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:2007:11/07/11:43 ++ NY原油、最高値更新――時間外で一時97.55ドル
アフガニスタンの自爆テロをうけて中東情勢が悪化するとの見方が台頭。原油供給への懸念から買いが優勢になった。7日の週間石油在庫統計で原油在庫が減少するとの予想も買い材料となった。
6日の通常取引で期近物は一時97.10ドルまで上昇。前日比2.72ドル高の96.70ドルで取引を終え、終値としての最高値も更新した。
:2007:11/07/11:29 ++ 【正論】「大連立」の不可解 政治評論家・屋山太郎
■2人だけで国策変更を試みた暴挙
≪“後見人”に背中押され?≫
福田・小沢の党首会談に古色蒼然(そうぜん)、唾棄(だき)すべき自民党の姿を見た。国家の大事を決めるのに双方とも党内の意見集約もしない。小沢代表に至っては自ら任命した党役員に諮ったところ即座に否決される始末である。小沢氏の一方的な記者会見によると福田首相は“最大の義務”である「テロ対策特措法新法の成立にこだわらない」と応じたことになっている。長い歴史的経緯を経た安全保障や外交の概念まで2人で変えようと試みたのは正気の沙汰(さた)か。
1994年に中選挙区制度から小選挙区比例代表制度に切り替えて、二大政党制をつくることを目指した。派閥の合従連衡では政党政治は育たず、政権交代もできないことを痛感した結果だ。国対(国会対策)政治といわれ、政策の作成から修正まですべて密室の中で行われた。
今回の党首会談はその亡霊が蘇(よみがえ)ったようなものだ。同一選挙区内で同士討ちが行われる結果、選挙資金は現行制度の10倍もかかった。制度改革によって親分が握っていた公認権と金は執行部が握ることになった。小泉、安倍両首相時代に親分の閣僚推薦権も無視され、派閥は形骸(けいがい)化した。総裁選でも党員の意向が忠実に反映されるようになった。名実共に近代政党の体をなしつつあった。
それが安倍以後の総裁選出の様はどうか。9派閥の親分中、8派閥の親分が事前の談合で福田氏を担いだ。8派閥の議員数と福田氏の獲得数には大きな乖離(かいり)がある。加えて党員数は麻生太郎氏の方が福田氏を上回っている。党員の意志を無視した党首選出劇だった。
福田氏を担いで根回しに走った森喜朗氏や中川秀直氏ら“後見人”に背中を押されて党首会談をやらざるを得なかった。8月から「大連立をやれ」と強要されているから、テロ特措法について小沢氏に論争を仕掛けることもできなかった。本来なら党首討論を行って小沢氏の奇妙な国連第一主義を論破し、国会、国民の批判にさらすべきだった。
≪1ミリも変わらない小沢氏≫
一方の小沢氏は民主党代表に選ばれた際、「変わらないでいるためには、自らが変わらなければならない」と立派な保守の論理を述べたが、今回の一件は彼が1ミリも変わっていないことを示した。福田政権の当面の最重要課題であるテロ特措法に関して「インド洋上の給油は憲法違反だ」と断じた。
政権を窮地に追い込んで衆院解散にもって行き、政権奪取を図った。「外交は水際まで」というのが古今東西、外交論争の常識だが、小沢氏は派閥闘争の論理で福田氏を追いつめた。
福田氏が外交・安保の論客だとは思わないが、早くから党首討論を求めて小沢氏と論争すれば、インド洋上の給油活動が憲法違反で、アフガニスタンでの国際治安支援部隊(ISAF)参加が合憲だという小沢理論を破綻(はたん)させることができたろう。福田氏に国家の利益を追求するという強い決意があれば、参議院で否決されても衆議院で3分の2による再議決という手段がある。これは憲法上許された手続きだ。
≪前原3原則はどこへやら≫
党首討論という制度を設けたのは小沢氏だが、演説嫌いの小沢氏には全く不向きな関門だ。相変わらず独断専行、子分は自分についてくるものと思い込んでいた。小沢自由党が民主党と合併した翌年の2004年、小沢氏は横路孝弘、鳩山由紀夫、米沢隆各氏と個別に「安保、国際協力の基本原則」という「確認書」を交わした。これが国連第一主義の根拠となる文書だが、それが党内で議論され、賛同された形跡はない。
そこには親分が決めたら皆が従うものというかつての自民党の派閥的発想しかない。彼が10億円余の土地を持ち、5億6000万円の政党交付金(税金)を含む25億円のカネをため込んでいるのは、子分を養うためなのか、新党を立ち上げる腹なのか。いずれにしても旧態依然たる派閥の発想だ。
民主党は新しい政党である。岡田克也代表の時に政党助成金を公平な形で衆参両議員、候補者に配分する制度を確立した。
前原誠司代表の時は(1)安保・外交は与党と余り変わらないこと(2)政策は多数決で決めること(3)官公労とは距離を保つ-という前原3原則を打ち出した。明らかに良き政党に成長しつつあった。ここに乗り込んだ小沢氏は新人にベテランの手法を教え込む趣だったが、実はその手法は独断専行、独善、強引、あらゆるものを政局に結びつける“無法”の手管にすぎなかった。民主党員は悪夢からさめ、それを糧に一段と成長してもらいたい。(ややま たろう)
:2007:11/07/11:18 ++ 【やばいぞ日本】第4部 忘れてしまったもの(2)「お前ら全員辞めさせる」
6年生の児童が友達とけんかした。たたかれて鼻血を出したことに父親が激怒、校長室に怒鳴り込んできた。父親はテーブルの上に座り、校長の胸ぐらをつかんで「学校の責任だ。傷害罪で告訴する」と迫った。
騒ぎを聞いて集まった担任らは「原因は双方にある」などと説明し、今後は厳重に指導すると約束した。だが、父親は聞き入れず、「お前ら全員辞めさせてやる」と廊下にまで響きわたる声で罵倒(ばとう)した。
結局、父親に押し切られる形で警察が呼ばれ、教室で現場検証まで行われた。たかが子供のけんかにと、警察も困惑気味だった。「最近の親は、いったんキレると何をするか分からない」と、事情を知る学校関係者が肩をすくめた。
こんな親は決して珍しくはない。今年8月、首都圏から十数人の小中学校教員に集まってもらい、教育現場で今、何が問題になっているのか、匿名を条件に語ってもらった。複数の教員が真っ先に訴えたのは、無理難題を押しつけて学校を混乱させる、一部の親の存在だった。
「うちの子をリレーの選手に選べと、脅迫的な電話を1週間もかけ続ける」「校庭の遊具で子供がけがをしたから、遊具をすべて撤去しろと求める」
全国の教員らでつくる研修組織「TOSS」の向山洋一代表は、学校に理不尽な要求を突きつける親のことを“怪物”にたとえてモンスターペアレントと呼び、深刻さをこう語る。 「先生を先生と思わず、抗議のための抗議をする親がいる。『校長を土下座させた』『担任を辞めさせた』などと吹聴することもある。モンスターペアレントが一人でもいれば、その学校は崩壊してしまう」
こうした親に振り回される教員の心労は大変なものだ。文部科学省の調査では、2005年度にノイローゼなどの精神疾患で学校を病欠した公立小・中・高校などの教員は過去最多の4178人。前年度より619人増え、10年前の3倍に達した。この多くが、保護者対応に苦慮していたとみられる。
昨年6月、都内の公立小学校の新任女性教師=当時(23)=が自宅で自殺した。
「無責任な私をお許し下さい。全て私の無能さが原因です」。教師がノートに書き残した遺言だ。教師は2年生クラスの担任を任されていた。関係者によれば、死の数日前、親しい知人らに保護者対応で苦しんでいることを打ち明けた。宿題の出し方などに不満をもつ親がおり、執拗(しつよう)な抗議を受けていたというのだ。
クラスと家庭を結ぶ連絡帳には、この親からの苦情がびっしり書き込まれていた。「あなたは結婚や子育てをしていないから経験が乏しいのではないか」。人格否定の言葉まであった。
教師が「すみません」と書くと、何がすまないのか具体的に書くよう求め、教師が説明すると、消しゴムで消して「もういい」と突っ返すこともあった。連絡帳を見た先輩教師がその内容に驚き、自ら親に電話してたしなめるほどだった。
校長や教頭の対応にも問題があった。悩んでいる教師に対し、親に電話で弁明するよう求めたり、誠意をみせるため配布物を各家庭に直接届けるよう指示した。ストレスは増えた。
関係者は「通常の抗議の枠を超えた親の言動が、教師を追いつめたことは間違いない。校長も守ろうとしなかった」と打ち明ける。
親による先生への“いじめ”がなぜ、これほどまでに横行しているのだろうか。
■強まった教育への「消費者」意識
理不尽な親が目立つようになった背景はなんだろう。プロ教師の会を主宰する日本教育大学院大学の河上亮一教授は「『国民』を育てる、という公教育の基本理念を見失ってしまったことが最大の要因ではないか」と指摘する。
河上教授によれば、今の親たちが中学生だった1980年代、学校を取り巻く環境が大きく変わった。個人主義が声高に叫ばれ、制服や校則に反対する“学校たたき”が盛んになった。規律や権威といった公教育には欠かせない要素が次々に失われていった。
90年代以降になると、親が学校に対して「消費者」意識を持つようになり、逆風は一層強くなった。教育サービスという言葉が浸透し、高い税金を払っているのだから、教員は親のいうことを聞いて当然とする意識もみられるようになった。代わりに、学校や教師に対する感謝が忘れ去られていった。
こうした時代を過ごした今の親が、「消費者」意識を暴走させたのがモンスターペアレントだと、河上教授はみる。
さらに問題は、理不尽な親の行動に周囲が引っ張られてしまうことだ。
数年前、都内の小学校教員が新聞を使った授業をしようとしたところ、ある児童がスポーツ紙を持ってきた。その中に成人向けのページが含まれていたため、教員は使用を控えた。
そのことを曲解した親の一人が、日ごろの不満もあって「あの教師は変態だ」などのメールを複数の親に流した。
このことが児童にも伝わった。悪乗りした児童が授業中に「変態先生」と大声を上げたため、教員は児童の頭を軽くたたき、静かにするよう注意した。すると今度は「暴力教師」とのメールが一斉に流された。
関係者によれば、この教員はそれまで、指導力が高いと校長からも信頼されていた。
ところが一部の親のメールがきっかけで、児童にあなどられても強い指導ができない“ダメ教員”になってしまった。教員は結局、自ら希望して別の学校に異動した。
親が身勝手な要求を行い、教員が萎縮(いしゅく)するようになれば、それは学級崩壊につながり、子供たちに悪影響を及ぼす。
今年6月以降、東京都港区教委や北九州市教委などが、公立学校で保護者との間にトラブルが生じた際、校長が法律上の問題などを弁護士らに直接相談できる態勢を整え始めた。だが、こうした取り組みはまだ緒に就いたばかりだ。
公教育は、秩序ある社会生活を営むための学力や規範意識を身につけさせるものだ。昨年12月に改正された教育基本法の前文にも「公共の精神を尊び」という文言が追加された。こうした当たり前の意識が社会全体に欠けていることは否めない。「公共の精神」を考えようとしてこなかったつけは大きい。(川瀬弘至)
:2007:11/06/11:09 ++ 日立ソフト、「SaaS」メニュー拡充、09年度、売上高30億円狙う。
米サース大手セールスフォース・ドットコム(SFDC)と連携してソフト機能を提供する。SFDCのサース提供基盤を活用し、種々の業務ソフトを自由に追加できるようにした。
現在提供している顧客情報管理(CRM)ソフトやスケジュール管理ソフトなどに加え、自社開発の暗号化や地理情報など機能を持つパッケージソフトを順次追加する。個別案件で開発したソフトなどもパッケージ化する予定だ。
利用企業は開発コストが大幅に削減でき、導入費用も従来比半額で済む場合もあるという。
個別企業ではこのほど、十月一日に発足した日本郵政向けに「お問い合わせなど報告システム」を構築した。顧客窓口用で利用者数は四万人。サース方式で構築したシステムとしては世界最大規模という。同種の顧客用システムの利用希望があれば、顧客ごとにカスタマイズして提供することも検討する。
同社は「事業構造改革」を掲げ、サースなどのサービス事業やパッケージソフト販売など利益率の高い事業を育てる計画を打ち出している。これら注力事業で〇六年度は営業利益の二四%を稼いでおり、一〇年度には同五〇%を稼ぐ主力部門に育てる考えだ。
:2007:11/06/11:04 ++ モバイル、収益源へ注力、ヤフー井上雅博社長に聞く――PCの延長とは考えず。
――七―九月期決算は主力の広告事業が好調だった。
「ネット広告はまだまだ伸びる余地がある。ようやく新聞やテレビに匹敵するメディアに近づきつつあるという状況だ。前年比で五〇%以上伸びていた二―三年前の勢いはないが、いまでも二〇%以上伸びている」
「これからも新しい広告商品を積極的に仕掛けていく。他のメディアで多額の広告費を使う大手広告主による出稿が少ない。ネット広告を積極利用してもらう説得力が足りないのが一因だ。そこで十月には『プライムディスプレイ』というテレビ画面型の広告枠の販売を始めた。広告主のブランディング効果が高まるはずだ」
――来年一月に、創業以来初めてトップページを大幅刷新する。
「トップページを変えるリスクは承知している。利用者のすそ野が広がっているので、利用者すべての理解を得るのが難しくなっている。変えて欲しくないと考える利用者もいるだろう」
「これまでも定期的にマイナーチェンジをしてきた。掲載するサービスが増えると、次第にごちゃごちゃした印象になるからだ。今回もデザイン変更と検索窓の大型化で、現状より分かりやすくなるはず。幅広い利用者の支持が得られるよう最大公約数を目指せと現場には話している」
――モバイル分野では、ディー・エヌ・エーの携帯サイト「モバゲータウン」が利用者数を伸ばしているが。
「携帯ビジネスはこれからの分野。検索できる携帯サイトがまだ少ない。利用者層にも偏りがある。今は自社の携帯向けのサービスを充実させることに注力している」
「利用者の求める情報が違うので、携帯にパソコンのサービスを単に移行しても使ってもらえない。例えば、グルメや不動産の情報は、パソコンならば北海道から九州まで一覧表示してもいいが、携帯の利用者は自分が今いる場所の近くの情報を探しているはず。携帯特有のニーズをくみ取りながら、サービスを立ち上げていく」
――個人向けのオークション事業は伸び悩んでいる。
「詐欺などの不正行為で新たな利用者を獲得しにくくなったが、ここ数年の対策で効果は出始めている。安心して利用できる場を作る努力を継続していきたい」
――ベンチャーへの出資を積極化している。
「ヤフーの登録IDや決済システムなどを他社に提供する『オープン化戦略』を進める中で、出資を求められることが多い。ヤフーに株主として入ってもらって、緊密な関係を結びたいと出資先が考えるからだ」
「だが資本提携が得策とは限らない。一社とがっぷり四つに組むよりは、多くの企業と連携した方が事業展開のスピードで有利な場合もある」
(聞き手は高橋史忠)
記者の目
成長軸確保へスピード重要
ヤフーは、家庭のネット利用者の九割が訪れるサイトになり、利用者増を前提とした従来のビジネスモデルでは成長の道筋が描きにくくなっている。新たな広告商品やモバイル分野への注力は、次なる成長軸を確保するビジネスモデル改革の表れだ。
ただ、期待値が大きいだけに並大抵の成果では評価されにくい。米グーグルや新興勢力が台頭する中、スピード感ある事業展開ができるか。今後、改革の真価が問われることになる。
:2007:11/06/10:56 ++ グーグル、無償で携帯ソフト、巨大市場の構造転換促す―通信・端末、日本も影響。
グーグルは主にパソコンのネット利用者に検索やメールなどのサービスを無償提供し、ネット広告で高収益を上げてきた。このモデルの成功で創業わずか九年ながらIT(情報技術)では時価総額でMSに次ぐ世界二位に上り詰め、次の収益源とにらんでいるのが携帯ネットサービスだ。
携帯電話はパソコンと異なり、国・地域、通信会社、機種によって基本ソフト(OS)や閲覧ソフト(ブラウザー)などがまちまちで、ネットサービスを展開するには多様な技術方式への対応が必要だった。同社は「無償」を武器に標準技術の普及を促し、携帯分野での収益機会拡大を狙う。
他のIT大手も攻勢をかける。MSは二月に新OSを発表、アップルは六月に米国で「iフォン」を発売し、パソコン、携帯音楽プレーヤーに次ぐ「第三の事業の柱にする」(スティーブ・ジョブズ最高経営責任者)という。グーグルの参入は、携帯用OSでシェア七割超の英シンビアンなど同市場の勢力図に影響を及ぼすだけでなく、携帯の事業構造の転換を促す可能性もある。
一般に携帯電話は通信会社が決めた仕様に従ってメーカーが端末を納入してきた。グーグルの無償ソフト群を採用すれば、端末の開発・製造コストの引き下げ余地が生まれる一方、ハード面での差異化が難しくなる。競争力を保つには応用ソフトやデザインなどを強化する必要があり、ノキアが地図情報会社の買収を決めるなど、ハード依存を改める動きも出ている。事業規模が小さい日本の端末メーカーは今後、生き残りに向け厳しい競争を強いられる。
通信会社は端末から通信まで一貫して提供する「垂直統合モデル」で安定収入を得てきた。ネット広告などのサービスが携帯分野に広がれば、広告収入を原資に通話料金を割安にするモデルも可能だ。KDDIは「利用者に新しい(ネットの)体験を提供する可能性が広がる」というが、収益源とサービスの多様化に伴い、通信会社の利用者獲得の争いが一段と激しさを増すことにもなる。
:2007:11/06/10:50 ++ 携帯向けネットサービス(きょうのことば
▽…日本の携帯ネットは1999年にNTTドコモが始めた「iモード」を機に広がったが、ここ数年は携帯各社の「公式サイト」以外に「一般サイト」の人気が高い。電通総研は、一般サイトの収入源であるモバイル広告の市場規模が11年に1284億円まで拡大すると予測している。
:2007:11/06/10:48 ++ サブプライム、損失膨らむ、米メリルに続きシティが1兆円、金融市場に疑心暗鬼。
【ニューヨーク=財満大介】シティグループのプリンス会長兼CEO(57)の後任会長にはゴールドマン・サックス共同会長、米財務長官などを歴任したロバート・ルービン氏(69)が就任する。ルービン氏はシティの経営委員会委員長を務めていた。サブプライム関連でのトップ辞任はオニールCEOが退任したメリルリンチに続いて大手では二社目。
シティはCEO辞任と併せ、サブプライムローン関連資産の値下がりで九月末以降新たに八十億―百十億ドル(約九千億―一兆二千億円)の損失が出たことを明らかにした。七―九月期に十五億ドル以上の損失を処理、九月末の残高は五百五十億ドルまで減っていたが、そこからさらに最大二割も目減りした。これに伴い七―九月期決算の純利益を前年同期比六〇%減の二十二億一千二百万ドル(約二千五百億円)に下方修正。十月中旬の発表では五七%減の二十三億七千八百万ドルとしていた。
いったん損失処理をした後も資産価値の下落が止まらず、損失が膨らみ続ける構造は、欧米金融機関に共通している。損失を出す資産の主体は複数のローン債権を束ね、高利回りとリスク分散の両立を狙った有価証券、債務担保証券(CDO)だ。シティなど金融機関は自己投資分のほか、投資家向けの販売在庫を抱えており、予想外に損失が膨らんだ。
CDOは価格変化が激しいうえ、相対取引のため価格形成も不透明。「本当の価値を評価できる人材は少数」(銀行関係者)で、米銀の多くは格付け会社の信用格付けを基に価格を計算しているとされる。
メリルの巨額損失を受け、十月にムーディーズ・インベスターズ・サービスが大量のCDOを格下げしたことが、シティの評価損を膨張させた。CDOの格下げが評価損を拡大し、経営を圧迫。さらにCDOの格下げを招き評価損が膨らむ。こうした「負の連鎖」が欧米金融機関を襲っている。
さらに大手銀の中には簿外で「SIV(ストラクチャード・インベストメント・ビークル)」と呼ばれる特殊な運用会社を持ち、多額の住宅関連証券を抱えているケースもある。SIVを銀行本体の財務から切り離すことは合法的な手法だが、米証券取引委員会(SEC)が見直しに向け関心を持っている、といわれる。SIVが連結対象にされるとシティの場合、資産が数百億ドル規模で増加、自己資本の積み増しが必要になる懸念もある。
CDOや関連の有価証券が世界の金融市場のどこにどれだけ存在するかはみえず、疑心暗鬼の状態が続いている。
:2007:11/06/10:43 ++ グーグル、無償提供、携帯基本ソフト、メール・閲覧も――ドコモなど33社と提携。
【シリコンバレー=田中暁人】インターネット検索最大手の米グーグルは携帯電話市場に本格参入する。米インテルやNTTドコモ、KDDIなど世界のハイテク・通信企業三十三社と提携し、基本ソフト(OS)など携帯電話に必要なソフトをすべて無償提供する。これらのソフトが普及すれば端末価格が安くなるほか、パソコンに代わって将来、IT(情報技術)機器の中心になるとみられる携帯向けネットサービスの拡大にはずみがつきそうだ。(携帯向けネットサービスは3面「きょうのことば」参照)=関連記事11面に
無償提供するソフト群の名称は「アンドロイド」で、各種機能を制御するOSやネット閲覧、電子メール、電話帳など携帯に必要なすべてのソフトを備える。グーグルが中心となり、提携各社と協力して開発・普及を進める。OSは現在、端末メーカーがマイクロソフトなどから購入したり、自社開発したりしている。
無償ソフトを搭載する携帯電話は二〇〇八年後半から発売される。端末の開発・製造コストの引き下げが可能になり、価格は従来製品より一割程度安くなるもよう。グーグルは日本の端末メーカーにもソフト採用を呼びかけており、協力企業は増える見通しだ。ノキア系が七割超を占める高機能携帯用OSの勢力図に影響を与えそうだ。
このソフトが広がれば通信会社や端末メーカーで異なっていた技術の統一が進み、携帯端末・サービス開発の期間短縮やコスト削減につながる。ベンチャー企業などの新規参入も促しそうで、新サービスが生まれれば利用者の利便性も増す。
グーグルはソフトの無償提供で携帯からのネット利用者を増やし、ネット広告を収益基盤にしたパソコンのビジネスモデルを携帯にも応用したい考え。グーグルの本格参入で、マイクロソフトなど既存大手との主導権争いが激化しそうだ。
:2007:11/06/10:41 ++ 民主混迷、小沢代表、慰留に回答留保――役員会、大連立は認めず。
民主党は五日の役員会で小沢一郎代表の辞職願を受理せず、慰留することを決めた。自民党との大連立は認めず、次期衆院選で政権獲得を目指す方針も確認した。鳩山由紀夫幹事長、菅直人代表代行らが同日夕、小沢氏に会い、撤回を要請。小沢氏は「ありがとう。しかし、昨日けじめという思いで辞職願を出したばかりで、まだ心の整理に時間がかかる。待ってほしい」と回答を留保、結論は出なかった。辞職願の扱いを巡って民主の混迷が続いている。(関連記事2、3、8面に)
民主役員会に先立ち、菅氏は五日午前、小沢氏と会談。「自民との連立ではなく選挙を戦って民主政権をつくりたい。そういう方向で続投をお願いしたい」と要請した。
選挙勝つ体制を
小沢氏は「政権に協力して政策の実現をはかることで国民から評価を頂き、民主政権(の実現)が早まる。しかし、連立は(二日の)役員会で否定された」と表明。さらに「一番大事なのは選挙に勝てる体制をつくることだ」と指摘した。
五日の役員会後、鳩山氏は記者団に「連立につながる協議ではなく、例えば政治とカネ、人道的な話など必要に応じて政策の議論をすることはあってよい」と述べた。
連立は認めないものの、テーマを限定して自民との政策協議に応じることで小沢氏が代表にとどまる環境を整えたいとの考えを示したものだ。五日に小沢氏を慰留した際もこうした考え方を伝えたもようだ。小沢氏は辞意を表明した記者会見で政策協議の必要性を強調していた。
ただ五日の副代表会議では小沢氏の慰留では一致したものの、出席者からは「連立につながるような政策協議はすべきではない」との慎重論も相次ぎ、党内は割れている。
執行部は六日、当選回数別に衆参国会議員を集めて経緯を説明し、小沢氏続投を確認したいとしている。小沢氏は党内の動きも見極めたうえで、進退について最終判断するとみられる。
執行部支持多く
執行部が強く慰留を働きかけているのは、小沢氏が辞任すれば党の弱体化を印象付け、次期衆院選に深刻な影響が出かねないとの危機感がある。小沢氏が、参院議員を連れて離党する可能性を封じたいとの思惑もある。
菅氏、鳩山氏、前原誠司副代表、旧社会党の各グループや参院当選一回の議員は五日、それぞれ会合を開き、執行部の方針を支持することで一致した。菅氏は会合で「参院の与野党逆転を維持していかなければならない」と指摘、小沢氏の続投で混乱を早期に収拾すべきだとの認識を示した。菅グループでは「執行部方針は支持するが、一連の経緯を小沢氏が説明してほしい」との要望もあった。
旧社会党グループでは政策協議への警戒感が根強い。自衛隊の海外派遣を随時可能にする恒久法を自民との協議のテーマにすることは容認できないとの意見が出た。
小沢氏への説得が不調に終わった場合に備え後継を探る動きもあったがいったん沈静化。小沢氏の出方を注視している。
【図・写真】民主党役員会後、記者の質問に答える鳩山幹事長(5日午後、民主党本部)
:2007:11/06/10:09 ++ 眠れない!温暖化で睡眠中に鼻血 チベット自治区
新華社はラサ観測所の話として、海抜3700メートルのラサでは大気中に水分がほとんどなく、気候は乾燥し、火が点きやすくなっていると報道。さらに「この気候のせいで多くのチベット人が鼻血を出して目覚める」としている。
観測所によると、ラサでは10月以降に記録的な低湿度が続いている。
新華社は、地球温暖化の影響を受けやすいと考えられているチベットでは、世界中のどこよりも気温の上昇が進んでいると指摘。また科学者らは、青海チベット高原の気温上昇は氷河を溶かすほか、さまざまな自然災害をもたらすと警告している。
:2007:11/06/10:02 ++ 【やばいぞ日本】第4部 忘れてしまったもの(1)一片のパン「幼いマリコに」
親殺し、子殺し、数々の不正や偽装が伝えられる中、元知事の訴えは、「義理、恩、おかげさま、国のために」に、日本人がもう一度思いをはせてほしいというものだった。終戦直後に出会った少年がみせた日本人の心が今も、アリヨシ氏の胸に刻まれているからだ。
手紙によると、陸軍に入隊したばかりのアリヨシ氏は1945年秋、初めて東京の土を踏んだ。丸の内の旧郵船ビルを兵舎にしていた彼が最初に出会った日本人は、靴を磨いてくれた7歳の少年だった。言葉を交わすうち、少年が両親を失い、妹と2人で過酷な時代を生きていかねばならないことを知った。
東京は焼け野原だった。その年は大凶作で、1000万人の日本人が餓死するといわれていた。少年は背筋を伸ばし、しっかりと受け答えしていたが、空腹の様子は隠しようもなかった。
彼は兵舎に戻り、食事に出されたパンにバターとジャムを塗るとナプキンで包んだ。持ち出しは禁じられていた。だが、彼はすぐさま少年のところにとって返し、包みを渡した。少年は「ありがとうございます」と言い、包みを箱に入れた。
彼は少年に、なぜ箱にしまったのか、おなかはすいていないのかと尋ねた。少年は「おなかはすいています」といい、「3歳のマリコが家で待っています。一緒に食べたいんです」といった。アリヨシ氏は手紙にこのときのことをつづった。「この7歳のおなかをすかせた少年が、3歳の妹のマリコとわずか一片のパンを分かち合おうとしたことに深く感動した」と。
彼はこのあとも、ハワイ出身の仲間とともに少年を手助けした。しかし、日本には2カ月しかいなかった。再入隊せず、本国で法律を学ぶことを選んだからだ。そして、1974年、日系人として初めてハワイ州知事に就任した。
のち、アリヨシ氏は日本に旅行するたび、この少年のその後の人生を心配した。メディアとともに消息を探したが、見つからなかった。
「妹の名前がマリコであることは覚えていたが、靴磨きの少年の名前は知らなかった。私は彼に会いたかった」
記者がハワイ在住のアリヨシ氏に手紙を書いたのは先月、大阪防衛協会が発行した機関紙「まもり」のコラムを見たからだ。筆者は少年と同年齢の蛯原康治同協会事務局長(70)。五百旗頭(いおきべ)真(まこと)防衛大学校長が4月の講演で、元知事と少年の交流を紹介した。それを聞いた蛯原氏は「毅然(きぜん)とした日本人の存在を知ってもらいたかったため」と語った。記者は経緯を確認したかった。
アリヨシ氏の手紙は「荒廃した国家を経済大国に変えた日本を考えるたびに、あの少年の気概と心情を思いだす。それは『国のために』という日本国民の精神と犠牲を象徴するものだ」と記されていた。今を生きる日本人へのメッセージが最後にしたためられていた。
「幾星霜が過ぎ、日本は変わった。今日の日本人は生きるための戦いをしなくてよい。ほとんどの人びとは、両親や祖父母が新しい日本を作るために払った努力と犠牲のことを知らない。すべてのことは容易に手に入る。そうした人たちは今こそ、7歳の靴磨きの少年の家族や国を思う気概と苦闘をもう一度考えるべきである。義理、責任、恩、おかげさまで、という言葉が思い浮かぶ」
凛(りん)とした日本人たれ。父母が福岡県豊前市出身だった有吉氏の“祖国”への思いが凝縮されていた。
■厳しい時代に苦闘と気概の物語
終戦直後、米海軍カメラマンのジョー・オダネル氏(今年8月、85歳で死去)の心を揺さぶったのも、靴磨きの少年と似た年回りの「焼き場の少年」であった。
原爆が投下された長崎市の浦上川周辺の焼き場で、少年は亡くなった弟を背負い、直立不動で火葬の順番を待っている。素足が痛々しい。オダネル氏はその姿を1995年刊行の写真集「トランクの中の日本」(小学館発行)でこう回想している。
「焼き場に10歳くらいの少年がやってきた。小さな体はやせ細り、ぼろぼろの服を着てはだしだった。少年の背中には2歳にもならない幼い男の子がくくりつけられていた。(略)少年は焼き場のふちまで進むとそこで立ち止まる。わき上がる熱風にも動じない。係員は背中の幼児を下ろし、足下の燃えさかる火の上に乗せた。(略)私は彼から目をそらすことができなかった。少年は気を付けの姿勢で、じっと前を見つづけた。私はカメラのファインダーを通して涙も出ないほどの悲しみに打ちひしがれた顔を見守った。私は彼の肩を抱いてやりたかった。しかし声をかけることもできないまま、ただもう一度シャッターを切った」
この写真は、今も見た人の心をとらえて離さない。フジテレビ系列の「写真物語」が先月放映した「焼き場の少年」に対し、1週間で200件近くのメールが届いたことにもうかがえる。フジテレビによると、その内容はこうだった。
「軽い気持ちでチャンネルを合わせたのですが、冒頭から心が締め付けられ号泣してしまいました」(30代主婦)、「精いっぱい生きるという一番大切なことを改めて教えてもらったような気がします」(20代男性)。
1枚の写真からそれぞれがなにかを学び取っているようだ。
オダネル氏は前記の写真集で、もう一つの日本人の物語を語っている。
激しい雨の真夜中、事務所で当直についていたオダネル氏の前に、若い女性が入ってきた。「ほっそりとした体はびしょぬれで、黒髪もべったりと頭にはりついていた。おじぎを繰り返しながら、私たちになにかしきりに訴えていた。どうやら、どこかへ連れていこうとしているらしい」
それは踏切事故で10人の海兵隊員が死亡した凄惨(せいさん)な現場を教えるための命がけともいえる行動だった。オダネル氏は「あの夜、私を事故現場まで連れていった日本女性はそのまま姿を消した。彼女の名前も住所も知らない。一言のお礼さえ伝えられなかった」と述べている。
苦難にたじろがない、乏しさを分かつ、思いやり、無私、隣人愛…。
こうして日本人は、敗戦に飢餓という未曾有の危機を乗り切ることができた。それは自らの努力と気概、そして米軍放出やララ(LARA、国際NGO)救援物資などのためだった。
当時、米国民の中には、今日はランチを食べたことにして、その費用を日本への募金にする人が少なくなかった。日本がララ物資の援助に感謝して、誰一人物資を横流しすることがないという外国特派員の報道が、援助の機運をさらに盛り上げたのだった。
こうした苦しい時代の物語を、親から子、子から孫へともう一度語り継ぐことが、今の社会に広がる病巣を少しでも食い止めることになる。(中静敬一郎)
:2007:11/06/09:57 ++ グーグル携帯OSに参入 NTTドコモなど世界34社が連合
グーグルによる携帯電話OSは「アンドロイド」と名付けられ、無料かつ改良、改変可能な「オープン・ソース」ソフトとして提供される。このOSをもとに、連合を組んだ34社はそれぞれの携帯端末を開発し、2008年後半にも第1号が登場する見通し。
グーグルは、携帯端末そのものを開発する可能性についても含みを残しているものの、最優先事項はOSの開発としている。グーグルは、得意とするインターネット検索連動の広告を、このOS経由で携帯にも流すことによって、通話料の完全無料化も含めた新しいビジネスモデルを模索しているもようだ。
次世代携帯電話でインターネットと携帯電話の融合が本格化するのを視野に入れ、パソコン並みの複雑な処理をこなすためのOSの重要性が高まっている。これまで携帯用OSの分野では、携帯端末最大手ノキアなどが出資する英シンビアンや、米マイクロソフトなどによる囲い込み競争が続いていた。
インターネットを、パソコンから解き放ち、日常生活により深く浸透させる役割を担う次世代携帯電話については、米アップルが今年6月に発表したiPhone(アイフォン)が米誌タイムの「今年の発明」に選ばれるなど、注目度が増している。
:2007:11/06/09:53 ++ 冬のボーナス、42万9566円 4年ぶりマイナス 4社平均予測
予測は、パートを含む従業員5人以上の企業が対象。厚生労働省の統計によると、夏の支給実績も前年同期比1・1%減と3年ぶりにマイナスとなっており、景気回復の恩恵が家計部門に十分波及していない現状が改めて浮き彫りになった。
4社のマイナス幅は、第一生命経済研究所が0・5%、三菱UFJリサーチ&コンサルティングが0・7%、野村が1・2%、みずほ証券が1・6%。中小企業やパート比率以外の低下要因としては「世界的な原材料価格の高騰」(第一生命研)、「賃金水準の高かった団塊世代の退職」(三菱UFJ)なども挙がった。
:2007:11/06/09:49 ++ グーグル、携帯電話向けプロジェクト「Android」発表か
同社は米国時間11月5日、このプロジェクトを発表する記者会見を開く予定である。Googleの計画に詳しい情報筋によると、携帯電話上で稼働するモバイルプラットフォーム(開発コード名「Android」)にLinuxソフトウェアを搭載することになるという。「a complete mobile-phone software stack(完全な携帯電話ソフトウェアスタック)」と呼ばれるソフトウェア開発キットの開発が進行中で、比較的近い将来にリリースされるという。このスタックにどのようなソフトウェアが含まれるのかはあまり明らかでないが、携帯電話の動作に必要となるものすべてが含まれるという。
他の情報筋によると、日本のワイヤレス事業者であるKDDIとNTTドコモが、Open Handset Allianceと呼ばれる予定の同プロジェクトに大きく関与しているという。他にもQualcomm、Broadcom、HTC、Intel、サムスン電子、Motorola、Sprint、Texas Instrumentsなど、30社以上ものモバイルコンピューティング業界の著名な企業が名を連ねている。
ただし、近い将来にGoogle電話、または「Gphone」が店頭に並ぶということはないだろう。また、様々な企業が参加するこのような大規模なプロジェクトでは、計画や一部の詳細が週末のうちに変更される可能性がある。最終版がいつリリースされるのかは明らかではない。Googleは、Gphoneに関するコメントを避け続けており、5日のイベントについても認めていない。
:2007:11/02/17:08 ++ 金の高騰止まらず、NY、一時28年ぶり800ドル台、ドル安・インフレ懸念強く。
米国の利下げにより対ユーロでのドル安基調が続くとの見方から、「代替通貨」の側面を持つ金への買いが価格を押し上げている。
利下げの背景にある米国の住宅ローン問題の影響は今後さらに顕在化する可能性があり、追加の金融緩和観測も根強い。原油の騰勢が続くなかでの利下げはインフレ懸念を加速するという連想から、実物資産としての需要も高まった。
「現物価格は年内に、一九八〇年一月につけた最高値の八五〇ドルに達する」(貴金属アナリストの亀井幸一郎氏)との見方も増えてきた。一方で、十一月は決算期に当たるファンドが多く、利益確定売りの圧力が高まると予想する声もある。
:2007:11/02/16:13 ++ 逆走ニッポン(3)「小さな政府」どこへ――政局にらみ、官僚動かず。
報告は焼き直し
会合は同相の申し入れによるもので、経済界側からは「一定の期間がたてば組織を見直すのは当たり前」(前田晃伸みずほフィナンシャルグループ社長)などの檄(げき)が飛んだ。
「小さな政府」を目指して小泉・安倍政権が路線を敷いた独法改革は福田政権になって風前のともしびだ。原因は与党の参院選大敗で激変した政治状況と官僚の露骨なサボタージュ。
九月末、政府の行政改革推進本部は福田政権発足を待って独法の整理合理化の検討状況を所管省庁に報告を求めた。
ところが返ってきたのは「検討継続」やすでに決まっている見直し案を焼き直した報告が大半で、新たな統廃合はゼロ回答。再三の催促にもかかわらず霞が関は石のように動かない。
経済官庁幹部は「衆院解散がささやかれるなかで、真剣に独法改革に取り組む役所などない」と言い切る。民主党に政権が移れば計画が根底から覆りかねない。永田町の関心が政局に集中しつつあるのを見透かしているのだ。
行革本部と役所の溝は深まるばかり。国立印刷局・造幣局が整理合理化のやり玉に挙がっている財務省。「貨幣の信認は国が守るべきで、行革本部の民営化議論は問題です」。与野党を問わず分厚い反論資料を携えた財務省幹部が議員に「ご説明」に回る姿は、国会周辺で今や日常風景だ。
業を煮やした渡辺行革相は、もはや役所に頼らず、独法事業の買収・廃止提案を民間から募る戦略に切り替えた。
三十一日の経団連スピーチでも都市再生機構など個別名をあげ、役所との対決姿勢を強めるが、永田町・霞が関では孤立無援の行革本部が年末に決める整理合理化計画に向け、どこまで切り込めるかは不透明だ。
資料も出さず
安倍政権で重要課題だった公務員制度改革でも、独法への天下り人数の総量規制や、複数の公益法人への退職を繰り返す「渡り」の禁止は、官僚の抵抗で宙に浮く。
構造改革の大きな柱の規制改革の先行きにも暗雲が垂れ込めている。
「必要ならおれが文部科学大臣と掛け合ってやる」。規制改革を担当する内閣府の岸田文雄特命担当相が先週、怒りを爆発させた。事務方が文科省の対応放棄ともとれる態度を説明したからだ。
規制改革会議で教育・研究分野は、金融や労働、競争政策などと並ぶ重点テーマ。事務局は指導要領見直しなどの進ちょく状況を問い合わせているのに、同省は「八月から説明にも来ず、資料も出さない」(会議筋)という。
規制改革会議は政令に基づき省庁に資料や説明要求できる強い権限が与えられている。協力拒否が行き過ぎれば政令違反で告発もできるのだが、各省庁の動きは鈍い。最近は新たな改革に取り組まないばかりか「過去に閣議決定した規制改革の方針を骨抜きにしようとする役所さえある」(同)という。
官から民に仕事を移す行政改革や規制改革は、政府を小さく効率よく運営するためには不可欠な政策だ。その改革が逆走してしまえば、日本の成長力強化も財政再建もおぼつかない。
【図・写真】規制改革も官のサボタージュで暗雲が…
:2007:11/02/16:11 ++ 原油、価格転嫁、企業規模で明暗――大手、化学など好業績、中小、採算悪化に直面。
原油高に伴うコスト増を製品価格に転嫁できるかどうかで、大企業と中堅・中小の明暗が分かれている。大企業では化学や海運のように、旺盛な需要を背景に転嫁が進み好決算を維持しているところもあるが、価格交渉力が弱い中堅・中小は厳しい状況に直面する。
旭化成は二〇〇七年九月中間期に、化学部門だけで原燃料高が百九十八億円の減益要因となった。それでも合繊原料のアクリロニトリルなどは需給が引き締まっており、価格転嫁でほぼ補って営業利益は前年同期比二六%増の六百三十六億円と過去最高になった。
商船三井は燃料単価切り上げが、下期に約七十五億円の収益押し下げ要因となる。もっとも新興国を中心に海上輸送需要は旺盛で「不定期船の運賃市況が想定を上回り、燃料費高を吸収できる」(米谷憲一取締役)。
一方、価格転嫁が難しい中堅・中小は採算悪化に悩む。工業用ホースなどを製造する十川ゴム(大阪市)は、原料値上がりを受け価格転嫁を狙うが「取引先の抵抗は強い」(松熊英樹常務)。スーパー銭湯を展開する極楽湯も、ここ数年で燃料費が二倍超になったが「料金への転嫁は利用者の理解を得にくい」としコスト削減で乗り切る。
ただ価格転嫁できてもその影響で販売が減るのではとの懸念もある。例えば店頭価格を一リットル百五十円台に上げる給油所も出始めたレギュラーガソリン。原油高がさらに進めば最終製品やサービスの価格上昇を通じ消費者にも打撃となり、需要減につながりかねない。企業収益や設備投資への影響も広がりそうだ。
日本経済新聞デジタルメディアの総合経済データバンク「NEEDS」の試算によると、十―十二月期以降、原油価格が一バレル一〇〇ドルで推移するとした場合、〇七年度当初の標準シナリオ(一バレル六〇ドル)に比べ、企業収益は〇七年度に一・九%、〇八年度に六・六%それぞれ下振れする。
:2007:11/02/16:04 ++ 天文ファンの間で大騒ぎになっている(春秋)
▼古代バビロニア人は、不思議なほうき星の出現を記録に残した。秦の始皇帝はハレー彗星を不安げに眺めたという。彗星は古来、大災害や人の死など不吉な事件の前兆と考えられてきた。どこからともなく現れて、光の尾を引いたり、怪しく煌(きら)めいたり。何かを告げる天意が隠されていると感じてもおかしくない。
▼確認されている太陽系の彗星は約千個もある。ほとんどが二百年以上の月日をかけて軌道を一周する。日本人の百武裕司氏が発見した「ヒャクタケ彗星」が次に戻ってくるのは七万年後。気の遠くなるような時間を旅する大宇宙の旅行者から見れば、地上で起きている食品偽装や詐欺まがいの語学学校の事件の何と小さく、貧しいことか。
▼きょうは白秋忌。北原白秋が亡くなって六十五年になる。星月や草花などの自然を愛(め)でた詩人の歌集「白南風(しらはえ)」に、ほうき星を詠んだ歌がある。ここで登場するのは、しばしば地球にも大接近する「ウィンネッケ彗星」だ。〈月のごと大き星昼の空にありウィンネッケよあはれ人は貧しさ)
:2007:11/02/15:57 ++ 【正論】上智大学名誉教授・渡部昇一 「パール判決」の意味は今も重い
≪戦犯全被告の無罪主張≫
安倍晋三首相が退陣し、福田康夫政権がスタートした。私が新政権に希望することの一つは、先の大戦を「侵略戦争」と決め付けた東京裁判史観を排し、インドのパール判事の示した観点によって日本の主張をはっきりと内外にしめしてもらいたいということである。
安倍前首相が在任中インドを訪問したときに、同判事の息子さんに面会したという報道があった。「時代が変わったな」という印象を受けたのは私一人ではないと思う。パール判事は、日本を裁くために行われた国際極東軍事裁判(いわゆる東京裁判)のインド代表の判事だったが、裁判自体のあり方にも重大な疑問を呈し、判決には「全被告の無罪」を主張した。それは少数意見として、裁判所で読み上げられることなく、出版も自由ではなかったのである。
しかし現在、国際法の立場からみると、唯一の価値ある意見であると国際法学者たちは言っているそうである。元首相の岸信介-いわゆるA級戦犯容疑者の一人-も、全面的にパール判決支持者であった。彼の孫の安倍前首相が判事の息子を訪ねたことは、安倍氏の歴史観を示すものとして興味深かった。
パール判決文の意味は今日も大きい。というのは、あの大戦は過去の話ではなく、日本にとって依然として時事問題であるからである。
≪原爆投下は大量虐殺と同じ≫
パール判事は、東京裁判は連合国軍総司令官マッカーサーの命令で行われ、裁判規定もその名で作成されたにしても、国際法に従うべきだとの立場から、検事側の主張を片っ端から破壊してゆく。不戦条約といわれるケロッグ・ブリアン条約についても、ケロッグ(当時のアメリカ国務長官)自身が「自衛戦を禁止するものではない。自衛か否かは各国に決める権利がある。自衛の概念は広範で、経済的脅威に対するものまで含められる」という趣旨のことを議会で述べていたことを指摘し、不戦条約を破ったとして日本を断罪することはできないとした。
また裁判の対象となる時期も不戦条約締結の時まで広げることを嘲笑(ちょうしょう)的に批判した。つまり東京裁判の眼目である共同謀議など成り立つわけがないことを、田中義一内閣についで浜口雄幸内閣ができ…という政変からも述べた。
パール判決でさらに重要なのは、正式の国際条約で決着したことを、この裁判に持ち込んではならないとしたことである。満州国は独立し、中国政府と国交を結ぶ条約を締結したことや、ソ連軍と国境をめぐって戦われた張鼓峰事件やノモンハン事件が正式に平和条約で決着していることを指摘した。さらにソ連軍が日本の敗戦直前に満州に侵攻したことは、ソ連の自衛権の発動とはいえない、ともいっている。アメリカが戦争を早く終結させ、人員の損害を少なくするために原爆を使ったという主張に対しては、同じようなことを第一次世界大戦ではウィルヘルム2世が言っていることを示し、ナチスのホロコーストに近いとまで指摘している。
日本兵の捕虜虐殺については、証言者が法廷に出ないものが大部分であり、同じようなことがアメリカの南北戦争の時、北軍が、敗れた南軍に対して行った捕虜虐待裁判にもあった、という意外な史実も示した(「文芸春秋」9月号で牛村圭氏が詳説)。
≪裁判の「内容」を受諾せず≫
パール判決書を読めば、日本人が東京裁判の「内容」を受諾する必要がないことは明らかである。しかし敗戦国としては、戦勝国の下した「判決」には従わなければならなかった。裁判の「内容」を受諾するか、「判決」を受諾するかは、絶対に混同してはいけない。戸塚ヨットスクール事件で裁判を受けた戸塚宏氏は、監禁致死という裁判「内容」には服しないが、法治国家の人間として「判決」には服した。だから刑期を短縮する機会が与えられても受けなかった。裁判の「内容」を受諾すると、「恐れ入らなければならない」からである。
東京裁判の「内容」受諾と「判決」受諾の違いが、いつの間にか日本ではごっちゃにされている。その悲しい例を最近では山崎正和・中央教育審議会会長の発言の中に見る。氏は言う。「『東京裁判』の描いた戦争の姿はまさに法的真実であって…サンフランシスコ講和条約の条文のなかに、日本は『東京裁判』の判決を否定しないという誓約を明記した…」。東京裁判の「内容」と「判決」を混同したまま日本の教育を論じてもらっては困るのではないか。外務省筋も混同していた。これでは日本外交の姿勢がくずれるだろう。(わたなべ しょういち)
:2007:11/02/09:43 ++ 電機8社 5社が売上高最高 デジタル製品好調 価格下落に警戒感も
≪選択と集中≫
最終赤字から抜け出せなかった日立製作所に対し、東芝と三菱電機は2008年3月期業績見通しをそろって上方修正した。総合電機3社の明暗を分けたのは「選択と集中」だ。
8社中唯一、過去最高の営業利益を記録した三菱電機はこの10年間、欧米の携帯電話機事業の撤退や半導体を切り離す再編策を推進。中間期は集中的に育成したエアコンが伸び、営業利益率は目標の5%を超えた。
東芝も大胆な事業見直し方針が成果を上げ始めている。集中投資しているフラッシュメモリーが絶好調。重電機器なども好調で通期の営業利益は過去2番目の2900億円に達する見通しだ。
日立の中間期の最終損益は従来予想より改善したが130億円の赤字。出血が続くハードディスク駆動装置(HDD)などが足を引っ張った。中村豊明執行役専務は構造改革について「まだまだ改革することはたくさんある」と言い切る。
≪薄型テレビに異変≫
一方、製品価格の下落や北米市場の失速が業績を直撃し始めた。特に影響が大きいのが薄型テレビだ。
「プラズマディスプレーの出荷が北米などで計画を下回る見込み。通期業績を下方修正せざるを得なくなった」。パイオニアの須藤民彦社長はこう言って唇をかんだ。これに伴い、山梨県に建設する予定だったプラズマ新工場の建設先送りと、一部既存ラインの稼働停止を表明した。
シャープの片山幹雄社長も「米国で7月半ばから大画面の液晶テレビの売れ行きが悪くなった」と話す。日立は「北米の薄型テレビが販売減少と価格下落」(中村執行役専務)に見舞われ、デジタルメディア・民生機器部門の営業赤字504億円の主因になった。
米国市場は安価な薄型テレビのブランドが台頭、サブプライムローン問題で個人消費の冷え込みも顕在化しつつあり、今後は各社の収益改善策がカギを握る。
原材料価格の上昇や円高による為替リスクなどもマイナス要因として横たわり、中間期に過去最高の売上高を記録した松下電器産業、シャープをはじめ、通期の業績見通しを据え置く動きも目立った。不透明な先行きに各社の警戒感は一段と深まっている
:2007:11/02/09:39 ++ EFF、著作権保有者の動画削除に関する6つの原則を発表
インターネットユーザーの権利擁護団体である電子フロンティア財団(EFF)は米国時間10月31日、著作権保有者がコンテンツの削除を要請する前に考慮するべき6つの原則を発表した。
EFFは、著作権保有者が自分の著作権が侵害されていると誤った主張をした結果、ウェブサイトからビデオを削除されてしまった複数の個人の代理人となっている。最近では、自分の幼い息子がミュージシャンのPrinceの楽曲「Let's Go Crazy」に合わせて踊っている29秒のビデオを投稿したペンシルベニア州の女性に代わって、EFFがこのミュージシャンを相手取って訴訟を起こしている。
EFFは、著作権で保護された作品のアップロードを防止する自動化された著作権フィルタを使用するサイトが増加するとともに、適正な公正使用を主張するクリップが不正に削除される例が増えるのではないかと懸念している。
「以下の原則は、公正使用に対する不必要かつ副次的な侵害を最小限に抑制するために実行できる、そして実行するべき具体的な方法を提示するためのものである」とEFFは声明で述べている。
EFFが発表した6つの原則の中には、人々は批評、報告、パロディまたは学術的な目的のために知的財産を使用する権利を有していることを著作権保有者は忘れるべきではない、というものがある。
フィルタリング技術が使用される場合、サイトはこのようなシステムによる発見物に対して異議を唱えることが許されるべきである。ウェブサイトは、著作権保有者から削除の要求を受け取ったら、当該のビデオを投稿した人物がその要求に異議を唱える機会を得られるよう、通知をするべきだろう。
:2007:11/01/13:37 ++ 日々改善
アメリカは独立戦争の時に、イギリス、更にはスペインの無敵艦体に完膚なきまでに敗北した。
イギリス、スペインは戦場のリーダを育成していたのだ。この痛い経験からアメリカは陸軍士官学校を作った。
目的は戦争のやり方を教えるだけではなく、意外性が起きる戦場での即座の機転、対処方法を身につけることにあった。ちなみにアメリカが関わった戦争で一番悲惨で死者を多く出したのは太平洋せんそうでもなく、南北戦争だった。双方の将軍の90%はこの陸軍士官学校の卒業生であったため、両軍共に強くて、ものすごい数の死者を出した。このようにリーダシップは戦争でも、会社でも非常に重要なファクターである。
リーダシップに質を問うてはいけない。質より量、愚直に量を追求することだ。
もっとインパクトのある提案はないのかと部下に問うと必ず萎縮して提案が少なくなる。
愚直に量を消化していく。そして日々の改善を続ける。そうしたことをやりつづけることで部下の信頼感は
増し、リーダシップも身についてくる。
愚直に量を追い求めること
:2007:11/01/11:52 ++ 【正論】拓殖大学学長・渡辺利夫 「胡報告」に見る中国の相克
≪“まっとう”にはなったが≫
第17回中国共産党全国代表大会が閉幕した。大会冒頭の胡錦濤党総書記による政治報告は、過去5年の党活動を総括し今後5年間の党の基本方針を明示する、共産党独裁国家・中国における最重要の文献である。
2時間半にわたって読み上げられた報告は、政治、経済、社会、文化、国防、国際関係のあらゆる分野に及ぶ厖大(ぼうだい)なものであり、論点はきわめて多岐にわたった。
しかし今回の報告の成文を一読すれば、その焦点がトウ小平氏、江沢民氏、さらには胡氏の第1期5年の間に一段と加速した成長率の「調整」にあったことは明瞭(めいりょう)である。
高成長を最優先してきたために生じた格差拡大、環境汚染や資源不足、党員の汚職などの諸課題の解消に全力をあげねば共産党自体が崩壊しかねないという強い危機感が随所に表明された。その意味で胡報告は過去の同報告に比較して現実を直視したまっとうなものであったと評価していい。
胡報告のキーワードは「科学的発展観」である。環境破壊、資源不足、格差拡大などに対処すべく人間本位の調和的な発展の重要性を説く胡氏の政治指導原理である。これが党規約に書き込まれ、ほどなく憲法にも明記されて胡氏の権威を印象づける理念となろう。
成長率がある上限を超えれば、大気汚染、水不足、水質汚濁、固形破棄物問題の深刻化を招き、エネルギー資源を求め世界中に利権の拡大を図ることによって各国の中国脅威論を高め、所得格差の拡大により貧困層の鬱屈(うっくつ)を暴発させかねない。そうなれば共産党の権威と統治力は維持できなくなるという自省が胡報告の趣旨だとみていい。しかし課題解消のための具体的政策や工程表が提示されたわけではない。きわめて抽象的な物言いが巧みにちりばめられているのみである。
≪コントロールが機能せず≫
10年余にわたってつづいた10%を超える成長率の抑制が果たして可能なのかと問えば、容易なことではないと答えざるを得ない。現在の中国の超高成長と経済過熱を招いているのは固定資産投資の持続的増加である。過熱の危機が叫ばれたのは2003年であった。同年の固定資産投資増加率は31・5%に達し、鉄鋼、アルミ、セメント、不動産などでは実に100%超であった。
公定歩合や銀行預金準備率の相次ぐ引き上げも功を奏さず、銀行融資枠設定、建設プロジェクト再検討、土地管理強化、関係者処罰などの直接介入に打って出たものの、翌2004年の固定資産投資増加率は27・6%とわずかな減少にとどまった。2005年24・5%、2006年24・5%、2007年(1~8月)26・7%となお高い増加率がつづいている。
なぜ中央政府のコントロールが機能しないのかといえば、地方が中央の指令に聞く耳をもっていないからである。地方の党幹部はみずからのステイタスの向上を求めて高成長の追求に躍起であり、地方政府は傘下の国有企業に同じく地方政府傘下の商業銀行に融資を強要する。さらに農民の土地をわずかな補償費で買い上げこれを高値で開発業者に転売し、開発業者は造成した開発区への外資の導入に懸命である。
≪農村との所得格差が構造化≫
しかも固定資産投資総額のうち中央政府のコントロールが可能な部分は1割に満たず、9割強が地方政府傘下の建設プロジェクトなのである。1割を制御できても9割が野放図であれば投資の抑制はかなわない。中央と地方の権力関係の調整が胡政権下で果たして可能かどうかがポイントである。
都市農村間の所得格差は、現在の中国においてはすでに「構造化」されており、その是正は生半可な政策をもってしては無理である。近年の家計調査によれば農村の最下位20%の所得階層の家計貯蓄率はマイナスであり、最下位40%でほとんどゼロ、最下位60%でようやくプラスである。農民の約半数の家計貯蓄率はマイナスもしくはゼロなのである。都市の最下位20%所得階層の家計貯蓄率もマイナスである。貯蓄率がマイナスであれば経済的地位の上昇努力を引き出すことは困難である。
中国の農村においても核家族化の進行が著しく、相互扶助的な共同体慣行は崩壊しつつある。食いつめた農民は「民工」として都市での出稼ぎのために村を去らねばならない。民工はすでにして1億1800万人に達するというのが国務院による報告数値である。
胡政権は容易ならざる課題を背負うて第2期に入ったといわざるを得ない。(わたなべ としお)
:2007:10/30/13:22 ++ 少子化と労働市場改革(4)正社員と非正社員――妥当性欠く処遇格差も(ゼミナール)
正社員と非正社員の賃金(賞与を含む)を時給換算で比較すると、正社員の賃金を一〇〇としたときのパート労働者の賃金は五八、派遣労働者は七六の水準にとどまる。
一般的に正社員は勤続年数とともに昇給するが、非正社員の昇給は極めて限定的であり、長期勤続者の賃金格差はさらに大きい。
正社員と非正社員の間に賃金格差があっても、両者の職務内容や責任の重さなどに違いがあり、その違いからみて妥当な賃金格差であれば問題はない。しかし、実際には正社員と同様の業務を担当し、正社員とほとんど変わらない働き方をしている非正社員であっても、正社員との間で賃金格差が生じていることがある。また、正社員と非正社員の業務内容が違っても、その業務内容の差以上に賃金格差が大きい例もある。
正社員と非正社員の処遇格差は賃金だけではない。例えば退職金・企業年金を正社員のみに支給している企業は多い。また、企業内の福利厚生についても、非正社員には適用していない企業が多い。
一方、社会保険制度の加入についても、労働時間やその他の条件により非正社員が適用除外になるため、正社員との間に格差が生じている。雇用保険は週所定労働時間が二十時間以上、厚生年金・健康保険は週所定労働時間がおおむね三十時間以上などの条件を満たさなければ、非正社員は加入できない。
いずれも、保険料は原則として労使折半で負担するが、負担に応じて非正社員でも様々な給付が受けられる仕組みになっている。例えば、雇用保険に加入すれば失業時の手当などが支給されるし、厚生年金に加入すれば将来の年金額が増える。
正社員と非正社員の時間当たり賃金格差は、職務内容などの違いに応じた合理的な範囲にとどめ、労働時間に応じて公正に処遇していくことが課題となっている。(みずほ総合研究所)


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