忍者ブログ

ひで坊な日々

主に私の仕事と信条に関わるメディアからの備忘録と私の日常生活から少し・・・                             
忍者ブログ [PR]
(10/31)
(09/07)
(09/07)
(09/07)
(09/07)
(09/07)
(08/26)
(08/26)
(08/26)
(08/26)
(08/26)
(08/26)
(08/26)
(08/26)
(08/26)
(08/26)
(08/26)
(08/22)
(08/08)
(08/05)
(08/05)
(08/05)
(08/05)
(08/05)
(08/03)
01 2025/02 12 3 4 5 6 7 89 10 11 12 13 14 1516 17 18 19 20 21 2223 24 25 26 27 28 03

:2025:02/12/06:35  ++  [PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

:2009:09/15/10:55  ++  リーマンショック1年(上)ウォール街薄れる教訓――危機再発の芽消えず。

世界経済を震え上がらせた米証券大手リーマン・ブラザーズの破綻から1年がたつ。「100年に1度」の経済危機を経て、世界はどこに向かうのか。
ノルマ主義排す
 ウォール街で、社員230人の投資銀行「モエリス」が奮闘している。設立2年にもかかわらず、米企業へのM&A(合併・買収)助言で今年23位。上位をねらう位置に来た。
 同社には収益目標がない。欧州系投資銀行トップの座を投げ出して創業したケン・モエリス氏(51)が、目標達成度で社員報酬を決めるウォール街流のノルマ主義を排した。企業は経営環境に応じてM&Aを考える。賞与前の実績作りのために買収を強いる銀行家の姿は、身勝手と映った。
 「顧客への助言内容だけを評価する」と説く同氏が集めた社員はこの1年だけで100人。苦境のメリルリンチやシティグループからも幹部を採用した。「数年で社員はさらに倍増する」とモエリス氏は業界の意識変化に期待をつなぐ。
 世界最大の資本市場を担うウォール街。だが、金もうけ優先の風潮は暴走した。自己資本の30倍もの負債を背負って住宅投資に走ったリーマンの末路は、資本主義経済の心臓部に潜む暗部を浮かび上がらせた。
 リーマン破綻が「ショック」といわれるのは、瞬く間に地球規模で広がった危機の起点だからだ。長年膨らみ続けた信用バブルは、ついにはじけた。
 米国の負債総額は、1980年の国内総生産(GDP)比1・6倍から、昨年は3・7倍まで拡大した。リーマン破綻が招いた貸し渋りは、安易に借金をして消費してきた人たちに行動規範の是正を迫った。世界のGDPの2割近くを担う米個人消費が落ち込み、日本など対米輸出に頼る国々が危機のドミノに陥った。
 1年後の今も、危機の芽は消えていない。
 まず金融システム。「来年までに500以上の米地銀が破綻する」。破綻企業の買収と再生で「倒産王」の異名を持つ米投資家、ウィルバー・ロス氏(71)は断言する。5月には行き詰まったフロリダ最大手の地銀に投資したばかりだ。
新たな「爆弾」
 読みの背景には、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が「新たな爆弾」と警戒する1兆ドルを超す商業用不動産向け融資の不良化がある。地銀最大の収益源だった地元ショッピングセンターへの融資は年初から100近い地銀が行き詰まる爆弾に転じた。
 そして、米国の個人消費の低迷でけん引役を欠く世界経済。自動車販売世界一が視野に入ってきた中国の内需への期待もあるが、中国経済は資産バブル懸念など危うさもはらむ。
 再びウォール街。ダウ工業株30種平均は今年3月につけたリーマン破綻後の安値から5割上げ、危機感も薄れてきた。ゴールドマン・サックスは4~6月期に過去最高益を出し、今年前半の1人当たりの報酬が2年前の水準に回復した。
 政府傘下の金融機関の巨額報酬まで表面化、危機の元凶とされた複雑な金融商品の販売も再開した。モエリス氏は「報酬欲しさに昔の経営に戻りたい人々が頭をもたげてきた」という。
 ハイリスク・ハイリターンを好むウォール街の文化は良くも悪くも「アニマル・スピリット」と呼ばれてきた。将来の成長を見越して金融機関がリスクを承知で投融資を手がけるのは、資本主義経済にとって欠かせないことでもある。
 前向きな姿勢は凍り付いた経済が動き出すエンジンなのか、どん底の恐怖を忘れてうごめき始めた暴走の一歩なのか――。2つの顔をちらつかせながら再生に向けて歩き出したウォール街。その動向は世界経済の行方も左右する。
PR

+コメントの投稿+

+NAME+
+TITLE+
+FONT+
+MAIL+
+URL+
+COMMENT+
+PASS+
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

+TRACK BACK+

+TRACKBACK URL+