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ひで坊な日々

主に私の仕事と信条に関わるメディアからの備忘録と私の日常生活から少し・・・                             
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:2007:09/21/11:53  ++  シャープとパイオニア提携―多すぎる国内プレーヤー、川上・川下で再編連鎖。

一時は日本のリーディング産業だった電機業界だが、最近はぱっとしない。国際競争では米国や韓国勢に押され、世界的な存在感は大きく後退。他産業との比較でも、自動車や鉄、機械など製造業全般が好業績を続ける中で、電機の利益率はじわじわと低下している。
 電機再生のために、業界の集約・統合は不可欠のプロセスだ。もともと電機産業は競合プレーヤーの数が多く、各社が横並びの「同質競争」を続けてきた。だが、そろそろ限界である。
 第一の理由は商品市場での競争激化だ。日本勢がドル箱と期待した薄型テレビは最近値崩れが激しい。メーカー間の競争に加え、米ウォルマート・ストアーズなど巨大小売りが価格支配力を握り、メーカーの利益がやせ細る構図がある。
 シャープ―パイオニアの提携発表と同じ日に、家電量販店のビックカメラとベスト電器の資本提携も発表され、川上と川下の同時再編が加速している。スーパーマーケットの統合が食品メーカーの再編を促したように、家電量販店の統合集約は、それに対抗して価格主導権を奪い返すためにもメーカーに対し陰に陽に再編圧力として働くはずだ。
 再編を促すもう一つの要因は、資本市場からの圧力である。ケンウッドと統合する日本ビクターを巡っては、松下電器産業がビクター株の売却先を探す過程で、投資ファンドが受け皿として一時浮上した。NECとNECエレクトロニクスの親子上場関係についても、米ファンドが「モノ言う株主」として異議を唱えている。さえない日本の電機産業に対し、改革を求める市場の声は強い。
 最後に制度面の様々な改革である。例えば総務省の研究会は携帯電話会社に対し、端末を安売りする商慣行の是正を求めた。「一円端末」が店頭から姿を消せば、携帯電話の販売台数が減るのは必至で、携帯メーカーの再編淘汰は避けられそうにない。官公需向けの情報システムなどの分野でも、競争入札が当たり前になれば利益水準は下がる。
 理工系学生の間で、以前は花形だった電子工学科の人気が陰っているという。ある大学教授は「日本の電機大手は明るい話題が少なく、就職したいと思う学生が減っている」と指摘する。電機再生に向けて残された時間は少ない。
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:2007:09/21/11:47  ++  シャープとパイオニア提携―再編、大手も渦中に。

電機業界では業績不振の中堅メーカーの再編がほぼ一巡。今後はデジタル家電の主戦場である薄型テレビを軸に大手の勝ち残りをかけた再編が加速する可能性が強い。
 七月に松下電器産業の子会社だった日本ビクターと音響機器メーカーのケンウッドが来年をメドとする経営統合で合意。三洋電機は半導体事業の売却交渉を進める一方、携帯電話事業を京セラに売却する方向で詰めている。いずれも規模が中途半端で価格競争に対応できず不振に陥っていた。
 今回のシャープとパイオニアの提携は部品から最終製品までを一貫して手がける垂直統合型で覇権を競ってきた大手各社にも戦略見直しを迫る。液晶テレビで攻勢を強めるシャープも「自前主義では勝機を逸する。戦略的な事業提携が必要」(片山幹雄社長)と危機感を募らせていた。
 次世代DVDで対決するソニーと東芝でも、ソニーが先端半導体の生産設備を東芝に売却して共同出資会社を設立する方針を固めるなど是々非々でライバルと手を組む流れができつつある。
 シャープとパイオニアの提携を聞いた松下の大坪文雄社長は「松下は自力で事業展開できる規模と実力を持つ」と述べつつ「強みをさらに伸ばし、弱みを補完する選択と集中の戦略をとらなくては生き残れなくなっている」と語った。プラズマパネルの一部工場で生産休止を決めた日立製作所なども何らかの対応を迫られる可能性がある。

:2007:09/21/11:45  ++  シャープとパイオニア提携、電機「自前主義」に限界―パイオニア、液晶テレビ参入。

日本ビクター・ケンウッドの統合合意に続くシャープとパイオニアの資本提携で国内電機業界の再編が加速する。薄型テレビでプラズマ陣営の一角を占めるパイオニアはシャープからパネル供給を受け、液晶テレビに参入する。急速に進む技術革新と価格下落、膨らむ開発費負担……。激しい環境変化を背景にすべての技術や商品を自社で手がける「自前主義」は限界を迎えている。過当競争体質との決別に向けた再編の波は家電流通業界も巻き込んで勢いを増している。(1面参照)
■数年前にも模索
 「次世代カーナビの表示装置にシャープ製液晶パネルを採用することになったのがきっかけだった」。二十日、都内のホテルで開いた記者会見でパイオニアの須藤民彦社長は今回の提携に至った経緯をこう説明した。
 年明け以降、シャープ幹部は東京・目黒のパイオニア本社へ足しげく通い、中小型液晶表示装置を売り込んだ。商談は成功、年度内にもシャープの液晶パネルを使うパイオニア製カーナビが発売されるが、それと並行してシャープ製液晶を使ってパイオニアが液晶テレビに参入するなど「包括提携の交渉が進んでいった」(シャープ首脳)。
 実は二社の組み合わせは数年前にも模索された。二〇〇〇年にDVDの基盤技術などで提携。薄型テレビの映像技術でも「パイオニアから教えを請うた」(シャープ幹部)。〇一年には40型以上のパネルを作れなかったシャープがパイオニアからプラズマパネルを調達したこともある。
■好調な業績一変
 〇三年ごろには町田勝彦シャープ社長(当時、現会長)が伊藤周男パイオニア社長(当時)に持ち株会社方式による経営統合を持ちかけた。だが「いずれのみ込まれるという危機感からお断りした」(パイオニア関係者)。当時のパイオニアの業績は好調。プラズマパネルが売れ、〇三年度は七千八億円の連結売上高に対し、営業利益は四百三十七億円にのぼった。
 その後、薄型テレビなどの価格競争が激化、状況は急変していく。パイオニアは一転、〇六年度まで三期連続の最終赤字という苦境に。株価も今月十一日に年初来安値を更新、この一年で約四割下落した。シャープに一四%の出資を仰いだのは他の機関投資家と合わせ買収を防ぐための安定株主を確保する狙いもあったとされ、株価下落が背中を押す形になった。
■42型調達を打診
 昨年十一月、パイオニア幹部は同じプラズマテレビを手掛ける松下をひそかに訪問。「42型のプラズマパネルの調達を打診した」(関係者)という。40型台のテレビは売れ筋だけに価格競争も厳しい。その部分は松下からの調達でまかない、より大型の高級品に経営資源を集中する狙いだったようだ。しかし今夏をめざした提携合意は「春以降、煮詰まった」(関係者)。一方でシャープとの提携交渉は着々と進んでいった。
 シャープにとっても「渡りに船」。松下と同じプラズマ陣営のパイオニアに液晶テレビ用パネルを供給することで自社の勢力を広げられる。
 太陽電池で世界首位、携帯電話でも国内トップのシャープだが、収益の大黒柱は液晶。その液晶事業を支えるため巨額の投資と大量の技術者を注ぎ込む。片山幹雄社長は「必要な技術を自社だけでまかなうと膨大な時間と人材が必要になる」としており、次世代DVD機器の開発や音響技術の強化などでパイオニアの力を借りられれば、松下などとの競争も優位に進められる。シャープの一手に他の大手電機がどう反応するのかが再編の次の焦点になる。

:2007:09/21/11:39  ++  安保理決議で苦しさ増す小沢氏の論理(社説)

国連安保理は、アフガニスタンに展開する国際治安支援部隊(ISAF)の任務を一年延長し、インド洋で日本も参加する多国籍海軍の海上阻止行動に「謝意」を表明する決議一七七六を採択した。海上自衛隊による給油活動の継続に反対する民主党は態度を変えないとしているが、国連決議の根拠がないとする小沢一郎代表には逆風となる。
 決議は棄権したロシアを除く十四カ国の賛成で採択された。全会一致でなかった点が民主党に有利に働くとの見方もあるようだが、湾岸戦争の際に小沢氏が自衛隊の多国籍軍参加を主張した根拠とした安保理決議六七八も、中国が棄権している。全会一致でない点を理由に決議一七七六を軽視すれば、これとの一貫性を欠く結果になる。
 民主党の鉢呂吉雄「次の内閣」外相は「日本の自衛隊活動を直接規定するものでは全くない」と反対を貫く姿勢を強調する。国内政治の文脈からは理解できる。問題は新たな安保理決議が採択された状況で、それが国際的、国内的に、どの程度の説得力を持つかだろう。
 鉢呂氏が指摘するように、決議一七七六は、自衛隊の活動に直接触れてはいない。しかし国際社会には強力な法執行機関がなく、国際法は国内法と同じではない。条約を別とすれば、安保理決議といえども、加盟国を政治的に拘束する程度の規範にとどまる例が多い。内容が漠然としていても、それが全体として何を意味するかの解釈が重要になる。
 決議一七七六に明記された多国籍軍の海上阻止行動への謝意は何を意味するのか。安保理はこの活動を是認しているからこそ、謝意を表明したとみるのが普通だろう。安保理がこの活動に反対であれば、それに謝意を表し、決議案に明記して採択することはあり得ないからだ。
 したがって自衛隊の給油活動が国連決議の根拠を欠くとする民主党の論理は、完全に崩れたわけではないにせよ、それを貫こうとすれば、一般人には分からない法律家の議論に陥らざるを得ない。来週発足する新政権下での与野党協議での民主党の論理は従来よりも苦しくなる。
 これまで反対してきたのだから、あくまで反対を貫くのが支持者に対する誠実な対応だとする考え方も国内的にはあり得る。同時に、安保理決議に示された国際社会の期待に誠実に耳を傾けるのも、国際社会で生きる日本の政治に責任を持つ政党として当然しなければならない判断だろう。与野党はこのためにこそ、知恵を絞る必要がある。

:2007:09/21/11:35  ++  シャープ、パイオニアの筆頭株主に、14%出資、デジタル家電開発、電機再編が加速

シャープとパイオニアは二十日、資本・業務提携すると発表した。シャープがパイオニアの一四%超の株式を保有する筆頭株主となり次世代DVDやカーエレクトロニクスなど幅広い分野で先端商品を共同開発する。業績の低迷が続く電機九位のパイオニアは同六位のシャープと組んで回復を目指す。成長市場のデジタル家電は世界規模で技術・価格の競争が激化し各社の開発投資も膨らんでいる。電機業界では生き残りをかけた事業買収や経営統合が始まっており、今後再編の動きが加速しそうだ。(デジタル家電は3面「きょうのことば」参照)=関連記事11、13面に
 パイオニアは十二月二十日にシャープを引受先とする三千万株(四百十四億円)の第三者割当増資を実施、増資完了後にシャープが発行済み株式数の一四・二八%を保有する筆頭株主になる。一方、シャープは同月、保有する普通株式千万株(発行済み株式の〇・九%)をパイオニアに百九十七億五千万円で売却する。
 両社は次世代DVDや音響、カーエレ、ディスプレーの四分野で共同開発に着手、得意技術を持ち寄って新商品を開発する。次世代ディスプレーの有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)でも協力を検討。相互に部品の取引を拡大するほか、将来は提携の成果をみながら分野ごとの事業統合も模索していく。
 薄型テレビ分野では、パイオニアは液晶テレビ国内首位のシャープからパネル供給を受けて42型未満の製品を発売する。パイオニアは車載機器は好調だが、国内三位のプラズマテレビで苦戦。二〇〇七年三月期の最終損失が六十七億円と三期連続の赤字に陥るなど業績が低迷している。液晶テレビ参入に加え、資本提携で得る二百十六億五千万円の資金をプラズマ事業の立て直しなどにあてる方針だ。
 シャープはパイオニアの次世代DVDやカーナビゲーション、音響などの技術を活用して商品開発を進め、連結営業利益の七割程度を占める液晶関連事業に依存する体質からの脱却を目指す。
 シャープの片山幹雄社長、パイオニアの須藤民彦社長は二十日都内で会見し、将来の経営統合について「考えていない」(片山社長)、「独立を保ちながら両社の企業価値向上につなげたい」(須藤社長)と語り、提携が全面的な統合に発展する可能性を否定した。
 電機業界では技術革新と価格下落が急速に進むなど世界市場で競争が激化。日本はメーカー数が多く、事業構造の組み替えを迫られている。日本ビクターとケンウッドが経営統合方針を決めたほか、京セラが三洋電機の携帯電話端末事業を買収する交渉を進めている。半導体ではソニーが東芝と先端製品の製造ライン売却交渉に入るなど、再編が本格化している。

:2007:09/21/11:27  ++  【正論】安倍首相辞任 日本大学教授・百地章 女系天皇と追悼施設どうなる

■伝統破壊の「仕掛け人」福田氏に問う

 ≪不可解な出馬と支持の理由≫ 

 安倍晋三総理の突然の辞任表明によって、思わぬ事態の展開となった。しかも、安倍総理の後継者と目されていた麻生太郎自民党幹事長は、自派閥を除く自民党全派閥の包囲網の中で、劣勢に立たされている。

 それにしても福田康夫元官房長官の突然の立候補と、瞬く間に作られた派閥の包囲網には驚くほかない。福田氏は「平時でないから、私がやらなければならないと思った。まさに緊急事態だ」という。しかし、昨年の総裁選では「年も年だし…この年になってやれるのか?」と立候補を取りやめたはず。「国の緊急事態だから」というのであれば、麻生氏が言う「もっと気迫とか情熱をもった者」が必要とされるのではなかろうか。

 派閥の領袖たちが福田氏支持でまとまった理由も、国民には納得がいかない。福田氏が立候補を決めた翌日には、自民党本部で丹羽・古賀、山崎、谷垣各派の領袖と会談しているが、政策について立ち入った話し合いがなされた様子はうかがわれない。報道によれば、古賀誠氏は「麻生太郎幹事長は安倍政権に対する政治責任がある」、谷垣禎一氏も「福田さんの発言には親近感がある」などと言っているだけである。福田氏は「政策を中心とした話をしてきている。別に談合をしているわけではないし、低い次元の話はしない方がいい」と反論しているが、どうみても派閥政治、談合政治そのものではなかろうか。

 ≪追悼施設調査費を計上か≫

 福田氏が当選した場合、拉致問題の後退、媚中外交、改憲への取り組みの中断などは目に見えており、国益という点から考えてきわめて危うい事態が生ずると思われる。それとどうしても訊いておきたいのが、靖国神社に替わる国立追悼施設と女性天皇・女系天皇の問題である。というのは「追悼・平和祈念のための記念碑等施設の在り方を考える懇談会(略称・追悼懇)」も「皇室典範に関する有識者懇談会」も、設置者は福田官房長官(当時)その人だったからである。しかも前者の懇談会では、追悼施設の建設に反対した委員は坂本多加雄氏のみ、後者の懇談会では女性天皇・女系天皇の容認に反対した委員が一人もいないという異例なものであった。

 つまり、追悼施設と女系天皇の両者とも「仕掛け人」は福田官房長官であったといってよい。現に福田氏は今回の出馬会見でも「戦争のすべての犠牲者を追悼できる施設がいつかはできてほしい。戦後60年(以上)たっているので、これから考えていく必要のある時期だ」と語っており、これはまだ終わった話ではない。それに氏は超党派の「国立追悼施設を考える会」の発起人を務めている。しかも福田氏は、靖国神社参拝についても「相手が嫌がることをあえてする必要はない」とまで言い切っている。総理就任早々、追悼施設建設のための調査費を計上し、既成事実化を図ったりすることはないであろうか。

 ≪「女系容認」派を集め懇談会≫

 次に女系天皇の問題であるが、皇室典範に関する有識者懇談会が「女系天皇の容認」と「長子優先主義」を骨子とする報告書を提出したのは平成17年11月のことである。

 しかし、この答申に対しては多数国民の強い反対があり、昨年9月の秋篠宮悠仁親王のご生誕と安倍内閣の誕生により、報告書は事実上棚上げにされた。しかしながら、もし福田内閣の誕生ということにでもなれば、女系天皇容認派の巻き返しも考えられよう。

 この報告書の問題点については、別稿で詳細な批判を加えたことがあるが、新憲法制定以来の政府見解が「憲法第2条の『世襲』とは、本来、男系を意味する」というものであったのに対して、「男系でも女系でも構わない」との政府答弁を初めて行ったのが、福田官房長官であった(拙稿「『皇位の世襲』の意味と『女系天皇』への疑問」『阿部照哉先生喜寿記念論文集 現代社会における国家と法』)。つまり、従来の政府見解と矛盾した答弁を自ら行ったうえ、女系天皇容認派の「有識者」を集めて、都合の良い答申を出させたのが福田官房長官であった。

 追悼施設の建設に反対する国会議員は当時、自民党議員の過半数を占めていたし、「皇室の伝統を守る国会議員の会」会員約200人の大部分は自民党所属の方々である。派閥や選挙区事情等さまざまな理由がおありだろうが、ことは国柄や国家の精神的基礎にかかわる重大問題であり、一歩間違えば取り返しがつかないことになる。そのことをよくよく念頭に置かれ、総裁選びを行って頂きたいと思う。(ももち あきら)

(2007/09/21 05:22)

:2007:09/21/11:26  ++  【主張】洋上補給活動 国連決議を追い風にせよ

国連安全保障理事会は19日、日本がインド洋上で海上阻止行動に参加する米軍主導の「不朽の自由」作戦(OEF)参加国への謝意を明記した決議1776を賛成多数で採択した。

 決議は来月期限が切れるアフガニスタンの国際治安支援部隊(ISAF)の任務を1年間延長するものだが、ISAFと協調・連携してテロや麻薬、密輸などを監視するOEFに対する謝意が盛り込まれたのは初めてだ。

 前文で「ISAFやOEFに参加する多くの国々の貢献に謝意を表明」したほか、本文でも「アフガン政府、国連、OEFと緊密に協議しつつ任務を果たすようISAFに求める」(第5項)との表現で、テロとの戦いで国連やISAFと並ぶ重要な位置づけをOEFにも与えている。

 海上自衛隊の洋上補給活動について民主党は「国連が直接認めた活動でない」と主張し、その根拠となるテロ対策特別措置法の延長はもちろん、新法による継続にも反対している。政府は民主党の理解を得るとともに、国民に国際協調活動の大切さを直接訴えるために、安保理決議に今回のような内容を盛り込むよう働きかけていた。

 ISAFの延長決議にはこれまでもOEFの重要性が併記されてきた。ロシアが今回棄権したのは残念だが、ロシア自身はいずれの活動にも参加していない。日本を含む諸国の貢献と意義を一層評価する決議に高めることができたのは、日本政府による「国連を活用する外交」の成果といっていい。

 国際社会によるテロとの戦いに、できるだけ多くの国々が参加する必要があるのは言うまでもない。ましてやアフガニスタンやインド洋を含む地域の平和と安定は、日本自身の安全と繁栄につながる。日本の利益にも直接かかわる問題について、日本が応分の貢献を続けていくのは当然だろう。

 日本政府は今回の決議を追い風にして、こうした事情を今後もわかりやすく国民に説明する努力を続け、洋上補給活動の継続に全力をあげるべきだ。民主党も、かたくなに反対を叫ぶだけで世論の納得を得られるかどうかを改めて考えるべきではないか。「もうちょっと敏感になってもらいたい」(町村信孝外相)といった批判にも耳を傾ける必要がある。

(2007/09/21 05:19)

:2007:09/21/11:22  ++  MIDとWiMAX--インテルが提唱する新モバイルコンピューティング

サンフランシスコ発--Intelは大企業だ。資金も豊富で人材も揃っている。個別の2業界に乗り込むには、その両方が必要である。

 同社が公式に追求する次の大事業は、モバイルコンピュータにほぼ確定している。しかし実際にはこれは2つの大事業に分割される。Intelは、「Mobile Internet Device(MID)」と呼ばれるハンドヘルドコンピュータの全く新しいカテゴリを生成しようとしているだけではなく、これらの機器で利用するための全く新しいネットワークを構築しようとしている。

 Intelの幹部であるDadi Perlmutter氏とAnand Chandrasekher氏は米国時間9月19日午前、当地で開催中の「Intel Developer Forum(IDF)」の2講演において、同社のモバイル戦略を明らかにした。この数年間、Intelのモバイル戦略の中心はノートPCであったが、最近では単なるPC以上に目を向けている。

MIDのコンセプトモデル。 MIDのコンセプトモデル。中央で折りたたみが可能。
提供:Krazit/CNET News.com

 Intelは、多くの優れた機能を搭載した新しいプロセッサ「Silverthorne」の2008年の出荷予定を確定した。Chandrasekher氏は、Silverthorne上に構築されたプロトタイプデバイスを披露した。その外観は、あまり売れ行きがよくなかったUMPCに恐ろしくよく似ている。スマートフォンよりは大きく、スタイラスが必須で、固定のキーボードを持ったものが多い。同氏は、低消費電力を実現する新しい概念「Moorestown」についても説明した。その消費電力は、Silverthorne搭載予定のプラットフォーム「Menlow」の10分の1になる予定だという。Chandrasekher氏によると、Silverthorne自体の消費電力は、元の「Banias Pentium M」チップの10分の1であるという。

 Intelは、次世代のチップ競争に向けて、モバイル業界における「ARM」ベースのプロセッサに対抗して同社のSilverthorneチップを提供する。携帯電話内部に同社のチップを提供しようと努力したが失敗に終わったIntelだが、今度はMIDを、スマートフォンの代替として、Chandrasekher氏いわく「ポケットに収まるインターネット」として大々的に売り込もうとしている。IDFの壇上に展示されたMIDはどれも筆者のポケットにはすっぽりと収まりそうにないため、同氏のポケットは筆者のものよりも大きいに違いない。

 同社は、Moorestownにより、その目標にもう少し近づくだろう。Chandrasekher氏は、同チップについてはあまり語らなかったが、その概念的なデバイスを披露した。それは驚くほど「iPhone」に似ており、その長さを引き伸ばしたような形だった。ただの偶然だとは思うが。

 しかしIntelの提携企業らが同社のモバイルチップを使用して何を製造しようとも、それらは何らかの形でインターネット接続を持つ。そこで登場するのがWiMAXである。Intelはもう数年前からWiMAXについて、携帯ネットワークの代替として、また、莫大な費用をかけて世界中を高速ケーブルで接続する構想を語ってきた。やっと同社の主流製品を使用した試験を開始する準備が整ったようだ。

 Intelは2008年、「Montevina」という製品で同社のノートPC技術を一新する予定である。「Penryn」プロセッサ、新しいチップセット、および「Centrino」ブランドの一部としてオプション提供が予定される高集積Wi-Fi/WiMAX無線もリリースされる予定である。

:2007:09/20/15:13  ++  【正論】安倍首相辞任 平和・安全保障研究所理事長 西原正

■小沢代表の国際感覚を疑う

 ■ユーラシア南西部の変動に注目せよ

 ≪冷戦後の国際変動の中心≫

 12日の安倍総理の突然の辞任表明によって、日本の政治に大きな空白が生じてしまった。当面、インド洋における海上自衛隊の給油給水活動の継続を確実にする道筋が見えなくなっている。しかし、補給活動の継続は「国際公約」でないとしても、国際社会の強い期待である。海上自衛隊の活動は、国際テロ阻止行動の一環であり、その活動を停止することは日本の国際的責任の放棄である。民主党、とくに小沢代表はことの深刻さを認識すべきである。

 冷戦終結後、多くの政府や識者は、国際政治変動の中心舞台は米ソが対峙(たいじ)していたヨーロッパから東アジアに移ったと認識していたが、実際には変動の源泉は中東、南西アジア、それに中央アジア、ロシア南部につづくイスラム教圏であった。湾岸戦争、アルカーイダやタリバン勢力に対する戦争、そしてイラク戦争、ロシア政府にテロ行為を繰り返すチェチェン民族過激派、レバノンでのイスラエル軍とイスラム教過激派武装勢力ヒズボラとの衝突など、冷戦後の主要な軍事衝突はこの地域で起きている。

 この地域では、インドとパキスタンの核保有宣言があり、その間、パキスタンのカーン博士による国際的地下ネットワークを通してリビア、イラン、北朝鮮に核技術が流れた。イランの核技術がイスラム教国にさらに拡散する可能性もある。

 このユーラシア南西地域の安全保障環境はますます悪化して、アフガニスタン、イラクなどにおける武力抗争の拡大によって、改善のめどがなんらついていない。広大なイスラム教圏は、テロリストの温床であり、ケシ栽培による世界的な麻薬の供給源(テロリストの主要財源の一つ)であり、世界有数の闇武器市場でもある。

 ≪安全保障環境は悪化傾向≫

 悪いシナリオを描くならば、アフガンとパキスタンの国境が事実上消滅し、タリバンが両地域にまたがる勢力圏を確立し、一種の「タリバン国」を樹立するかもしれない。また最近のパキスタンのムシャラフ政権の失政と腐敗ぶりを見れば、イスラム過激派勢力が政権をとる事態も考慮しておくべきであろう。同国の軍部には上から下まで過激派に同情的な分子が多数いるので、軍部が分裂して、過激派軍部が反米、タリバン支持の政権を樹立することになれば、核兵器を管理下に置くだろう。また最近のバングラデシュに活動拠点をもつイスラム過激派がインドで起こす大規模テロなどは、インドにおけるイスラム過激派のテロがさらに拡大することを示唆している。

 ≪まず給油現場視察して≫

 とくに、日本にとってのシーレーンの重要性からいえば、イランがホルムズ海峡を通過する外国船舶をミサイルなどで脅すことが懸念される。さらに、パキスタンにイスラム過激派政権ができれば、インド洋(とくにオマーン湾)の海上の安全を脅かすかもしれない。

 インド洋やアラビア海では、テロ分子、武器、弾薬、麻薬、秘密資金などが小船で移動している。それらはアフガンおよびパキスタンへ流れるものもあれば、逆にそこからアフリカのソマリアなどに流れるものもある。またイランを通してアフガンに流れるものもあるであろう。したがって、海上自衛隊が友邦艦船への給油以外に、周辺海域における不審船情報を友邦艦船に供与することも重要な任務である。民主党は、海上自衛隊がイラク戦争に関与している友邦艦船にも給油をしていると非難するが、給油を受けた友邦艦船にしてみれば、パキスタン経由でアフガンに流れる武器、弾薬、麻薬、テロ分子を取り締まるのが本務だとしても、イラン、イラクの方に航行する不審船をわざわざ見逃すようなことはしない。それを杓子(しゃくし)定規に区別しようとするのは、現場の状況を知らない者のすることである。

 小沢代表は、「テロとの戦い」を高く掲げた安倍総理を辞任に追い込んだわけだが、もし本気で海上自衛隊の活動停止を叫ぶとしたら、その前に、まず現場を見に行くべきである。そしてさらに、ベルギーの北大西洋条約機構(NATO)本部に出向いて、多くの犠牲者をだしてテロリストと戦っている多国籍軍(ISAF、37カ国参加)の代表と話してみるのがよい。小沢氏は、彼らの前で、日本の国益のためにそして国際社会のために、正面切って日本の活動中止を説く勇気があるだろうか。(にしはら まさし)

(2007/09/20 06:14)

:2007:09/20/15:05  ++  「0円端末」にダメ出し…端末価格、通信料“正常化”--総務省研究会最終報告書

携帯電話の市場活性化策などを議論してきた総務省の「モバイルビジネス研究会」は18日、携帯販売手法の大幅見直しなど利用規約の変更を盛り込んだ最終報告書をまとめた。携帯会社が販売店に販売奨励金を出し、携帯電話端末の値引き分を通信料から回収する現在の商慣行を、2008年度から段階的に改めるよう各社に是正を促す。これにより、店頭価格「1円」や「0円」の端末は姿を消し、端末の価格は5万円前後に跳ね上がる半面、通信料は割安になる新プランが導入される見込みだ。総務省は最終報告書の施策実施に向けた「モバイルビジネス活性化プラン」をまとめ、円滑な運用を目指す。

 「料金の透明性や公平性をより一層高めることが重要だ」

 同日、研究会の10回目となる会合に出席した増田寛也総務相は、こう力を込めた。

 先月29日に携帯・PHS(簡易型携帯電話)5社の社長から意見徴収したのを踏まえた上で最終報告書はまとめられた。 

 孫正義ソフトバンクモバイル社長は「特定モデルを押し付けするのは自由競争上、適正ではない」と、端末料と通信料の分離案に強く反発したが、結果的にはほぼ6月の中間報告書案通りで決着した。

                   ◇

 ≪最終報告書の骨子≫

 ・2007年度内に電気通信事業会計規則を改正し販売奨励金に関する会計を明確化

 ・端末料金価格を月々の通信料金から回収するプランを分離する新プラン08年度に部分導入。10年度に全面導入を検討

 ・通信会社を変えても現在の端末を使えるようにする制度を10年めどに導入検討

 ・無線設備を他社に借りてサービス提供するMVNO(仮想移動体サービス事業者)事業化のガイドラインを再改定

:2007:09/19/11:40  ++  【正論】安倍首相辞任 大阪大学大学院教授・坂元一哉 テロ特措法に職を賭して

■「挫折」は構造的な原因にあった

 ≪短命政権による社会的停滞≫

 湾岸戦争(1991年)から9・11米中枢同時テロ事件(2001年)に至る10年余の間に、日本では首相が8回交代した。「失われた90年代」とよく言われるが、それだけ最高指導者が交代したのでは、政治も経済も低迷しないはずはない。1990年代以上に首相交代劇があった年代を現代史の中に見つけようとすれば、戦争と占領で混乱した30年代や40年代まで遡らねばならないのである。

 私は、小泉前首相の功績としてまずあげるべきは5年4カ月にわたって政権を維持し、それまで続いた短命政権の流れを押し返したことだと考えている。久しぶりの長期政権で政治は曲がりなりにも安定し、経済ははっきり回復軌道に乗った。国際的な影響力の低下にも歯止めがかかった。だから後継首相にも、長く政権を維持してもらいたいと思っていた。

 安倍首相の辞任はその意味でたいへん残念なことである。在任中に何もできなかったわけではない。むしろ、教育基本法改正、国民投票法、米軍再編法、国家公務員法改正など重要な法律をいくつも通したし、アジア外交や環境外交で新機軸を打ち出した。憲法改正を政治日程に乗せると宣言し、安全保障の法的基盤の再構築にも取りかかった。他の内閣なら数年分の業績と言えるだろう。だがそれでも、日本の政治にとって、首相がわずか1年で交代するのはよいことではない。

 ≪自民の支持基盤衰弱で敗北≫

 就任当初は、戦後生まれ初の首相として国民の期待を集め、内閣支持率は7割もあった。それが1年もしないうちに、3割を切るまで落ち込み、参院選大敗後は続投を支持しない世論が支持する世論より多くなっての退陣である。

 そうなった原因として、政治手腕の未熟さも指摘されている。たとえば、メディアを通じて国民との意思疎通をはかる能力は、小泉前首相のそれと比べる国民の目には、物足りなく映ったかもしれない。年金記録、閣僚の不祥事、失言、政治とカネ、すべてそのためにダメージを大きくしてしまったところがある。

 しかし首相の挫折は基本的には、構造的な原因によるものだろう。首相は小泉改革の継続を政権の旗印に掲げた。厳しい財政事情と、グローバリゼーションへの対応を考えれば、改革の必要は明白である。だがこれまでの改革は、自民党の伝統的な支持基盤、とくに地方の保守層や業界団体を衰弱させるものであった。参院選大敗の原因になった一人区での自民党惨敗にそれが表れている。

 安倍首相は、やがて改革にともなう経済成長の果実を実感できるようになる、と訴えた。だがそれは、そうなるにしても少し時間がかかる。実際に痛みを受ける人々の不満はおさまらず、首相の訴えは、あなたの「生活より大事なものはない」という民主党のスローガン(と農家戸別所得補償など即効性のありそうな提案)に敗れた。

 参院選大敗後、安倍首相はいま一度、国民に自らの政策の正しさを訴えようとした。「反省すべきは反省」して、よく説明すればわかってもらえる、との自信があったからだろう。

 それに、民主党のスローガンの背後には、国家の浮沈にかかわる、首相として絶対に見過ごすことのできない問題があった。小沢代表のテロ特措法延長に対する固い反対姿勢である。

 ≪「国民の安全」という国益に≫

 「生活より大事なものはない」というのは「安全保障」の確保を前提にした話である。しかし、アフガン戦争はアメリカの勝手な戦争だとする小沢氏の延長反対論は、単に「テロとの戦い」における日本の国際的立場を苦しくするだけでなく、安全保障の要である日米同盟を根底から揺るがす。

 国民の安全を守ることこそ、政治家としての自分の使命と考える安倍首相が、小沢氏の議論に危機感を覚えないはずがない。外遊中の記者会見で首相は、職を賭してもインド洋における多国籍軍への給油継続を実現すると明言した。

 だがその3日後、国会での所信表明演説をすませ、国会論戦が始まる直前になって突然、辞意を表明する。健康状態が悪化する中、状況を再検討し、自分がこのまま続けるより辞任した方が給油継続を実現しやすいと判断したのである。

 突然の辞意表明にはタイミングが悪く、無責任だとの批判が噴出した。首相自身、そうした厳しい批判が出ることは十分承知していただろう。それでも、辞任した方が国益にかなうと見定めたとき、首相の決断に迷いはなかったと、私は思う。

 (さかもと かずや)

(2007/09/19 05:01)

:2007:09/19/11:25  ++  イノベーションの実現に必要な脳の働きとは--茂木健一郎氏が講演

独立行政法人科学技術振興機構(JST)および独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、9月12日から14日まで、産学連携のためのマッチングイベント「イノベーション・ジャパン2007-大学見本市」を開催した。基調講演には、脳科学者の茂木健一郎氏が登壇。「脳と人間」と題して、脳とイノベーションの関係について語った。

 茂木氏はまず脳の仕組みについて、「脳はそもそも物事を正確に記憶するのが苦手だ」と語る。茂木氏によれば、そもそも人の脳は過去の事象を正確に記憶するようにできていないのだという。「生物が生きていくために正確さ自体にはあまり意味がない。というのも、過去に起きてしまったことは取り返しが付かないからだ。それよりも大切なのは、未来を生きるために必要な情報を蓄積することにある」と述べ、コンピュータとの差異を認めた上で、脳の働きを理解することの大切さを語った。

脳科学者の茂木健一氏 脳科学者の茂木健一郎氏

 人は物事を記憶するときに、情報を編集、取捨選択し、あるときはニセの記憶やない記憶まで造り出すこともあるが、それこそが実は人間の「創造性」なのだという。これに対して、コンピュータが得意とするのは、すべてを正確に記憶することだ。しかしその一方で「イノベーションの起こるプロセスは、コンピュータのアーキテクチャでは扱えない」と、脳の働きとの違いを説明する。

 さらに茂木氏は「我々は生き物だ。コンピュータになっては意味がない」と続ける。イノベーションにとって大切なのは脳の持つ“多様性”や“総合性”であると強調し、「イノベーションはコンビネーション。異なるものの間の結びつきを見た人がイノベーションを起こす。ひとつの専門にしか通じていない人にイノベーションはできない。大学の教養課程を減らそうなんてとんでもない」とした。また、イノベーションを生み出すもうひとつの重要なキーワードとして、“サスペナビリティー(持続可能性)”を挙げ、創造性をの基礎となる多様性を育む上で必須の要素だと語った。

 さらに茂木氏は「よく創造性は若者だけの特権と言われるが、これは脳科学的には嘘になる」説明する。「本当のイノベーションはある程度の長さが必要なので、短期間では実現しない。持続可能なプラットフォームを作り多様性を育むというのがイノベーションの過程だ」と語り、イノベーションが年齢によってももたらされることを説明する。

 しかしその一方で、年齢を重ねることで先入観や固定観念が形成され、創造性の成長が阻害されることもある。そのため、「“意欲のモチベーション”がポイント」とした。さらに、経営やマネージメントの観点では「ビジョンがあることも大切。そしてトップの抱くビジョンを形にして組織がいかに感応するか。そういう存在が今の日本に必要だ」と語った。

 茂木氏は最後に「人間の脳は活動している限り、新しいものを生み出す能力がある。多様な世界を味わい、自分の脳の多様性を使い倒すことが大切」だと、イノベーションの基本は、個人の中にある多様性の組み合わせや、多様な文化との接触により生み出されることを改めて強調し、講演を締めくくった。

:2007:09/19/11:22  ++  「Googleドキュメント」公開、プレゼンテーションも共有可能に

Googleのウェブベースのオフィスアプリケーションに、9月18日より新たにプレゼンテーションの共有機能が加わった。それにともない同社は、サービス名を「GoogleDocs」から「Googleドキュメント」日本語版に変更した。

 GoogleDocsではこれまで文書とスプレッドシートの編集・共有機能が提供されてきたが、Googleはユーザーからの強いリクエストに応えて、今回プレゼンテーション機能を追加したとしている。企業や教育機関などに提供しているGoogleAppsからも利用できる。

 プレゼンテーションの主な機能は以下の通り。

  • インターネットの接続があれば、場所と時間を選ばずプレゼンテーションの作成、保存、アクセスが行える
  • メールの招待状により、同僚や友人など、他のユーザーとの共有や管理を行える
  • オンラインで共有者と同時に別の場所からひとつのプレゼンテーションを編集できる。
  • インターネット上の全てのユーザーに向けてプレゼンテーションを公開できる
  • パソコン上にある既存のプレゼンテーションをアップロードできる
  • プレゼンテーションの公開範囲を、特定のユーザーのみ、不特定多数のユーザー、非公開などから選択できる

 Googleはプレゼンテーション機能をオンラインで利用することのメリットを次のように説明する。「ほとんどの場合、プレゼンテーションは誰かに見せるために作られると思います。ということは、共有できるようにすることで、より便利に使える可能性があります。また、これまで、数人でプレゼンテーションを作る場合、それぞれが数枚ずつ作ったものを誰かが寄せ集めて…というケースが多かったのではないでしょうか。こんな場合も、全員が同時に編集したり、同時に閲覧することのできるGoogleドキュメントを使えば、より効率が上がるかもしれません」。

 Googleドキュメントは現在、日本語、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、デンマーク語、フィンランド語、ノルウェー語、スウェーデン語、チェコ語、ウクライナ語、ハンガリー語、トルコ語、ポーランド語、ロシア語、ブラジル向けポルトガル語、オランダ語、2種類の中国語、韓国語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語の24言語で利用可能だ。

070918_google.jpg「Googleドキュメント」のプレゼンテーション機能

:2007:09/18/12:08  ++  【正論】安倍首相辞任 同志社大学教授・村田晃嗣 「9・11」が象徴する日米関係

■2年で両国が経験した変遷の激しさ

 ≪イラクと米国の「時間感覚」≫

 私事にわたるが、筆者は米中枢同時テロ事件のメモリアル・デー、9月11日をワシントンで迎えた。この1カ月半ほど当地に滞在しているのである。

 この日、連邦議会ではイラク駐留米軍司令官のペトレイアス将軍らが証言に立ち、イラクでの治安状況の改善を強調して、来年夏に3万人の米軍削減は可能との展望を示した。だが、民主党、共和党を問わず、イラクからのより長期的な出口戦略の不在に苛立(いらだ)ちを募らせている。ペトレイアス将軍を「裏切り者」(ベトレイ・アス)と呼ぶ者すらいる。イラクでの戦術的な時間感覚(安定重視)とワシントンでの政治的なそれ(撤退重視)との間に、大きな乖離(かいり)があるのである。

 ブッシュ政権は、この戦術と政治をつなぐ戦略を提起できていない。しかし、批判勢力もイラク泥沼論を繰り返すだけでは、もはや世論の支持を維持できない。1年後の9月11日には、共和党と民主党の大統領候補はイラク問題をどのように論じ、そして、実際のイラク情勢はどのようになっているであろうか。もとより、これらを予測することは困難だが、それらが来年秋の大統領選挙の帰趨(きすう)を大きく左右するであろうことはまちがいない。

 ≪「テロとの戦い」と日米同盟≫

 逆に2年前の9月11日を思い返してみよう。当時の小泉純一郎首相が郵政民営化だけを争点にして衆議院を解散し、総選挙で自民党が(否、小泉氏が)歴史的な圧勝を収めた日である。自民党の政権基盤は盤石になり、小泉首相の強烈な個性とリーダーシップの下で、日米同盟は「過去最高」「黄金時代」と呼ばれていたころである。

 ところがその2年後には、小泉氏の後継者たる安倍晋三首相が辞意を表明した。この決定はほとんどの人を驚かせ、多くの人を失望させた。首相の辞任は、先の参議院選挙惨敗の責任をとるものとしては遅すぎたし、懸案のテロ対策特別措置法延長への責任を果たすものだとすれば早すぎた。体調悪化の中での苦渋の決断であったにせよ、「美しい国」の最高指導者としては無責任のそしりを免れまい。自民党が誰を後継者に選ぶにせよ、衆議院の解散総選挙によって再び民意を問う必要が、そう遠くない将来に来るであろう。野党への政権交代の可能性も生じてきた。

 「黄金時代」と呼ばれた日米関係にも、種々のすきま風が吹きつつある。まず、先述のテロ特措法の延長問題である。もとより、海上自衛隊がインド洋での給油活動をやめたからとて、同盟が終焉(しゅうえん)するわけではない。だが、例えばアフガニスタンへ自衛隊を派遣することに比べれば、インド洋での給油活動は、はるかにコストとリスクが低く、効果の高いものである。

 またこの活動は日米同盟を超えた、国際的な必要性と正当性の高い活動でもある。いわゆる「テロとの戦い」で対米協力している国は75カ国に上る。そして日本の給油活動には、アメリカのみならずアフガニスタン、パキスタンなど多数の国々が謝意を表しているのである。

 民主党がかつてテロ特措法に反対したのも、主として国会による事前承認条項をめぐってであって、立法の趣旨自体への反対ではなかったように記憶するが、いかがであろうか。他方で民主党の指摘するように、インド洋での海上自衛隊の活動内容がこれまで十分に説明されてこなかった憾(うら)みはある。安全保障・外交政策での国民への説明責任を、政府は改めて自覚すべきであろう。

 ≪イラクと北朝鮮という難問≫

 さらに、北朝鮮をめぐる6カ国協議の場でも、米朝の急接近の中で、拉致問題を抱える日本が孤立を感じる局面が(実際に孤立しているかどうかは別にして)増えつつある。これも2年前には想像しがたい事態であった。

 何しろ、アメリカの対北朝鮮強硬路線と、拉致問題に関する安倍氏の「毅然たる」姿勢が共鳴しあって、同氏を首相の座にまで押し上げたのである。そのアメリカの路線が大きく変化したのは昨年の中間選挙後で、イラク問題をめぐっては日本でもすこぶる評判の悪い「ネオコン」が政権を追われてからであった。こと北朝鮮問題をめぐっては「ネオコン」こそ、日本の世論の友だったわけである。

 次の9月11日に日本の政局と日米関係がどうなっているのかも、予断を許さない状況になってきた。ただし日米両国とも、指導者が国際社会と国民の双方に説明責任を果たし、イラクや北朝鮮といった難問に対して、長期的かつ現実的な戦略を示す必要があることは、まちがいあるまい。(むらた こうじ)

(2007/09/18 05:05)

:2007:09/18/12:03  ++  中国、今度はニュージーランドへのサイバー攻撃疑惑

ニュージーランドの情報機関は、同国の政府コンピュータシステムへの攻撃に中国政府が関与している可能性を示唆した。

 ニュージーランドのHelen Clark首相は現地時間9月11日、機密情報は一切漏れていないと記者団に明言しながらも、サイバー攻撃の背後に外国政府のスパイがいると考えていることを認めた。

 Clark首相は、政府関係者はどの国の政府がサイバー攻撃に関与しているかを把握していると述べながらも、疑われている国を名指しするのは避けた。

 「われわれには、攻撃が試みられるたびに防御を実施する非常に優秀な人材がいる。当然ながら、今回の件も彼らから報告を受けている」とClark首相は記者団に語った。

 ニュージーランド保安情報局のWarren Tucker局長は、地元紙「Dominion Post」に対し、カナダの情報機関が中国のスパイによるサイバー攻撃を疑った過去の例を引き合いに出して、中国政府が攻撃に関与していることをほのめかせた。

 今回の疑惑が浮上するわずか1週間前、中国外交部は、中国政府がドイツ、米国、イギリスのコンピュータネットワークへの攻撃を承認したという事実はないと発表した。

 中国外交部の姜瑜氏は、最近の記者会見の中で「中国軍が外国政府のコンピュータシステムを攻撃しているとの非難は、事実無根かつ無責任で、隠れた動機から出たものだ。私の知るかぎり、これまで中国の警察当局は関係国から調査への協力を要請されていない」と述べた。

:2007:09/18/11:57  ++  伸び悩む写真共有サイト、mixiフォトが浸食--ネットレイティングス調べ

ネットレイティングスは9月14日、メジャーな写真共有サイトの利用動向調査結果を発表した。

 それによると、利用者数が最も多い写真共有サイトは「Yahoo! Japan Photos」(97万5000人)で、前年同月比は78%。2位はYahoo!ブランドの「Flickr」(利用者数63万6000人、前年同月比110%)、3位は「livedoor PICS」(利用者数42万6000人、前年同月比)85%だった。

 しかし、1位のYahoo! Japan Photosでも、リーチ(該当月のインターネット利用者における利用者数割合)は2.1%であり、上位3サイトは前年同月比で見ても、大きな成長は見られなかった。

 この傾向は米国でも同様で、利用者数は多いもののリーチはそれぞれ「Yahoo! Photos」(1.5%)、「Flickr」(4.8%)、「Panoramio」(0.2%)、「Picasa」(0.3%)であり、写真共有サイトが振るわないのは日本独自の現象ではないとしている。

 ネットレイティングスでは、インターネット利用者はどこで写真画像の共有を行っているのかを調べるため、mixiのフォト機能の利用者数調査も行っている。その結果、2007年8月は590万4000人がmixiドメインを利用しており、その約11%にあたる62万5000人がフォト機能を利用していることがわかった。

 利用者の割合ではそれほどでもないが、前年同月比で見るとmixiドメイン全体の利用者数は1.3倍になったのに対し、mixiフォト利用者は2.4倍に増加しているという。さらに同社の調査によれば、mixiドメイン利用者に占める女性の割合は55%だが、これがmixiフォト利用者では66%に上昇する。

 このことから同社では、SNSの写真共有機能によるユーザーの取り込みが進んでいるとし、またニコンがデジタルカメラの無線LAN機能を利用して写真を共有およびアップロードできる「MyPictureTown」というサービスを提供していることも含め、写真共有サイトサイトは、メーカー自身の動向と共に、独自の発展を遂げていく可能性があるとしている。

:2007:09/17/23:24  ++  【正論】安倍首相辞任 東京基督教大学教授・西岡力

□拉致認めた「日朝会談」から5年

 ■「被害者全員を助ける」の覚悟堅持を

 ≪2つのウソを完全に論破≫

 2002年9月17日、あの怒りと悲しみの「日朝首脳会談」から早くも5年になる。この日、北朝鮮の金正日総書記は「でっち上げ」と否定していた拉致を認め、5人の被害者の生存を明らかにした。しかし、新たに「拉致したのは13人だけ」「めぐみさんら8人は死んだ」という2つのウソをついた。

 この2つのウソをわが国は完全に論破した。拉致被害者は13人どころではない。政府は17人を拉致被害者と認定しており(これ以外に警察が日本人母の子2人を拉致と認定)、筆者を含む多くの専門家は最低100人程度と推測している。

 めぐみさんたちは生きている。なぜなら、8人死亡と言い募っている北朝鮮がこの間出してきた死亡診断書、病院死亡台帳、交通事故調査記録、遺骨などがすべて偽物だったからだ。

 昨年9月に成立した安倍政権は、被害者生存を前提として、政府認定だけでなく拉致された全員の安全確保と帰国を北朝鮮に強く求めるという画期的方針を打ち出した。首相官邸のホームページには「拉致問題は『解決済み』ではない(北朝鮮側主張の問題点)」という反論が掲載されている。

 ≪次期政権も拉致最優先で≫

 首相を本部長とし全閣僚が加わる拉致問題対策本部が設置され、拉致問題が国政の最優先課題になった。「政争は水際まで」が原則だ。安倍首相の突然の退陣は大変残念だしショックだったが、次期政権も拉致を国政の最優先課題とする姿勢を継続しなければならない。

 もう一つ、継続してほしいことがある。それは解決のための戦略だ。拉致被害者全員帰国を実現するためには、時間稼ぎをすればするほど金正日政権が苦しくなるという状況をつくらなければならない。

 戦略は守りと攻めの2つがある。守りの戦略は、拉致解決まで絶対に経済支援しないと固く決め、それを機会あるごとに北朝鮮と関係国に伝えることだ。「拉致解決なしには国交正常化なし」「国交前の経済支援なし」「核問題が進んでも拉致の進展なければ支援せず」という現在の政府の方針がこれにあたる。

 一方、攻めの戦略は、解決への動きを見せなければ制裁を強化し、より締め上げることだ。いまわが国は2種類の制裁を実行している。法律に基づく貿易・送金・船舶入港禁止などの制裁と、「現行法制度の下での厳格な法執行」(拉致問題対策本部「拉致問題における今後の対応方針」)である。後者の例をあげれば、日本政府は朝鮮総連を相手に600億円の債務返還訴訟を起こし、6月に1審で勝訴した。全国の総連の総資産は200億円未満というから、この裁判に勝てば中央本部を含む総連の全資産が競売されることになる。

 警察も北朝鮮と総連関係者による違法行為を厳しく取り締まり続けている。1月18日警察庁の漆間巌長官(当時)は「北朝鮮に日本と交渉する気にさせるのが警察庁の仕事。そのためには北朝鮮の資金源について事件化し、実態を明らかにするのが有効だ」と述べた。次期政権は制裁を決して緩めず、強化していく姿勢をとるべきだ。

 ≪制裁効果を核に限定するな≫

 平成17年9月から開始された日米の制裁は大変効果を上げている。いま日米が行っている制裁は金正日の秘密資金と核・ミサイルの技術・部品などを目標としており、これらは中韓などが簡単に肩代わりできない。約50億ドルという秘密資金の8割が米国金融制裁により凍結状態になり(ソウル情報筋)、昨年7月の「テポドン2」ミサイル発射実験の失敗は日本の制裁により部品が手に入らなかったためという(西側軍事筋)。

 困った金正日が昨年10月以降、急速に対米接近し、核を放棄するとの口先での約束をくり返し制裁緩和を求めている。ブッシュ政権の対北融和政策には、制裁の効果により金正日が米国にすり寄らざるを得なかったという背景がある。

 ここで大切なことは、効いている制裁の効果を核問題だけに限定して使われないようにすることだ。そのためには、守りと攻めの戦略で、わが国は拉致解決なければ支援は一切せず逆に金正日をより追い詰めるという強い意思を示しつつ、常に拉致問題の解決を外交交渉の議題にのせ続けることだ。

 今夜も北朝鮮の地で横田めぐみさんたちが月や星を眺めながら、同じ夜空を両親、家族が見ているはずと思いながら、故郷に帰れる日を待っている。かならず助けるという鉄の覚悟を私たち国民と次期政権が共有すべきときだ。

 (にしおか つとむ)

(2007/09/17 05:01)

:2007:09/15/10:41  ++  【土・日曜日に書く】論説委員・石川水穂 歴史問題でも情報戦に後れ

◆自民議連が重要な発見

 

 安倍晋三首相が辞任を表明した。安倍首相は「戦後体制からの脱却」や「美しい国づくり」を目指していただけに、残念であるが、この理念を後退させてはなるまい。その一つが、国に誇りを持てる歴史教育である。

 10年前、安倍氏や中川昭一氏ら当時の若手国会議員が中心になってつくった自民党の「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」は今年、南京事件をめぐる歴史問題で重要な成果を上げた。外務省に保管されていた南京陥落直後の昭和13年2月の国際連盟理事会の議事録とその討議の経緯を記録した機密文書を入手したことだ。

 これらの文書から、当時の中国国民党政府の顧維鈞代表がニューヨーク・タイムズなどの新聞記事に基づき、「南京で2万人の虐殺と数千の女性への暴行があった」と演説し、国際連盟の行動を要求したが、採択されなかったことが明らかになった。

 当時、日本は国際連盟を脱退しており、日本非難の決議が採択されてもおかしくない状況だったが、この「2万人虐殺」すら否定されたのである。

 「2万人虐殺」説は、終戦後の昭和20年12月8日からGHQ(連合国軍総司令部)の指示で一斉に新聞各紙で連載された「太平洋戦争史」にも出てくる。南京事件の虐殺数はその後、東京裁判で「20万人」、中国側発表で「30万人」とふくれ上がるが、当初は「2万人」とされていた。自民党議連の調査がこの事実を改めて浮き彫りにした意義は大きい。

 自民、民主両党の若手国会議員でつくる超党派の勉強会「南京事件の真実を検証する会」も発足した。同事件に詳しい東中野修道・亜細亜大教授や藤岡信勝・拓殖大教授らを講師に招き、米国でベストセラーになった中国系米国人、アイリス・チャン氏の著書『レイプ・オブ・南京』に掲載された写真の真偽などを検証している。

 今年は南京陥落(昭和12年12月)から70年の節目の年に当たる。海外では、南京事件を題材にした反日宣伝映画が次々と制作されている。国内で、国会議員レベルでの検証作業がさらに進展することを期待する。

 

 ◆学者の実証研究も進む

 

 歴史学者の秦郁彦氏は今夏、自著『南京事件』(中公新書、昭和61年)の増補版を21年ぶりに出した。旧版では、日本軍の不法行為による犠牲者数を「3・8万~4・2万人」としていた。増補版でも、「4万」と数字はほとんど変わっていないが、「4万の概数は最高限であること、実数はそれをかなり下まわるであろうことを付言しておきたい」と書いた。

 事実上の下方修正といえる。秦氏は「4万人は、未発掘の新資料が出てくるかもしれないことを予期し、余裕を持たせた最高限の数字だったが、この20年、事情変更をもたらすような新資料は出てこなかった」と理由を説明する。

 南京事件の虐殺数をめぐり、東京裁判の判決や中国側発表に近い規模の虐殺があったとする「大虐殺派」、「20万、30万の虐殺はあり得ないが、一定程度の虐殺はあった」とする「中間派」、「虐殺はほとんどなかった」とする「まぼろし派」の3グループに分かれて論争が行われている。

 秦氏の「4万人」虐殺は、中間派の中で最も多い数字だったが、同氏が「実数はそれをかなり下回る」としたことは、学問状況の大きな変化といえる。

 

 ◆日中国交35周年の反省

 

 「南京大虐殺」の発信源とされる英文の著書『戦争とは何か-中国における日本軍の暴行』を書いた英マンチェスター・ガーディアン紙の中国特派員、ティンパーリー記者が単なる第三者ではなく、中国国民党の宣伝工作の一翼を担っていたことも、北村稔・立命館大教授や東中野教授らの研究で分かってきた。

 日本は南京の戦闘では圧勝したが、情報戦では中国に完敗していた。日本は今も、情報戦で中国に大きく後れをとっている。

 今年は日中国交回復から35年の節目の年でもある。今月末には、さまざまな記念行事が催される。

 戦後、東京裁判で一方的に指弾された「南京大虐殺」が蒸し返されたのは、日中国交回復のころからだ。これには、日本の一部マスコミも加担した。

 この35年間、「30万人虐殺」を唱える中国の反日宣伝に対し、日本の外務省は有効な反論を加えてこなかった。中国側に立って、教科書検定に介入し、どこの国の外務省か分からないこともあった。

 国際社会で何も反論しないことは、相手側の主張を認めたことになりかねない。南京事件など歴史問題で、いわれのない非難に対しては、実証的な調査研究で得られた史実を示し、積極的に反論すべきである。(いしかわ みずほ)

(2007/09/15 06:27)

 

:2007:09/14/17:18  ++  【正論】安倍首相辞任 杏林大学客員教授・田久保忠衛 日米関係再編の時期に入る

■再び「戦後体制」に戻ってはならない

 ≪テロとの戦いからの脱落≫

 一昨日、退陣を表明した安倍晋三首相は、刀折れ矢尽きたといった風情を漂わせていた。いわゆる永田町の常識に従って安倍政権の功罪を論じるつもりはさらさらない。が、国際的な観点から判断すると、日本が再び「戦後体制」に沈み込んでいくありさまは、見るに堪えないほど悲惨である。

 首相が政治家として最も重要な出処進退を決めた直接的な理由は、海上自衛隊のインド洋における活動を定めたテロ対策特別措置法の延長に民主党の小沢一郎代表が反対し、その説得に自信を持てなくなったことだろう。「一身を抛(なげう)つ覚悟だった」と述べた首相の心境は痛いほどよくわかる。テロとの戦いを日米関係の観点からだけ論じてきた一般の風潮に私は最初から反対してきた。国際テロリストによる攻撃は民主主義体制そのものに対する不敵な挑戦であり、同じ価値観を共有する国々がアフガニスタンやイラクで戦っているのだ。日本がそこから脱落することは何を意味するか。小沢代表がシーファー駐日米大使を呼びつけたり、首相が提案した党首会談を昂然と拒否しているかのような様子をテレビで見て、私は国際連盟を脱退したときの松岡洋右外相を連想した。

 ≪日米同盟にどう影響する≫

 日米同盟への影響も甚大だと思う。米国の軍事力にどっぷり浸ったままの異常を常態と信じている日本人にとって、インド洋から自衛隊の艦船が引き揚げてくる意味は軽いものなのだろうか。およそ同盟には3つの要件がいる。「共通の敵」の存在、価値観の共有、経済摩擦が比較的少ないこと-である。このうち必要不可欠なのは「共通の敵」だ。国際テロリストへの戦いで共闘しているはずの日本が手を引いたあと、一般の米国人はどのような感情を抱くであろうか。いささか空想めくが、私が中国の最高指導者であれば、中国海軍のありたけをインド洋に回し、協力を申し出るほか、アフガニスタンへ戦闘部隊を派遣する。日米関係に楔(くさび)を打ち込むことなどはいとも容易ではないか。米国の世論は一夜にして変わる。

 安倍退陣は日米関係再編の時機到来を意味すると考える。平気で事実を誤認したままのいわゆる従軍慰安婦非難決議がこともあろうに米下院本会議で可決された。米国を信頼してきた日本の親米派に一種の嫌米感情が生まれ、反米の立場を貫いてきた人々は小躍りした。当地の米大使はこんな決議に大騒ぎする日本人はどうかしているといった発言をしている。米国の対北朝鮮政策は今年に入ってから急転回した。テロ支援国家指定の解除はしてくれるなと日本側が頼み、米国は北朝鮮のこれからの態度いかんだと答えているが、解除は初期段階にとるべき措置として2月の合意で盛り込み済みではないか。北をめぐる日米の距離は離れることはあっても縮まることはあるまい。日米間の危機に安全弁の役を果たしてきたアーミテージ元国務副長官はニュース漏洩事件に関連して米国内の発言権を失った。

 ≪「普通の国」唱えた小沢氏≫

 憲法改正を大目標にした「戦後レジームからの脱却」は国際社会で日本が独り立ちする宣言でもあったが、その灯火は消えなんとしている。敗戦で食うや食わずの状況にたたき込まれたわれわれが実現しようとした経済大国の地位はとうに達成した。米国に惰性的なまでに安全保障を依存すれば、緊張感は去る。吉田茂首相は口にしたこともないのに、ひたすら経済繁栄を求める路線を「吉田ドクトリン」と称して美化し、自らを「ハンディキャップ国家」と名付けて金銭だけの国際貢献以外はしないなどと公言する政府高官が登場する。近隣諸国に揉み手でのぞむ「チャイナ・スクール」といわれる外交官たちもついこの間までわが世の春を謳歌(おうか)してきた。

 1991年の湾岸戦争で自民党の幹事長だった小沢一郎氏は日本が限られた国際貢献しかできない異常な国である辱めを身をもって体験したはずだ。だからこそ数年後に「普通の国」を提唱したのであろう。その小沢氏が「日本国憲法の下で、どんな活動が許されるのか。米軍の活動を自衛隊が支援するのは明白な集団的自衛権の行使だ」と声を張り上げた。「普通の国」を唱えた同一人物の発言であろうか。これでは憲法体制の下で「戦後レジーム」を続け、国際貢献を拒否する十数年前の日本への逆もどりではないか。

 迫り来る国際情勢の危機に直面して開港の松明(たいまつ)を掲げた安倍首相と、真意はともかく言葉の上では鎖国を志向しているとしか思えない小沢氏の本当の勝負がついたとは全く考えない。(たくぼ ただえ)

(2007/09/14 05:09)

:2007:09/14/17:09  ++  【正論】安倍首相辞任 政治評論家・屋山太郎 真意理解されなかった改革

■公務員制度改革断行の決意引き継げ

 ≪なぜ支持率下落し続けた≫

 安倍首相の辞任表明は青天の霹靂(へきれき)だった。

 参院選惨敗後の続投宣言、内閣改造、所信表明と突き進んできた安倍首相がなぜ突然、政権を投げ出すに至ったのか。首相は辞意表明の記者会見で「国際公約のテロとの戦いを継続するために局面打開を図ろうと思った」と述べた。

 安倍政権の支持率は70%近い数字でスタートしながら、ひたすら下がり続け、参院選ののちも30%前後まで落ちた。内閣改造で40%強まで持ち直したが、「政治とカネ」問題でまた下がる傾向を示し始めた。首相は支持率の回復をバネに反転攻勢に出ようとしていたようだが「所信表明で述べたことを実行するのは困難と判断した」という。

 突貫工事のような安倍政治で、先の国会では17回の強行採決が行われた。このうえテロ新法を衆院の3分の2で再議決すれば「民意を受けていない」(小沢一郎民主党代表)総理の独裁といわれかねない。そこに思い至って突然、気力が失(う)せたというのが真相だろう。

 ちょうど1年の安倍政治だったが、歴代内閣が先送りしてきた教育基本法の改正、教育関連3法の改正、国民投票法の制定、防衛庁の省昇格、公務員法の改革を断行した功績は大きい。この功績大きい安倍政権がなぜ支持率の下落を続けたか。

 ≪「天下り根絶」への抵抗≫

 第1は「戦後レジームからの脱却」を望まない勢力が意外に多かったということだ。とくに朝日新聞は論調、記事ともに「反安倍ビラ」の趣を呈し、紳士の皮を被ったヤクザ的言論に終始した。「日の丸・君が代反対、護憲」の朝日は安倍政権にことごとく反抗した。マスコミの世論誘導の恐ろしさを感じた。

 第2は公務員制度改革に密かに反抗する官僚たちを敵に回したことだ。公務員法の改正は人材バンク(官民人材交流センター)の設計と公務員への民間並み労働法の適用-といった作業が残っており、次期通常国会に公務員制度改革基本法が提出される段取りだった。

 この基本法が理想的な形でまとめられると、官僚の「天下り根絶」が実現することになる。独立行政法人、特殊法人などが160もあるが、これらは天下り受け入れのために作られた受け皿ポストにすぎない。仕事もないのに年2000万~3000万円をふんだくる“汚職ポスト”だが、これらの法人は設立の根拠法を持っている。

 松岡利勝氏を自殺に至らしめた「緑資源機構」も年金資金をドブに捨てたグリーンピアもすべて法に則って設立されたものだ。官僚の利益を図るために立法府の議員がお手伝いし、その利権のおこぼれを政治家がいただくという図式だ。この姿は明治以来の、官僚が行政府のみならず立法府をも握るという「官僚内閣制」の姿にほかならない。安倍首相の目論んだのは「天下り根絶」によってこの官僚内閣制を終わらせ、憲法のうたう「議院内閣制」を確立しようとするものだった。

 残念ながら安倍氏の真意を古手の政治家や閣僚が理解していたとは言い難い。「官僚をうまく使うのが政治家の手腕」「官僚を痛めつけてはいけない」と、麻生太郎幹事長も与謝野馨官房長官もいう。官僚と政治家の関係を改めてこそ、民意に沿う政治が行われると知るべきだ。選挙の洗礼を受けない官僚が政治をやるとは言語道断なのである。

 新総裁はこの道理を自覚して、是非とも公務員制度改革を実現してもらいたい。

 ≪公務員制度改革と地方分権≫

 安倍首相は改造内閣で地方分権、都市間格差の是正を念頭に増田寛也氏(前岩手県知事)を総務相に起用した。増田氏はバラまきのカネではなく産業振興で地方を興したいと述べ、将来の道州制を見据えた地方分権を説いている。地方の疲弊は中央集権のやりすぎに起因している。地方交付税14兆円のほかに19兆円の補助金がばらまかれている。かりにこの19兆円のほとんどを交付税化するとすれば、中央府省のいくつかは消えてなくなるだろう。橋本行革で1府22省庁を1府12省庁にしたが、実は中央府省の体積は全く削減されていない。小泉前首相の三位一体改革もほとんど地方分権につながらなかった。中央官僚が権限を握って離さなかったからだ。各省がピラミッド型人事制度を堅く守り、そのための天下りポストを死守しようとしている。

 こうみると公務員制度改革と地方分権とは一体のものとわかるだろう。民主党も地方分権・道州制については同じ方向を向いている。衆参のねじれは2大政党の話し合いに進まざるを得ない。

(ややま たろう)

(2007/09/13 06:13)

:2007:09/14/17:05  ++  自民党総裁選告示 麻生氏と福田氏が一騎打ち 額賀氏出馬断念

安倍晋三首相の辞任表明に伴う自民党総裁選が14日告示された。午後に麻生太郎幹事長、福田康夫元官房長官が出馬表明を行う見通し。13日に出馬を表明した額賀福志郎財務相は14日、出馬を断念、総裁選は福田氏と麻生氏の一騎打ちとなった。しかし、津島、古賀、山崎、谷垣、二階の各派は福田氏支持に雪崩を打っており、23日の投開票日までに麻生氏がいかに巻き返すかが焦点となってきた。

 福田氏は同日朝、自宅前で記者団に「まだいろいろと相談しなければならないことがある。その上で(出馬を)最終的に決める」と述べた。

 この後、福田氏は党本部で開かれた「日中関係を発展させる議員の会」(森喜朗会長)の一員として、中国の賈慶林全国政治協商会議主席と会談。会談には森氏、古賀誠元幹事長、二階俊博総務会長、公明党の北側一雄幹事長らが顔をそろえた。賈氏は「日本の政局にどのような変化が起ころうと日中友好事業は継続していかなければいけない」と述べた。

 この後、福田氏は党本部、古賀氏、山崎拓元副総裁、谷垣禎一財務相の3派領袖と会談。古賀氏は「決断に感謝する。地方重視、アジア外交をよろしくお願いしたい」、谷垣氏は「日頃から親近感を感じており、出馬の決意はありがたい」、山崎氏は「公正な党運営による全員野球をお願いしたい」と支持を表明。福田氏は「これからもみなさんとよく相談させていただきたい」と頭を下げた。

 これを受けて、古賀、山崎、谷垣3派は派閥総会で福田氏支持を決定。伊吹派、高村派の大勢は福田氏を推す方向だ。

 同日11時からは所属する町村派の総会に出席し、「正直言ってこうなるとは夢にも思わなかった。平時なら私が出ることはなかったが今は緊急事態だ。これからどういう事態が生じるか見えないが、みなさんの励ましの声を受け、やらなきゃいかんと思っている」と出馬を正式表明した。

 額賀氏は13日昼、津島派総会で出馬を表明したが、福田氏支持を模索していた参院津島派幹部らが強い難色を示したことから派内が衆参で分裂する可能性が高まり、出馬が困難な情勢に追い込まれた。額賀氏は同日昼に都内のホテルで福田氏と会談し、「福田氏を支持したい」と述べ、出馬を取りやめた。

 一方、麻生氏は14日午前、党本部入りし、福田氏の出馬を「いいんじゃないですか」と歓迎し、「きっちり政策を訴えていきたい」と述べた。麻生氏は幹事長職務の代行を二階総務会長に依頼した。午前11時から支持議員らとホテルで決起集会で「午後に晴れて出馬を表明したい」と述べた。午後3時から党本部で出馬会見を行う。

(2007/09/14 13:03)

:2007:09/12/17:40  ++  残念です

安倍首相、大変お疲れ様でした。

「戦後レジュームからの脱却」を目指して、よく頑張っていただきました。

同じ長州の者として応援してきましたが、残念でなりません。

次は麻生さんですかね・・・外交姿勢が似ているので少しは安心ですが、

口の曲がったのはなんとかなりませんかね。世界に出たときにちょっと恥ずかしい^^

それにしても自民党には山拓、加藤といった売国奴もいるし、中国のハニートラップに

引っかかった谷垣(ハニガキ)もいるし・・・・・大変だ。

民主党も寄せ集めで、議席がほしいばっかりに社民党に加わらなかったものもいる。

これから日本はどうなるんだ?

本当に国民はよく洗脳されている。物事の実態が分かっていない。

平和、平和と叫んで平和が来るもんじゃな。

あぁ、ボケばかりの日本人。

:2007:09/12/17:13  ++  IBM、オープンソースプロジェクト「OpenOffice」に参加

IBMは米国時間9月10日、OpenOffice.orgプロジェクトに参加し、同社製品に同オープンソースソフトウェアをさらに利用していくつもりだと述べた。

 OpenOfficeは、Microsoftのデスクトップアプリケーション製品群「Office」に対抗するオープンソース製品である。

 IBMは、顧客向けに同製品のサポートは提供しない。しかし同社は、同プロジェクトに技術的に貢献し、同社ツールに同プロジェクトのコードを使用するという。

 具体的にIBMは、35名のプログラマをOpenOfficeコードの開発に割り当て、同製品の障害者向け機能を改善するソフトウェアを寄贈する予定であると述べた。障害者向け機能は、特にマサチューセッツ州などの政府顧客向けに重要な機能である。

 これは、OpenOfficeをMicrosoftのOfficeの代替製品としてより強化し、OpenDocument Format(ODF)をサポートする製品をさらに作成するための動きである。ODFは、Microsoftの「Open XML」と競合する標準文書フォーマットであり、OpenOffice用のファイル形式である。

 IBMのLotus部門ゼネラルマネージャーであるMike Rhodin氏は、「同プロジェクトへの参加により、IBM製品やサービスを利用するユーザーに対し、革新的な価値を提供できるようになると信じている。また共同作業により、OpenOffice.orgの技術を利用した、ODFをサポートするアプリケーションやソリューションの範囲が広がることになると信じている」と述べた。

 IBMはすでに、同社の「Lotus」ブランドの文書エディタ、スプレッドシート、プレゼンテーションアプリケーションにおいて、「OpenDocument」フォーマットをサポートしている。ローカルにインストールするのではなく、ウェブサーバを介して配布されるこれらのプログラムは、OpenOfficeコードを基に作成されている。

 IBM広報担当者は10日、OpenOfficeプロジェクトから利用する予定の技術を具体的に示すことは避けた。

:2007:09/12/15:00  ++  安倍首相、突然の辞意表明

安倍晋三首相は12日昼、自民党幹部に辞意を表明した。首相は7月の参院選での自民党大敗後も続投を選択したが、閣僚らの不透明な政治資金処理問題などで政権の失速に歯止めがかからなかったためとみられる。首相の辞意を受け、自民党は早期に総裁選を実施して新総裁を選出する見通し。安倍首相を支えてきた麻生太郎幹事長らを中心に後継選びが進みそうだ。

 関係者によると、安倍首相は同日昼、首相官邸を訪れた自民党の大島理森国対委員長らに対し、「総理の職を辞する。代表質問に答えられない」と述べたという。これを受け、自民党は各党に対し、午後1時から予定していた首相の所信表明演説に対する各党代表質問のための衆院本会議開催を遅らせるよう申し入れた。本会議は流会になる見通し。

 麻生氏は国会内で記者団に対し、首相の辞意表明について、首相が「議会で求心力がなくなった」と理由を伝えてきたことを明らかにした。また、民主党幹部は、自民党幹部から「私(首相)は代表質問に出るわけにはいかない。健康上の理由だ」と伝えられたことを明らかにした。

 安倍内閣は昨年9月26日に発足。教育基本法改正、憲法改正のための国民投票法制定など、「戦後レジーム(体制)からの脱却」に取り組んだ。

 しかし、昨年12月に政治資金問題で佐田玄一郎行政改革担当相が辞任。今年5月には事務所の光熱費問題などを問われた松岡利勝農相が自殺。さらに久間章生防衛相が失言で辞任するなど閣僚のスキャンダルが相次いだ。

 7月の参院選では年金記録紛失問題への批判もあって、自民党の獲得議席が37まで落ち込む歴史的な敗北を喫した。首相は「改革を続行することが私の責任だ。政治空白をつくるべきではない」と、引き続き政権を担う方針を強調。8月27日に内閣改造・自民党役員人事を断行したが、直後に遠藤武彦農水相が辞任に追い込まれるなど混乱に歯止めがかからなかった。

 

 

安倍政権の歩み

 

 平成18年9月20日 自民党総裁選で安倍晋三官房長官(当時)が当選

        26  安倍内閣発足

     10・8-9 首相が中国、韓国を歴訪

        9   北朝鮮が核実験

        22  衆院神奈川16区、大阪9区統一補選で自民が連勝

     11・1   政府主催タウンミーティング(TM)のやらせ質問問題発覚

        18  ハノイでブッシュ大統領と初の日米首脳会談

     12・4   郵政造反組11議員が自民党復党

        8   道路特定財源見直しを閣議決定

        15  改正教育基本法が成立

        21  本間正明政府税制調査会長が官舎への不適切入居問題で辞任

        27  佐田玄一郎行政改革担当相が政治資金問題で辞任

 平成19・1・9   防衛省発足

        9-15欧州歴訪、東アジアサミット出席

        10  松岡利勝農相の事務所費問題が浮上

        24  教育再生会議が第1次報告

        25  第166通常国会召集

        27  柳沢伯夫厚生労働相が女性を「産む機械」と発言

      3・25  能登半島地震

        26  平成19年度予算成立

      4・6   日本版国家安全保障会議(NSC)創設関連法案を提出

        11  温家宝中国首相が来日、日中首脳会談

        22  参院福島、沖縄両選挙区統一補選で与野党が1勝1敗

        23  平成20年の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)開催を決定

        27  ワシントン近郊の大統領山荘キャンプデービッドでブッシュ大統領と会談。5月3日まで中東歴訪

      5・14  憲法改正のための国民投票法成立

        18  集団的自衛権行使の憲法解釈見直しを検討する有識者会議が初会合

        24  2050年までに世界全体の温室効果ガス排出量半減の長期目標を発表

        28  松岡農相自殺

      6・1   教育再生会議が第2次報告

        6-8 主要国首脳会議(ドイツ、ハイリゲンダム・サミット)

        20  教育改革関連三法が成立

        22  国会会期12日間延長を議決

        30  年金時効撤廃特例法、社会保険庁改革関連法、改正国家公務員法が成立

      7・3   久間章生防衛相が原爆投下「しょうがない」発言で辞任

        5   国会閉幕。首相、公的年金記録不備問題の対応策発表

        7   赤城徳彦農相の事務所費問題が表面化

        16  新潟県中越沖地震

        29  第21回参院選。自民党は37議席と惨敗、与野党逆転。首相は続投表明

        30  米下院本会議が、日本政府に従軍慰安婦問題の公式謝罪を求める決議を可決

      8・1   赤城農相辞任

        19-25インドネシア、インド、マレーシア歴訪

        27  自民党役員人事、内閣改造

      9・3   補助金不正受給で遠藤武彦農相が辞任。坂本由紀子外務政務官も収支報告書の改ざんで辞任。

        5   鴨下一郎環境相の政治資金収支報告書に「誤記」判明。上川陽子担当相も記載漏れ発覚。

        10  衆参両院で所信表明演説

        12  首相が与党幹部に辞意を伝える

(2007/09/12 13:00)

:2007:09/12/10:45  ++  【正論】社会学者・加藤秀俊 「個人情報保護」の行き過ぎ

■郵便制度否定する奇妙な法解釈

 ≪「自宅住所は教えられない」≫

 定年退職した某大学名誉教授に連絡したいことがあって、かれがかつて勤務していた大学に自宅住所を問い合わせたところ、それは「個人情報」だからダメ、とのことであった。現役なら大学宛に送ればいいが、退職後だから転送することができるかどうか、責任はもてません、と事務員にいわれた。

 ある本を読んで感心したので、著者に手紙をだそうとしたが、そのかたの住所がわからない。出版社にきくと、ここでも「個人情報」は教えてくれない。しかたないから出版社気付で手紙を封書で送ったら、しばらく時間をおいて転送され、やっとご返信をいただいた。ありがたかったが、ずいぶん手間のかかるはなしだ。

 わたし自身についてもおなじようなことがしばしば発生する。わたし宛の手紙や荷物がむかしの職場から転送されてきたり、出版社、新聞社などを経由して送られてくることがある。むかしの職場といっても辞職してから40年以上経過した大学だと、もう名簿もなくなっているだろうし、総務課の職員だって見当がつくまいから、そういう郵便物は差出人にもどっているのだろう。「個人情報保護法」というのは、まことにめんどうである。

 ≪個人情報保護法どう解釈≫

 そんな矢先、ある政府系金融機関から通知がきて、これまで定期的に送ってきたPR雑誌の「個人宛」郵送を中止する、という。その理由にいわく。

 「皆様に送付する際、封筒にご住所や氏名を記入しており、この宛名にかかる個人名は個人情報でありますことから、仮に誤配達があった場合に皆様の個人情報が漏洩(ろうえい)するという可能性があることは否定しきれません。そこで勝手ながら、送付先につきましては勤務先住所、勤務先宛のみに限らせていただき、個人名を削除させていただきます」

 要するに「個人情報保護」の立場から自宅宛の郵送はしないことにした、というのだ。まあ「個人情報保護法」をよくもここまでバカバカしく解釈なさるひとがいるものだ、とまずびっくりしたが、それより先に腹が立ってきた。

 まず第一に、雑誌を送るのに「勤務先」だけに限定するというのはおかしくはないか。勤務先であろうと自宅であろうと「個人情報」にかわりはあるまいし、「勤務先」のない人間は世の中にザラにいる。会社を定年で退職したひとの連絡先は自宅以外にあるはずがない。ましてや文筆業その他自由業というのはそもそも「勤務先」なんかもともとありはしない。これでは「勤務先」のない人間はいっさいの郵便物を受け取る資格がない、ということになる。おおげさにいえば「勤務先」のない人間にたいする「差別」である。

 おまけに、この論法でゆくと、どうにも奇妙なことになる。わたしのところには、国民すべてがそうであるように、税金や年金の通知書もくるし、選挙の通知も郵送されてくる。国や自治体はわれわれ「個人」に「封筒にご住所や氏名を記入」して自宅宛にいろんな事務連絡をしてくださっているのである。そういう文書が「勤務先」だけに送られる、などというはなしはきいたことがない。

 ちなみに、この金融機関は個人に貸し出しをなさっている。その請求書なども「勤務先」に限定し個人の送付先は削除なさっているのであろうか。もしそうだとしたら、「勤務先」のデスクにとどけられる書類は同僚に丸見えである。それでよろしいのか。「勤務先」なら「個人情報の漏洩」はないのであろうか。

 ≪宛名は個人情報の漏洩か≫

 公文書であろうと私文書であろうと、手紙をだすのに宛名を書くのはあたりまえ。宛名のない手紙なんか配達できるはずがない。その「宛名」が「個人情報」だというのなら、そもそも郵便だの宅配だの「宛名」のついたすべての文書や荷物は、ことごとく「誤配達」があろうとなかろうと「個人情報が漏洩するという可能性」をともなっている。

 とすると、この見解はあらゆる郵便物の存在自体、いや郵便という制度そのものが「個人情報保護」の趣旨に反するということを意味する。極端にいえば、おたがい年賀状を交換するのも「個人情報の漏洩」の可能性があるからヤメたほうがいいんじゃありませんか、というわけ。開いた口がふさがらない。

 いよいよ郵政民営化がはじまる。そんな時期に、こういうトンチンカンな郵便への懐疑論が公的機関からでているのでは、まことに前途多難。郵便事業もご苦労さまなことである。

(かとう ひでとし)

(2007/09/12 05:54)