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ひで坊な日々

主に私の仕事と信条に関わるメディアからの備忘録と私の日常生活から少し・・・                             
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:2007:11/02/16:04  ++  天文ファンの間で大騒ぎになっている(春秋)

天文ファンの間で大騒ぎになっている。七年周期で太陽を回る「ホームズ彗星(すいせい)」が、何を思ったか、いきなり普段の四十万倍の明るさで輝き出したからだ。高性能の望遠鏡でなんとか見えるはずの暗い星が、肉眼でもはっきりと見えた。
▼古代バビロニア人は、不思議なほうき星の出現を記録に残した。秦の始皇帝はハレー彗星を不安げに眺めたという。彗星は古来、大災害や人の死など不吉な事件の前兆と考えられてきた。どこからともなく現れて、光の尾を引いたり、怪しく煌(きら)めいたり。何かを告げる天意が隠されていると感じてもおかしくない。
▼確認されている太陽系の彗星は約千個もある。ほとんどが二百年以上の月日をかけて軌道を一周する。日本人の百武裕司氏が発見した「ヒャクタケ彗星」が次に戻ってくるのは七万年後。気の遠くなるような時間を旅する大宇宙の旅行者から見れば、地上で起きている食品偽装や詐欺まがいの語学学校の事件の何と小さく、貧しいことか。
▼きょうは白秋忌。北原白秋が亡くなって六十五年になる。星月や草花などの自然を愛(め)でた詩人の歌集「白南風(しらはえ)」に、ほうき星を詠んだ歌がある。ここで登場するのは、しばしば地球にも大接近する「ウィンネッケ彗星」だ。〈月のごと大き星昼の空にありウィンネッケよあはれ人は貧しさ)
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