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:2009:09/17/11:11 ++ NECエレ・ルネサスが統合契約、半導体世界3位に、NEC、筆頭株主に。
半導体国内2位のルネサステクノロジと同3位のNECエレクトロニクスは16日、来年4月に経営統合することで正式契約した。東証一部上場のNECエレを存続会社とする合併で、統合比率はNECエレ1に対しルネサス1・189。NEC、日立製作所、三菱電機の主要株主3社は新会社から総額2000億円の増資を引き受け、リストラを後押しする。
新会社の売上高は1兆2000億円(2008年度実績を合算)を超え、東芝の半導体部門を抜いて国内最大、世界3位の半導体メーカーに浮上する。統合新会社はシステムLSI(大規模集積回路)を中核とし、デジタル家電や自動車の制御に使うマイコンでは3割を超える世界シェアを持つ。2位の米フリースケール・セミコンダクタ(11%)以下を引き離し、コスト競争で優位に立つ。
新社名は「ルネサスエレクトロニクス」で、社長にはルネサスの赤尾泰社長(55)が就任する。NECエレの山口純史社長(58)は会長となる。33・42%を出資するNECが筆頭になり、日立製作所が30・73%、三菱電機が25・14%で続く。
主要株主3社が実施する資本支援は日立が825億円、三菱電が675億円、NECが500億円。まずルネサスが来年3月末までに日立と三菱電に割当先として780億円の増資を実施。さらに新会社が発足する来年4月、主要株主3社が第三者割当増資を引き受け、1220億円を調達する。新会社は総額2000億円を調達し、財務を改善する。
NECエレクトロニクスとルネサステクノロジの統合で日立製作所、三菱電機、NECの主要株主が合意したのは4月下旬。それから5カ月、正式契約に向けた交渉は難航。「一度は話がつぶれた」(関係者)局面もあった。焦点は新会社に対する資金支援の分担比率だった。
NECは当初、ルネサスが抱える巨額の負債について「ルネサスの大株主である日立と三菱電機が処理すべきだ」と考え、両社に2000億円程度の資本注入を求めた。
東芝や富士通からも事業統合の秋波を送られていたNECエレには、「多くの婿のなか、ルネサスを選んだ」(NEC幹部)という意識があり、強気の姿勢につながった。
しかし日立と三菱電機は「NECも一定額を負担するのは当然」と主張。交渉は平行線をたどり、8月中旬には事実上の破談を意味する「統合に向けた交渉を終了する」という旨の発表文も用意された。
破談を救ったのはNECの譲歩だった。自らも増資のタイミングを探るNECに対し「NECエレ・ルネサスの統合をまとめないとNEC本体の増資が難しくなる、と主要取引行が圧力をかけた」(金融関係者)。追い込まれたNECは8月下旬、500億円の出資をのんだ。
新会社は最初から難しいかじ取りを迫られる。2008年3月末に計25あった回路製造ラインを統合までに計16に削減する計画だが、さらなる構造改革は避けられず「一般的に見て3割ほど多い」(関係者)とされる5万人弱の従業員を絞り込む必要も出てきそうだ。
03年に日立と三菱電のLSI部門が統合して設立したルネサスは、お互いの出身母体への遠慮から旧型ラインの整理が遅れ、09年3月期に2032億円の巨額最終赤字を計上している。複雑な資本構成を乗り越えて商品集約やリストラで迅速な対応が取れるかどうか。経営のスピード感が問われることになる。
新会社の売上高は1兆2000億円(2008年度実績を合算)を超え、東芝の半導体部門を抜いて国内最大、世界3位の半導体メーカーに浮上する。統合新会社はシステムLSI(大規模集積回路)を中核とし、デジタル家電や自動車の制御に使うマイコンでは3割を超える世界シェアを持つ。2位の米フリースケール・セミコンダクタ(11%)以下を引き離し、コスト競争で優位に立つ。
新社名は「ルネサスエレクトロニクス」で、社長にはルネサスの赤尾泰社長(55)が就任する。NECエレの山口純史社長(58)は会長となる。33・42%を出資するNECが筆頭になり、日立製作所が30・73%、三菱電機が25・14%で続く。
主要株主3社が実施する資本支援は日立が825億円、三菱電が675億円、NECが500億円。まずルネサスが来年3月末までに日立と三菱電に割当先として780億円の増資を実施。さらに新会社が発足する来年4月、主要株主3社が第三者割当増資を引き受け、1220億円を調達する。新会社は総額2000億円を調達し、財務を改善する。
NECエレクトロニクスとルネサステクノロジの統合で日立製作所、三菱電機、NECの主要株主が合意したのは4月下旬。それから5カ月、正式契約に向けた交渉は難航。「一度は話がつぶれた」(関係者)局面もあった。焦点は新会社に対する資金支援の分担比率だった。
NECは当初、ルネサスが抱える巨額の負債について「ルネサスの大株主である日立と三菱電機が処理すべきだ」と考え、両社に2000億円程度の資本注入を求めた。
東芝や富士通からも事業統合の秋波を送られていたNECエレには、「多くの婿のなか、ルネサスを選んだ」(NEC幹部)という意識があり、強気の姿勢につながった。
しかし日立と三菱電機は「NECも一定額を負担するのは当然」と主張。交渉は平行線をたどり、8月中旬には事実上の破談を意味する「統合に向けた交渉を終了する」という旨の発表文も用意された。
破談を救ったのはNECの譲歩だった。自らも増資のタイミングを探るNECに対し「NECエレ・ルネサスの統合をまとめないとNEC本体の増資が難しくなる、と主要取引行が圧力をかけた」(金融関係者)。追い込まれたNECは8月下旬、500億円の出資をのんだ。
新会社は最初から難しいかじ取りを迫られる。2008年3月末に計25あった回路製造ラインを統合までに計16に削減する計画だが、さらなる構造改革は避けられず「一般的に見て3割ほど多い」(関係者)とされる5万人弱の従業員を絞り込む必要も出てきそうだ。
03年に日立と三菱電のLSI部門が統合して設立したルネサスは、お互いの出身母体への遠慮から旧型ラインの整理が遅れ、09年3月期に2032億円の巨額最終赤字を計上している。複雑な資本構成を乗り越えて商品集約やリストラで迅速な対応が取れるかどうか。経営のスピード感が問われることになる。
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