:2025:02/01/12:47 ++ [PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
:2009:05/28/09:32 ++ ネット介しソフト・サービス利用、「クラウド」研究、NTT本格化。
NTTはインターネットを使って業務効率を大幅に高める手法である「クラウドコンピューティング」の研究開発に今後三年間で約四百五十億円を投じる。クラウドは外部の高性能コンピューターをネット経由で利用することでコスト削減を可能にするが、企業や官公庁の間には情報の漏洩(ろうえい)を不安視する声が根強い。NTTは信頼性を高める基盤技術を開発してクラウドの普及を後押しする。
クラウドは米グーグルなど海外のネット大手が旗振り役となり、個人を中心に利用が広がっている。手元に高機能パソコンが無くてもネット経由で電子メールやワープロ、表計算などのソフトを使ったり、大容量データを保存したりできるサービスが始まっている。
日本でも企業の業績が悪化するなか、業務システム構築や運用のコストを削減できるクラウドの活用を探る動きが広がる見通し。NTTは(1)情報セキュリティー(2)サービス品質(3)災害対策――といった課題が法人市場でのクラウド普及の障害になっていると判断。これら三つの分野に研究開発費や人員を重点的に振り向け、三年後をめどに課題解決を目指す。
クラウドの信頼性のカギを握る情報セキュリティー分野では、NTTが持つ暗号化技術や個人認証機能を使ってネット上に保存した情報を外部に漏らさないデータ運用の仕組みを開発する。サービス品質分野では需要に応じてコンピューターの処理能力を柔軟に割り当てる制御技術などを実用化、企業の繁忙期に業務効率が低下するといった事態を回避する。
さらに、高速通信網を介して数千カ所のデータセンターを一体的に運用する技術も確立する考えだ。大規模災害などで特定の拠点に処理データが集中した場合に、ほかの拠点で即座に代替できる仕組みにする。
NTTは今回の研究開発をグループ内のクラウド型サービスで利用し、電子政府の実現や法人市場の開拓を技術面でリードしたい考えだ。クラウドでは利用者と外部のデータセンターとの間で大量の情報のやりとりが必要になるため、光ファイバー通信回線などの需要拡大にもつながると期待している。
NTTの単体ベースの研究開発費は年千五百億円前後で推移しており、二〇〇八年度はクラウド関連で二十億―三十億円を投じたもよう。〇九―一一年度の三年間は予算額を年百五十億円前後に引き上げる。約三千人の研究員のうち二百人近くをクラウド関連の研究開発に従事させる。
矢野経済研究所の推計では、クラウドを使って企業向けにソフトを提供するサービスの市場規模は〇八年で二百十三億円。一六年には八倍強の千七百七十億円に膨らむと予測している。
▼クラウドコンピューティング インターネット経由でソフトウエアやサービスを利用する仕組み。インターネットを図示する際に雲(クラウド)の絵で表現することから生まれた用語だ。複雑な情報処理はデータセンターなどに設置したサーバー側で行うため、一般の利用者はネットに接続していれば端末の性能をあまり気にせずに様々なソフトやサービスを使える。
個人情報のデータベースなど大規模な業務システムを運用する企業や官公庁でも、クラウドの技術を使えば高性能のコンピューターや大容量の記憶装置を自前で所有する必要がなくなる。複数の企業や官公庁の共同利用で運用コストの大幅な低減も期待できる。
例えば甲府市は三月、クラウド技術を使った定額給付金の支給管理システムを稼働させた。システム開発に要した期間は約二週間で、同市は「コストは従来手法の半分以下に抑えられた」と説明している。
クラウドは米グーグルなど海外のネット大手が旗振り役となり、個人を中心に利用が広がっている。手元に高機能パソコンが無くてもネット経由で電子メールやワープロ、表計算などのソフトを使ったり、大容量データを保存したりできるサービスが始まっている。
日本でも企業の業績が悪化するなか、業務システム構築や運用のコストを削減できるクラウドの活用を探る動きが広がる見通し。NTTは(1)情報セキュリティー(2)サービス品質(3)災害対策――といった課題が法人市場でのクラウド普及の障害になっていると判断。これら三つの分野に研究開発費や人員を重点的に振り向け、三年後をめどに課題解決を目指す。
クラウドの信頼性のカギを握る情報セキュリティー分野では、NTTが持つ暗号化技術や個人認証機能を使ってネット上に保存した情報を外部に漏らさないデータ運用の仕組みを開発する。サービス品質分野では需要に応じてコンピューターの処理能力を柔軟に割り当てる制御技術などを実用化、企業の繁忙期に業務効率が低下するといった事態を回避する。
さらに、高速通信網を介して数千カ所のデータセンターを一体的に運用する技術も確立する考えだ。大規模災害などで特定の拠点に処理データが集中した場合に、ほかの拠点で即座に代替できる仕組みにする。
NTTは今回の研究開発をグループ内のクラウド型サービスで利用し、電子政府の実現や法人市場の開拓を技術面でリードしたい考えだ。クラウドでは利用者と外部のデータセンターとの間で大量の情報のやりとりが必要になるため、光ファイバー通信回線などの需要拡大にもつながると期待している。
NTTの単体ベースの研究開発費は年千五百億円前後で推移しており、二〇〇八年度はクラウド関連で二十億―三十億円を投じたもよう。〇九―一一年度の三年間は予算額を年百五十億円前後に引き上げる。約三千人の研究員のうち二百人近くをクラウド関連の研究開発に従事させる。
矢野経済研究所の推計では、クラウドを使って企業向けにソフトを提供するサービスの市場規模は〇八年で二百十三億円。一六年には八倍強の千七百七十億円に膨らむと予測している。
▼クラウドコンピューティング インターネット経由でソフトウエアやサービスを利用する仕組み。インターネットを図示する際に雲(クラウド)の絵で表現することから生まれた用語だ。複雑な情報処理はデータセンターなどに設置したサーバー側で行うため、一般の利用者はネットに接続していれば端末の性能をあまり気にせずに様々なソフトやサービスを使える。
個人情報のデータベースなど大規模な業務システムを運用する企業や官公庁でも、クラウドの技術を使えば高性能のコンピューターや大容量の記憶装置を自前で所有する必要がなくなる。複数の企業や官公庁の共同利用で運用コストの大幅な低減も期待できる。
例えば甲府市は三月、クラウド技術を使った定額給付金の支給管理システムを稼働させた。システム開発に要した期間は約二週間で、同市は「コストは従来手法の半分以下に抑えられた」と説明している。
PR
- +TRACKBACK URL+