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ひで坊な日々

主に私の仕事と信条に関わるメディアからの備忘録と私の日常生活から少し・・・                             
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:2007:11/16/11:25  ++  【溶けゆく日本人】快適の代償(3)出来合いの食 誰も彼も容易に

東京都渋谷区内の会社で働く北村由加さん(36)=仮名=は、好きな仕事に夢中だ。朝は9時から夜10時過ぎまで働く。

 職場近くのマンションで1人暮らしをしているが、「家に帰るとクタクタでもう何もやる気がしない。まして料理を作るなんて考えられない。その時間もない」。

 朝は何も食べずに家を飛び出す。昼、夜ともに会社近くのコンビニエンスストアの弁当で空腹を満たす。料理は全くできない。そもそもしたことがないのだという。冷蔵庫にはジュースと酒類があるだけ。調理が必要な食材は一切入っていない。

 「生ゴミが出るのもいやです。ゴミ出しも面倒なので、なるべく生ゴミが出ない食生活をしています」

 コンビニが日本に登場したのは昭和40年代半ば。当初は深夜に閉店していたが、いまではほとんどが24時間営業だ。スーパーも対抗して深夜まで店を開けているため、いつでも弁当や総菜を買うことができる。

 北村さんは18歳で石川県七尾市から上京。都内の国立大学を卒業し、専門を生かした仕事に就いた。適齢期を過ぎたが、「結婚をしたい」と考えたことはない。故郷の友人の結婚の知らせを聞いても、「人の結婚など興味ありません。自分は自分ですから」とあせる様子はない。

 郷里にいる両親はすでに60代半ば。「孫の顔をみせたら喜ぶのでしょうが無理ですね。私の頭の中には『結婚』『家庭』『料理』という言葉はありません。仕事をしているのが生き甲斐です」

 

                   ◇ 

 東京の公立小学校に35年間勤め、現在も嘱託で教えているベテランの山本恵子教諭(61)=仮名=はあきれ顔で話す。「運動会のとき、水筒に牛乳を入れてきた子がいたのには驚きました。ジュースを入れてくる子供は普通に見かけるようになりましたが、常識のない親が増えましたね」

 弁当を持参する日。子供の弁当をのぞくと、冷凍食品のオンパレードだ。コンビニ弁当を持たせるのも、もはや珍しくない。「もっとも、この数年、若い先生は男性も女性も給食のない日に近所のスーパーやコンビニで弁当を買って食べています。先生がこれでは食育指導なんて…」

 冷凍食品が利用されるようになったのは昭和40年ごろから。この年、電気冷蔵庫の普及率が7割になっており、まさに冷蔵庫の普及に足並みをそろえるように冷凍食品は広まっていった。昭和50年代以降は電子レンジが家庭に普及し始め、さらに冷凍食品がもてはやされるようになった。冷凍庫で長期保存し、レンジでチンすればいつでも手軽に食べられる。冷凍食品は家庭生活には欠くことのできないものになった。

 しかし、東京医科歯科大学の藤田紘一郎名誉教授(寄生虫学・感染免疫学)は、コンビニ弁当や便利な食材による生活を危惧(きぐ)する。「私たちの体を守る免疫細胞を活性化しているのが腸内細菌。防腐剤や食品添加物などを使った食品をたくさん口にしていると、腸内細菌は減るばかり。免疫力が低下すれば病気にかかりやすくなる」

 添加物だらけの食材に囲まれた食生活を見つめ直すことも必要なのかもしれない。
親が料理をしないから、子ができるわけはない。「共働きの家では、夕食に菓子パンやスナック菓子を食べて済ませている子も多い」と山本教諭。

 医学博士で管理栄養士の本多京子さんは「子供は親とともに料理を作ることで料理の楽しさを知り、料理を覚えるのです。さらに自分で料理すると食べ物を大切にするようになります」と話す。

 食通で知られる脚本家で作家の筒井ともみさん(59)。自身の脚本や小説では、おいしい料理が大切な“小道具”になっている。筒井さんは、忙しくても自分で料理して食事を楽しむ。「1回とてまずいものは口に入れたくない」と土鍋で米を炊き、かつお節を削る。1週間ほど先までメニューを考え、決して食材を腐らすことはない。

 「マニキュアを塗る時間があれば料理を作ればいい。たとえひとり暮らしであっても、ちゃんとした食材を使い、料理して食べると、心も体も元気になる。料理は決断力であり想像力です」と筒井さんは料理の大切さを力説する。

 主婦であふれかえる夕方のスーパー。総菜のパックが次々に買い物カゴに入れられる。食費に占める外食や出来合いの総菜の支出の割合は42・6%にも上るという(平成17年、外食産業総合調査研究センター)。夕食だけでも、すべての料理が手作りという家庭は一体どれくらいあるのだろう-。(渋沢和彦)

                   ◇

 ≪メモ≫ 携帯電話向けメディア・コンテンツサービスを手がけるビジュアルワークスは4月、同社が運営する無料ホームページ作成サービス「フォレストページ」ユーザーの女子高校生を対象に、コンビニ利用意識調査を実施した。3313人から回答があり、よく購入する商品の1位は飲料・食品。続いて文房具関連だった。食品では「おにぎり・手巻き」の購入が最も多く、パン、お菓子の順となった。利用は週に2、3回という回答が多く、1回あたりの利用料金は300円から1000円が7割を占めた。

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