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ひで坊な日々

主に私の仕事と信条に関わるメディアからの備忘録と私の日常生活から少し・・・                             
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:2009:07/14/10:34  ++  イラン混乱の余波(上)深まる不信体制に亀裂―政権、防衛隊頼み強く。

革命後最大級の混乱に発展したイラン大統領選挙から12日で1カ月。改革派の抗議行動は力でほぼ抑え込まれた。しかし保守強硬派のアハマディネジャド大統領再選は政府への根深い不信を残し、革命体制中枢の対立を露呈した。イランを取り巻く国際環境も一段と厳しさを増した。イランの危機は街頭での騒乱から、目に見えぬ亀裂がイスラム革命体制の土台を脅かす段階に移行しつつある。
市民に無力感
 「二度と選挙には行かない」。首都テヘラン在住のある中高年女性は無力感にさいなまれている。これまで大統領選には行ったことがない彼女が6月の選挙で改革派のムサビ元首相に1票を投じたのは「大統領が代わるなら誰でもよかった」からだ。大統領の強硬姿勢はイランの国際的孤立を深め、地方や貧困層優先のばらまき政策は物価高となって都市住民に跳ね返った。変化を求める都市住民や若年層らの前に登場したのが、対外融和を掲げるムサビ氏だった。
 しかし1979年の革命後最大級の盛り上がりを見せた抗議行動は政府の圧倒的な警察力の前に一体感を失いつつある。治安当局は抗議参加者ら1000人以上を拘束。3分の2を釈放したとしているが、アブタヒ元副大統領ら要人らは訴追の対象になっている。
 ムサビ氏は政党活動への転換で運動の持続を模索する一方で、ネット上には同氏の意向とは離れたデモや集会の呼びかけが載る。人々の不満は行き場を失い、連帯を確認する「神は偉大なり」という叫びだけが今も夜のテヘランに響く。
 今回の選挙は保守派対改革派という構図とは別の対立軸が混乱を複雑にした。イスラム聖職者を中心とする革命の第1世代と、革命直後の混乱期に戦争の前線に立った大統領ら革命第2世代による保守派内部の世代間闘争が加わった。
 第1世代の象徴的な存在がラフサンジャニ元大統領だ。革命の功労者である元大統領は選挙戦でムサビ氏を支援したとされる。これに対し、最高指導者ハメネイ師が大統領支持を明確にしたことで革命体制の深奥部での対立も表面化した。
 ハメネイ師は革命の指導者故ホメイニ師に比べてカリスマ性に欠けるとされてきた。権力基盤の安定に大統領と革命防衛隊を頼りにした結果、公正な調停者であるはずの最高指導者の威信に自ら傷をつけた。
国会運営が難航
 代償は小さくない。混乱の収拾を通じ存在感を増した革命防衛隊や民兵組織バシジ(人民動員軍)などの勢力が政治の表舞台に出てくる可能性がある。現実的とされるラフサンジャニ元大統領は最後の瞬間でハメネイ師との決定的な決裂を避け、影響力を残した。大統領や革命防衛隊が今後も第1世代の追い落としに動けば権力闘争が激化する可能性がある。
 攻防は既に始まっている。「ばらまき予算の温存は認めない」。国会は6月下旬、経済改革に必要な財源を、国会や政府組織の予算削減で確保する政府案を否決した。アハマディネジャド大統領にとって経済改善は国民の信用を取り戻す緊急課題。一方で、地方のインフラ整備など大統領を支えてきた大衆迎合的な開発政策をやめるわけにはいかない。国会を舞台に保守派内部の対立が強まり、8月中旬までに提出する新内閣の承認も難航必至だ。
 「若者の感情を尊重することは大切だ」。大統領は7日の演説で再選の正統性を強調する一方、批判の存在に言及して次期政権での改革を約束した。不満のエネルギーが社会全体に充満する中で力頼みの政権2期目の前途は安泰ではない。
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