらと比べて、この35年は長い。この後半の20年のあいだには中国は大きな変化を遂げ、文字通り世界の工場となった。だが、私がここで語るのはべつのことだ。

 1985年の反日運動、95年7月からの反日教育を主体とした愛国主義教育の大々的な展開、国交正常化30年の2002年から03年の対日「新思考」の世論づくりの失敗、そして05年4月の大規模な反日運動までを振り返るとき、悲しいだけの長い歳月だったと私は思う。

 ≪反党運動の「街頭化」も≫

 その最後の反日騒動から2年半がたつ。現在、中国共産党指導部の人々はそれを忘れようとして忘れることができないはずだ。不注意に踏み出せば落ち込んでしまう目の前の深い深淵をのぞいたからだ。

 05年3月21日、国連事務総長が安保理常任理事国を拡大する計画をたて、日本を加えたいと説いた。中国共産党の指導部は、国民のすべてがそれに反対だという形をつくりあげるのがまず先だと考え、学校に命じて署名運動をやらせよう、しっかり指導した集会とデモをやらせようと決めた。

 だが、やらせてみて、たちまち手に負えなくなった。4月9日の土曜日には北京で4000人が日本大使館を包囲して、投石をした。翌10日には広州市の日本総領事館前に3000人が集結し、日系デパート前では2万人が集まって気勢をあげた。深セン、蘇州、海口でデモがおこなわれた。つぎの週末にはさらにひどいことになるのは目に見えていた。

 そして、デモを週末だけに規制することができなくなり、絶対に許してはならない反党運動の「街頭化、組織化」となってしまったら、もっと恐ろしい悪夢、すべての都市内の別世界にいる出稼ぎの人びとの抗議行動を誘発してしまう。流血の騒ぎとなり、西側諸国が北京オリンピックをボイコットすると言いだす事態になってしまったとき、国民にどのように釈明したらよいのか。

 ほかに手だてはなかった。日本に助けを求めた。小泉純一郎内閣は中国政府に協力しなければならなかった。日本人に死傷者がでて、日系工場が焼き打ちされる事態となるのを阻止し、日本人の中国への嫌悪感がさらに大きくなるのを予防しなければならなかった。

 ≪「穏定一切圧倒」の合言葉≫

 16日の土曜日には、天津、杭州、深センでデモが起きた。上海では8万人のデモとなり、日本総領事館は包囲、投石され、市内の日本資本の店40軒が被害を受けた。

 翌4月17日に町村信孝外相が北京に向かった。「愛国主義の激情」の虎の背に乗ってしまい、下りることのできない中国政府のために、手を貸してやることになった。

 同じ日の人民日報に載せられた論文に懐かしい言葉が並んだ。「穏定一切圧倒」。「安定はすべてを圧倒する」という意味だ。前年の7月にも使われた。台湾海峡の緊張を意味もなく煽(あお)った江沢民・党中央軍事委員会主席に対する批判だった。9カ月あと、再び同じ文字を見て、全国の党役員は反日運動は中止と知った。

 翌々日の4月19日に北京で、教育部、中央宣伝部、総政治部から地方の幹部まで3500人を集める大会議が開かれた。李肇星外交部長が演説し、訪中した日本の外相が深い反省とお詫(わ)びの意を表明したと強調することからはじめて、情勢報告会は反日運動を終息させるという命令の伝達式となった。

 2005年4月は中国共産党の指導部にとって、インターネットの伝言板と携帯電話、そして人口の3分の1から4分の1を占める出稼ぎ労働者を抱えるようになった都市で、絶対にしてはいけないことを知った月だった。

 向こう5年つづくことになる胡錦濤政権の合言葉も「穏定一切圧倒」なのである。(とりい たみ)

:2007:10/11/09:01  ++  モバゲー、検索サービスを公開--全ユーザーに開放

ディー・エヌ・エーが10月10日、モバイルソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「モバゲータウン」上で、検索サービス「モバ検索」のベータテストを開始した。モバイルサイトや動画などが検索できるようにし、モバイルインターネットを使う際に一番最初に利用するサービスとしての地位を確立する。
モバ検索 モバゲータウン内の検索サービス「モバ検索」

 通信キャリアの公式サイトや一般サイトのほか、辞書サービス「Wikipedia」、掲示板、ブログ、Q&Aサイト、動画、画像を検索できる。検索エンジンは自社開発したものを利用しているが、画像検索と動画検索については他社製のものを利用しているという。どこの企業が開発したものかについては「非公開」(ディー・エヌ・エー)とのことだ。

 モバゲータウンは無料ゲームとSNSを中心とするモバイルサービス。会員数は9月末時点で743万人を誇る。モバイルユーザーがまず利用するポータルサイトになることを目標として掲げており、検索サービスの導入によってユーザーの利用拡大を図る考えだ。

 利用料金は無料。モバゲータウンのトップページ下にある「お役立ち」というコーナー内に「検索・ニュース」というリンクが設置され、そこから検索サービスが利用できる。URLはhttp://s.mbga.jp

 検索連動型広告についても、今後導入していく計画だとしている。