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:2008:07/16/09:48 ++ 非食料バイオ燃料効率生産へ、三菱重工、300度の熱水で前処理。
三菱重工業、大成建設はそれぞれ、稲わらや麦わらなど非食用植物からバイオエタノールを効率的に生産するための技術を開発した。稲わらなどからエタノールの前段階である糖を作りやすいように前処理する独自の技術だ。原油高騰や温暖化ガス排出抑制のためバイオエタノールの需要は拡大しているが、食料と競合する課題がある。非食用植物から製造する手法を巡る技術開発競争が熱を帯びてきた。
三菱重工業が開発したのはセ氏三百度の熱水を使い、稲わら中にあるセルロースをエタノールの前段階である糖になりやすい性質に変える手法。
セルロースは結晶構造で、稲わら中ではリグニンと呼ぶ物質がセルロースをひもで結びつけて固めている状態で存在している。セルロースの結晶をばらしてグルコースに糖化させるために、熱水でリグニンを断ち切る。
具体的には水の加熱と同時に八メガ(メガは百万)パスカルの圧力を加え、水が水蒸気になるのを防ぐ。水の状態を保ったまま熱を稲わらに伝えるため、蒸気を使う場合に比べて熱が効率的に伝わり、反応が短時間で進みやすい。
これまで熱でリグニンを断ち切れることはわかっていたが、必要なエネルギーが製造できるエタノールのエネルギーより大きく、生産効率が悪いという課題があった。三菱重工は高圧の熱水を効率的に使うことでエネルギー量を大幅に抑え、稲わら一トンから百五十リットル以上のエタノールを製造できるメドがたった。
製造コストも、原料植物の運搬コストを含めて、ガソリンの卸価格を下回る一リットルあたり九十円以下を目指す。薬品を全く使わないため、中和や薬品の回収など従来必要だった工程が短縮できるため、コストの削減につながる。また、残留薬品の心配がなくなるため、残渣(ざんさ)を肥料などに再利用しやすい。
三菱重工は二〇〇九年度上期に兵庫県明石市の工場内に実証設備を建設し、兵庫県内の農業団体などと協力して、実証試験を始める。稲わらや麦わら、木材など植物の種類による最適な熱水の温度や量などの条件を見極める。一〇年にはエタノールを大量に生産できる手法として確立したい方針だ。
三菱重工業が開発したのはセ氏三百度の熱水を使い、稲わら中にあるセルロースをエタノールの前段階である糖になりやすい性質に変える手法。
セルロースは結晶構造で、稲わら中ではリグニンと呼ぶ物質がセルロースをひもで結びつけて固めている状態で存在している。セルロースの結晶をばらしてグルコースに糖化させるために、熱水でリグニンを断ち切る。
具体的には水の加熱と同時に八メガ(メガは百万)パスカルの圧力を加え、水が水蒸気になるのを防ぐ。水の状態を保ったまま熱を稲わらに伝えるため、蒸気を使う場合に比べて熱が効率的に伝わり、反応が短時間で進みやすい。
これまで熱でリグニンを断ち切れることはわかっていたが、必要なエネルギーが製造できるエタノールのエネルギーより大きく、生産効率が悪いという課題があった。三菱重工は高圧の熱水を効率的に使うことでエネルギー量を大幅に抑え、稲わら一トンから百五十リットル以上のエタノールを製造できるメドがたった。
製造コストも、原料植物の運搬コストを含めて、ガソリンの卸価格を下回る一リットルあたり九十円以下を目指す。薬品を全く使わないため、中和や薬品の回収など従来必要だった工程が短縮できるため、コストの削減につながる。また、残留薬品の心配がなくなるため、残渣(ざんさ)を肥料などに再利用しやすい。
三菱重工は二〇〇九年度上期に兵庫県明石市の工場内に実証設備を建設し、兵庫県内の農業団体などと協力して、実証試験を始める。稲わらや麦わら、木材など植物の種類による最適な熱水の温度や量などの条件を見極める。一〇年にはエタノールを大量に生産できる手法として確立したい方針だ。
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