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ひで坊な日々

主に私の仕事と信条に関わるメディアからの備忘録と私の日常生活から少し・・・                             
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:2010:09/01/14:06  ++  第11部麻痺(4)与党の資格とは―国民も企業も景気も不在(政権)

日経平均株価が終値で8824円と今年の最安値を更新した31日。民主党代表選は首相、菅直人(63)と前幹事長、小沢一郎(68)の一騎打ちが確定した。密室で人事を決めなかったのはまだよかったが、株安と円高で経済の先行きに不安が広がる中、国民生活と離れた大義なき政争に政権与党の資格が問われている。
□    □
 今の2人の関係を象徴する場面だった。30日の首相公邸前。会談後に記者に取り囲まれての取材を終えて車に乗り込む前首相、鳩山由紀夫(63)に菅が駆け寄り、深々と頭を下げた。
 「小沢先生を応援するのが大義」。菅にとって26日の鳩山の言葉は衝撃だった。菅の再選支持を繰り返していた鳩山が小沢支持に転じるとは予想だにしていなかったからだ。
 鳩山の出方を読み違えて自らの再選シナリオを大きく狂わせた菅。30日の会談で鳩山が提案した「トロイカ体制の原点回帰」を丸のみした姿に、6月の代表選立候補の記者会見で「小沢さんはしばらく静かにしていただきたい」と言い切った面影はなかった。参院選後に消費税率引き上げの旗を降ろし、政権延命が自己目的化しているかのような菅の姿勢は「大義なき戦い」をことさら印象づけた。
 選挙による議会第1党と第2党の初めての政権交代――。国民が1年前の衆院選に酔った理由はこの一点に尽きる。ところがわずか1年で衆院選によらない2度目の首相あるいは内閣の交代もあり得る事態だ。大多数の有権者は関与できず、与党の党内事情で決まる「疑似政権交代」。民主党がかつて批判していた自民党そのままだ。
 55年体制で野党に転落しない安心感で自民党は派閥抗争に没頭した。最大の見せ場は、首相を決める自民党総裁選。三木武夫、田中角栄、大平正芳、福田赳夫の「三角大福」や安倍晋太郎、竹下登、宮沢喜一の「安竹宮」らの総裁選を巡る駆け引きは激烈を極めた。
 それでも世論が自民党を政権与党に長らくとどめたのは、党内で振り子のように疑似政権交代が起き、浄化作用が働く錯覚を与えたからだろう。総裁選を経ず、派閥事情優先で首相が決まる例さえあった。1974年、金脈問題で首相、田中が退陣すると「クリーン三木」が後継に。80年、党内が派閥抗争に疲弊し大平が急死すると「和の政治」を標榜(ひょうぼう)する鈴木善幸を押し上げた。
 6月に「政治とカネ」の問題で鳩山が首相、小沢が幹事長を辞め、菅は反小沢系の代表格である仙谷由人(64)を官房長官、枝野幸男(46)を幹事長に起用した。疑似政権交代のセオリーに従えば自然な流れだった。表舞台から去った鳩山は次期衆院選での政界引退を示唆し、小沢は「一兵卒」を宣言した。
□    □
 それから3カ月。民主党の参院選大敗は結果的に鳩山、小沢に発言力を与え、2人は息を吹き返した。小沢自身がこれまで語った出馬の理由は「鳩山前総理から支援していきたいというお話をいただいた」だけ。民主党が権力闘争に明け暮れるのも衆院で300を超す議席を保ち、野党になる恐れがない事情からだ。
 自民党が派閥抗争を繰り広げた状況と酷似するが、当時と異なるのは、バブル崩壊後の「失われた20年」が展望なく続く経済情勢だ。国民も企業も景気も不在では与党の資格はない。
 「野党暮らしが長いと統治能力は落ち、政権交代後の政治は停滞する」。細川護熙(72)の首相秘書官を務めた成田憲彦(64)はこう達観する。「8年ぐらいの周期で政権交代が繰り返されれば円滑な政権運営ができる。我慢して長い目で見るしかない」。しかし、今の日本にその余裕はあるだろうか。=敬称略
(おわり)
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