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ひで坊な日々

主に私の仕事と信条に関わるメディアからの備忘録と私の日常生活から少し・・・                             
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:2011:08/26/11:03  ++  日本は原発生かす責任、IEA事務局長に聞く、「事故克服し安全策を」。

 世界がエネルギーで揺れている。日本は原発の利用縮小が避けられず、資源の調達コストも膨らむ。先行きのエネルギー政策をどう考えるべきか。国際エネルギー機関(IEA)の田中伸男事務局長に聞いた。
 ――“脱原発”という声が出ている。
 「日本は世界に向けて“核”を持たないと宣言し、そのうえで原子力技術に向き合ってきた。国際的に存在感を高めるため『核兵器が必要』と考える国が多い中で、そうでない形で日本は原子力大国として認められている。安全じゃなきゃやめればいいというのは簡単。原子力の『平和利用』というファクトはとてつもなく重い。それを担っているのが日本だ」
 ――世界はエネルギー問題に一段と敏感だ。
 「例えば海外からガスを買ってくる場合、原子力があるとないとでは大きな違いがある。ハンガリーやポーランドなど東欧は脱ロシアのために原発を導入する。原子力抜きを掲げるドイツに対して、欧州諸国は『勝手にやめないでくれ』と怒っている。ロシアに足元をみられる危険が大きいからだ。コストは上がるし対ロ関係も弱くなる。欧州から学べる教訓だ」
 ――欧州は複数の国でエネルギーの相互依存体制を組める。
 「欧州は大きい。国が近い。信頼が深い。エネルギー統一市場をイメージできる。ドイツは石炭、フランスは原発、イタリアはガスというようにバランスを取れる。イタリアはロシアやリビアから買っていたガスが途絶したことがある。単一なものに依存できないという教訓を重ね、欧州全体で多様性を保つ」
 「まだまだ再生可能エネルギーは不安定だ。だから市場を大きくして平準化する。欧州は北アフリカでも太陽光を手掛けている。距離が遠くコストはかかるが、エネルギーの平和利用を具体化する試みだ。北アフリカにはお金が入り、欧州には電力が行く。世界は地政学的な戦略の中でエネルギーのポートフォリオを考えている」
 ――その意味で欧州は恵まれている。
 「その理解は正しくない。エネルギー安全保障を考えていない国はない。スペインの会社は世界一の風力発電を誇る。イタリアは原発技術を保とうと東欧に原発を建設している。みな歯を食いしばっている。日本は脱原発を言いながら再生可能エネルギーの戦略をきちんと組み立てているわけでもない」
 「アジアでも、タイ、マレーシア、シンガポールがエネルギーの共同備蓄に動いている。エネルギー安保はそれほど重要で、練りに練った国家戦略が必要な課題なのだ」
 ――日本の取るべき戦略は。
 「日本海を地中海に見立て、ロシアや韓国と送電線を結ぶ環日本海グリッドというのはあり得る。ロシアはガスではなく電力の形で売ってもいいと言っているようだ。国内の電力市場改革も不可欠だ。日本は東西で断絶していて、各社の間も接続が弱い。国内がつながっていないのに国際送電線をつなげるわけがない。競わないから国際化する力も高まらない。これから考えるべきなのは国際的な広域連系線のマーケットだ」
 ――エネルギーを日本だけで考えてはダメと。
 「日本の首相が脱原発を選ぶとは思わなかった。日本が撤退すればライバル国は大喜びだ。他国が日本に協力を申し出るのは福島原発の情報が貴重だからだ。日本は未曽有の大事故を自分の力で克服し、安全な原発のための解を拾い上げる義務を負っている」(聞き手は横田祐介)
 たなか・のぶお 事務局長として中印など新興国と石油備蓄などでの協力拡大に尽力。6月には中東情勢の混乱や日本の原発事故を受け、石油備蓄放出を決断した。07年から現職。61歳
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