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:2009:10/29/09:27 ++ ウィンドウズ7変わる競争軸(下)情報端末、進む融合―ソフト収益化が課題。
「パソコンという呼び名は無くなるかもしれない」。日本ヒューレット・パッカードの小出伸一社長は、米マイクロソフトのパソコン用基本ソフト(OS)の最新版「ウィンドウズ7」を搭載したパソコンの発表会でこう語った。
「クラウド」転機
インターネット経由で様々なソフトや情報サービスを提供する「クラウドコンピューティング」が普及すれば、携帯電話やパソコンという商品カテゴリーはあまり意味をなさなくなる。クラウドを想定した「7」の登場は「変化の扉を一気に開く」(小出社長)との見方だ。予兆はある。
「成長市場でノキアの新たなテリトリーを築きたい」。9月上旬、携帯電話世界最大手のノキアがドイツで開いた経営戦略発表会。カラスブオ最高経営責任者(CEO)はパソコン市場参入への意気込みをこう語った。ウィンドウズ7を搭載した小型パソコン「ブックレット3G」は年内の発売予定。スケジュールや住所録などをネット経由で携帯電話と連動させることができる。
ノキアは2009年7~9月期に四半期ベースとして初の最終赤字に転落した。主因は通信インフラ部門の低迷だが、米アップルの「iPhone(アイフォーン)」などに押され、高機能携帯電話(スマートフォン)のシェア低下が響いた。携帯電話との連携を強めたパソコンの発売で、反攻に出る。
日本勢の中でパソコンと携帯電話の「融合領域」に活路を見いだそうとしているのがNECだ。システム手帳ほどの7型液晶画面があり、会社の業務をこなせるパソコン並みの機能と、起動時間の速さなど携帯電話並みの使い勝手を兼ね備えた端末――同社が2010年秋にも発売する新製品のイメージだ。
海外勢、開発主導
しかし携帯とパソコンの融合を先取りした新端末で利益を生み出せるかといえば、課題は多い。
シャープが9月に発売した携帯情報端末「ネットウォーカー」(店頭価格4万5000円前後)は、パソコン並みの機能で重さはネットブックのほぼ半分。実はMPU(超小型演算処理装置)やOSなどの構成は、半導体メーカーの米フリースケール・セミコンダクタが自社製品の顧客向けに提案したものと同じだ。シャープは自社製の液晶パネルや日本語フォントなどで独自色を出すが、端末の心臓部を握られている点はパソコンと変わらない。
端末の性能を左右するMPUは、フリースケールやクアルコムなど米国勢の独壇場。その中枢回路は英アーム製だ。インテルがアームに、ウィンドウズがリナックスに変わっただけとも言える。「ウィンテル」が支配してきたパソコンの事業モデルから脱却するには、端末の機能で新味を打ち出すだけでは不十分だ。
アップルは7~9月期決算で、純利益が前年同期比47%増の16億6500万ドル(約1500億円)と過去最高を更新した。iPodやアイフォーンで音楽や映像を取り込み、手軽に編集するには「iチューンズ・ストア」や「アップストア」といった配信サービスが不可欠。そんな利用者に便利なパソコン「マッキントッシュ」がまた人気を呼ぶ好循環に入っている。
端末を売り切って終わるのではなく、購入者にソフトやサービスを提供する仕組みが欠かせない。
「クラウド」転機
インターネット経由で様々なソフトや情報サービスを提供する「クラウドコンピューティング」が普及すれば、携帯電話やパソコンという商品カテゴリーはあまり意味をなさなくなる。クラウドを想定した「7」の登場は「変化の扉を一気に開く」(小出社長)との見方だ。予兆はある。
「成長市場でノキアの新たなテリトリーを築きたい」。9月上旬、携帯電話世界最大手のノキアがドイツで開いた経営戦略発表会。カラスブオ最高経営責任者(CEO)はパソコン市場参入への意気込みをこう語った。ウィンドウズ7を搭載した小型パソコン「ブックレット3G」は年内の発売予定。スケジュールや住所録などをネット経由で携帯電話と連動させることができる。
ノキアは2009年7~9月期に四半期ベースとして初の最終赤字に転落した。主因は通信インフラ部門の低迷だが、米アップルの「iPhone(アイフォーン)」などに押され、高機能携帯電話(スマートフォン)のシェア低下が響いた。携帯電話との連携を強めたパソコンの発売で、反攻に出る。
日本勢の中でパソコンと携帯電話の「融合領域」に活路を見いだそうとしているのがNECだ。システム手帳ほどの7型液晶画面があり、会社の業務をこなせるパソコン並みの機能と、起動時間の速さなど携帯電話並みの使い勝手を兼ね備えた端末――同社が2010年秋にも発売する新製品のイメージだ。
海外勢、開発主導
しかし携帯とパソコンの融合を先取りした新端末で利益を生み出せるかといえば、課題は多い。
シャープが9月に発売した携帯情報端末「ネットウォーカー」(店頭価格4万5000円前後)は、パソコン並みの機能で重さはネットブックのほぼ半分。実はMPU(超小型演算処理装置)やOSなどの構成は、半導体メーカーの米フリースケール・セミコンダクタが自社製品の顧客向けに提案したものと同じだ。シャープは自社製の液晶パネルや日本語フォントなどで独自色を出すが、端末の心臓部を握られている点はパソコンと変わらない。
端末の性能を左右するMPUは、フリースケールやクアルコムなど米国勢の独壇場。その中枢回路は英アーム製だ。インテルがアームに、ウィンドウズがリナックスに変わっただけとも言える。「ウィンテル」が支配してきたパソコンの事業モデルから脱却するには、端末の機能で新味を打ち出すだけでは不十分だ。
アップルは7~9月期決算で、純利益が前年同期比47%増の16億6500万ドル(約1500億円)と過去最高を更新した。iPodやアイフォーンで音楽や映像を取り込み、手軽に編集するには「iチューンズ・ストア」や「アップストア」といった配信サービスが不可欠。そんな利用者に便利なパソコン「マッキントッシュ」がまた人気を呼ぶ好循環に入っている。
端末を売り切って終わるのではなく、購入者にソフトやサービスを提供する仕組みが欠かせない。
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