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:2008:05/28/09:31 ++ 最終製品価格は…、機械、強気の転嫁、造船、上乗せ困難(景気がわかる)
鋼材値上げの大勢が固まったことで、今後は自動車、造船、建設機械などの主要ユーザー業界が製品価格にコスト増分を反映させるかどうかが焦点になる。自動車などは一部を転嫁したい意向だが、受注時に価格が決まる造船業界は自社で吸収せざるをえず、「利益なき繁忙」に陥る懸念が強い。建設業界も価格転嫁は難しいとの見方が強く、各社の収益圧迫要因となりそうだ。
製品価格引き上げに比較的強気なのは新興国などの需要好調が続く機械業界。工作機械大手の森精機製作所は五月出荷分から国内外の工作機械の販売価格を一斉に一―二%引き上げた。建機世界二位のコマツも四月に海外販売価格を平均三%引き上げたのに続き、十月から五―一〇%再値上げする検討に入った。ただ、国内向けは今回の鋼材価格上昇に伴う再値上げは難しい情勢だ。
自動車ではすでに北米で値上げしたトヨタ自動車や日産自動車が今後、国内でもモデルチェンジ時に原料高を車両価格に一部織り込む方向。トヨタは「全社を挙げた業務見直しを進める」(渡辺捷昭社長)ことでコスト削減を強化するが、すべて吸収するのは難しいとの見方が強い。一方で国内需要の低迷が続く中、「値上げは難しい」(ホンダ)との指摘もある。
造船業界は価格転嫁が難しそう。今年完成して引き渡す船は三―四年前に受注しており鋼材価格上昇が採算にそのまま響く。今期の業績予想にはコスト増分をある程度織り込んだものの一トン三万円の上げ幅は想定外で「業績下振れの可能性はある」(三井造船)。
建設業界も受注低迷が続く中、物価変動を工事価格に反映させる交渉は「楽観できない」(大成建設)との声が多い。
もっともアルセロール・ミタルなど海外鉄鋼大手は国内大手を上回る勢いで値上げを進めており、自動車用鋼板などでは欧米製の方が日本製より一トン一万円程度高いとみられる。日本の自動車業界などがコスト削減などで値上げ幅を抑制できれば国際競争力が相対的に高まる可能性もある。
製品価格引き上げに比較的強気なのは新興国などの需要好調が続く機械業界。工作機械大手の森精機製作所は五月出荷分から国内外の工作機械の販売価格を一斉に一―二%引き上げた。建機世界二位のコマツも四月に海外販売価格を平均三%引き上げたのに続き、十月から五―一〇%再値上げする検討に入った。ただ、国内向けは今回の鋼材価格上昇に伴う再値上げは難しい情勢だ。
自動車ではすでに北米で値上げしたトヨタ自動車や日産自動車が今後、国内でもモデルチェンジ時に原料高を車両価格に一部織り込む方向。トヨタは「全社を挙げた業務見直しを進める」(渡辺捷昭社長)ことでコスト削減を強化するが、すべて吸収するのは難しいとの見方が強い。一方で国内需要の低迷が続く中、「値上げは難しい」(ホンダ)との指摘もある。
造船業界は価格転嫁が難しそう。今年完成して引き渡す船は三―四年前に受注しており鋼材価格上昇が採算にそのまま響く。今期の業績予想にはコスト増分をある程度織り込んだものの一トン三万円の上げ幅は想定外で「業績下振れの可能性はある」(三井造船)。
建設業界も受注低迷が続く中、物価変動を工事価格に反映させる交渉は「楽観できない」(大成建設)との声が多い。
もっともアルセロール・ミタルなど海外鉄鋼大手は国内大手を上回る勢いで値上げを進めており、自動車用鋼板などでは欧米製の方が日本製より一トン一万円程度高いとみられる。日本の自動車業界などがコスト削減などで値上げ幅を抑制できれば国際競争力が相対的に高まる可能性もある。
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