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ひで坊な日々

主に私の仕事と信条に関わるメディアからの備忘録と私の日常生活から少し・・・                             
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:2008:10/27/10:12  ++  特集―500年の歴史に学ぶ、覇権国の栄枯盛衰(世界この先)

米国の衰退、中国やインドの台頭、基軸通貨ドルの動揺……。二十一世紀初頭の世界は大きな転換点を迎えている。私たちが生きるこの時代は歴史にどう刻まれるのか。過去五百年間の世界の歩みを振り返れば、いくつかの教訓が見えてくる。(1面参照)
 政治や経済のグローバル化は、十五世紀末からの「大航海時代」に始まったといわれる。それから五百年あまり。世界の一体化は急速に進み、覇権を握る大国も目まぐるしく移り変わった。
 「太陽の沈まぬ帝国」。世界初の本格的な覇権国と呼ばれるのは、新航路の開拓にまい進したスペインだ。
 一五四五年、南米のボリビアで世界有数の埋蔵量を誇るポトシ銀山が見つかり、スペインが開発。安価な銀を大量に採掘し、アジアで香辛料や綿、絹を購入する資金にあてた。十六世紀後半には世界の植民地の大半を手中に収め、空前の繁栄を謳歌(おうか)する。
 だが銀を頼りにするあまり、かえって国内産業の育成を怠ってしまった。他国の度重なる襲撃を受けて新大陸との交易が滞り、命綱である銀の供給も激減した。一五八八年、自慢の無敵艦隊が英国の海軍に大敗し、スペインは覇権国の座を滑り落ちていく。
 次はオランダの出番だった。一六〇〇年の英国に続いて「連合東インド会社」(オランダ東インド会社)を〇二年に設立し、国際貿易の主役に躍り出る。一六〇九年、スペインからの実質的な独立を果たし、商業や工業、金融業などの中心地としてにぎわった。
 その活況も短期間で終わった。英国、フランスなどが植民地の物産を自国以外に直接輸出するのを禁じ、中継貿易に強みを発揮してきたオランダの衰退が始まった。一六五二―七四年の三次にわたる英蘭戦争で国力の低下は決定的になった。
【図・写真】第2次世界大戦を経て米国と基軸通貨ドルの地位は固まった(1944年7月のブレトンウッズ会議)=写真上、イラク戦争は米国の覇権を弱体化させた(2003年5月、ブッシュ米大統領の戦闘終結宣言)=いずれもAP
 十八世紀の植民地争奪戦を勝ち抜き、覇権国に名乗りを上げたのが英国だ。十九世紀初めから二十世紀初めにかけての最盛期は「パックス・ブリタニカ」(英国による平和)と呼ばれる。
 全大陸の四分の一を占めたという広大な植民地。十八世紀後半以降の産業革命による圧倒的な生産力――。この二つの要素が英国を「世界の工場」に押し上げた。工業製品の輸出や企業への融資が巨額の利益を生み出し、金本位制に支えられたポンドは基軸通貨として君臨した。
 しかし英国のパワーも無限ではなかった。工業化の波は欧米に幅広く及び、化学や電機、自動車などの新分野では他国に後れを取った。その英国にとどめをさしたのが一九一四―一八年の第一次世界大戦だ。軍事力や経済力を結集する世界初の総力戦が重い負担を背負わせ、世界の盟主に交代を迫った。
 そして「米国の世紀」がやってきた。第一次世界大戦の打撃が小さかった米国は欧州への借款や軍事物資の供給で潤い、戦前の債務国から戦後には債権国に転じた。
 三九―四五年の第二次世界大戦を経て、米国と基軸通貨ドルの地位は固まった。民主主義と市場経済を車の両輪とする「パックス・アメリカーナ」(米国による平和)の時代が確立したのだ。東西冷戦が終結し旧ソ連が解体すると、強大な軍事力と経済力を誇る唯一の「超大国」となった。
 その超大国も深刻な地盤沈下にさらされている。二〇〇三年に開戦したイラク戦争は正当性がないと批判され、国際的な信用を失った。巨額の戦費が財政赤字を膨らませ、金融市場の不安定要因になった。
 経済のグローバル化や資源・食料価格の上昇に伴い、中国やインド、ロシアの勢力も増した。信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に端を発した〇七年八月からの金融危機も、米国の経済やドルを傷つけている。
 米国の覇権は続くのか。あるいは別の国が取って代わるのか――。その答えはまだ見えない。単独の覇権国が君臨する「一極集中」の時代が終わり、複数の地域に権力が分散する「多極化」や「無極化」の時代に突入するとの見方もある。
 これまでの歴史が教えるのは、覇権国は興隆と衰退を繰り返すという事実だ。「永遠の帝国」はやはり存在しえないのだろうか。
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