(1)総論
一、途上国の貧困削減目標などを定めた国連ミレニアム開発目標に向けた中間年にあたり、発展途上国とのパートナーシップを強化するとともに、発展途上国の努力を奨励。グレンイーグルズでなされた政府開発援助(ODA)に関するコミットメントの履行に取り組む。コミットメントは二〇〇四年に比べ、一〇年までにアフリカ向けODAを年二百五十億ドル増やすことを含む。
一、アフリカに対するODAは一一年以降の時期に増額される必要があるかもしれない。開発協力に関する焦点は、発展途上国における良い統治や自立的で民間部門主導の経済成長を促進することに置かれるべきだ。
一、ミレニアム開発目標に関連する開発分野間、とりわけ保健、水、教育分野の間の相乗効果を促進。民間部門主導の成長、すべての主要な関係者および利害関係者を巻き込む「全員参加型のアプローチ」、人間の安全保障の向上に取り組む。
(2)保健
一、マラリア、結核など感染症との闘いに関してG8の保健専門家が提出した報告書を歓迎。同報告書は保健分野における取るべき行動が盛り込まれた「洞爺湖行動指針」を提唱する。G8のコミットメント履行の進ちょくを監視するためのフォローアップ・メカニズム設置にも合意。
一、保健システムの強化、妊産婦・新生児・小児の健康改善、感染症対策プログラムの拡充、基礎的治療薬・ワクチン・適切な医薬品へのアクセスに対処するための包括的なアプローチの重要性を強調。一五年までにすべての子供が基礎保健医療に(どの国でも無償で)アクセスできることを確実にしようというアフリカのパートナーを支持。今後五年間で少なくとも六百億ドルを供与するとの目標に向けて引き続き取り組む。
一、アフリカ諸国において保健従事者の比率を「一千人当たり二・三人」にまで増加するよう取り組む。
一、エイズウイルス、結核、マラリア、ポリオに関するコミットメント履行を再確認。マラリアについては一〇年末までに蚊帳一億張りを提供を目指す。「顧みられない熱帯病」の統制、制圧の支援に合意。
(3)水
一、良い循環型水資源管理は、水の問題に対処するために極めて重要。エビアン・サミットで合意された水行動計画の実施のための努力を再活性化する。次回サミットまでにG8の水専門家による進ちょく報告に基づき、行動計画を再検討。サハラ以南のアフリカやアジア太平洋の水問題解決にも焦点を当てる。
(4)教育
一、初等教育の完全普及を推進するとともに、初等教育と初等教育以降の教育にバランス良く取り組む必要性に言及。
(5)アフリカ
一、アフリカにおける平和と安全はアフリカの持続可能な開発にとって根本的に重要。アフリカ連合(AU)に対する支援強化策を検討する国連・AUハイレベル・パネルの提言に期待する。
:2025:02/12/10:38 ++ [PR]
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:2008:07/09/09:41 ++ 特集―G8首脳宣言の要旨、開発・アフリカ、11年以降もODA増加。
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