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ひで坊な日々

主に私の仕事と信条に関わるメディアからの備忘録と私の日常生活から少し・・・                             
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:2010:11/19/09:20  ++  第1部電機の選択(4)ポスト液晶に照準―「3D越え」に挑む(テレビが変わる)

11月初め。独立行政法人の情報通信研究機構けいはんな研究所(京都府)に集まった一般の親子らが、世界初の“完全立体動画”に目を丸くした。テーブルの上で、立体的に浮かび上がった少年がサッカーボールを勢いよくシュートする。「映画で見た世界が現実になった」
繰り返す逆転劇
 100台超のプロジェクターと特殊なスクリーンを使い、そこに少年が生きているかのような空間を光で作り出す。「原理は確認できた。投資して作りこめばきれいな映像を作れる」(超臨場感システムグループの吉田俊介専攻研究員)。電機、素材メーカーから相次ぎ共同研究を持ちかけられ、今夏以降、技術協力が始まっている。
 テレビを巡るメーカーの覇権争いはオセロゲームのように逆転劇を繰り返してきた。1970年代にブラウン管技術とコスト力で米国勢を撤退に追い込んだ日本メーカー。30年間もの黄金期を経て、薄型テレビの波に乗った韓国勢に一気に抜かれた。背中は遠のくばかりだが、日本勢がオセロを再び反転させることはできるのか。
 手掛かりはいくつかある。一つは世界の先端を走る完全立体テレビで、主導権獲得に向けた10年単位の長期戦が始まった。もう少し近い時間軸でも日本勢は逆転のチャンスをうかがう。ネット経由でアプリケーションソフトを取り込み機能を進化させるインターネットテレビだ。
 11月11日、東芝の技術の総本山である研究開発センター(川崎市)を佐々木則夫社長が訪れた。毎年恒例の研究成果説明会。「近未来のテレビは高度な認識技術がカギになります」。ネットや放送波から届いた動画中の人物の表情や声をテレビが瞬時に認識する技術が披露された。
 笑っているのか怒っているのか。年齢層は。その人は誰なのか。テレビに映る人や、反対にテレビを見ている人の属性がわかる機能を、テレビ内部にあらかじめ埋め込んでおく。
 そうすれば世界中のソフト会社が30万種もの専用アプリケーションを開発した米アップルの高機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」のように、「認識技術を使ったアプリが次々生まれる」(東芝)とみる。例えば、あらかじめテレビに取り込んだ自分の画像とドラマの女優を入れ替えてヒロインに成り代わることもできる。
 10月、デジタル機器の見本市が開かれた幕張メッセ(千葉市)のメーン会場は、薄型ディスプレーを使った3次元(3D)テレビ一色に染まった。その数日後、米調査会社ガートナーが発表した「先端技術の成熟度調査」で3Dディスプレー技術は「過度な期待のピーク」に位置付けられた。来年には「幻滅期」に入り消費者に驚きと新鮮さを与えるのは難しくなる。
速まる陳腐化
 実際、2013年には世界の薄型テレビの約10%が3D対応となる見通しで、すでに国内の平均店頭価格は半年前に比べ約5割下落した。新技術が陳腐化するスピードはかつてなく速い。
 自らが切り開いた薄型テレビという市場でじり貧を強いられている日本の電機メーカー。巨額なパネル投資競争に吹き付けた円高の逆風や、製造技術の流出、新興国市場での出遅れなどが響いた。それらの教訓を生かし、従来のテレビの枠を超えた映像技術やサービスをもう一度生み出せるか、電機産業復活のカギがそこにある。(第1部おわり)
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