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:2009:04/30/09:35 ++ 主要企業今年のトップ交代、危機即応異例の布陣、トヨタ、求心力向上へ創業家。
主要企業のトップ交代がほぼ出そろった。急速に悪化する業績を立て直すために、企業は異例ともいえる危機対応型の布陣を敷き始めた。トヨタ自動車で創業家出身者が社長に就いたり、日立製作所やソニー、スズキで「会長兼社長」が登場したりしたのは危機克服へ求心力を高めるのが狙いだ。事業構造の抜本見直しや業界再編に備え、M&A(合併・買収)で高い実績を残した人材の登用も目立っている。
「自動車業界が二十一世紀も必要とされるのか、今が瀬戸際だ」。六月下旬にトヨタ自動車の社長に就任する豊田章男副社長(52)は危機感を隠さない。
同社は二〇〇九年三月期に戦後初の営業赤字に転落、今期も赤字が続く見通し。創業家の求心力で販売会社や部品会社などグループ全体で業績回復を急ぐ。
同時に中部国際空港社長の稲葉良〓氏(63)ら有力OB三人を取締役に復帰させる。即戦力となるベテランで脇を固め、販売を中心に改革のスピードを上げる。
日立製作所のトップ人事も異例ずくめだ。古川一夫前社長(62)はいったんは続投を決めていたが、巨額赤字の計上を受け就任後三年と歴代最短で事実上の引責辞任。庄山悦彦前会長(73)も退任し、日立本体の副社長を経て子会社会長に転出していた川村隆氏(69)を会長兼社長に急きょ呼び戻した。グループ会社に出ていたOB二人も副社長に戻す。川村氏は「従来の慣行とは違うことをし、経験を重視した」と説明する。
ソニーはハワード・ストリンガー会長兼CEO(最高経営責任者、67)が社長を兼務、権限の集中を進めた。構造改革の加速には「官僚的な階層をはさまず、直接部門トップと対話する必要がある」との判断だ。ストリンガー氏は収益立て直しに専念、新事業の絵を描く役割を担わせるために四十歳代の幹部の抜てきも並行して実施した。
スズキは前社長が健康上の理由で相談役に退き、昨年十二月に鈴木修会長(79)が社長を兼務。「本来なら若返って、私が居座ることもなかった」と非常事態を宣言。もともと求心力は強く「危機を乗り切るまで、私が先頭に立ってやるしかない」と話す。
ベテラン重用の裏で、若手の抜てきはほとんど見られなかった。日本総合研究所ビジネス戦略研究センター所長の山田久氏は「異例の経済状況ではベテランの起用や前社長の再登板はあり得る選択。新しい人材に託して失敗するリスクを避けようとしているのかもしれない」とみている。
【図・写真】トヨタでは14年ぶりに創業家出身の豊田章男副社長(中)が社長に就任する(1月の就任会見)
「自動車業界が二十一世紀も必要とされるのか、今が瀬戸際だ」。六月下旬にトヨタ自動車の社長に就任する豊田章男副社長(52)は危機感を隠さない。
同社は二〇〇九年三月期に戦後初の営業赤字に転落、今期も赤字が続く見通し。創業家の求心力で販売会社や部品会社などグループ全体で業績回復を急ぐ。
同時に中部国際空港社長の稲葉良〓氏(63)ら有力OB三人を取締役に復帰させる。即戦力となるベテランで脇を固め、販売を中心に改革のスピードを上げる。
日立製作所のトップ人事も異例ずくめだ。古川一夫前社長(62)はいったんは続投を決めていたが、巨額赤字の計上を受け就任後三年と歴代最短で事実上の引責辞任。庄山悦彦前会長(73)も退任し、日立本体の副社長を経て子会社会長に転出していた川村隆氏(69)を会長兼社長に急きょ呼び戻した。グループ会社に出ていたOB二人も副社長に戻す。川村氏は「従来の慣行とは違うことをし、経験を重視した」と説明する。
ソニーはハワード・ストリンガー会長兼CEO(最高経営責任者、67)が社長を兼務、権限の集中を進めた。構造改革の加速には「官僚的な階層をはさまず、直接部門トップと対話する必要がある」との判断だ。ストリンガー氏は収益立て直しに専念、新事業の絵を描く役割を担わせるために四十歳代の幹部の抜てきも並行して実施した。
スズキは前社長が健康上の理由で相談役に退き、昨年十二月に鈴木修会長(79)が社長を兼務。「本来なら若返って、私が居座ることもなかった」と非常事態を宣言。もともと求心力は強く「危機を乗り切るまで、私が先頭に立ってやるしかない」と話す。
ベテラン重用の裏で、若手の抜てきはほとんど見られなかった。日本総合研究所ビジネス戦略研究センター所長の山田久氏は「異例の経済状況ではベテランの起用や前社長の再登板はあり得る選択。新しい人材に託して失敗するリスクを避けようとしているのかもしれない」とみている。
【図・写真】トヨタでは14年ぶりに創業家出身の豊田章男副社長(中)が社長に就任する(1月の就任会見)
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