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ひで坊な日々

主に私の仕事と信条に関わるメディアからの備忘録と私の日常生活から少し・・・                             
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:2009:05/28/08:56  ++  「Androidは革命」--グーグルの担当ディレクターが語る「オープン性」の意味

コンピューティングにおいて最も輝ける星、スマートフォンのかけらをつかもうと格闘している企業すべての中で、その戦利品を手に入れることに最も興味を持っていないのはGoogleのようだ。

 GoogleのモバイルOS「Android」は、少なくとも直接的な意味では、同社に売り上げをもたらしておらず、おそらく今後も売り上げをもたらすことは決してないだろう。しかし、Googleのモバイルプラットフォーム担当ディレクターのAndy Rubin氏は、インターネットを使用する人々を増やす目的でつくられたあらゆるデバイスから、Googleと世界は利益を得るだろうと考えている。そして、なぜAndroidのために選ばれたオープンソースのアプローチが、その目標を達成する見込みが最も高いのかを説明するのをためらわない。

 Androidは2007年に登場した。それは、電話におけるインターネットエクスペリエンスを向上させることを目的に設計された、もう1つのコンピュータ「iPhone」が発売された数カ月後のことだった。iPhoneはおそらくこれまでで最も大きな注目を集めたガジェットだろう。AndroidはiPhoneよりもゆっくりと話題になってきた。しかしそれも、新たな電話の登場で変わり始めるかもしれない。これらの新しい電話は、2008年10月に発売された世界初のAndroidフォン「T-Mobile G1」よりも少し見栄えが良い。

 今週開催の「Google I/O Developer Conference」において、Rubin氏は今後のAndroidフォンとこのソフトウェアの目標について話す予定だ。これに先駆けて、同氏は米CNET Newsに対し、Googleのこれまでの進行状況およびAndroidを独自の存在にしているものについて、考えを語ってくれた。

--オープン性を維持するという目標と、キャリアに各社独自のエクスペリエンスを提供する必要性、またその一部として生じる可能性のある互換性の問題について、どのように折り合いをつけていますか。

Rubin氏:以前から、携帯電話メーカーがシステムインテグレーターとしての責任を負ってきました。ソフトウェアは実際には複数の関係者によって開発され、全体的なユーザーエクスペリエンスについて真剣に考える人がいなかったため、ユーザーが手にするのは、機能性とユーザビリティの「最小公分母」のようなものです。

 重要なのは、これらの製品がどのように動作すると人々が期待しているか、コンシューマーがどれぐらいでこうした製品を使いこなせるようになるかといったことです。どの企業もこれについて考えていませんでした。

 またこのオープンプラットフォームの大きな長所は、これが完全なものであり、基本的に電話を開発するために必要なものがすべてそろっているということです。物事が断片的になってしまうことがあるのは、プラットフォームが不完全で、人々がその断片を埋める必要があるからです。そして断片を埋めるときに、必然的に互換性がなくなります。

 全く異なるルックアンドフィールを持つ全く異なるユーザーインターフェースが互換性を保つことは可能です。今後そのことが証明されるでしょう。

 いくつか発表するものがあり、われわれは中国で多くの関心を集めています。中国での利用方法は米国と少し異なります。一般的に、中国ではアジア言語入力のため、ペンベースのインターフェースの方が静電式タッチベースのインターフェースよりも好まれています。それは、スタイラスで複雑な文字を書くことができると期待されているからです。このように利用方法は完全に変わりますが、互換性は維持しています。

--Googleに買収された後、Androidの目標はどのように変わりましたか

Rubin氏:目標はほとんど変わっていませんが、ビジネスモデルは明らかに変わりました。Googleのビジネスモデルは広告に深く依存しており、このためGoogleにとって広告が完全にビジネスの基準になっています。われわれはただ、より多くの人々に到達したいと望んでいるだけで、願わくはGoogleを利用してもらって、広告売り上げが増えればと思っています。

 ところで、われわれは、自社の広告ビジネス、そして、人々が情報を見つけるのを手伝う能力に大きな自信を持っているので、人々にGoogleを利用することを求めずにすむと思います。誰かがAndroidを使って「Yahooフォン」を開発するとしたら、素晴らしいことです。

--「Googleフォン」と言われているような、電話機自体を開発することを考えたことがありますか。

Rubin氏:そうですね、携帯電話をつくるとしたら楽しいことですが、わたしはどちらかというと、1つの製品に集中するよりも、複数の企業の携帯電話で動作可能なプラットフォームをつくりたいと思います。

 1つの製品ではいずれ限界がやってきます。製品が2つだったとしても限界はきます。しかし100の製品なら、新たな段階に到達するでしょう。人々はそのようなスケールで情報にアクセスすることを望んでいるとGoogleは考えています。

 ビジネスモデルに話を戻すと、Googleは広告に関して素晴らしいビジネスモデルを持っています。そしてオープンソースとこの広告ビジネスモデルの間には自然なつながりがあります。オープンソースは基本的に流通戦略であり、それを採用するための障壁は一切ありません。

 Androidが新興企業だったときのビジネスは「かみそりとかみそりの刃」でしかありませんでした。「かみそり」はオープンソースOSで、これは無料です。「かみそりの刃」は、Androidの元々のビジネスモデルでは基本的にオープンソースOSを利用したシステムのプロビジョニングで、ワイヤレスキャリアに販売していました。このビジネスモデルは実証されていないと言ってよいでしょう。確かにベンチャー資金を調達しようとしたときにも、実証されていないビジネスモデルだと言われました。

 わたしは挑戦してみる気がありましたが、そのときLarry、Sergey、Ericがやってきてこう言いました。「GoogleのコアビジネスとGoogleのビジネスモデルはこれにもっと合っている。それにGoogleの中でやった方がかなり楽になるだろう」。今考えると、その通りだと思います。

--これは市場シェア争いですか。モバイル業界を征服したいというような考えを持っていますか。

Rubin氏:われわれはこれをまず規模の観点から見ています。ここでの使命は世界の情報を体系化し、どこからでもアクセス可能で関連性のあるものにすることです。そこでアクセス可能ということに関して、どういうわけか欲しい情報へのアクセスが阻まれている状況を想像してみてください。ホテルに泊まり、部屋でインターネットを利用するために19.95ドルを払ったのに、ホテルのファイアウォールのせいで自分の「Exchange Server」にアクセスできないとしたら、頭に来るでしょう。

 わたしは、そしてGoogleも、どうしてGoogleのサービスにアクセスしたいコンシューマーがこれをできないような形に状況が変わってしまったのか、という点から物事を見ています。

 コンシューマーがブロックされずに情報にアクセスできるようにするというこの正当な目標は、われわれの競争相手を助けることにもなります。われわれがやりたくないのは、独占することで他者に不利益を与えることです。つまり、Googleにしかアクセスできないようなほかから切り離された構造は、どんなものであれつくりたくないと考えています。そしてこれがオープン性の定義です。単なるオープンソースではなく、本当に求めている情報を得られる自由のことを言うのです。

--AppleやPalmが行っているデバイス全体のコントロールよりも、このアプローチの方が優れている理由は何ですか。

Rubin氏:デバイス全体をコントロールすることは素晴らしいことです。(しかし)われわれは40億台の携帯電話機の話をしています。デバイス全体をコントロールする場合、それが単一のベンダーのものであれば、イノベーションを迅速に行う能力はかなり限定されます。

 イノベーションを一気に高めることはできます。法人向けに集中したり、特定のインターフェース技術に集中したりすることもできます。ですが、何もかもやることはできません。必ず何らかのニッチにいることになります。

 今話しているのは、ニッチから抜け出して、人々が期待するやり方でインターネットにアクセスできるようにするということです。インターネットの派生品をつくりたいのではなく、また単にインターネットの一部を手に入れたいとも思いません。簡易版のインターネットのようなものと一緒にどこか隅の方にいたくはないのです。インターネットの中にいたいのです。

--たとえ互換性やユーザーインターフェースの進歩を犠牲にしても、それを実現しますか。誰もが使える携帯電話にするには、ある程度犠牲にしなければならない点も出てくるのではないでしょうか。

Rubin氏:それはまだ分からないと思います。われわれはかなりうまくやってきていると思っています。もう一度言いますが、今話しているのは数年前には存在していなかった白紙状態のテクノロジについてです。だから実際、これは革命になるかもしれないと考えています。

 人々が「write once, run everywhere(一度プログラムを書けば、どこでも動作する)」と声高に宣伝していたことを覚えていますか。われわれは実際そこに到達したと考えています。ネットブックやカーナビゲーションシステムのようなものを探究する可能性について話し始めた場合、おそらく異なるタイプのプロセッサアーキテクチャを扱う必要があるでしょう。Intelもあれば、ARMもあり、セットトップボックスにはMIPSもあります。

 あらゆる種類のさまざまなプロセッサアーキテクチャがあり、過去の遺物にとらわれている人たちはたった1つのソリューションでこれらの市場に対処しようとして苦労しています。実際のところ、Androidはこれらすべての市場に対処できる可能性を持つ、たった1つのソリューションであると考えています。新しく、革命的なものです。Androidが競争を変えることでしょう。

--Androidが革命ならば、これまでもっと多くのAndroidフォンが出てこなかったのはなぜでしょうか。

Rubin氏:携帯電話を隅々まで開発するには約18カ月かかります。市場参入においてわれわれが求めたのは、信頼でき堅固で実用的だと認められるような、成功する模範製品を確実に手にすることでした。このためのパートナーとしてHTCを選びました。

 (2007年)11月7日にわれわれがオープンソース化したとき、こうした人々の多くがこれを手にしました。まだ製品開発期間の18カ月の途中であり、これから、さまざまな製品が次々に登場するでしょう。

--Android 1.0から1.5で、何を学びましたか。

Rubin氏:1.5は、これが1.0だったらと思う製品だということを学びました。その理由は、これがGoogleにとって異なるビジネスだからです。このビジネスは業界が自社の携帯電話のためのOSを構築する手助けをするものです。

 ウェブ上では非常に素早くリリースを繰り返すことができ、ベータ版で公開することも、バグを文字通り1時間ごとに修正することも可能です。携帯電話では、製造中のデバイスのROMに、一度に吹き込みます。そこでは、全部品がジャストインタイムで発注され、在庫やその他もろもろのリスクがあります。製品は文字通り製造ラインを流れてきており、ラインの終点に行き着くまでにソフトウェアが用意できていなければ、床に落ちて積み重ねられていきます。そうすれば結局、多くの人々、多くのお金が無駄になります。きちんとやらなければ、痛い目にあいます。

--この市場における勝者と敗者を決めるのは何でしょうか。電話に望むことは人それぞれです。どうやって、誰でも使える携帯電話を実現しようとしていますか。また、どうやって進行中の出来事に遅れずについていこうとしていますか。

Rubin氏:われわれは本当にユニークなものを実現しようとしています。ほかの誰もこれを提供していないと思います。われわれはオープン性に特別に焦点を絞っています。そしてオープン性は、人々が望む製品を手に入れる手段です。

--人々は(オープン性について)気にしているでしょうか。つまり、業界は気にしているかもしれませんし、「Open Handset Alliance」のパートナーも気にしているでしょう。でもコンシューマーはどうでしょうか。

Rubin氏:それは余計なおせっかいというものです。わたしは何かマーケティングキャンペーンを実施して、オープン性が意味するものをコンシューマーに啓発しているわけではありません。実際、街でオープン性について人々に尋ねたとしたら、10通りの定義が返ってくるでしょう。Symbianの人々は「わたしはオープンです」と言うでしょうし、LiMo Foundationの人々は「わたしはオープンです」と言うでしょう。

 おそらくオープン性のロイヤルフラッシュのようなものが存在するのでしょう。持ち札をテーブルに広げて、(指さしながら)「オープン、オープン、オープン、オープン、オープン」と言います。オープンを最も多く持っている人の勝ちです。

 われわれはこの状態にいると考えています。われわれにはオープンエコシステムがありますし、オープンソースプラットフォームもあります。正しいライセンスを選んでおり、バイラルマーケティングの側面もなく、無条件で100%無料です。Androidは完全なもので、電話を開発するのに必要なあらゆるものがそろっています。まだ結論は出ていませんが、そういったすべてのものを加えたとき、このすべての構成要素によって、本当に成功する製品をつくることができる可能性があります。

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