(2007/08/17 05:02)
:2025:02/06/20:25 ++ [PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
:2007:08/17/12:07 ++ 【主張】防衛次官人事 内紛などしている場合か
小池百合子防衛相と守屋武昌事務次官が、次官の退任や後任の人選をめぐって鋭く対立し、首相官邸も巻き込んで火花を散らしている。
人事権を持つ大臣の意向に、官僚トップといえども次官が反旗を翻すなど許されない。自衛隊という実力部隊を持つ組織であれば、なおさらだ。
これを御しきれなかった小池防衛相や、関与しながら騒ぎを収められない塩崎恭久官房長官は、その管理能力に大きな疑問符が付いた。
日本の防衛に空白は許されない。焦点となるテロ対策特別措置法の延長問題にどう対処するのか。内外で活動する自衛隊員の士気にもかかわる。内紛などしている場合ではない。
事の発端は、小池防衛相が在任5年目に入った守屋次官を西川徹矢官房長に交代させようと決断したが、次官には事前に伝わらなかった点にある。
手続き上、正副官房長官が開く人事検討会議に向けて、塩崎長官への連絡を怠ったことも話を複雑にした。
後任となる西川官房長が警察庁出身者であることに、防衛庁時代からの生え抜きの守屋次官は強く反発した。また塩崎長官は、省庁幹部人事の了承には人事検討会議の手続きを外せないと主張し、早期の次官人事を求める防衛相の要請を拒否した。
防衛相が省内と官邸の双方と対立する構図となり、内紛の詳細が報道される異例の展開となった。
守屋次官は在日米軍再編や自衛隊のイラク派遣などを推進して「大物次官」とも呼ばれた。プライドを傷つけられたという側面もあろうが、大臣-次官の序列を無視したこれ以上の言動は、省昇格を果たした防衛省の評価を落とすことになろう。
一方、小池防衛相と塩崎長官の対立の背景には、内閣改造で留任か、閣内残留かなど、両氏にとって微妙な時期だけに、政治的思惑も漂う。
安倍晋三首相が政権立て直しの方向性をまだ打ち出せない時期だけに、その指導力を問う声もある。しかし、この程度の人事で首相がいちいち振り回されるようでは困る。人事能力を備えた人物を閣僚に起用すべきである。
- +TRACKBACK URL+