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:2008:04/22/09:19 ++ 新日鉄、鋼材4割弱値上げ要請、資源高騰で上積み、自動車や電機反発。
新日本製鉄は自動車や機械などに使う主要鋼材について四割弱の値上げを顧客に要請する。当初は約二五%の値上げを求めたが、鉄鉱石など資源高で鉄鋼業界全体のコストが年三兆円強膨らむ見通しになったため、上げ幅を積み増す。他の鉄鋼大手も追随する見通しで、実現すれば鋼材価格は二十六年ぶりに過去最高値を更新する。ただ自動車や機械、電機業界は強く反発しており、世界的な資源高のコスト負担を巡る攻防はこれまでにない激しさになりそうだ。(関連記事13面に)
新日鉄の宗岡正二社長が日本経済新聞記者と会い、値上げ方針を明らかにした。鋼材価格は現在平均で一トン約八万円だが、二〇〇八年度は「三万円の値上げをお願いしなければならない」と述べた。対象は自動車メーカーなどと直接取引する鋼材で、四月出荷分から実施したい考えだ。
新日鉄は〇八年度の資源高によるコスト増が業界全体で二兆円になると見込んで、今年に入って一トン二万円程度(約二五%)の値上げを要請した。しかしその後、〇八年度の原料用石炭の価格が〇七年度比三倍、鉄鉱石が同六五%増と大幅高で決着。コスト増が新日鉄だけで一兆円、業界全体では三兆円強に達する見通しになった。
新日鉄は資源高の影響は吸収しきれないと判断。値上げ要請幅を一万円積み増して三万円(約三七・五%)にした上で交渉に入る。宗岡社長は資源高のコストは「最終消費者も含め広く浅く負担しなければならない」と指摘。車や家電などの値上げも避けて通れないとの見方を示した。
鋼材価格は第二次石油危機後の一九八二年度に一トン九万九千円と最高値を記録。その後は需要低迷で下落、〇二年度には四万九千円と直近の最安値になった。鉄鋼各社は〇三年度からは、ほぼ毎年価格を上げてきたが、今回の要請は過去最大の上げ幅とみられる。実際の値上げ額は要請より小さくなる可能性が高いが、三万円の要請に対して上げ幅が二万円にとどまっても鋼材価格は初めて一トン十万円台に乗せ最高値を更新する計算だ。
自動車や造船など大口顧客は値上げに強く抵抗している。鋼材価格が三万円上がると、自動車業界は年間四千六百億円のコスト増になる。日本自動車工業会の張富士夫会長は二十一日の記者会見で「製品価格への転嫁は難しい」と指摘。その上で「値上げより前にできることがあるのでは」と鉄鋼業界をけん制した。
新日鉄の宗岡正二社長が日本経済新聞記者と会い、値上げ方針を明らかにした。鋼材価格は現在平均で一トン約八万円だが、二〇〇八年度は「三万円の値上げをお願いしなければならない」と述べた。対象は自動車メーカーなどと直接取引する鋼材で、四月出荷分から実施したい考えだ。
新日鉄は〇八年度の資源高によるコスト増が業界全体で二兆円になると見込んで、今年に入って一トン二万円程度(約二五%)の値上げを要請した。しかしその後、〇八年度の原料用石炭の価格が〇七年度比三倍、鉄鉱石が同六五%増と大幅高で決着。コスト増が新日鉄だけで一兆円、業界全体では三兆円強に達する見通しになった。
新日鉄は資源高の影響は吸収しきれないと判断。値上げ要請幅を一万円積み増して三万円(約三七・五%)にした上で交渉に入る。宗岡社長は資源高のコストは「最終消費者も含め広く浅く負担しなければならない」と指摘。車や家電などの値上げも避けて通れないとの見方を示した。
鋼材価格は第二次石油危機後の一九八二年度に一トン九万九千円と最高値を記録。その後は需要低迷で下落、〇二年度には四万九千円と直近の最安値になった。鉄鋼各社は〇三年度からは、ほぼ毎年価格を上げてきたが、今回の要請は過去最大の上げ幅とみられる。実際の値上げ額は要請より小さくなる可能性が高いが、三万円の要請に対して上げ幅が二万円にとどまっても鋼材価格は初めて一トン十万円台に乗せ最高値を更新する計算だ。
自動車や造船など大口顧客は値上げに強く抵抗している。鋼材価格が三万円上がると、自動車業界は年間四千六百億円のコスト増になる。日本自動車工業会の張富士夫会長は二十一日の記者会見で「製品価格への転嫁は難しい」と指摘。その上で「値上げより前にできることがあるのでは」と鉄鋼業界をけん制した。
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