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:2009:07/29/10:46 ++ 日立、再建へ「本社集権」―岐路の「日本式連結経営」。
ここ数年の日立製作所をみていると、かつての米ゼネラル・モーターズ(GM)のようだった。米国が株高で沸いた1990年代末、GMの株価は低迷が続き、時価総額から防衛・通信子会社ヒューズ・エレクトロニクスのそれを引いた金額がゼロになる状態が続いた。「GM本体には価値がない」。株式市場はそう見なしたのである。
日立はそれほどひどくない。だが、上場している16社の時価総額合計は日立のそれの6割を超えた時期もある。「日立本体は価値を生んでいるのか」。デジタル家電の不振で本体の業績低迷が続く中、株式市場からは日立経営陣へのこんな批判が絶えなかった。連結経営がすでに行き詰まっていたのだ。
日本企業の連結経営を特徴づけてきた「親子上場」はどこへ向かうのか。富士電機―富士通―ファナック。電機では親と子と孫3代にわたる上場企業の出世物語が有名だった。だが、3社は親が子の、子が孫の株を売りながら関係を薄める方向に進んだ。「連結」しているだけでは価値が生み出せないと判断した。日立は逆に5社を全額出資の子会社にし、関係を強める。やせ細った本体を救えるのは、21世紀を通じて成長が続くとみられる社会インフラや新エネルギー事業の子会社しかなくなったからだ。
同じ状況の企業もあるだろう。成長分野や事業モデル、すべてが大きく変化しつつある中で、変革は待ったなしだ。中には連結経営を見直して主力事業の入れ替えに成功し、成長を持続する富士フイルムホールディングス、日清紡ホールディングスなどの企業もある。価値はグループのどこに眠っているのか。それを見極め、新陳代謝につなげられるかどうかが、企業の浮沈を決めそうだ。
日立はそれほどひどくない。だが、上場している16社の時価総額合計は日立のそれの6割を超えた時期もある。「日立本体は価値を生んでいるのか」。デジタル家電の不振で本体の業績低迷が続く中、株式市場からは日立経営陣へのこんな批判が絶えなかった。連結経営がすでに行き詰まっていたのだ。
日本企業の連結経営を特徴づけてきた「親子上場」はどこへ向かうのか。富士電機―富士通―ファナック。電機では親と子と孫3代にわたる上場企業の出世物語が有名だった。だが、3社は親が子の、子が孫の株を売りながら関係を薄める方向に進んだ。「連結」しているだけでは価値が生み出せないと判断した。日立は逆に5社を全額出資の子会社にし、関係を強める。やせ細った本体を救えるのは、21世紀を通じて成長が続くとみられる社会インフラや新エネルギー事業の子会社しかなくなったからだ。
同じ状況の企業もあるだろう。成長分野や事業モデル、すべてが大きく変化しつつある中で、変革は待ったなしだ。中には連結経営を見直して主力事業の入れ替えに成功し、成長を持続する富士フイルムホールディングス、日清紡ホールディングスなどの企業もある。価値はグループのどこに眠っているのか。それを見極め、新陳代謝につなげられるかどうかが、企業の浮沈を決めそうだ。
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