:2025:02/12/06:31 ++ [PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
:2009:09/17/10:43 ++ 序列重視で摩擦回避、ベテランを要所に、論客抜てき、突破力期待(鳩山政権始動)
16日に発足した鳩山新内閣の顔ぶれは民間人や若手の抜てきなどの「サプライズ人事」はほとんどなく、ベテランの政策通を主要閣僚に配置する手堅い布陣となった。16年ぶりに誕生した非自民政権として、円滑な政権移行の実現を最優先した結果だ。ただ、党内の序列や勢力のバランスへの配慮もうかがえ、自民党時代と変わらぬ旧来型人事の色彩がにじんでいる。(1面参照)
■旧社会・民社系に配慮 今回の人事でのキーワードの一つが党内の序列とバランスの重視だ。小沢一郎幹事長と距離がある野田佳彦氏を中心とした中堅・若手グループを例外とすれば、すべてのグループから閣僚を起用し、挙党態勢への気遣いが見て取れる。
党内のグループ別の入閣者をみると、鳩山、前原、旧民社党系、旧社会党系で2つずつポストを分け合った。旧民社党系と旧社会党系は今年5月の党代表選で事実上、まとまって鳩山由紀夫氏を支援しており、その論功との受け止めが大勢だ。一方で「非小沢」勢力の前原誠司国土交通相のグループも同様に処遇し、党内融和に目配りした。
さらに川端達夫文部科学相、赤松広隆農相はそれぞれ旧民社党系と旧社会党系のリーダー格。両氏を閣僚に起用したのは「グループ内の序列への配慮もあった」との見方がある。
自民党政権の平均に比べると、参院からの入閣者も多い。福島瑞穂社民党党首を含めると4人で、2007年の参院選で政権交代のきっかけをつくったことを考慮したとみられる。
■省庁は戦々恐々 バランスを重視する一方で、新政権がめざす「脱官僚」の鍵を握る閣僚ポストには中堅を抜てきするなど、民主党色を発揮しようとした。
その典型例が「ミスター年金」の異名を持つ長妻昭厚生労働相。消えた年金問題をはじめ、「居酒屋タクシー」など官僚不祥事を追及する急先鋒(せんぽう)だった。厚労相ポストは長妻氏本人が希望していたとされる。「これからが大変」。厚労省幹部からは対決を警戒する声が漏れている。
情報分野に詳しい中堅の原口一博氏の総務相への起用も、同様の流れに沿った人事といえる。
菅直人氏の国家戦略担当相への就任は、中央官庁との“戦闘能力”を期待された結果だ。菅氏はかねて国家戦略局に関する制度設計を側近議員らと検討し、入念に準備を進めてきた。まずは来年度予算編成に向けた基本方針の策定が課題となるが、各省庁は戦々恐々だ。
■平均年齢、麻生内閣上回る 自民党の小泉純一郎内閣での竹中平蔵氏など歴代の内閣では民間人を目玉人事として入閣させることが多かったが、今回はゼロ。平均年齢も60・7歳で、麻生内閣発足時の58・2歳を上回った。最年長は77歳の藤井裕久財務相、最年少は前原氏の47歳で、30代からの登用はなかった。
衆院出身閣僚の平均当選回数は7・2回と自民党政権時代に「入閣適齢期」とされた当選5回を大きく上回った。当選11回の中井洽国家公安委員長、10回の菅氏らが引き上げており、ベテラン議員の経験を重視したことがうかがえる。
もっとも来年には参院選を控えており、1年以内には内閣改造があるとの見方が大勢。党内では早くも「本格的な民主党内閣は参院選後になる」(民主党ベテラン議員)との見方も出ている。
■旧社会・民社系に配慮 今回の人事でのキーワードの一つが党内の序列とバランスの重視だ。小沢一郎幹事長と距離がある野田佳彦氏を中心とした中堅・若手グループを例外とすれば、すべてのグループから閣僚を起用し、挙党態勢への気遣いが見て取れる。
党内のグループ別の入閣者をみると、鳩山、前原、旧民社党系、旧社会党系で2つずつポストを分け合った。旧民社党系と旧社会党系は今年5月の党代表選で事実上、まとまって鳩山由紀夫氏を支援しており、その論功との受け止めが大勢だ。一方で「非小沢」勢力の前原誠司国土交通相のグループも同様に処遇し、党内融和に目配りした。
さらに川端達夫文部科学相、赤松広隆農相はそれぞれ旧民社党系と旧社会党系のリーダー格。両氏を閣僚に起用したのは「グループ内の序列への配慮もあった」との見方がある。
自民党政権の平均に比べると、参院からの入閣者も多い。福島瑞穂社民党党首を含めると4人で、2007年の参院選で政権交代のきっかけをつくったことを考慮したとみられる。
■省庁は戦々恐々 バランスを重視する一方で、新政権がめざす「脱官僚」の鍵を握る閣僚ポストには中堅を抜てきするなど、民主党色を発揮しようとした。
その典型例が「ミスター年金」の異名を持つ長妻昭厚生労働相。消えた年金問題をはじめ、「居酒屋タクシー」など官僚不祥事を追及する急先鋒(せんぽう)だった。厚労相ポストは長妻氏本人が希望していたとされる。「これからが大変」。厚労省幹部からは対決を警戒する声が漏れている。
情報分野に詳しい中堅の原口一博氏の総務相への起用も、同様の流れに沿った人事といえる。
菅直人氏の国家戦略担当相への就任は、中央官庁との“戦闘能力”を期待された結果だ。菅氏はかねて国家戦略局に関する制度設計を側近議員らと検討し、入念に準備を進めてきた。まずは来年度予算編成に向けた基本方針の策定が課題となるが、各省庁は戦々恐々だ。
■平均年齢、麻生内閣上回る 自民党の小泉純一郎内閣での竹中平蔵氏など歴代の内閣では民間人を目玉人事として入閣させることが多かったが、今回はゼロ。平均年齢も60・7歳で、麻生内閣発足時の58・2歳を上回った。最年長は77歳の藤井裕久財務相、最年少は前原氏の47歳で、30代からの登用はなかった。
衆院出身閣僚の平均当選回数は7・2回と自民党政権時代に「入閣適齢期」とされた当選5回を大きく上回った。当選11回の中井洽国家公安委員長、10回の菅氏らが引き上げており、ベテラン議員の経験を重視したことがうかがえる。
もっとも来年には参院選を控えており、1年以内には内閣改造があるとの見方が大勢。党内では早くも「本格的な民主党内閣は参院選後になる」(民主党ベテラン議員)との見方も出ている。
PR
- +TRACKBACK URL+