初期投資少なく
日立ソフトウェアエンジニアリングは月内に在宅勤務に必要なIT(情報技術)環境を安価で提供するサービスを始める。社員は専用のUSBメモリーを自宅のパソコンに挿入するだけでインターネットを介し職場のパソコンを操作できる。自宅の端末にはデータが残らないので、情報漏洩(ろうえい)の恐れがない。
同サービスは「在宅勤務向けシンクライアントソリューション」と呼び、日立ソフトが二〇〇七年に始めたデータセンター内のサーバーを期間貸しする「セキュアオンライン統制IT基盤サービス」と連携させて顧客に提供する。記憶装置のないパソコン「シンクライアント」をそろえる場合に比べ、一千万円弱の初期投資を削減できる。
在宅勤務向けサービスの利用企業は日立ソフトのデータセンターと自社システムを仮想私設網(VPN)で結び、「セキュアオンライン」のサービスを利用できるようにする。
社員にはUSBメモリーを支給。社員が自宅のパソコンにUSBメモリーを挿入してパソコンの電源を入れると、USBメモリー内の「リナックス」の基本ソフト(OS)で起動し、インターネットを介して日立ソフトのデータセンターに接続する。パスワード認証を経て職場のパソコンに接続し、パソコンに登録されているビジネスソフトを使って自由に仕事を進められる。
自宅のパソコンのハードディスクは使わないうえ、職場のパソコンからデータをダウンロードできない仕組みになっているため、データが社外に流出する恐れはない。
在宅勤務向けサービスの利用料は一社当たり月一万五千円のほか、USBメモリーを使う社員一人当たり月千八百円。別に「セキュアオンライン」への接続料が一社当たり月一万八千円かかる。
人材の有効活用やワークライフバランス(仕事と生活の調和)の改善を狙って、企業は在宅勤務制度を拡大している。日立ソフトは年度内に同サービスで五千人の利用者の獲得を目指す。
在宅勤務向けサービスの利便性を実感した企業を対象に企業のシステムを丸ごと「セキュアオンライン」の環境下に移管するサービスを勧める。一〇年度にセキュアオンライン関連で二十億円の売上高が目標。
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:2008:07/24/10:22 ++ 日立ソフト、USB挿せば在宅勤務環境、自宅のPC「シンクライアント」化。
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