:2025:02/12/06:06 ++ [PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
:2009:09/17/10:50 ++ 首相会見の要旨、無駄遣い一掃急ぐ、家計刺激する政策優先、財源7兆円の確保に自信。
家計刺激する政策を優先
16日の鳩山由紀夫首相の記者会見の要旨は次の通り。(1面参照)
◆冒頭発言
首相に選出された瞬間に日本の歴史が変わるという身震いするような感激と、一方で大変重い責任を負った。本当の意味での国民主権の世の中に変えなければいけない。先頭を切って仕事する強い責任も感じた。
社民党、国民新党とともに、民主党が中心的な役割を果たしながら、連立政権で国民の期待に応える仕事を何としてもしなければならない。強い使命感を持って仕事に当たりたい。
まだ歴史は本当の意味では変わっていない。本当の意味で変わるのは、これからの私たちの仕事いかんだ。今回の選挙で、国民の様々な怒り、不満、悲しみを全国各地でたくさんいただいた。その思いをしっかり受け止め、答えを出す大きな役割を担わねばならない。
脱・官僚依存の政治を今こそ世の中に問い、実践しなければならない。政治家が主導権を握り、官僚の優秀な頭脳を使う政治をしていきたい。国民の心と接しているのは政治家だ。その気概を持ち、国民の様々な思いを受け止め、大きな船出をしたい。国民もただ一票を投じればよいという発想ではなく、政権にものを言い、参画をしてほしい。
子ども手当の問題、ボロボロになった年金を正していくなどのテーマで財源をどうするかというと、まずは無駄遣いを一掃すべきだ。行政刷新会議をつくり、国家戦略局をつくり上げていきたい。国家的な大きな指針を見いだしながら国民の期待に応えたい。
いろいろな試行錯誤の中で失敗をすることもあると思う。国民には寛容をいただきたい。まだ未知との遭遇で経験のない世界に飛び込んでいく。政治主導、国民主権、真の意味での地域主権の世の中をつくっていくために様々な試行実験を繰り返していかなければならない。国民が辛抱強く新しい政権を育ててくれれば幸いだ。
国民の期待に応えられるような新しい政治をつくりたい。その思い一つで連立政権を樹立した。みんなでかみしめながらスタートしていきたいので、国民にも辛抱の中で指導、支援をいただきたい。
【政権の優先課題】
――最重要視する政策課題は。
「連立政権の合意をしっかりと実現していく。民主党としては子ども手当、(揮発油税の)暫定税率撤廃など、国民の家計を刺激する施策を真っ先に行う」
【財源問題】
――子ども手当などの財源は。
「行政刷新会議をすぐに稼働させ、各省庁に徹底的に無駄をなくす方向で努力を願いたい。初年度分7兆円余りは十分メドが立つと確信している」
【補正予算の執行停止】
――補正予算の執行停止などで景気の腰折れも懸念される。
「補正予算は徹底的に見直さなければいけない。予算の執行停止を求める部分も出てくる。しかし、地方の活性のために使っているものは続けて執行してほしい。既に地方で仕事しているものを止めれば相当大きな影響が出てきかねないので配慮する」
【脱官僚政治】
――どのように脱官僚政治を実現させるか。
「政治家が主導し意思決定を行うシステムをつくり上げる。いくつかの役所にまたがるプロジェクトは閣僚委員会で意思決定を行い、閣議で最終決定する。国家戦略局、行政刷新会議も政治主導だ。副大臣クラスにも、行政刷新会議の中で役割を担ってほしい」
【来年度予算】
――概算要求基準(シーリング)を見直すのか。来年度予算は年内に編成するのか。
「財務相、国家戦略局の菅直人担当相を中心に早急に議論を詰めていくのが基本的なスタンスだ。今までの手法はゼロベースで考え直していくので、シーリングのやり方なども基本的に考え直していきたい。年内編成ができるようなスケジュール感で臨んでいきたい」
【日米関係】
――今月下旬の国連総会での日米首脳会談はどのような方針で臨むか。日米地位協定の改定は提案するのか。
「オバマ大統領と信頼関係を構築することが第一歩。お互いに率直な意見交換をすることで信頼感を高めることが一番重要だ。地位協定などの問題の基本的な方針は変えるつもりはない。ただ、日米間の様々な懸案、安全保障関係の問題は包括的なレビューを少し時間をかけて行うことが重要ではないか」
「(これまでは)日本が受け身的な日米関係になりつつあったが、能動的な立場で考えていることを率直に話し合える関係をつくり上げていき、その中で結論を導いていくように努力したい」
【拉致問題】
――政府の北朝鮮による拉致問題への姿勢は。
「拉致問題を現実的に解決に向けて進めていくことが肝要。拉致問題担当相を命じている。拉致問題をうまく展開させていくために努力を惜しまない」
【国家戦略局】
――予算編成の司令塔は国家戦略局なのか、財務省なのか。
「国家戦略局は予算の詳細な設計ではなく骨格の設計をする。その骨組みから精緻(せいち)な内容に仕立てあげるのが財務相、財務省の役割だ。ただ双方が無駄遣いを刷新する行政刷新会議とからんでくるので、3者が一体的に議論を進めながら役割分担をすべきだ」
【西松建設巨額献金事件】
――首相は幹事長時代、西松建設巨額献金事件を巡り「国策捜査」と言ったが。
「国策捜査という言葉を1度使ったが、2度は使わなかった。1度使ったことに対する反省の思いを含めてその言葉を遠慮している」
【東アジア共同体構想】
――首相が提唱する東アジア共同体はどうやって国際社会に提起するのか。米国離れを懸念する声もある。
「友愛の精神がスタートライン。特に東アジアでの共同体を中長期的に構想することは正しい道のりだ。その発想は米ドルや米国を除外するものではない。むしろその構想の先にアジア太平洋の共同体を構想すべきだ。構想は早い時期に国連などの場で頭出しくらいしたい」
【故人献金問題】
――自身の政治資金虚偽記載問題が政権運営に与える影響は。
「(自らの説明が)国民に理解をいただけていないことは事実だ。私なりの思いを国民にできるだけ正確に正直に伝えて、理解を深めてもらうよう努力したい」
【図・写真】就任後、初の記者会見に臨む鳩山首相(16日、首相官邸)
16日の鳩山由紀夫首相の記者会見の要旨は次の通り。(1面参照)
◆冒頭発言
首相に選出された瞬間に日本の歴史が変わるという身震いするような感激と、一方で大変重い責任を負った。本当の意味での国民主権の世の中に変えなければいけない。先頭を切って仕事する強い責任も感じた。
社民党、国民新党とともに、民主党が中心的な役割を果たしながら、連立政権で国民の期待に応える仕事を何としてもしなければならない。強い使命感を持って仕事に当たりたい。
まだ歴史は本当の意味では変わっていない。本当の意味で変わるのは、これからの私たちの仕事いかんだ。今回の選挙で、国民の様々な怒り、不満、悲しみを全国各地でたくさんいただいた。その思いをしっかり受け止め、答えを出す大きな役割を担わねばならない。
脱・官僚依存の政治を今こそ世の中に問い、実践しなければならない。政治家が主導権を握り、官僚の優秀な頭脳を使う政治をしていきたい。国民の心と接しているのは政治家だ。その気概を持ち、国民の様々な思いを受け止め、大きな船出をしたい。国民もただ一票を投じればよいという発想ではなく、政権にものを言い、参画をしてほしい。
子ども手当の問題、ボロボロになった年金を正していくなどのテーマで財源をどうするかというと、まずは無駄遣いを一掃すべきだ。行政刷新会議をつくり、国家戦略局をつくり上げていきたい。国家的な大きな指針を見いだしながら国民の期待に応えたい。
いろいろな試行錯誤の中で失敗をすることもあると思う。国民には寛容をいただきたい。まだ未知との遭遇で経験のない世界に飛び込んでいく。政治主導、国民主権、真の意味での地域主権の世の中をつくっていくために様々な試行実験を繰り返していかなければならない。国民が辛抱強く新しい政権を育ててくれれば幸いだ。
国民の期待に応えられるような新しい政治をつくりたい。その思い一つで連立政権を樹立した。みんなでかみしめながらスタートしていきたいので、国民にも辛抱の中で指導、支援をいただきたい。
【政権の優先課題】
――最重要視する政策課題は。
「連立政権の合意をしっかりと実現していく。民主党としては子ども手当、(揮発油税の)暫定税率撤廃など、国民の家計を刺激する施策を真っ先に行う」
【財源問題】
――子ども手当などの財源は。
「行政刷新会議をすぐに稼働させ、各省庁に徹底的に無駄をなくす方向で努力を願いたい。初年度分7兆円余りは十分メドが立つと確信している」
【補正予算の執行停止】
――補正予算の執行停止などで景気の腰折れも懸念される。
「補正予算は徹底的に見直さなければいけない。予算の執行停止を求める部分も出てくる。しかし、地方の活性のために使っているものは続けて執行してほしい。既に地方で仕事しているものを止めれば相当大きな影響が出てきかねないので配慮する」
【脱官僚政治】
――どのように脱官僚政治を実現させるか。
「政治家が主導し意思決定を行うシステムをつくり上げる。いくつかの役所にまたがるプロジェクトは閣僚委員会で意思決定を行い、閣議で最終決定する。国家戦略局、行政刷新会議も政治主導だ。副大臣クラスにも、行政刷新会議の中で役割を担ってほしい」
【来年度予算】
――概算要求基準(シーリング)を見直すのか。来年度予算は年内に編成するのか。
「財務相、国家戦略局の菅直人担当相を中心に早急に議論を詰めていくのが基本的なスタンスだ。今までの手法はゼロベースで考え直していくので、シーリングのやり方なども基本的に考え直していきたい。年内編成ができるようなスケジュール感で臨んでいきたい」
【日米関係】
――今月下旬の国連総会での日米首脳会談はどのような方針で臨むか。日米地位協定の改定は提案するのか。
「オバマ大統領と信頼関係を構築することが第一歩。お互いに率直な意見交換をすることで信頼感を高めることが一番重要だ。地位協定などの問題の基本的な方針は変えるつもりはない。ただ、日米間の様々な懸案、安全保障関係の問題は包括的なレビューを少し時間をかけて行うことが重要ではないか」
「(これまでは)日本が受け身的な日米関係になりつつあったが、能動的な立場で考えていることを率直に話し合える関係をつくり上げていき、その中で結論を導いていくように努力したい」
【拉致問題】
――政府の北朝鮮による拉致問題への姿勢は。
「拉致問題を現実的に解決に向けて進めていくことが肝要。拉致問題担当相を命じている。拉致問題をうまく展開させていくために努力を惜しまない」
【国家戦略局】
――予算編成の司令塔は国家戦略局なのか、財務省なのか。
「国家戦略局は予算の詳細な設計ではなく骨格の設計をする。その骨組みから精緻(せいち)な内容に仕立てあげるのが財務相、財務省の役割だ。ただ双方が無駄遣いを刷新する行政刷新会議とからんでくるので、3者が一体的に議論を進めながら役割分担をすべきだ」
【西松建設巨額献金事件】
――首相は幹事長時代、西松建設巨額献金事件を巡り「国策捜査」と言ったが。
「国策捜査という言葉を1度使ったが、2度は使わなかった。1度使ったことに対する反省の思いを含めてその言葉を遠慮している」
【東アジア共同体構想】
――首相が提唱する東アジア共同体はどうやって国際社会に提起するのか。米国離れを懸念する声もある。
「友愛の精神がスタートライン。特に東アジアでの共同体を中長期的に構想することは正しい道のりだ。その発想は米ドルや米国を除外するものではない。むしろその構想の先にアジア太平洋の共同体を構想すべきだ。構想は早い時期に国連などの場で頭出しくらいしたい」
【故人献金問題】
――自身の政治資金虚偽記載問題が政権運営に与える影響は。
「(自らの説明が)国民に理解をいただけていないことは事実だ。私なりの思いを国民にできるだけ正確に正直に伝えて、理解を深めてもらうよう努力したい」
【図・写真】就任後、初の記者会見に臨む鳩山首相(16日、首相官邸)
PR
- +TRACKBACK URL+