:2026:01/20/18:29 ++ [PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
:2008:01/08/09:43 ++ ネット対応TV、松下、グーグルと開発――ユーチューブ動画、薄型大画面で。
米グーグルは検索回数で六割強の世界シェアを持つ最大のネット検索会社。動画配信サービスでも買収した米ユーチューブを中心に米国だけで月七千万人強が利用し、同二十六億回強の閲覧回数を確保する一大勢力を築いた。松下は同グループが持つ膨大な映像コンテンツを見られるようにすることで薄型テレビの普及を加速、自社製品の付加価値を高める。
ブロードバンド(高速大容量)通信の普及で大量の映像がネットに流れるようになっている。これをテレビに橋渡しするための家電メーカーとネット、IT企業の連携が今回の松下、グーグルの協力を機に大きく動き出す可能性がある。
松下などが開発したのはユーチューブの動画共有サイトと、グーグルの静止画共有サイト「Picasa」に接続できるプラズマテレビ。パソコン操作に習熟していない利用者でもテレビ用リモコンの専用ボタンを押すだけで両社のサイトに接続でき、好きな映像を簡単に呼び出せる。
グーグル、ユーチューブのサイトに接続するための専用回路や大画面テレビに高画質映像を流すための専用サーバーの開発で両社の協力を得た。日欧など他地域では需要動向や著作権管理の整備状況などを見ながら製品化を検討するもようだ。
これまでテレビは放送の受信用、ネットの閲覧はパソコンが中心で、放送と通信は利用機器も異なってきた。ネット対応テレビはこうした垣根を取り払い、ネットのコンテンツをテレビでも利用できるようにする狙い。すでに日本でも松下やソニーなどが共同出資するアクトビラ(東京・港)などがネット対応テレビ向けの動画サービスを始めているが有料サービスが大半。今回のように利用者などが投稿したコンテンツを無料で視聴できるサービスは珍しい。
グーグルはパソコン向けネットサービスで急成長したが、先進国でのパソコン普及がほぼ一段落。広告収入を拡大していくためパソコン以外の端末を利用者への新たな窓口として取り込もうとしている。すでに携帯電話向けでは独自の基本ソフトを開発、NTTドコモなどとも提携交渉に乗り出した。テレビではソニー、韓国サムスン電子に続く世界三位グループの松下と組み、家庭向けサービスで先行を狙う。
:2007:12/28/09:27 ++ 電機再編パネル動乱(下)海外勢も触手まだ序章―国内5社体制なお過剰。
「IPS株をすべて売ってくれませんか」。LGは今夏、日立、松下、東芝が共同出資する液晶パネル製造会社IPSアルファテクノロジ(千葉県茂原市)の買収を仕掛けた。大株主三社にひそかに打診。東芝と日立は乗りかかったが、松下が反対に回った。IPS設立時に、資本構成が変化する場合は三社の合意が必要という取り決めにしてあったため、国際大再編は幻と消えた。
しかしこの時、液晶事業に対する三社の姿勢がはっきりした。うかうかしているとIPSを横取りされかねないと危機感を強めたのが松下。これを機にキヤノン、日立を巻き込んだ再編に走り出す。反対に「撤退の潮時」と考えたのが東芝社長の西田厚聡(63)だ。
「液晶テレビはもはやパソコンと同じ」というのが西田の認識。パネルなどの部品はパソコンのように外部調達し、得意の半導体を生かした画像技術で勝負する方が強みを発揮できると考えていた。IPSが昨年増資した際、日立と松下は引き受けたが、東芝は応じなかった経緯がある。この時点で東芝の熱意は冷めていたが「三社合意の原則」があるため動けなかったのが実情だ。
しかし“LG騒動”で液晶に賭ける松下の本心が見えた。東芝は今夏からシャープとの提携交渉を本格化する一方、松下にIPS株売却を打診。日立・松下連合からの離脱とシャープとの連携を一気に決めた。
東芝同様に液晶製造から撤退する日立。最も手間取ったのは社内調整だった。
「一筋縄ではなかった。いわば会長案件だったから」。三社が合意に達した時、日立関係者は胸をなで下ろした。IPSは会長の庄山悦彦(71)が社長時代にまとめあげた事業。しかしその後、液晶パネル事業は赤字となり、ハードディスク駆動装置と並び、経営に重くのしかかっていた。
担当役員が会長を頻繁に訪ね、IPSを松下に譲り渡す交渉の進ちょく状況を伝えたが、会長が不満を示す場面もあったとされる。しかし社長の古川一夫(61)が「勝てないなら自前主義にいつまでも固執するわけにはいきません」と説得、庄山も最後は納得した。
結論に至る過程は異なるが、東芝と日立は液晶パネルの「メーカー」から「ユーザー」への転向を決断した。それほどパネル業界の世界競争は激しい。
今回の再編で大型液晶パネルを生産する日本メーカーは、松下、シャープ、ソニー―韓国サムスン電子に集約された。しかしプラズマを含む薄型パネルで見れば、日立、パイオニアを含め五社体制が続き、過剰企業状態が解消されたわけではない。さらに世界に視野を広げると、テレビ用液晶だけで韓国や台湾など約十社がしのぎを削る。純日本勢ではシャープの五位が最高で、IPSは八位どまり。全社が生き残れる保証はどこにもない。
今回は蚊帳の外だったソニーも次の一手を練る。液晶で後れをとった反省から今月、次世代パネルの有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)を搭載したテレビを世界に先駆けて発売した。しかし本格量産には数千億円規模の投資が今後必要になる。社長の中鉢良治(60)は「いずれ“二人”でやることも視野に入れなければ」と単独での事業化にはこだわらない。
急拡大を続けてきた液晶テレビの世界市場も、来年以降は価格競争のさらなる激化により金額ベースの伸びが鈍る見通し。世界規模の薄型パネル再編、そして電機再編はまだ序章にすぎない。(敬称略)
:2007:12/28/09:12 ++ 【正論】拓殖大学教授・藤岡信勝 70年目の証言に拍手やまず
≪中国の展示館12倍に拡大≫
改装工事が進められていた中国の「南京大虐殺記念館」が、南京陥落70年に当たる12月13日、新装公開された。今年の1月、来日した中国社会科学院の研究者が、大虐殺「30万」は「政治的な数字」であり、学術的なものではなかったと発言したことなどから、一部に「30万」を引っ込めるのではないかとの観測もあったが、そうはならなかった。
反対に展示床面積は12倍、写真は6倍に増えた。資料面でも本腰を入れて収集し、未来永劫(えいごう)日本を糾弾する材料にする中国側の決意に、いささかのゆるみもないことが明らかになった。
私は最近、機会があるごとに、「5つの数字で学ぶ南京事件入門」という即席の授業をしている。その授業で課す最初の問題は、「中国共産党の指導者毛沢東は、その生涯で何回、南京事件について日本を非難したか」というものである。答は「0」回。すなわち、ただの1回も毛はこの件で日本を非難したことがなかった。反対に、南京攻略戦の半年後、延安で行った「持久戦論」の講義のなかで、「日本は包囲は多いが殲滅(せんめつ)は少ない」といって、日本の戦争下手を批判したほどだ。
次に「20万」という数字。これは、南京陥落時の市民の数である。ところが、1週間後も20万、2週間後も20万という具合に、人口は一向に減っていない。逆に1カ月後には、25万に増えているのである。「30万」虐殺されたのなら無人の廃虚になっていなければならない。
≪住民の略奪はあり得ない≫
こうした論点を含む公開質問状を、4月に来日した温家宝首相に提出した。もちろん返答はない。公開質問状を出したのは「南京事件の真実を検証する会」(加瀬英明会長)という有志13人からなる会である。
この会が主催して、去る12月6日、東京の九段会館で「南京陥落70年国民の集い 参戦勇士の語る『南京事件』の真実」という集会を開いた。旧日本軍の将兵として南京の地を踏んだ人たちによるナマの証言を聞こうという企画である。ほとんどが90歳代の高齢の方々が全国各地から5人、上京してくださった。以下、印象的な証言のいくつかを紹介する。
国民党軍は安全区の中立性を侵し、トラック50台分の武器を隠匿し、軍服を脱いだ兵士が安全区の中に大量に潜伏していた。これらの敗残兵を掃討しなければ戦争は終わらない。証言者の喜多留治氏は金沢第7連隊の一員としてこの掃討作戦に参加した。事前に連隊長から受けた注意事項は次のようなものだった。
(1)外国権益への留意(2)住民に対する配慮(3)放火失火の厳重注意(4)将校指揮の部隊でのみ実施(5)無用の他の部隊の進入禁止(6)捕虜は1カ所に収容し食糧は師団に請求せよ。
掃討は命令どおり将校指揮のもとに行われ、個人が団体行動を逸脱し住民を略奪することなどあり得なかった。この一部始終を見ていたはずの外国人から全く非難の声が上がらなかったのも当然であると納得できた。
≪目からウロコ落ちる思い≫
南京進撃中の日本軍は速度が速く、補給が追いつかなかった。そこでやむなく食糧を現地調達に頼らざるを得なかった。敦賀歩兵第18旅団の斎藤敏胤氏は、軍の指令に基づき徴発も秩序正しく行ったと言う。軍の指令は次のようなものだった。
(1)徴発は司令部の目撃できる範囲で行え(2)住民のいる所では3分の1以内の徴発にとどめよ(3)住民のいないところでは鍵を壊して家屋内に入ってはいけない(4)徴発した物の明細書を残し、あとで住民の請求に応じて宣撫(せんぶ)班が代金の支払いができるようにせよ(5)帰隊後伝票と現物の照合を受けよ。
斎藤氏は記憶に基づき日本語と中国語のペアになった伝票の書式を手書きで書いて示した。この部隊は、以上の指令を厳格に守ったのである。
京都第16師団の輜重(しちょう)獣医少尉・稲垣清氏は、中山門手前の上麒麟門で、軍服姿の800人の捕虜を監視した。インタビュアーの役目の私は、後方部隊の輜重隊に捕虜を委ねるのは大丈夫ですかと思わず尋ねた。稲垣氏は、輜重兵に収容所の警備を任せること自体、捕虜は逃げてもよいということだと苦笑した。実際、夜間の監視を少し手薄にしたら半数が翌朝逃げていたという。稲垣氏の所属はあの悪名高い中島今朝吾師団長の指揮下である。「捕虜ハセヌ方針」とはこれであったかと目からウロコが落ちる思いだった。
5人の勇士が舞台の正面に並んだ時、拍手が鳴りやまなかった。「軍紀弛緩(しかん)・悪逆非道の日本軍」のイメージを根底から覆す貴重な証言の数々だった。
(ふじおか のぶかつ)
:2007:12/27/11:48 ++ 国産プログラミング言語、「Ruby」4年ぶり新版―まつもとゆきひろ氏が公開。
新版の名称は「Ruby1・9・0」。笹田耕一氏が開発したルビーの高速化技術「YARV」を採用し、ソフトの実行性能を二―十倍程度高めた。
新版では文字列や変数の扱いなどが旧版の「Ruby1・8」とは若干異なる。このためまつもと氏を中心とする開発者集団(コミュニティー)は新版の公開後も、旧版の保守を継続する方針。
ルビーはまつもと氏が一九九三年に開発した国産プログラミング言語。設計図が公開されており、無償で利用できる。文法や言語ルールが簡潔で、迅速にソフトを開発できるため、ウェブシステムを中心に世界中で利用が広がっている。
:2007:12/27/11:30 ++ 日立、プラズマ生産継続、古川社長に聞く、「HDD撤退せず」。
――松下電器産業、キヤノンと提携、液晶パネル事業を縮小する。プラズマはどうするのか。
「価格変動が激しく競合企業の多い液晶に比べ、プラズマはコストでも技術でも優位性を保てる。当社はプラズマと液晶を両方手掛けていることもありパネル各社の実力も知り抜いている。パネル生産は続ける」
――HDD事業再建の道筋は。
「製造子会社、日立グローバルストレージテクノロジーズの立て直しに向けあらゆる施策を検討している。外部から資金を入れても日立が株式の過半を握り、経営の責任を持ち続けることは変わらない。市況も回復しており、同子会社の二〇〇八年度の黒字化はほぼ確実。HDDから撤退することはあり得ない」
――テレビ、HDDと赤字事業のてこ入れに一気に乗り出す。
「世界で勝負できない事業を本体が持ち続けることは無意味だ。単独で液晶パネルで生き残るのは不可能。技術に強い日立と、販売に強みを持つ松下、キヤノンの組み合わせなら世界で勝負できる。一方で電力や情報・通信など強い事業を、より強くしていく」
:2007:12/27/11:29 ++ 【正論】現代史家・秦郁彦 「30万」堅持の政治的狙いは
≪再開館の日どりに迷い?≫
新装なって2年ぶりにオープンした中国・南京の「侵華日軍南京大屠殺遭難同胞紀念館」(中国の呼称、以後は紀念館と略称)を、開館日に見学した知人からおみやげのガイドブックをもらったので、要点の紹介を兼ねて南京事件論争と日中関係の行く末を観望してみよう。
紀念館が創設されたのは1985年で何回かの改修はあったが、2005年12月から休館したうえ世界遺産登録を目指す今回の改修工事はきわめて大規模なものだった。当初は事件70周年の2007年を控えた06年12月にオープン予定と伝えられていたが、今年に入ってもその気配がなく08年夏の北京オリンピック後に延ばすのではないかという憶測も流れていた。
07年中の封切を予告した内外の南京映画が次々に延期され、お披露目用のイベントとして企画された国際シンポジウムが、11月下旬に南京大学で開催されたさいも、参加者は「紀念館再開の日どりは未定」と聞かされた。
そこへ12月3日付の本紙上海特派員電が、南京陥落から70年目に当たる12月13日の開館が決まったという『南京日報』の記事を速報した。
私が注目したのは江蘇省共産党の幹部が11月30日に工事現場を訪れ、期日通りの完工を命じたというくだりである。満2年をかけ、50億円の巨費を投じた大プロジェクトなのに、その日まで政府や党の上層部にはオープンの日どりについて迷いがあったとも読みとれたからだ。
≪「日中友好」のコーナーも≫
また産経などのインタビューに対し、朱成山館長が未来志向を強調しながら展示の内容が過激にならないようにしたいと述べていたことから、悪名高い「犠牲者30万人」の看板を引っこめるのではないかと予測する向きもあった。だがこうした期待は裏切られる。
新設された巨大な「災難の壁」に12カ国語で同じ数字が掲げられただけでなく、12秒ごとに「平和の鐘」が鳴り、水滴がしたたり落ちるという手のこんだ装置まで登場したからである。6週間で30万人を割っていくと、12秒に1人の割合で虐殺された計算になるのだという。
他にも先進国の博物館では考えられない悪趣味の展示が少なくない。「死体の山」と「血の池」の模造、「数十万人」の「性奴隷」が働かされた慰安所のモデルハウスには、元慰安婦(本人の写真付き)が寄贈した身分証、消毒液、コンドームの実物が飾ってあるといったぐあい。
考えてみれば、敷地が3倍、展示面積が12倍、写真を6倍(3500枚)にふやしたから、怪しげな展示品でも撤去する余裕はないのだろう。国民党宣伝部が作った処刑やレイプの「やらせ写真」、百人斬り将校たちの等身大パネル、むき出しで並ぶ頭蓋骨(ずがいこつ)の山も健在らしい。
注目してよいのは「日中友好コーナー」が新設されたことだろう。日中復交時の田中首相と毛沢東の会見、村山首相の参観シーン、安倍首相・胡錦濤主席の対談写真のほか「中国の経済建設に一定の役割を果たした」とされるODA援助の概況が掲示された。
≪わが国の虐殺派と再提携か≫
紀念館の活動に貢献した「恩人」も登場する。別格は胸像のほかに「ザ・レイプ・オブ・ナンキン」の原稿、ワープロのマウスが陳列されているアイリス・チャンだが、日本人も4人入っていて、「本多勝一先生」が寄贈した取材ノートやテープ、カメラも見られるらしい。
さてこうした紀念館の姿勢から見えてくるものは何か。13日の開館式典には日本からの400人を含め6000人以上が参列、初日だけで8万人の見学者が押しかけたというが、北京から共産党の副部長クラスしか出席していない点に今後の対日戦略を占うヒントがありそうだ。
胡錦濤は紀念館を訪れたとき、「愛国主義教育を行う理想的な場所」と宣言した手前もあり、地方機関の紀念館は、反日宣伝の発信基地として温存する一方、中国系アメリカ人など海外ネットワークを利用して歴史カードを切る手法も、併用するつもりかと見受ける。
そのかわり、オリンピックを控えた中央の政府・党部は、経済や環境問題で対日柔軟路線を展開するだろう。また歴史実証主義の重視を唱える一部の若手研究者たちが、「30万は政治的数字」とか「死者埋葬の統計には水増しがある」と言いだしたのを許容しているのも、いずれ30万を20万前後に切り下げ、わが国の虐殺派との再提携を狙う伏線かもしれない。いずれにせよ、硬軟自在のしたたかな対日外交の行く末を、油断なく注視する必要がありそうだ。(はた いくひこ)
:2007:12/27/09:30 ++ この国を憂うのは尚早か--2007年を振り返る
構造の変化が起きない
ちょうど1年前に「Web 2.0という時代の先にあるもの」というエントリをした。そこでは、2006年IT業界の話題の言葉No.1になった「Web 2.0」が、バズワードではあるがインターネット、あるいはウェブというテクノロジーのある成熟レベルへの到達を示し、その黎明期(1994年)における期待を可能にする基準に達したとした。
その時、本来期待されていたものとは異なる性格が現れてきたことをも含めたウェブの現実を受け入れるためのキーワードとしてWeb 2.0という言葉は巧妙に機能した、と書いた。そして、その延長に何があるかという議論では、身体性への回帰や現実との接点への注目、そしてこれまでとは異なるルールを社会が受容すること=構造の変化の必要性、そしてそのことをいち早く実現することでほかの国々に対する競合優位を確立する可能性があることを述べた。
翻って2007年を見ると、現象としては予想した通りのことが観察されたものの、肝心なことが実現していない、むしろ後退しているという現実がある。Second Lifeというこれまでとは異なる世界や身体性への注目、ニコニコ動画に代表されるような新たなコミュニケーションが現れた点で、予想したとおりとなった。しかし、「あちら側」と「こちら側」を個人の体験というレベルではなく社会として受け入れ、それをより発展させることで、この国の閉塞的な状況を打破するという部分は少なく、これまでの現実の問題点が浮かび上がるだけだった。
これを、ある人はウェブをイノベーションとして社会が受け入れる過程=消化局面にあるからだという。「消化局面」とはAlex Iskoldが作った用語で、彼はこれを「これまでのことを省み、統合し、最近の技術を理解してそれを組み合わせる期間」だと定義している(参考:「ウェブの「イノベーション」をもう一度考えてみようじゃないか」と「ウェブビジネスの消化局面:これまでとこれからを周期説でとらえる」)。しかし、この状況は消化局面とは異なるのではないか。少なくとも、この日本では構造があまりに強固で変化が容易ではないのだ。
利己的なウェブ
通常のイノベーションの消化局面ではないという理由の1つとして、ウェブがこれまでのイノベーションとは異なるという仮説があるだろう。
僕たちの外側に存在する「対象」としてのテクノロジーやインフラとは異なり、ウェブは発明者でありかつ利用者である人間の行動や生活を取り込むことで発展していく一種の「システム」として位置づけることができる。例えば、Googleはクリックという個人の行為をベースに、それらを集合的に処理することで新たな検索結果を生み出し、ウェブ自体の内部構造を常に更新している。僕らはウェブというシステムと一体化しているのだ。それが発露した様子を示したのが「Web 2.0」という言葉であり、対象でしかなかったこれまでのテクノロジーと一線を画していることを共通の了解とした。だが、現実はそれにとどまらないかもしれない。
遺伝子をあたかも意志をもった存在のように扱い、僕たち生物はその乗り物でしかないという「セルフィッシュ・ジーン(利己的な遺伝子)」という社会生物学的な発想に立てば、僕たちがウェブを創り出し活用しているというのは幻想で、せいぜいウェブと共生している、あるいはウェブの進化を実現するための手段という存在として捉えることができるのだ。
僕たちはビジネスという主体的な発想の下、ウェブをより広い領域に適用しようとしている。が、実際には事業として必ずしも収益が実現しないものも多い。そんな現実にもかかわらず、新たなウェブ上でのサービスは生まれ続け、よりそれらの洗練性を高め、更なるユーザーを獲得し、その満足を与えることに大きな努力を傾けるようになっている。
この現実は、「サービスそのものが生み出す対価ではなく、そのビークル(器)である企業を売却することで得られる益をもって代替とする」ということで正当化されている。ただし、その成功確率は(特に日本では)決して高くはない。すなわち、ビジネスという理由付けは必ずしも成立せず、僕たちの行いはウェブの系(システム)としての発展に寄与しているだけではないか。
こういった妄想じみた発想までいかなくとも、これまでのように「テクノロジーとユーザーは対峙する独立の存在である」と考えるのではなく、「ウェブはユーザーとこれまで以上に相互にフィードバックしあう系である」と考えるべきだろう。このことが通常のイノベーションとは異なる性格をウェブに与え、社会がその存在を受け入れることを困難にしている可能性が高い。
過剰な慣性という反作用
もしかすると、それはウェブだけではなく、デジタルという技術のインパクトそのものが理由になっているのかもしれない。それは、デジタルというテクノロジーに固有のものから生じる可能性もあるが、それ以上にきわめて急速にかつ広範囲に社会の在り方を問うものだからではないか。その中でもウェブは、社会そのものとの相互作用が大きい点で顕在的なのだろう。
たとえば、放送の在り方(IP網における同時再送信に関する議論とその背景にある県域免許制度など既存の放送の制度)や、通信免許の付与プロセス(2.5GHz帯を用いた次世代高速無線通信免許やMVNO(他社から通信回線を借り受けて通信サービスを提供する事業者))、著作権の理解(違法流通コンテンツのダウンロードへの罰則適用やネットワーク技術の根幹部分との不整合)、利用者の保護(携帯電話のフィルタリング対象の適用範囲など)といった行政的な課題を挙げるだけでも、枚挙にいとまがない。
これらのほとんどは、これまで適用されている制度とは異なる次元で本来議論されるべきもの=制度を構築するフレームワークそのものの変更を伴うものであるにもかかわらず、従来通りのカテゴリや慣習が適用されているために生じている問題と考えられるだろう。
よく僕は、日本のコンテンツ産業の特色を示すコンセプト・チャートとして、下記のようなものを使う。

強固な制度や行動様式が確立されている日本のメディアやコンテンツ産業では、一定の様式(フォーマット)においてきわめて高い表現内容(コンテンツ)が生まれてくるが、それはその様式の範疇において成立することしかできない。一方、欧米の産業では、表現様式そのものが常に変化を求めており、コンテンツは多様性を持つことが重要とされるといった説明をしている(容器の底の部分の形状もネタの一つだが、今回は言及しない)。
どうやら、社会の変化に対する状況にも全く同じチャートを使って説明ができそうだ。何らかの理由で変化が生じた(ウェブなど)ため本質的な器の変更が必要にもかかわらず、以前としてその器を使いたがる傾向が強いがために、変化を受けいれることができないという、過剰な慣性があまりに強いのだ。
このことは、何もテクノロジーに関連した領域ばかりで起こっているわけではない。金融や企業、そして労働の在り方に関しても過剰な制約を課す傾向は強まっている。例えば、本来リスクマネーが流れ込むベンチャー領域では、その成長の過程でハイリスク領域であるがために公開会社以上の情報整備や開示が求められるなど、本末転倒な様相が随所で見られるようになっている。これも、安心・安全や消費者保護、あるいは弱者救済といった、誰もが容易にNOとはいえない課題に対して、当事者の責任意識や認識を高めるのではなく、社会全体のレベルを上げることを前提とする慣性が強いがために起こっている矛盾ではないか(これらは、一種、製造業で獲得された成功体験とその産業構造下で熟成された感性として、「製造業メンタリティ」と僕が揶揄するところだ。とはいえ、それは過剰な慣性としてのものであり、製造業が達成した素晴らしい状況そのものを決して否定するものではない)。
空気を読むな、発信せよ
この過剰な慣性の強さは、以前から日本という国(あるいは文化)の特徴といわれてきた。一方では、この慣性が崩れるときは一瞬にしてすべてが変化するのだ、とも数多くの指摘がなされている。そんな破壊的な変化への対応力は他国の比ではない、という認識があるがゆえにこの過剰な慣性が生じている、というパラドキシカルな指摘すらある。
これまでであれば、この国というコップの中での嵐であり、それを耐え、あらたな状況に対応するための猶予もある程度許されてきた。しかし現在では、グローバル、あるいはリアルタイムコミュニケーションという現実がそんな前提を突き崩してしまってはいないか。
そんな中で、今年の新語・流行語大賞の1つに「KY(空気が読めない)」が選ばれたが、そんな言葉は正直言って僕にとっては寝耳に水なコトバだった(ほかにもリストに挙がった言葉の多くがやはり「?」だったので、僕が時代に取り残されているだけなのかもしれないが)。しかし、この言葉が日本の過剰な慣性の構成要素を示していることは明らかであろう。周囲の様子を見て、その状況を感受することに価値を置くがために、本質的な変化へ対応できなくなる、国民総がんじがらめ状態を甘受するためにはぴったりな言葉だからだ。
昨年のWeb 2.0からどんどん話がドリフトした。世界で最も国民一人ひとりは金持ちだが、今後緩やかな衰退が確実になりつつあるこの国を憂いているのは、明らかにWeb 2.0の状況に個人レベルでは対応できているにもかかわらず、社会全体では依然として不協和の状況が続いているこの国の矛盾がきっかけだ。
世界でもっとも消費者の品質センスが高く、多くのブランドカンパニーがフラッグシップショップを持ち、テストマーケティングをする国、日本。しかし、この国には、いくばくかの報道があろうと、依然として垂直統合を崩すiPhoneのような商品は上陸しない。
制度などが旧態然であるがゆえに、個人が経験できるイノベーションにも自ずと限界が来る。そして、世界で最も裕福な国民であっても、世界のほかの国では常識となっているサービスを享受できない、あるいは極めて限定された利用であったり、享受するためにはとてつもなく面倒で高価な手続きを経る必要が生じたりする国になってしまう可能性がある。
単に憂うだけでは意味はない。そして「空気を読んだ」と称して問題を見て見ぬふりをするのではなく、今僕らが手にしているウェブというツールを用いて積極的な情報発信をしてはどうだろうか。納得がいかないことには、素朴に「なぜ?」と問いかけるだけでもいい。そんな1人1人の思いが集い、そして大きな束になって、やがては社会の常識を、そして体制を変化させるきっかけになればと思う。来年こそは、そんな変化が訪れる年になってくれることを祈りたい。
:2007:12/26/09:32 ++ 松下・キヤノン・日立提携発表、3社長一問一答。
〈古川日立社長〉
――日立DPとIPSの経営権にこだわらなかった理由は。
「液晶パネルの技術や用途は幅広く、一社だけで戦うのは難しい。特にテレビなど最終製品の競争力で明暗が分かれる。松下とキヤノンに運営を任せた方が世界で勝てる。日立の出資がゼロになることはない。世界最強の連合ができたと思う」
〈大坪松下社長〉
――液晶とプラズマのすみ分けは。
「薄型テレビは大画面に強いプラズマで引っ張るという基本方針に変わりはない。37型以上はプラズマで頑張る。ただ市場ニーズは多様化し、地域ごとに需要も異なるため、必要に応じて液晶の大型化も進めていく」
〈内田キヤノン社長〉
――開発中の薄型パネル「SED」(表面電界ディスプレー)の位置付けは。
「SEDをあきらめたわけではない。55型クラスの大型ディスプレーとして商品化を目指す」
:2007:12/26/09:27 ++ 松下・キヤノン・日立提携発表、世界2位の液晶新工場、茨城か兵庫に、09年度稼働。
新工場の立地は茨城県か兵庫県姫路市で調整中。投資規模は三千億円超で、松下のパネル工場への投資としては主力のプラズマも含め過去最大級となる。第七世代か第八世代と呼ぶガラス基板を使用。フル稼働時に月間約十万枚(ガラス投入ベース)の生産を見込む。
日立、松下、東芝が共同出資するIPSアルファテクノロジ(千葉県茂原市)は第六世代の液晶パネルを月五万枚強(同)生産している。松下はIPSを傘下に収め工場を新設する。新工場が第八世代基板を使えば42型テレビ換算で月八十万台分のパネルを生産でき、シャープの亀山第二工場(〇八年に月七十二万台分)を上回り、世界最大の堺工場(〇九年度稼働、月百八万台分)に次ぐ規模を持つ計算になる。
三社提携はまず今年度に、日立が全額出資する中小型液晶子会社、日立ディスプレイズ(日立DP、東京・千代田)の株式を松下とキヤノンが二四・九%ずつ取得。さらに来年度にも、日立DPが五〇%、松下が三〇%、東芝が一五%出資するIPSの経営権を松下が取得。日立DPの経営権をキヤノンが握る。
日立は液晶パネルの製造から事実上手を引く。日立の古川一夫社長は同日の記者会見で「テレビの世界的リーダーの松下と、カメラに強いキヤノンに(パネル会社の)運営を任せた方が世界で勝てる」と述べた。松下の大坪文雄社長は「液晶でも(パネル生産からテレビ組み立てまで手がける)垂直統合体制を確立、薄型テレビ事業を盤石にする」と述べた。40型以上はプラズマ、30型台以下は液晶というすみ分けを進める。
キヤノンは自社のデジカメなどに組み込む中小型液晶パネルを安定調達し、次世代パネルである有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)の開発も急ぐ。キヤノンの内田恒二社長は「競争力強化に向け中小型液晶を内製化し、有機EL開発も加速させる」と語った。
【図・写真】記者会見で握手する(右から)松下の大坪社長、日立の古川社長、キヤノンの内田社長(25日、東京・内幸町)
:2007:12/26/09:22 ++ リニア新幹線、5兆円自己負担で建設―JR東海、首都―中京圏で方針。
同社は今年四月、二五年に首都圏と中京圏を四十―五十分程度で結ぶリニアモーターカーの営業運転をめざすとの方針を発表し、調査や試算を続けてきた。
建設費を自己負担する場合、JR東海の長期債務は現在の三兆五千億円から開業時のピークには四兆九千億円にまで膨らむものの、東海道新幹線などから入る年四千億円前後の現金収入を返済にあてれば開業八年目に現在の水準にまで負債を減らせるとしている。
ルートについては「建設費を抑制するため、できるだけ直線距離で結びたい」(松本正之社長)としており、今後、検討を進める。首都―中京圏間に配置する駅については地元負担による建設を見込んでいる。
実際に着工するには全国新幹線鉄道整備法に基づきリニア方式の採用の是非や最高速度、建設費用の概算などを盛り込んだ整備計画をまとめ、国土交通相の決定を受ける必要がある。JR東海は自己負担での建設を打ち出すことで計画策定に向けた国交省などとの調整を本格化させる狙いだ。
:2007:12/26/08:53 ++ 【正論】月刊朝鮮編集委員・趙甲済 “静かな保守革命”で民主成熟
■今や「反米」だけで票は取れない
≪「左派の10年」に終止符≫
韓国の国民は12月19日の“静かな保守革命”で親北左派政権を終局に追いやった。中道保守といえるハンナラ党の李明博候補が約49%の得票率で大統領に当選した。与党系候補の鄭東泳氏は約26%、左派政党である民主労働党の権永吉候補は3%だった。
李明博氏の票に3位となった無所属保守・李会昌候補の約15%の票を合わせると、保守系候補が獲得した票は64%に達する。今後、韓国では保守が大勢となり、これが来年4月の総選挙まで続けば、国会でも左派勢力の弱体化が大きく進むことになるだろう。
北朝鮮への太陽政策をブランドにした金大中-盧武鉉の2代にわたった左派政権は、階級闘争的な視覚で韓国国民らを分裂させ、金正日政権に屈従したが、これに怒った国民たちの審判を受けたというわけだ。
10年の間、正常な軌道から外れていた韓国は、かつて歩んでいた自由統一と国家先進化に向かう道に戻ることになった。60歳にも満たない韓国の“若い民主主義”は今回の選挙を通じて成熟した。
反体制的な左派政権を民主主義の力によって交代させることは、南米の例を見るように極めて難しい。韓国人たちは、国民大覚醒と民主的手続きを通して左派政権の終わりをもたらした。言論の自由、結社の自由といった民主主義の基本機能が、反憲法的な左派政権の10年間にも着実に作動していたということだ。
≪北の反発は予想されても≫
保守政権の登場による韓国の変化は、北朝鮮の核問題の解決や、韓米、韓日関係にもよい影響を及ぼすだろう。李明博次期大統領は当選直後の記者会見で、北朝鮮の人権問題に対して今後は黙ってはいない、と述べている。北朝鮮が核を放棄しない限り大規模な対北経済支援は難しい、というのが彼の立場である。
核放棄の前でも大規模支援ができるようにした10月の南北首脳会談での合意が、新政府下でも維持されるかどうかは疑問だ。李明博氏は南北関係においても、実用(実利的な)路線を強調する。彼はこれまで、韓国の左派政権が北に引き込まれて一方的な経済支援だけをした結果が核実験だった、との認識をもっている。
次期大統領に就任すれば、南北関係を「ギブ・アンド・テーク」の実利的な方向に矯正しようとするだろう。北の金正日政権はこれに反発するだろうが、悔しがるのは北朝鮮の方ということになる。
米国は最近、北朝鮮の核問題解決のために軍事的攻撃や経済封鎖といった強い手段を保留し、6カ国協議の枠組みの中で核放棄と引き替えに金正日体制の存続を保証する方向の新たな接近策を用いている。李明博次期大統領もこの枠組みの中で、米国、日本と協力していくことだろう。
盧武鉉大統領のように金正日の側に立ち、米国を説得して(朝鮮戦争の)終戦宣言や平和協定を急ぐような行動はとらないだろう。左派政権の10年間でヒビが入った韓米同盟も、新政権下でかなりよくなることと思われる。
反米によって政治家に票が集まる時代は過ぎた。むしろ、韓米同盟の復権が、保守化した世論の支持を受けるようになる。政治は所詮、世論に従う。
≪なお必要な自浄努力≫
韓米同盟の復元、南北関係の実用化は、韓日関係にも肯定的な影響をおよぼすだろう。韓日関係は盧武鉉政権時に悪化したが、両国間の経済的、文化的、国民的関係はむしろ増進した。
日本での韓流ブームに続き、昨年からは韓国で日本旅行ブームが起きている。韓国と日本はアジアの最も模範的な民主主義体制をそなえている。韓国の民主主義が今回の選挙で成熟したことにより、韓日関係も今後、全般的に改善、発展していくことだろう。
今年の韓国の貿易額は7000億ドルを超え、世界12位となった。韓国の1人あたりの国民所得は世界34位である。生活の質は世界26位で、先進国水準にある。ただ、腐敗指数では43位で中進国水準だ。保守政権が自浄努力で清廉な政府を創ってこそ、あらためて先進国の仲間入りができるという課題を投げかけている。
韓国の民主主義をつくった最大の功労者は、経済発展で民主主義の物質的土台と制度をもうけ、民主主義の主体勢力である保守中産層を育て上げた朴正煕元大統領である。今回の大統領選挙が韓国民主主義の勝利と言えるのならば、死せる朴正煕が、生ける左派の代父(象徴)、金大中に勝ったということになる。(チョ カプチェ)
:2007:12/25/08:58 ++ ドコモ、グーグルと提携、ネット検索、メールなど、新サービス開発。
携帯電話の国内契約数は一億を超え、携帯を通じたネット利用者は二〇〇六年末時点で約七千万人。パソコン経由の利用者数に近い水準に達し、ネット利用窓口としての重要性が増している。定額で携帯ネットを無制限に使えるサービスの普及で携帯をパソコンのように使う利用者が急増。ドコモは自社サービスだけでは利用者の要望に応えられないと判断した。
ドコモは来春以降に「iモード」経由でグーグルの検索や電子メール「Gメール」、スケジュール管理「グーグル・カレンダー」、写真データの保存機能などのサービスを使えるようにする。両社はiモードの画面から簡単な操作でグーグルのサービスにつながるようにするほか、画面や機能の改良を進めて利便性を高める。
グーグルの検索やメール機能はKDDI(au)の携帯でも使えるが、ドコモとグーグルはサービスや技術面でより緊密に連携。グーグルの検索と携帯端末の各種ソフトを組み合わせた新サービスを共同開発する。検索と電子地図、全地球測位システム(GPS)を連動させ、携帯ユーザーがいる場所の近くにある店舗や施設案内を携帯画面に表示したり、目的地までの道案内をしたりする機能などが開発候補となる見通し。
さらにドコモは、グーグルが無償公開する携帯用基本ソフト(OS)を活用、高度なネット機能を備えた次世代端末の開発も視野に入れている。〇八年後半にも無償ソフトを搭載し、多彩な次世代ネットサービスの開発でも協調していく。
ドコモは一九九九年に世界初の携帯ネットサービス「iモード」を開始した。契約者が「公式サイト」を利用する際にドコモが情報料の回収を代行する仕組みを導入。通信のインフラからサービスまで一貫して手掛ける事業モデルを構築し、高収益をあげてきた。
しかし、携帯ネットの主要顧客層である若者は二位のKDDIや三位のソフトバンクモバイルに流れ、ドコモは昨秋の番号継続制導入以来「一人負け」の状態が続いている。今回、「iモード」のサービス網をグーグルに事実上開放することで先進的なサービスを打ち出し、利用者獲得につなげる。有料ゲームの課金や電子商取引など個人認証や決済が必要なサービスについては引き続きiモードの利便性を生かして提供する。
グーグルはパソコンのネット利用者向けの検索サービスで世界最大手。日本では最大手のヤフーに次いで二位にとどまっている。国内携帯最大手のドコモと組んで携帯分野のサービスや広告事業を加速。携帯利用者を自社サービスに呼び込む狙いだ。
:2007:12/25/08:52 ++ 【正論】中国軍事専門家・平松茂雄 海自補給を中国軍が代行?
■インド洋でも十分の活動能力
≪30年以上の海上実績≫
日本の海上自衛隊がインド洋での給油活動を停止したことに関連して、中国海軍がこの活動を代替するのではないかとの見方がにわかに出てきた。それに対し、中国海軍の洋上補給能力を過小評価する見方がある。その論議をみていると、中国の軍事力に対する相も変わらぬ無知あるいは過小評価を感じないわけにはいかない。
中国海軍の洋上補給活動は近年になって始まったものではなく、30年以上に及ぶ歴史を持っている。1980年5月、中国は南太平洋のフィジー島近くの海域に向けて、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を実施した。
この時、大陸間弾道ミサイルを追跡・誘導する科学観測艦「遠望」号とそれを支援する海洋調査船、サルべージ船、洋上給油艦など6隻の艦艇からなる観測船団が2組編成され、さらに2組の船団を護衛する6隻の「旅大」級ミサイル駆逐艦が随伴した。
観測船団は上海を出港してわが国の沖縄本島と宮古島の間の海域を通って太平洋を縦断し、フィジー島近海海域でミサイル実験を追跡する実験に従事した後、同じ海域を通って上海に帰港した。40余日の航海であったが、その間2隻の洋上給油艦は60余回船団の艦艇に洋上給油したと報じられた。
≪日本側専門家の甘さ≫
当時筆者がこの事実をある海上自衛隊の幹部に話して意見を求めたところ、「中国のやっているのは、補給艦の後部から補給を受ける縦向きのやり方で、あんなのは駄目だ。海上自衛隊では補給艦と受給艦が横に並んで行っている。横向きの補給は高度の技術が必要で、中国海軍にはとても無理」と、言下に切り捨てたのである。
当時筆者は相模湾で海上自衛隊の洋上補給訓練を何回か見学したことがある。大きさが違い、速度の異なる2隻の艦艇が、至近距離で同じ速度で一定の間隔を保って、燃料、水、各種物資を補給することが簡単でないことは理解できる。
だが中国ができないと決め付けるのは暴言である。その時筆者は「中国をばかにしていると、そのうち中国もできるようになりますよ」と述べた。
80年代に入ると、中国海軍は南シナ海、西太平洋で長期間に及ぶ大規模な軍事演習をしばしば実施するようになり、また85年には海軍艦艇部隊がパキスタン、バングラデシュ、スリランカを友好訪問した。こうした軍事演習や友好訪問ができたのは、「縦向き」とはいえ、洋上補給艦が洋上で各種物資の補給を行ったからである。
こうした過程を経て、87年5月、東海艦隊の洋上補給艦が、西太平洋上で、縦向き、両横向き、さらにヘリコプターによる上空からの4方向からの補給を実施した。
その模様は解放軍報、解放軍画報、艦船知識その他の新聞雑誌に写真入で誇らしげに報じられた。
90年代に入ると、洋上補給活動は本格化するが、いくつか注目する動向を思いつくままに挙げると、97年、太平洋を横断して米国西海岸の米海軍基地を訪問した後、メキシコ、ペルー、チリと南北米大陸の西海岸を南下しつつ友好訪問した。2002年には、インド洋からスエズ運河、地中海を通って西欧諸国を歴訪した後、大西洋を横断しパナマ運河を通過して世界一周の航海をした。
≪現実を直視する必要≫
また1999年から2002年にかけて4回実施された無人宇宙船の打ち上げ、続く2003年と05年の有人宇宙船などの重要な宇宙開発事業においても、4隻の「遠望」号が北太平洋、南太平洋、インド洋、大西洋に展開して打ち上げを支援したが、これを可能にしたのも洋上補給活動である。
さらにこの数年来パキスタン、インド、タイの海軍との海上共同捜索・救助演習、米国サンディエゴ近海と南シナ海海域での海上共同捜索・救助演習をはじめ、いくつかの国と共同で実施されている対テロ闘争にも、補給艦が随伴している。
中国の洋上補給艦あるいは洋上補給活動は、わが海上自衛隊に比べると水準は低いかもしれないが、目的は十分達成できる水準に達しているとみられる。後は場を踏むだけである。
わが国の軍事専門家たちの見方は非常に厳しい、というよりは完璧(かんぺき)主義であり、中国の軍事力あるいは軍事活動についての見方が厳しい。
というよりも筆者の長年の中国軍事研究から言えば、中国の軍事努力について何も知らないのに、過小評価したり、バカにする傾向が強い。改める必要がある。(ひらまつ しげお)
:2007:12/24/15:49 ++ 成長先行き、見方分かれる(エコノミストに2008年を聞く)
今年の懇親会は今月五日にエコノミストや経済人など約六百人が出席し都内のホテルで開催。アンケート調査の有効回答は二百六人。ただ、調査後の十一日に米連邦準備理事会(FRB)がフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を〇・二五%引き下げて年四・二五%とするなどの動きも出ており、景気の先行きに慎重な見方が今後増える可能性もある。
二〇〇八年度の実質国内総生産(GDP)伸び率で最も多かったのは「二%以上二・二%未満」で四十八人。次いで「一・八%以上二%未満」が三十二人だった。全体の平均は一・八七%。今月十九日に固まった政府経済見通しは二・〇%でほぼ同水準だ。
二・〇%と予想するみずほ総合研究所の中島厚志チーフエコノミストは「企業業績に伸び悩みがみられるが、輸出主導で緩やかな成長が続く」という。
ただ、二・〇%前後のほかに、「二・四%以上二・六%未満」と高めに予想した回答が二十七人、「一・四%以上一・六%未満」と低めに予想した回答も三十人で、景気の先行きへの見方はやや分かれる傾向もうかがえる。
二・四%と予想する学習院大学の渡部福太郎名誉教授は「米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題の影響は年度前半で終わる」という。東レ経営研究所常務理事特別上席エコノミストの高橋健治氏は一・四%と予想し、「原油高、円高による企業収益の悪化」を根拠に挙げる。
「一年後」にあたる来年十一月末の円相場については一ドルが「一〇五円以上一一〇円未満」という回答が六十八人と最多で、「一〇〇円以上一〇五円未満」が四十人で続いた。平均は一〇七円四二銭。
大和総研の原田泰チーフエコノミストは一〇六円二〇銭と予想。「サブプライムローン問題で米国経済が悪化し、相対的に円高に振れる」という。
一〇〇円未満まで円高が進むとの回答者も三十人いた。
来年十一月末の日経平均株価については、「一万七〇〇〇円以上一万八〇〇〇円未満」「一万八〇〇〇円以上一万九〇〇〇円未満」の順で多かった。企業業績が緩やかに伸びるなどの意見が多くみられた。平均は一万六七五四円。
一方、一万六〇〇〇円未満とする回答も約三割を占めた。マルハニチロホールディングスの五十嵐勇二社長は一万五五〇〇円と回答。「米国の景気が減速しており、来年は今年よりも厳しくなる。一万四〇〇〇円台もありうる」と話す。
日銀の利上げ時期についてはどうか。「来年七月以降」を挙げた人が九十六人と最多で、「来年五―六月」(五十一人)「来年三―四月」(三十七人)と続いた。ただ十四日に発表された日銀の企業短期経済観測調査で企業の景況感悪化が伝えられたことなどから、企業部門が失速すれば金利据え置きが長期化するという見方がさらに増える可能性もある。
福田政権が今後優先すべき政策課題(複数回答)は「年金改革」「成長戦略・景気対策」「税制改革」が上位三位を占めた。早稲田大学の川本裕子教授は「政府部門の一層の効率化や税制改革で財政バランスを回復していく方針の堅持」などを課題に挙げた。
:2007:12/24/15:43 ++ 電機再編、震源地はテレビ―今年国内、来年は世界規模?(経営の視点)
だが二〇〇七年が終わろうとする現時点でもテレビは依然としてエレクトロニクス産業の王様である。年間一億八千万台の世界需要があり、業界再編やM&A(合併・買収)を誘発する影響力も保持している。
シャープが二十一日に発表した東芝との提携や、九月に合意したパイオニアとの資本・業務提携は、いずれもシャープ製液晶パネルの売り込み先確保の色彩が濃い。シャープの片山幹雄社長は記者会見で「液晶工場の安定操業につながる」と繰り返した。〇三年に韓国サムスン電子が液晶パネルの大口顧客となるソニーと組んだのと似た構図で、テレビ主導型の連携だ。
会見で東芝の西田厚聡社長は日立製作所、松下電器産業と共に設立した液晶パネル製造会社IPSアルファテクノロジについて「出資分を売却する方向で検討中」と明言。十九日に表面化した松下によるIPS子会社化という再編も事実上追認した。
日本ビクターが松下の傘下を離れ、ケンウッドと経営統合すると発表したのは七月。ビクターのテレビ事業が音響機器メーカーのケンウッドを引き寄せた。これに先立ちビクターの引受先として仏電機大手トムソンや外資系ファンドなどが浮上しては消えた。「テレビ技術が海外に流出するのを霞が関や松下が懸念した」とビクターの元役員は語る。業績不振が続く中でも、液晶の倍速表示技術を初めて実用化したビクターは安易に売却できなかった。
三七年、新興財閥を率いる鮎川義介氏が、米電機大手RCAからビクターを買ったのは、四〇年に「幻の東京五輪」(後に戦争のため返上)が開催されればテレビ放送が始まると読んだからだ。戦後、松下幸之助氏がビクター株を引き取ったのも、RCAがビクターを買収して再上陸すれば「テレビ事業は日本では育たなくなる」という危機感ゆえの防戦買いだった。
今も昔も電機再編の震源地はテレビ。ブラウン管式テレビの生産ピークは〇四年の一億六千万台超だが、途上国では今も20型以下のブラウン管式が主力。仏トムソンからブラウン管工場を買い、テレビ分野で存在感を高めたインドのビデオコンは今年三月、横浜に液晶テレビの研究開発拠点を構えた。まずブラウン管で市場を押さえ、次に薄型で攻める筋書きは、製鉄所買収を重ねて高品質の自動車鋼板まで手掛けるようになった鉄鋼世界最大手アルセロール・ミタルと重なる。
〇七年は日本勢同士の電機再編が一気に進んだ。例外はソニーが自社開発した有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)テレビの発売だ。他社への供給余力はまだないものの、パネル調達のサムスン全面依存からソニーが脱した意義は大きい。インドの新興勢力台頭と並び、〇八年に世界規模の電機再編を促す触媒の誕生を予感させる。
(編集委員 竹田忍)
:2007:12/21/14:00 ++ 仕事の情報忘れないように…、イメージ連結、記憶力向上――五感動員、言葉を映像化。
「なんでこんなに簡単に覚えられるのか」「こんな経験は初めてだ」
小田氏の記憶術講座では毎回、参加者の大半が短時間で百個程度の単語が覚えられるようになるという。「イメージ」や「あきらめない」などの点を強調。小田さんは「コツさえつかめば誰でも簡単に覚えることができる」と言い切る。
何の脈略の無い文章や連語を覚えるのは難しい。例えば、「リンゴ、米国、パンダ、本……」を覚える場合。一度記憶したとしても数時間後には忘れてしまうのが関の山だ。仮に「リンゴ、米国……」と記憶できていたとしても三つ目の「パンダ」を果たして思い出すことができるか。数が増える中でだんだんと頭の中がごちゃごちゃになってしまうのは、誰もが経験のあることだ。
小田さんは「イメージ連結法」と呼ばれる記憶法を提唱する。言葉を映像化し、それをつなぎ合わせることによって記憶するテクニックだ。いわば、まっさらの台紙の上に二つの言葉を映像化したものを、一枚一枚鮮やかに焼き付けていくイメージという。
富士山なら「雪」
映像化とは、富士山であれば「富士山」という言葉自体を記憶するのではなく、山頂に雪が積もった状態の美しく幻想的な富士山をイメージすること。具体的に頭の中でイメージ・映像化することで「言葉で覚えるよりはるかに記憶に残る」と主張する。
つなぎ合わせるというのは、例えば先の(1)リンゴ(2)米国(3)パンダの三つの言葉を連続して覚える場合。リンゴは誰もが知っている果物。甘くておいしそうな赤いリンゴをイメージする。米国は、米国の本土の形を想像する。知っている米国の街並みでも良い。要するに各人にとっての「米国」をイメージすることが大事だ。パンダなら上野動物園にいる様子を思い出せばいい。
次にこの三つを組み合わせるのだが、あくまで「言葉ではなく、イメージ」で覚える。例えば、「リンゴが米国に雨のように降ってきた」「米国のある場所で突然パンダが発見された」と具体的にイメージする。一つの映像はそれ自体で完結し、次の映像には連動しないように考えることがポイントだ。
体全体を使え
ポイントは具体的かつ大胆な発想だ。五感を最大限活用し、体全体を使って覚えるのが効果的という。目をつぶって空想の中でイメージ化するだけでは記憶が思うように定着しない。今回の例では、リンゴが大量に降ってきて、米国本土のあちらこちらに穴が開いている様子を考えてみればいい。
だがイメージしにくい言葉はどうするのか。例えば「ドリアン」という果物。言葉を知っていても実際に見たり、食べたりしたことのある人は少ない。それでもトゲトゲで強烈な悪臭がすることを知っているのであれば、嗅覚(きゅうかく)でイメージする。「においや触ると痛いという果物をイメージしながら脳に焼き付ける」
問題は、記憶するべき言葉を知らない場合だ。「ドリアン」という言葉を知らないなら、言葉の「字面」を覚えることを提案する。「ドリアン」という言葉を分解して、まったく別のイメージで考えると良いという。例えば「“ドリア”だと思って一口食べたものの、イメージと違って思わず、“ン”?って発してしまった自分」をイメージしてみる。
初めて聞く言葉であっても、知っている何かに置き換えることで覚えることが楽になる。まずは身近な言葉から始めてみよう。
:2007:12/21/13:47 ++ 日立、米ファンドに売却へ、HDD事業、子会社株50%弱――リストラを加速。
HDDは携帯音楽プレーヤーやDVDレコーダーなどに組み込まれるデジタル製品の記憶媒体。日立は需要の急拡大を予想して二〇〇三年に米IBMからHDD部門を買収、デジタル分野の中核事業に据えた。自社の事業と統合して設立したHDD子会社「日立グローバルストレージテクノロジーズ」(HGST)の販売シェアは約一六%(〇六年)と米大手二社に次ぐ世界三位にある。
ただ世界的な供給過剰による市場価格の下落や製品開発の遅れなどでHGSTは設立以来、営業赤字が続いている。〇八年三月期は三百六十八億円の営業赤字になる見通し。IBMからの買収以降の累積損失が千二百億円に達しそうで、株主などから抜本的な施策を求められていた。
株式の譲渡方法は現在協議中だが、シルバーレイクがHGSTの第三者割当増資を引き受け、発行済み株式の五割弱を取得する方法などが検討されている。ただHGSTの企業価値は業績不振で低下しているとみられ、両社が想定する株式の売却価格には開きがあるもよう。最終合意にこぎつけるかは不透明な面も残されている。
日立は、東芝、三菱電機など他の総合電機に比べてリストラの遅れを指摘されていた。
シルバーレイク 一九九九年設立の米投資ファンド。蘭フィリップスの半導体部門や米通信大手アバイアなどハイテク企業への投資実績が多い。二〇〇〇年にはHDD世界最大手のシーゲイト・テクノロジーを買収、再建後の〇二年に株式公開にこぎつけた。日立がIBMからHDD事業を買収した当時にIBMの最高財務責任者(CFO)だったジョン・ジョイス氏が投資先を発掘するマネージングディレクターを務めている。
:2007:12/21/13:44 ++ 東芝、シャープと提携、液晶パネル、堺新工場から調達――松下・日立連合を離脱。
二十一日に両社の社長が記者会見して発表する。シャープは三千八百億円を投じて堺市で液晶パネルの新工場を建設中で、二〇〇九年度に稼働させる計画。東芝は長期契約を結んでシャープから40―60型台の大型パネルを大量調達し、東芝ブランドのテレビに搭載して国内外で販売する。
東芝は現在シャープのテレビ向けに画像処理用半導体を供給しており、同分野で協力を深めることも検討するとみられる。
東芝は日立、松下との共同出資会社であるIPSアルファテクノロジ(千葉県茂原市)でテレビ用の液晶パネルを共同生産している。これまで主にIPSと韓国LGフィリップスLCDからパネルを調達してきたが、新たにシャープの最新鋭工場から購入し、調達コストを下げる。当面は現在の調達体制を維持するが、〇九年度以降はIPSなどからの購入を縮小、シャープ製を主軸にしていく見込みだ。
IPSの工場は「第六世代」と呼ばれ、32―37型パネルの生産には適しているが、今後市場拡大が予想される40型以上ではコスト競争力で劣る。シャープが建設する「第十世代」工場から調達すれば、テレビ事業の競争力強化につながると判断したもようだ。
IPSには現在、日立が五〇%、松下が三〇%、東芝が一五%出資している。東芝はシャープとの提携に伴い、日立―松下連合から離脱する考えで、保有するIPS株を松下に売却する方向で検討に入った。投資のかさむパネル製造から手を引き、外部からの調達に切り替えていく。松下は株式取得などを通じ、日立に代わってIPSの経営権を握る方針だ。
薄型パネル分野では松下、キヤノン、日立の三社が包括提携に向け最終調整に入り、年内の合意を目指している。日立の全額出資パネル子会社、日立ディスプレイズ(東京・千代田)に松下とキヤノンが出資して、液晶パネルや、次世代パネルの有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)を共同で開発・生産する方針だ。
松下―日立連合にキヤノンが加わる代わりに東芝が離脱することで競争の構図は一変。液晶パネルを合弁生産しているソニー―サムスン電子を含めた三陣営が生き残り競争を展開していく。
電機業界では製品価格が急落する中で、投資競争が激化。日本ビクターとケンウッドが経営統合で合意したほか、シャープとパイオニアが資本・業務提携するなど再編の動きが広がっている。日本の電機各社が主力分野と位置付けている薄型パネルで大型提携が相次ぐことで、今後再編が加速するのは必至だ。
:2007:12/21/13:32 ++ 銀総裁、「景気、足元は減速」、3年ぶり判断下方修正。
日銀は毎月、景気認識を示す「金融経済月報」を決定会合でまとめている。今回公表した十二月の月報では、景気の現状判断に「住宅投資の落ち込みなどから減速している」と弱めの表現を追加。「緩やかに拡大している」という昨年七月以来の大枠は維持したが、先行きにも「当面減速する」との文言を加えた。
福井総裁は景気減速の主因として、建築基準法改正による建築確認の厳格化で住宅着工が急減したことを挙げた。原材料価格の上昇で収益を圧迫された中小企業を中心に「人件費の抑制姿勢がなお根強い」との懸念も表明。日本経済は「目先、下振れリスクが高まっている」と指摘した。
海外経済に関しては、金融市場の動揺の収束にまだ時間がかかるとの見方を示し、「米景気の減速感はいくぶん強まりつつある」と分析した。
総裁は一方で、住宅着工の減少は「一過性の性格」とも指摘。輸出や設備投資など企業部門や雇用情勢はなお堅調で、「生産・所得・支出の好循環メカニズムは維持されている」と強調した。
:2007:12/20/14:43 ++ 日立情報システムズ、受発注データ、一括管理、流通業界向け参入。
日立情報システムズは、流通業界の受発注データをデータセンターで一括管理するサービスに乗り出す。流通業界の受発注EDI(電子データ交換)システムで、二〇一〇年度をメドに三万五千社のユーザー獲得を目指す。このほど営業担当の専任チームを十五人体制で設立。中堅中小の小売業を中心に、一〇年度の売上高八十億円を見込む。
十一月に発表した流通業向け受発注管理システム「REDIスイート」をもとに、自社のデータセンターで顧客の受発注データを管理するサービスを拡販する。インターネット回線を用いて取引先企業も在庫などの情報を参照でき、取引データの“ハブ”としての役割を担う。
企業間取引のデータを標準化するEDIでは、経済産業省主導でインターネット対応など次世代化が進められてきた。〇四年度からの流通システム標準化事業で「次世代EDI標準」が策定されたのを受け、大手小売りのユニーと取引先数社で実証実験を完了。ファクスで伝票をやり取りする場合と比べ、受発注データの入力や集計作業が軽減される。
日立情報は新サービスの認知度向上と販促のため全国七都市で小売業向けにセミナーを開く。多くの中堅中小の小売業は、受発注はファクスでやり取りしているのが現状。受発注機能をソフトの期間貸し(ASP)で提供することで、企業はインターネット環境のあるパソコンを持っていれば利用可能だ。価格は小売りの初期費用が五百万円で、データ使用料を含めファクス利用に比べ三割ほど安くなるという。
生産から小売りまで取引情報を一括管理できれば、消費者は購入する食品などが誰の手を介して流通してきたかを把握できる可能性がある。「トレーサビリティー(生産履歴の管理・追跡)」への貢献が期待でき、食品の偽装・表示改ざんなどの予防にもつながる。
▼EDI(電子データ交換) 企業同士が受発注から決済まで取引データを双方向でやり取りし管理する仕組み。流通業界では「次世代EDI」について経済産業省の外郭団体、流通システム開発センター(東京・港、坂本春生会長)がイオンやユニーなど大手小売りとの実証実験を終え、標準仕様を公開した。データ形式を標準化することでサプライチェーンの効率化が期待される
:2007:12/20/14:38 ++ 韓国大統領に李明博氏、圧勝、10年ぶり保守政権――日米と協調路線へ
経済界出身の李明博氏は外交でも実利優先の政策展開が予想される。当選翌日の二十日午後にはソウルで重家俊範・駐韓日本大使との会談を予定、経済的な利益を重視する観点から、シャトル外交再開など対日関係改善の機運が高まる見通し。「韓米同盟の再構築」も掲げており、日米との協調を進める意向だ。
李明博氏は十九日午後十時(日本時間同)ごろ、ソウルのハンナラ党本部で記者会見し「国民に心から感謝する。今後五年間、国民に奉仕する姿勢で国政を遂行する」と勝利を宣言。支持者の前で「韓国経済を必ず再生し、分裂した社会の和合と国民統合を実現する」とも強調した。青瓦台(大統領府)報道官は同日夜「李明博氏の当選に祝意を表する。国民の選択を尊重する」と論評した。
開票作業は同日午後六時に開始。中央選挙管理委員会が集計した投票率(暫定値)は六二・九%。直接選挙制を導入した一九八七年以降最低だった前回(二〇〇二年)の七〇・八%を下回った。
今回は過去最多の十二人が立候補(うち二人が途中辞退)。李明博氏に加え進歩系旧与党、大統合民主新党の鄭東泳(チョン・ドンヨン)元統一相(54)、保守系無所属の李会昌(イ・フェチャン)元ハンナラ党総裁(72)の有力三候補が争う構図で、中央選管によると、二十日午前一時二十分現在(開票率九九・五%)の得票率は李明博氏が過半数に迫る四八・六%。鄭東泳氏二六・二%、李会昌氏一五・一%が続いている。
李明博氏は苦学して私立の名門、高麗大を卒業し、現代建設では三十五歳で社長に抜てきされるなど「サラリーマン神話」を体現した経歴を持つ。ソウル市長時代の行政実績を前面に出して「CEO(最高経営責任者)型大統領」を掲げ、貧富の格差拡大など現政権の経済政策を不満とする有権者に訴え、前回は進歩系の票田だったソウル首都圏や忠清道(中西部)でも得票率が五割を超えた。
:2007:12/20/14:23 ++ 宇宙には、いったいどれだけの星があるのだろう(春秋)
▼掛け算をするとゼロが二十二個も並ぶ途方もない数字だ。そんな星々までの距離がまた気が遠くなる。一光年は約九兆五千億キロ。その何十億倍もの彼方(かなた)にも銀河はある。だから、どこかに高度な文明を持つ生命があっても不思議ではない。ならばUFO(未確認飛行物体)は地球へのひそやかな使者なのでは……。
▼空想をたくましくさせる話なのに、政府が決めたUFOに関する初の答弁書は無粋だった。「地球外から飛来してきたと思われるUFOの存在を確認していない」。大まじめな書きぶりが逆におかしいけれど、もう少し楽しませてほしかった。町村信孝官房長官が異議を唱えてみせたのが、せめてものサービスか。
▼目の前の問題に精いっぱいで、遠い星の物語にまでは気が回らないのだろう。年金記録問題に薬害肝炎訴訟、防衛省汚職事件。内閣支持率も急低下した。そういえば、きょうは来年度予算の財務省原案内示だ。一般会計の総額が約八十三兆円などとおびただしいケタ数の数字が飛び交うが、ここにはロマンはない。
:2007:12/20/14:16 ++ 2012年までのIT市場予測、ネットビジネスはモバイルが牽引
発表によると、ネットビジネス市場のうちBtoC(消費者向け電子商取引)の 2007年度末金額規模は4兆9387億円、今後はモバイルが市場拡大を牽引し、2012年度末金額規模は10兆3234億円と予測している。インターネット広告市場は2007年が4737 億円、成長速度は鈍化するものの携帯電話向けの広告が伸び、2012年は7844億円に達する見込み。同様にオンライン決済市場も携帯電話向けの拡大により、2007年度末金額規模の1800億円から2012年度末には3924億円に増加すると予測している。
また、ブログ・SNS市場はブログサイト数および登録者数の増加により飛躍的に成長、2007年度末の金額規模は443億円だが、2012年度末には約4倍の1758億円に拡大するとしている。さらに情報セキュリティ市場は重要インフラ関連システムの再構築や在宅勤務の普及によるセキュリティ需要の高まりから拡大、2012年には4822億円を見込んでいる。
携帯電話市場は高齢者や子どもの携帯電話保有率の増加、2台目需要などにおり契約開園数が2012年度末には1億1200万回線に達すると予測、しかし1契約あたりの平均利用料の下落が続けば収入は2008年度の7兆2000億円をピークに減少するとしている。モバイルソリューション市場は携帯電話事業者のサービスの充実、端末の進化、システム技術の高度化などにより2007年度末の2323億円から2012年度末には約3倍の 7060億円になる見通し。また、モバイルコンテンツ市場はデータ通信定額料金制の普及などにより2012年度末には2007年度末より約500億円増加の3909億円になるとしている。
放送・コンテンツ市場のうち地上デジタル放送は受信エリアが順調に拡大、 2012年時点で約4600万世帯、金額規模は2兆5000億円で2007年の約2倍に達すると見通し。BS・CSデジタル放送は地上デジタル放送によるテレビの買い替えが後押しし、 2012年度末の金額規模は2007年度末の約2倍の7060億円に拡大するとしている。IP放送市場も順調に拡大、2012年度末の普及世帯数は約140万世帯、金額規模は2007年度末の約4倍の672億円と予測している。一方、ケーブルテレビ市場は成長が鈍化、2012 年度末の金額規模は3628億円で横ばいとなっている。
さらに、ワンセグなどの移動体向け放送サービス市場は普及台数が携帯電話端末だけで2012年度末には4000万台を突破する見通し。音楽配信市場は「着うたフル」などの配信サービス利用者は増加するものの、無料で楽曲を取得するユーザーが増えることから、2012年度末の金額規模は2007年度末の約2倍の880億円としている。一方、オンラインゲーム市場はパソコンや携帯電話向けに加え、据え置き型や携帯型などで拡大することから2012年度末の金額規模は2007年度末の約2.5倍の4580億円に達すると予測している。
:2007:12/19/09:25 ++ 【正論】「ネット」と新聞 早稲田大学大学院教授・川本裕子
■「IT的ライフスタイル」へのシフト
≪情報の伝達革新止められず≫
新聞は、言論の自由を担い、国民世論の形成をリードする「社会の木鐸(ぼくたく)」の役割を自ら任じており、政府の規制を受ける立場にない。従って、いつの時代にあっても政府から独立した地位を保ち、自立した自己採算のビジネスモデルを持ち続けることが極めて重要である。
新聞は情報産業の典型といえるが、その新聞業界にITイノベーションの波が激しく打ち寄せている。インターネット革命は人々のコミュニケーションや情報の取り方を大きく変えた。人々が10年前と今の生活を比べたとき、何と言ってもネットサーチやeメール、オンラインショッピングなどの到来が最大の変化だったという評価になるのではないだろうか。事業の本質がニュースや社会に対する意見などの「情報」を伝えることにある新聞が、こうした変化の影響を正面から受けることになったのは当然といえる。
2点指摘したい。まず、こうした変化は不可逆だということ。時計の針は逆戻りしない。むしろ、たとえば携帯電話の発達により、途上国の人々もこれまでの電話線のような巨額のネットワーク・インフラ投資もせずに、さまざまな情報や金融サービスなどに容易にアクセスすることが可能となった。人々が望むことは誰にも止めることはできない。
第2に、これからもIT技術は、人々と情報とのインターフェース(仲介役)を変え続けることは確実だ。YouTubeによる動画情報の共有など、予想できない新しい情報伝達の形態が短期間に爆発的に拡大する。これからも変化のスピードは速い。新聞ビジネスは、こうした大きな環境変化に柔軟に適応しなければならない。
≪新聞好きの国民性にも変化≫
日本の新聞は伝統的に強固なビジネスモデルを形成してきた。明治時代以来全国に構築された、世界でもまれに見る販売店ネットワークが膨大な数の購読者に宅配サービスを提供している。国際的にも世帯当たり新聞購読数が今でも最高水準にあり、「新聞好き」な国民性もこうした成功したビジネスモデルのたまものである。しかし、世に万古不易のものはない。若者の間では明らかに紙媒体の新聞購読者は減少している。
これは若者の文字離れというより、固定電話を持たずに携帯電話を好むような「IT的ライフスタイル」へのシフトの結果だ。このような市場の変化を先取りし、新たな時代に適応するビジネスモデルへのダイナミックな転換に一日も早く取り組むべきだろう。
同じように情報革命の波にさらされ、大きく変貌(へんぼう)を遂げた産業に金融業がある。ネットバンク、ネット証券などの登場に加え、保険においてもインターネットによる新しい販売形態を始めた新規参入者が市場シェアを獲得している。保険商品の販売の右肩上がりの成長を支えたのは全国に張り巡らされた代理店ネットワークであったことはよく知られている。このため、既存の大手損保会社も代理店ネットワークに加えて、保険商品のインターネット販売に取り組みはじめている。
≪販売店ないことが逆に身軽≫
他産業で現実化している既存チャンネルとネットによる新規チャンネルの競争。新聞で言えば、紙媒体かインターネットかという供給形態における「ITバランス」の問題になる。顧客の変化に応じてITバランスを高めていかないと経営的に成り立たなくなる。伝統的なビジネスモデルの下で国際的にも高かった販売収入の比率は、今後低下し、広告収入の比重は高まる。海外の新聞はもともと販売店網のような流通経路を持たず、身軽にIT化を進められる。日本の新聞が過去の成功にとらわれて対応が遅れると、かつて地球を支配しながら環境変化に適応できず絶滅した恐竜の轍(てつ)を踏む恐れもある。
しかし、忘れてはならない。環境変化はチャレンジだけでなく、新たなチャンスをももたらす。ITの特色を生かし、購読層別にサービスを差別化し、提供価格も変化させるといった新しい付加価値創造の手法も期待できる。例えば、日々のニュースは競争が激しいので低価格で提供する一方、質の高い論説を特定の読者層に高価格で販売するといった戦略もIT化によって容易になる。もちろん、金融業界とのアナロジーで言えば、新聞界でも、今後販売店網といった固定費的部分の重みをもたない新規参入者が新たに登場する可能性も十分ある。
卓越した洞察力により、自らを果敢・大胆に変革して未来を切り開く-これほど新聞にふさわしい時代はないといえよう。(かわもと ゆうこ)
:2007:12/19/09:17 ++ 指静脈認証システム、日立ソフトが長崎県庁に導入。
指静脈認証機器「静紋」二千台と一括管理するソフト「オウセンティゲート」を導入した。費用はおよそ八千五百万円前後。十二月中に本格的に稼働する予定。これまでは本人確認に指紋読み取り装置を利用していた。


:
:0
: 
