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:2009:10/29/09:32 ++ ウィンドウズ7変わる競争軸(上)パソコン、MS頼み脱却――低価格競争に拍車。
米マイクロソフト(MS)がパソコン用基本ソフト(OS)の最新版「ウィンドウズ7」を発売した。インターネット経由で様々なソフトや機能を提供する「クラウドコンピューティング」を背景に高機能路線を転換、動作を軽快にした。だがパソコンに求められる機能が変わり、MSの優位性は揺らぎ始めた。IT(情報技術)の攻防は新たな局面を迎えている。
エイサー2位に
「パソコンメーカーはウィンドウズに“おんぶに抱っこ”ではやっていけない時代になった」。台湾エイサー日本法人の幹部はこう話す。新OSが喚起する需要をパソコン各社が一様に享受するのではなく、戦略によって勝ち負けがはっきりするという意味だ。
「7」搭載パソコンは必要なソフトや機能をネット経由で利用する使い方を重視する。機構を簡素化すればコスト競争力がものをいう。エイサー日本法人のボブ・セン社長は「パソコン市場はいよいよ価格勝負になる」とみる。
エイサーは2008年6月に低価格の「ネットブック」を発売し、その波に乗って今年7~9月期に米デルを出荷台数で上回り世界2位に浮上した。11年までに「ノートブックで世界1を目指す」(王振堂グループCEO)と鼻息は荒い。首位の米ヒューレット・パッカード(HP)と火花を散らす米国ではネットブックが300~400ドルで販売されているが、さらに低価格化が進みそうだ。
一方、法人部門を強みにしてきたデルは企業の情報化投資削減の影響で、5~7月期のデスクトップパソコンの売上高が前年同期比約3割減少。今月、米ノースカロライナ州のパソコン工場を閉鎖すると発表した。直販と効率の高い受注生産方式を組みあわせて世界を席巻した「デルモデル」にも陰りがでてきた。
そのデルも巻き返しを図る。「実はウィンドウズOSとは別にリナックスベースのソフトを載せた。高速起動はそのおかげ」。9月に米国で発表した新製品は会議の合間のわずかな時間でも、ボタンを押せば数秒でネット接続してメールや資料をチェックできる機能が売りだ。その機能は主OSを「スキップ」することで実現したという。
グーグルと協力
ITの主役が大型コンピューターから、サーバーやパソコンへと変わり始めたのは1987年のブラックマンデー前後。東芝が世界初のノートパソコン「ダイナブック」を発表したのは89年。以来、東芝はマイクロソフトのOSに、インテルのCPU(中央演算処理装置)を載せた「ウィンテル」を世界で売ってきた。
昨秋の金融危機をはさんでクラウドの普及が始まり、パソコンのビジネスは転機を迎えた。ダイナブックの誕生から20年、東芝も新たな一歩を踏み出す。
米グーグルが無償で提供する基本ソフト「クロームOS」搭載パソコンの開発だ。日本のパソコンメーカーでは唯一、開発への協力を表明している。東芝の深串方彦執行役上席常務は「マイクロソフトの独占状態は決して良いことではない」と語る。「消費者のニーズがあれば(ウィンドウズもクロームも)どちらもやっていく」
東芝は新興国などで販売攻勢をかけ、米HPやエイサーなどと同じ土俵で戦う正面突破型の作戦を練る。グーグルOSを採用するパソコンは10年にも発売され、成長市場を開拓する先兵となる可能性がある。かつて東芝はハードディスクなど部品や周辺機器の小型化で先駆け、ノートパソコンの業界標準をつくった。新市場を創出する力が再び問われている。
エイサー2位に
「パソコンメーカーはウィンドウズに“おんぶに抱っこ”ではやっていけない時代になった」。台湾エイサー日本法人の幹部はこう話す。新OSが喚起する需要をパソコン各社が一様に享受するのではなく、戦略によって勝ち負けがはっきりするという意味だ。
「7」搭載パソコンは必要なソフトや機能をネット経由で利用する使い方を重視する。機構を簡素化すればコスト競争力がものをいう。エイサー日本法人のボブ・セン社長は「パソコン市場はいよいよ価格勝負になる」とみる。
エイサーは2008年6月に低価格の「ネットブック」を発売し、その波に乗って今年7~9月期に米デルを出荷台数で上回り世界2位に浮上した。11年までに「ノートブックで世界1を目指す」(王振堂グループCEO)と鼻息は荒い。首位の米ヒューレット・パッカード(HP)と火花を散らす米国ではネットブックが300~400ドルで販売されているが、さらに低価格化が進みそうだ。
一方、法人部門を強みにしてきたデルは企業の情報化投資削減の影響で、5~7月期のデスクトップパソコンの売上高が前年同期比約3割減少。今月、米ノースカロライナ州のパソコン工場を閉鎖すると発表した。直販と効率の高い受注生産方式を組みあわせて世界を席巻した「デルモデル」にも陰りがでてきた。
そのデルも巻き返しを図る。「実はウィンドウズOSとは別にリナックスベースのソフトを載せた。高速起動はそのおかげ」。9月に米国で発表した新製品は会議の合間のわずかな時間でも、ボタンを押せば数秒でネット接続してメールや資料をチェックできる機能が売りだ。その機能は主OSを「スキップ」することで実現したという。
グーグルと協力
ITの主役が大型コンピューターから、サーバーやパソコンへと変わり始めたのは1987年のブラックマンデー前後。東芝が世界初のノートパソコン「ダイナブック」を発表したのは89年。以来、東芝はマイクロソフトのOSに、インテルのCPU(中央演算処理装置)を載せた「ウィンテル」を世界で売ってきた。
昨秋の金融危機をはさんでクラウドの普及が始まり、パソコンのビジネスは転機を迎えた。ダイナブックの誕生から20年、東芝も新たな一歩を踏み出す。
米グーグルが無償で提供する基本ソフト「クロームOS」搭載パソコンの開発だ。日本のパソコンメーカーでは唯一、開発への協力を表明している。東芝の深串方彦執行役上席常務は「マイクロソフトの独占状態は決して良いことではない」と語る。「消費者のニーズがあれば(ウィンドウズもクロームも)どちらもやっていく」
東芝は新興国などで販売攻勢をかけ、米HPやエイサーなどと同じ土俵で戦う正面突破型の作戦を練る。グーグルOSを採用するパソコンは10年にも発売され、成長市場を開拓する先兵となる可能性がある。かつて東芝はハードディスクなど部品や周辺機器の小型化で先駆け、ノートパソコンの業界標準をつくった。新市場を創出する力が再び問われている。
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