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:2009:09/08/10:27 ++ 【政治部遊軍・高橋昌之のとっておき】自民党再生への提言(上)首相指名の前に総裁選出を
衆院選が歴史的な民主党の圧勝、自民党の惨敗に終わったことで、政権を失うことになった自民党内には、落胆ムードが漂っています。しかし、こういう結果が出た今こそ、自民党は真摯(しんし)に反省して、伝統ある党としての誇りを取り戻し、再生に向けて早くスタートを切ってほしいものです。
日本に必要なのは、今回のように「政権交代可能な緊張感のある政治」です。そのためにも、自民党は民主党と政権をかけて対抗しうる政党であり続ける必要があります。偉そうに言うつもりはありませんが、その願いを込めて、自民党再生に向けた私なりの提言を書いてみたいと思います。
まず最初に言いたいことは、自民党は首相指名選挙の前に総裁を決めるべきだということです。自民党執行部は、総裁選を首相指名選挙後の18日に告示、28日に投開票とする日程を決めました。これは大いに問題があります。現に自民党内では首相指名選挙をめぐって、「麻生太郎」と書くのか、白紙で投票するのかなど、さまざまなことが言われ、混乱しています。
しかし、麻生総裁は衆院選敗北の責任をとって辞任することを表明しており、その人の名前を書くことは政治的に筋が通らない話で、自民党議員の多くも「今さら麻生とは書けない」という声がほとんどです。一方、白紙で投票するのは、首相指名選挙を放棄したことになります。議院内閣制において、国会議員は有権者を代表して首相を指名する責任をもっており、それを放棄することは衆院選で自民党に投票してくれた有権者への背信行為になります。
「『自民党総裁』と書けばいい」などという“奇策”も言われたりしていますが、いずれにしても国会議員としての責任を果たしたことになりません。ここは首相指名選挙に先立って、総裁を国会議員の判断で選ぶべきです。
「党員の声も聞かなければならない」という意見もありますが、先に述べたように国会議員には有権者を代表して首相を選ぶ責任があるのですから、国会議員の投票で次期総裁を決めればいいと思います。
もし首相指名選挙で自民党内がばらばらな行動をとったら、最初から党の再生はつまずきます。場合によっては「鳩山由紀夫」と書く議員が出るかもしれません。その後に総裁選を行ったとしても、再生への道は遠いでしょう。
まだ間に合います。自民党は首相指名選挙の前に総裁を決めるべきです。党内では「総裁選挙とは別に首相指名選挙で投票する候補を決めよう」という動きが出ています。それも本当は邪道ですが、この際はやむをえません。少なくともそうすべきでしょう。
次に言いたいことは、自民党が本来の支持基盤としてきた「保守層」に評価される「真の保守政党」に生まれ変わるということです。今回の衆院選の最大の敗因は、自民党から「保守層」が離れたことです。産経新聞社が8月30日に行った出口調査によると、過去4回の衆院選選挙区で全勝してきた自民党候補70人のうち、選挙区で敗れた40人の多くは、自民党支持者の3割以上を民主党など他党の候補に奪われていたことが分かりました。
従来の自民党支持者、つまり「保守層」から愛想をつかされたことが、敗北につながったわけです。もちろん無党派層の政権交代願望が、選挙結果を大きく左右したのは間違いありませんが、無党派層の票の行方はその時々の選挙で変わります。まずは自らの政党の基盤を固めておくことが重要なのです。
しかし、現在の自民党は、残念ながら「保守層」に期待される政党ではなくなってしまっています。具体的に指摘すると、第1に安全保障面では「集団的自衛権の解釈の見直し」です。この必要性は保守層から長らく指摘されてきましたが、自民党政権は手をつけずに来ました。衆院選のマニフェストでも「米艦船の防護が可能となるよう、安全保障上の必要な手当て行う」との抽象的な表現にとどまってしまいました。
日本に必要なのは、今回のように「政権交代可能な緊張感のある政治」です。そのためにも、自民党は民主党と政権をかけて対抗しうる政党であり続ける必要があります。偉そうに言うつもりはありませんが、その願いを込めて、自民党再生に向けた私なりの提言を書いてみたいと思います。
まず最初に言いたいことは、自民党は首相指名選挙の前に総裁を決めるべきだということです。自民党執行部は、総裁選を首相指名選挙後の18日に告示、28日に投開票とする日程を決めました。これは大いに問題があります。現に自民党内では首相指名選挙をめぐって、「麻生太郎」と書くのか、白紙で投票するのかなど、さまざまなことが言われ、混乱しています。
しかし、麻生総裁は衆院選敗北の責任をとって辞任することを表明しており、その人の名前を書くことは政治的に筋が通らない話で、自民党議員の多くも「今さら麻生とは書けない」という声がほとんどです。一方、白紙で投票するのは、首相指名選挙を放棄したことになります。議院内閣制において、国会議員は有権者を代表して首相を指名する責任をもっており、それを放棄することは衆院選で自民党に投票してくれた有権者への背信行為になります。
「『自民党総裁』と書けばいい」などという“奇策”も言われたりしていますが、いずれにしても国会議員としての責任を果たしたことになりません。ここは首相指名選挙に先立って、総裁を国会議員の判断で選ぶべきです。
「党員の声も聞かなければならない」という意見もありますが、先に述べたように国会議員には有権者を代表して首相を選ぶ責任があるのですから、国会議員の投票で次期総裁を決めればいいと思います。
もし首相指名選挙で自民党内がばらばらな行動をとったら、最初から党の再生はつまずきます。場合によっては「鳩山由紀夫」と書く議員が出るかもしれません。その後に総裁選を行ったとしても、再生への道は遠いでしょう。
まだ間に合います。自民党は首相指名選挙の前に総裁を決めるべきです。党内では「総裁選挙とは別に首相指名選挙で投票する候補を決めよう」という動きが出ています。それも本当は邪道ですが、この際はやむをえません。少なくともそうすべきでしょう。
次に言いたいことは、自民党が本来の支持基盤としてきた「保守層」に評価される「真の保守政党」に生まれ変わるということです。今回の衆院選の最大の敗因は、自民党から「保守層」が離れたことです。産経新聞社が8月30日に行った出口調査によると、過去4回の衆院選選挙区で全勝してきた自民党候補70人のうち、選挙区で敗れた40人の多くは、自民党支持者の3割以上を民主党など他党の候補に奪われていたことが分かりました。
従来の自民党支持者、つまり「保守層」から愛想をつかされたことが、敗北につながったわけです。もちろん無党派層の政権交代願望が、選挙結果を大きく左右したのは間違いありませんが、無党派層の票の行方はその時々の選挙で変わります。まずは自らの政党の基盤を固めておくことが重要なのです。
しかし、現在の自民党は、残念ながら「保守層」に期待される政党ではなくなってしまっています。具体的に指摘すると、第1に安全保障面では「集団的自衛権の解釈の見直し」です。この必要性は保守層から長らく指摘されてきましたが、自民党政権は手をつけずに来ました。衆院選のマニフェストでも「米艦船の防護が可能となるよう、安全保障上の必要な手当て行う」との抽象的な表現にとどまってしまいました。
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