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:2008:05/28/09:09 ++ オフィスの空き空間で“飲みニケーション” 「社内バー」で職場も活性化
海賊船をイメージした外観。バリ製の特注家具が並ぶ“店内”をやわらかい間接照明が包む。価格比較サイトを運営するECナビ(東京)本社受付奥にあるバー「AJITO(アジト)」。午後8時ごろともなると、缶ビール片手に同僚と雑談にふけったり、仕事の打ち合わせをしたりする社員でにぎわう。
アルコールやソフトドリンクはすべて無料。サンドイッチやおにぎりなど安価な軽食は自動販売機で買える。愛用者の一人、シンジケーション事業本部の原山岳士さん(32)は「バーで顔を合わせたことで仲良くなった人も多く、部署をまたいだ仕事がやりやすくなった。お金もかからず移動の手間が省けるのも魅力」と満足げだ。
AJITOのオープンは昨年10月。組織風土の問題点を洗い出すなかで、社員のコミュニケーション不足を指摘する声が上がったのがきっかけだ。「まずは気軽に話が弾む場を」と、2000万円近くをつぎ込んでバーを設置。月30万円の運営費も「福利厚生の一環」として会社が負担する。
同社経営本部の岡田直子本部長は「社員同士のコミュニケーション機会が格段に増え、肩ひじ張らない議論からビジネスの改善案が生まれたことも。採用する学生へのアピール材料にもなっており、費用以上の効果が出ている」と胸を張る。
≪社員手作り≫
情報システム会社のオンザマーク(横浜)も4年前、オフィスの一角にバーを作った。カウンターは廃材を利用した廉価品。ロッカーを壁代わりに並べ、ビールケースの上に畳を敷いて座席にした。社員がダーツやドラムセットなどの私物を持ち寄り、予算10万円で手作り感あふれるバーが完成した。
「オフィスが手狭になるたびに撤去話が持ち上がったが、若手の反対が強く、今まで残ってきた」と松田晃治SIS事業部長。世代の違う社員が積極的に話すようになるなど、効果は上々という。
“飲みニケーション”肯定派の増加を示すデータもある。日本能率協会(東京)が今年度の新入社員約1300人に、上司との人間関係づくりに有効な策を聞いたところ、「飲み会への参加」が88・6%と最も多かった。また、2年前に同協会が行った同様の調査でも、「できればやりたくない会社の風習」をあげてもらった中で、「就業後の飲み会」といった職場内コミュニケーションを挙げた新入社員は約11%にとどまった。
≪食堂を兼用≫
同様の動きは大手企業にも広がっている。
三菱商事は来年5月、6年ぶりに復活させる社員食堂を、夜間はバーとして開放する。品川などに分散する本社部門の社員約4500人が、東京・丸の内に再集結することを機に、コミュニケーション円滑化策の一つとして打ち出した。本社に隣接するビルの地下1階(約2300平方メートル)に計600席を用意。夜間はビールやワインなどを提供し、取引先など社外の人も使えるようにするという。
人事部の山尾智聡・部長代理は「食事やお酒を介して、社員同士が自然に触れ合える場になれば」と期待を寄せている。
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