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ひで坊な日々

主に私の仕事と信条に関わるメディアからの備忘録と私の日常生活から少し・・・                             
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:2009:04/13/09:43  ++  食べログと30min.に学ぶ、盛り上がる口コミサイトの作成法

レストランの評価に関するユーザーからの投稿を集めたグルメサイト「食べログ」と、ブログなどに書かれた店舗や場所の評判を集めて表示する「30min.(サンゼロミニッツ)」。この2つの口コミ情報サイトの戦略が、4月3日に都内で開催された位置情報関連のイベント「第3回ジオメディアサミット」において語られた。

他社サイトからの乗り換えをどう促すか

 食べログは2005年3月にサービスを開始。3月時点で月間ページビューは1億4374万PV、ユニークユーザー数は830万人。ネットレイティングスが2008年9月に実施した調査では、グルメサイトでぐるなびに次ぐリーチ数を誇るという。

カカクコム執行役員食べログ本部長の村上敦浩氏 カカクコムの村上敦浩氏

 食べログはグルメサイトとしては後発で、開設当時はlivedoor グルメやアスクユーなどの口コミグルメサイトが人気を集めていた。そこで食べログはまず、他社サイトにレストラン評価を書き込んでいるユーザーを、自分たちのサイトに移るように促した。具体的には、ユーザーの「マイページ」機能を強化し、ユーザーが投稿するほど自分のページが育つようにした。「自分のレストランデータベースを作りたい人に、サイトを乗り換えるインセンティブを用意した」(カカクコム執行役員食べログ本部長の村上敦浩氏)

 「自分も1ユーザーとして、先行しているサイトで不満に感じている部分があり、それを解消した。有名なレビューアーが食べログを利用し、そのうわさが広がってユーザーが集まってきた。いまでもレビューを書いている人は5万人程度。サイトの雰囲気を決めるユーザーを最初にリアルでどれだけ集められるかが重要だ」と村上氏は口コミサイト成功の秘けつを明かす。

 また、機能の改善要望を集める掲示板を設置。ユーザーの声を聞いて、簡単に反映できるものであればすぐ機能の改善や追加をするようにした。「食べログというサイト作りにもユーザーが参加できるようにしたことで、支持を得られたのではないか」(村上氏)

口コミはすべて目視チェック

 同時に、サイトに掲載される情報の質にもこだわった。ユーザーが店舗情報を登録できるため、掲載店舗数は39万店で、競合のぐるなびの9倍以上だという。その一方、ユーザーから投稿された情報の質を担保するため、投稿文字数は200文字以上という制限を付け、中身のあるコメントのみを受け付けるようにした。投稿された口コミはすべて目視チェックし、内容が具体的でないものや掲載にふさわしくないものはユーザーに修正を依頼するといったこともしているという。また、優れた口コミや写真がより上位に表示されるように、優先度も付けている。

食べログ 「食べログ」にはユーザーが料理の写真や感想などを投稿する

 モバイルサイトも開設した。「いままで口コミサイトということで公式サイトになれなかったが、公式化後は1年でページビューが5倍に伸びた」(村上氏)といい、現在はモバイルサイトだけで月間3500万PVのアクセスがあるという。

 現在の主な収益源はコンテンツ連動型広告と地域連動型広告だ。特に地域連動型広告は「広告枠の位置はコンテンツ連動型広告よりも下だが、クリック率は1.5倍」(村上氏)と好調。4月1日からは店舗向けに、検索結果の上位に店舗情報を掲載する有料サービスも提供している。今後は、店舗から情報発信できる機能や、ユーザーごとに表示を変えるパーソナライズ機能を用意する考え。また、海外展開も検討しており、ハワイなど日本人がよく行く場所から始めたいと意欲を示した。

ネット上の「眠っている」情報を活用する

サンゼロミニッツ代表取締役社長の谷郷元昭氏 サンゼロミニッツの谷郷元昭氏

 一方の30min.は、2006年4月に創業したサンゼロミニッツが運営する、ウェブ上の口コミ情報を集めたサイトだ。「レビュー情報サイトというより、タウン情報誌、まちBBSに近い存在」と代表取締役社長の谷郷元昭氏は説明する。

 谷郷氏はCGMの特徴として、カテゴリを絞らないとユーザーのコミュニティが育たず、情報が集まらない点を挙げる。そのため、「タウン情報」として幅広い情報を集めようとすると、どうしても情報が薄くなり、サイトとして盛り上がりに欠けてしまうのだという。そこで谷郷氏はサイトに情報を書き込んでもらうのではなく、ブログなどにすでに書かれている情報を集めて表示することを思いついた。「ブログや写真など、CGMサービス内に地域情報が眠っているので、うまく活用できないかと考えた」(谷郷氏)

 30min.では店舗やランドマークなどのページに、ブログの口コミ情報などが掲載される仕組み。サンゼロミニッツの社員が読んで価値があると判断したブログだけをクロールし、文章解析した上で、同社が持つ店舗データベースなどと付き合わせて自動的に分類した。例えばブログ内に店舗の名前や電話番号、店舗URLなどが書かれている場合には、その情報を元にどの店舗について書かれた口コミであるかを判断する。

 2008年12月には、ブログのグルメ記事を元に自分専用のグルメマップを自動で作成できる「30min.ブログマップ」というサービスも開始した。これに伴い、30min.に記事を投稿したいブロガーは、誰でも自分のブログを登録できるようになっている。

 また、Yahoo!グルメや食べログなどとも連携している。「リンクを掲載しているので、30min.の情報で足りない場合は、それぞれのサイトで詳細を確認してもらえばいい」(谷郷氏)と、既存のCGMサービスとは競合するのではなく、共存していけるとの認識だ。

 今後はGPS対応端末からユーザーが情報を投稿できるようにするという。「店舗の口コミを書くだけではなく、『ここであの有名人を見かけた』というニュース投稿サイトのようにしていきたい」(谷郷氏)

30min. 「30min.」では店舗情報などと一
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