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ひで坊な日々

主に私の仕事と信条に関わるメディアからの備忘録と私の日常生活から少し・・・                             
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:2009:04/28/10:47  ++  “ネットとテレビ”融合させた新サービス「テレビ版Yahoo! JAPAN」--開発者に聞く

ヤフーは4月6日に、テレビ向けのインターネットサービス「テレビ版Yahoo! Japan」(http://dtv.yahoo.co.jp)をスタートした。これはあらゆる製品からネット接続を推奨する「Yahoo! everywhere構想」の一環として提供する新サービスだ。

 パソコン、携帯電話以外のデバイスからもインターネットへの接続の機会を作る。ヤフーが考えるYahoo!everywhere構想は、ネットとテレビの関係にどんな効果をもたらすのか。またテレビライクに仕上げたテレビ版Yahoo! Japanは、インターネット対応の薄型テレビのどんな新機能となるのか。

 テレビ版Yahoo! Japanの開発を手がけたR&D統括本部プラットフォーム開発本部EW開発部部長の坂東浩之氏、フロントエンド開発本部EW開発部部長の村上臣氏、フロントエンド開発本部EW開発部ディレクション4の住友永史氏に、開発の経緯から新サービスまでお話を聞いた。

“ネットとテレビ”相反する2つの機能を融合させた理由

――Yahoo!everywhere構想には、ゲームやカーナビといった製品も挙げられていましたが、テレビからスタートした理由は?

坂東:ネットとの親和性ですね。すでに家庭内のブロードバンド環境は何千万件と整っています。あとはインターネット対応機器が登場すればいい状態にあった。一方で2008年にはテレビメーカー5社からネット対応のテレビが発売され、地上デジタル放送へと切り替わる2011年までにはさらに買い替えが促進されるでしょう。そういった背景からも、Yahoo! everywhere構想の浸透力が最も高いのはテレビと考えました。

――インフラの面が整備されていても、使用環境や操作方法を考えると、テレビとネットはかなり相反する特徴を持つと思いますが。

坂東:確かにテレビは一斉同報同時に同じ情報を見る、ネットは一人ひとり違う情報を得る、と現時点では逆側にいますが、今後は新たなライフスタイルを提供する形になるのではないかと。一斉同報に見ているものから、ネットの情報に引き継ぐといったような放送と通信のハイブリッド型のサービスが出てくると思います。

――万人が見るテレビの中に、ネットという個人嗜好の強いサービスを融合させる。特に気を遣われたのは?

住友:検索性ですね。PCでは、情報を貪欲にとりにいくための検索性が必要とされますが、テレビでは受動的なものが要求される。そのため視聴者が文字を入力しなくても気になったキーワードをすぐに検索できるよう「急上昇キーワードランキング」「検索総数ランキング」などをテレビ用に最適化しています。ランキング内容はPC版のものと同様ですが、トップページにもランキングを一部表示するなど、アクセスしやすいようレイアウトしました。

 また、今回はトップページと検索ページをテレビ用に最適化させましたが、この2つはどんなテレビでもネット対応であればきちんと表示させるというところに苦労しました。デジタルテレビ情報化研究会のネットTVガイドラインに準拠して制作しているんですが、やはりそれだけで作れるものではなくて……。

坂東:ブラウザって一言で言ってしまえば簡単なんですが、テレビごとに微妙に違う動きをしたり、同じメーカーでも昔のモデルと最新のモデルでは動作が異なったりしますから。

住友:ネット対応というと最新モデルばかりと思いがちですが、早いメーカーだと数年前から対応機が発売されているんです。なので、古いモデルで表示できるベースを作って、新モデルで検証してみると今度は表示サイズがかなり小さく映ってしまったりと。この辺りは試行錯誤しながら、修正しては検証の繰り返しでしたね。

坂東:表示に関しては社長の井上(雅博氏)が最もこだわった部分でもありますね。

村上:ヤフーの原理原則というか、どんな条件であってもきちんと表示させるというのがポリシーなんです。これはPCのブラウザの種類、バージョンが増えてきた時もそうでしたし、あれだけ画面サイズとブラウザの種類が異なった携帯電話でも同じです。

テレビ版Yahoo! JAPANのトップページ 「テレビ版Yahoo! JAPAN」のトップページ。各種コンテンツとトピックス、急上昇ワードなど、スクロールさせずにトップページの情報を入れ込んだ

――PC版Yahoo! とデザイン上で最も差別化された部分は?

坂東:スクロールさせないで、どれだけ情報を見せられるかですね。PC画面でスクロールさせるのは当たり前ですが、テレビでスクロールって合わないなと。

住友:テレビ画面でPC版Yahoo! の画面を見ていただくとわかりますが、ファーストビューでは重要な部分がほとんど見えないんです。テレビ版ではファーストビューでいかに情報を入れ込むかにこだわりました。

坂東:あとは文字の大きさですね。今回は「3m離れても見える」を前提にしています。

住友:ファーストビューで見せられる情報量を確保しつつ文字も大きくしないといけない。そうした条件をクリアした上でシンプルなレイアウトにしました。要素が多すぎるとリモコンのカーソル移動でリンク選択をしたときに、合わせづらくなりますから。

R&D統括本部 フロントエンド開発本部EW開発部部長の村上臣氏、プラットフォーム開発本部 EW開発部部長の坂東浩之氏、フロントエンド開発本部EW開発部ディレクション4の住友永史氏 写真左から、R&D統括本部フロントエンド開発本部EW開発部部長の村上臣氏、プラットフォーム開発本部 EW開発部部長の坂東浩之氏、フロントエンド開発本部EW開発部ディレクション4の住友永史氏

オープンなテレビ版Yahoo! JAPANと独自サービスの2本立て

――御社ではすでにソニー「BRAVIA」用のアプリキャストや、シャープ「AQUOS」用の「Yahoo! JAPAN for AQUOS」など、メーカー独自のサービスも提供されていますね。

坂東:テレビ版Yahoo! JAPANは、オープンなスタンダードサービスですが、アプリキャストやYahoo! JAPAN for AQUOSは、よりメーカーの意向に沿った独自サービスと位置づけています。テレビとネットの関係はサービスを1本化できるほど、まだ進化していない。そういう意味でも、標準化サービスと独自サービスを2本立てでやっていくことは意味があると思っています。

 また、弊社では全てのサービスのアクセス数をカウントしていますから、どのサービスのどんな部分が受けているのか常に測定することで、今後の展開を考えていきます。

――こうしたサービスはテレビメーカーと御社どちらからのアプローチによって実現したものなんですか?

村上:正確にどちらからというのはないのですが、テレビメーカーの方がネット対応テレビを開発され「どんな機能を入れたらいいか、どんなサービスを始めたらいいか」と考えられたときに、「ネットといえばヤフー」と言っていただける状況にまで、ヤフーのサービスが浸透してきたというのは1つあると思います。そういう動きは非常にありがたいですね。

ウィジェットサービス「アプリキャスト」 ソニーの液晶テレビ「BRAVIA」独自のウィジェットサービス「アプリキャスト」には「Yahoo!トピック」「Yahoo!オークション」などを提供している
「Yahoo!カレンダー」 アプリキャストに新サービスとして導入された「Yahoo!カレンダー」。パソコン、携帯電話からはもちろん、テレビからも予定の登録や管理ができる
「Yahoo! JAPAN for AQUOS」 シャープ「AQUOS」専用のネットサービス「Yahoo! JAPAN for AQUOS」。ハイビジョン画面をいかした「地図」や「世界の写真」など独自のコンテンツを揃える

――米ヤフーでは、「TV Widgets」というウィジェットサービスを提供されましたね。

坂東:TV Widgetsはサービスでもありますが、ミドルウェア的な位置づけに近いものだと思っています。ネットとテレビの関係は、ブラウザだけで済む話ではないですし、サービスによってはウィジェットタイプの方が向いているものもあります。ですから私自身、テレビのウィジェットとブラウザという2つのネットサービスは両立すると考えています。

 一方テレビ市場を見たときに、日本で発売されている製品の方がネット接続という部分で進んでいるんですね。米国はセットトップボックス中心型ですから、ネット機能を内蔵したテレビが日本ほど導入されていない。そうした市場動向からも日本では一歩先にブラウザのサービスを導入し、米国ではウィジェットタイプから提供したという状況です。

 

――日本では2008年の「CEATEC JAPAN」で、「ヤフー動画」という新サービスも開発発表されていますが。

坂東:テレビと動画には絶対的な親和性がありますから、動画コンテンツが見られるようになれば、その利用頻度は高いでしょう。コンテンツ内容はPC版と同様ですが、「CEATEC JAPAN」でお見せしたデモ機では、ユーザーインターフェースに関して、1~10のチャンネルボタンがコンテンツボタンとして連動するなど、テレビ的なメタファーを入れ込みました。実際のサービスをスタートした段階でこのままの操作性を採用するかは未定ですが、テレビとオーバーラップさせることで、違和感なくネット上の動画コンテンツを見せられるのではないかと思います。

ネットと感じさせないネットサービスに育てたい

――スタートしたばかりのテレビ版Yahoo! JAPANですが、ユーザーにはどんな風に使っていただきたいですか?

住友:テレビが受身的なデバイスというのは、少なくとも後5年、10年は続くと思っています。その中でネットサービスはネットを感じさせないようにしなくてはいけないなと。ネットをテレビで使うのではなく、テレビを見ている時にたまたまネットを使っているというシーンを早く作っていきたいです。

 同じ検索サービスを使うのでも、PCとテレビではきっかけが違うと思うんですよ。そのテレビとしてのきっかけをうまく作っていけるようにしたいですね。

村上:「これネットだな」って思われているうちはまだ特殊な機能なんですよね。テレビのすごいところは見ている人が、その仕組みを理解していないところだと思うんです。ネットは「あ、サーバが重いな」とかユーザーが普通に口にしたり、ある意味配慮しながら使ってもらっている状況なんです。テレビ版Yahoo! JAPANもそうした配慮をせずに使ってもらいたいですね。

 長期的な視点としてテレビ版Yahoo! JAPANでは2つのコンテンツにこだわりたいと思っているんです。1つはとことん役に立つということ。ネットの検索って地図にしてもツールにしてもものすごく便利ですよね。常に最新の情報で、ビジュアルも付いている。ここはヤフーが最も得意な部分ですし、この役立つ情報をテレビの操作感で得られるということにこだわりたい。

 もう1つは暇つぶし用のコンテンツを提供したいんです。携帯でもPCでも暇つぶしで見ている側面て誰にでもあると思っていて、この暇つぶし用のコンテンツをヤフーが提供できたらいいなと。

――今後のテレビ版Yahoo! JAPANはテレビとネットにどんな効果をもたらすのでしょう。

坂東:テレビとネットをつなぐインフラは整いましたが、サービス的にもハード的にも過渡期だと思っていますので、ここで踏みとどまらず次の段階をテレビメーカーの方と一緒に考えていきたいです。現時点ではテレビから見るネットコンテンツとしてスタンダードな仕様にしましたが、スタンダード=誰にでも使いやすいとは限らない。そこの底上げをしていきたいと思います。

住友:効果というよりもお願いなのですが、ぜひテレビ版のウェブページを作っていただきたいです。今PCサイトとモバイルサイトと大きくわけて2つのサイトがありますが、そこにテレビサイトを加えて制作してほしい。

 今検索の段階では、テレビ版に適正化したデザインで出していますが、リンクした先はPC版のサイトです。そのリンク先もテレビに最適化されたサイトになるように、テレビ向けのサイトをどんどん作っていってほしいですね。

村上:モバイルサイトのYahoo! と見比べていただくとわかるのですが、携帯電話とテレビでは画面サイズもアスペクト比も解像度も違うのに、なんとなく似ているデザインなんですよね。これは社内に何か基準があるのではなくて、開発チーム全員が共有している思いみたいなもの。「あ、ヤフーっぽいね」というデザインに落ち着いている。こんな風に異なるデバイスにサービスを提供しても「ヤフーっぽいな」と思っていただけるもの広げていきたいと思います。

「急上昇キーワードランキング」 テレビ版Yahoo! JAPANの検索機能の1つとして搭載された「急上昇キーワードランキング」。気になるキーワードを文字入力せずに検索できる
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