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ひで坊な日々

主に私の仕事と信条に関わるメディアからの備忘録と私の日常生活から少し・・・                             
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:2007:09/12/10:41  ++  「悪玉コレステロール」が主役に 動脈硬化診断基準を改訂

日本動脈硬化学会は今年4月、5年ぶりに「動脈硬化性疾患診療ガイドライン」を改訂し、名称を「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」に変更した。その中で「高脂血症」という表記は「脂質異常症」に変更、これまでの診断基準として使われていた総コレステロール値は削除され、LDL(悪玉)コレステロール値が基準となった。改訂のポイントと日常生活での注意点について、東山武田病院(京都市東山区)の生活習慣病センター長、桝田出(いづる)医師に聞いた。(舛田奈津子)

 ≪重要な脂質管理≫

 心筋梗塞(こうそく)や狭心症などは、総称して急性冠症候群と呼ばれる。冠動脈内にできた脂質の塊が破裂し、血栓が形成され、血管内腔が閉塞(へいそく)することで引き起こされる。

 危険因子には、脂質異常症や高血圧症、糖尿病など生活習慣病にかかわるものが多く、高コレステロールや喫煙などもあげられる。日本や米国の調査によると、総コレステロール値が220mg/dlを超えると、冠動脈疾患発症率が高くなるという。

 一方で、欧米型食習慣の浸透などもあり、日本人の総コレステロール値は増加傾向にある。厚生労働省が平成18年に発表した「国の健康づくり運動 健康日本21」の中間報告では、脂質異常症の割合が、男性が10・5%から12・1%(目標値5・2%以下)、女性が17・4%から17・8%(同8・7%以下)と12年の目標策定時よりも増えている。

 桝田医師は「コレステロールの管理は極めて重要」と訴える。

 ≪善玉も重要視≫

 改訂された予防ガイドラインは、脂質異常症の診断基準や管理目標値が変更されている点に特徴がある。脂質の摂取過剰で動脈硬化が進めば、心疾患だけではなく、脳梗塞や脳卒中、動脈瘤(りゅう)といった動脈硬化性疾患を引き起こす危険性も高くなるためだ。

 以前は総コレステロール値220が基準となっていたが、総コレステロールにこだわらず、LDLコレステロール値を目安にして140以上を「高LDLコレステロール血症」とする。

 動脈硬化を予防するHDL(善玉)コレステロールも重要視し、40以下を「低HDLコレステロール血症」とし、増加させるように改善を指示。また、トリグリセライド(中性脂肪)が150以上の場合、「高トリグリセライド血症」として診断する。

 桝田医師は「総コレステロール値が削除されたことで、医療現場には混乱もある。ただ、これまでは悪玉が低くても、善玉が高くて、総コレステロール値が高くなってしまうケースがあった。個々のコレステロール値をみた上で、総コレステロール値を意識した方がいい」と指摘する。

 ≪生活習慣改善を≫

 LDLコレステロール値が140以上の場合、ほかの危険因子などとあわせて総合的に判断し、軽度な人から1次予防と2次予防に分類する。1次予防はさらに「低リスク」「中リスク」「高リスク」に分けていく。1次予防者は、生活習慣の改善を中心に脂質管理を行う。

.

 1次予防対象者が3~6カ月の生活習慣改善後も、LDLコレステロール値が下がらない場合や2次予防対象者には、個々の状況にあわせた薬物療法が行われる。

 桝田医師は「今や日本人のコレステロールは米国人と同レベル。生活習慣の改善がすべての基本。禁煙、食生活や摂取エネルギー量の見直し、適度な運動、適正体重、メタボリックシンドローム対策への意識などが大切」と話している。

(2007/09/12 09:54)

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:2007:09/12/00:37  ++  旧交を温めました

今日、久しぶりに飲みにでた。久しぶりでもないか・・・・

会社が倒産した友人の激励会を二人でしてあげた。

色々、こちらも勉強するところが多かった。

社員の再就職に奔走しているということを聞いたので、うちに履歴書を送るように頼んだが、

こちらが欲しい人間ならぜひ力になってあげたい。

:2007:09/11/14:00  ++  またまた・・・

ブログを整理しました。

過去書いてきたものは何時も捨てて・・・・

コピー分

三浦あずさ 誕生
昨晩(8月31日)の10時58分。
体重:2885g
身長:47.7cm 

本当にあった話
9月6日

総務・・・○○さんから電話です。

私・・・・・(会社名を言わんのかいの?でも、妹の嫁ぎ先と同じ苗字だし、

     年寄りも抱えているから、何かあったのかも知れん。)
 
     もしもし・・・

○○・・・わしゃ、東京に本部がある△△の中国支部長の××ちゅうもんじゃが・・・

私・・・・(やばっ)

○○・・・北方領土、靖国・・・・・

私・・・・業績が苦しいもんで協力できません。

○○・・・わしゃ、まだ金の話はしちょらんぞ。馬鹿かお前!

それから延々5分

○○・・・おまえんとこも公共事業が減ってたいへんじゃのぉ

     (どうも会社のHPを見て電話してるみたい)

     苦しいのはどこも同じど。それを承知で頼んじょるんじゃ。

私・・・はぁ~~、業績が芳しくなく、どうしても協力できません。

○○・・・声からすると若いようじゃがのぉ。俺は今年還暦じゃ。

私・・・(若いままにしとこっと)

○○・・・お前、年寄りにまだ頭、さげ~ちゅうんか。

私・・・実は、私も今年還暦の22年生まれです。

○○・・・
ほんじゃ、同期の桜を1曲歌うから考えてくれ~

私・・・私が歌いますから。。。どうしても、協力できないんです。

○○・・・面白い男じゃのぅ。まぁ、今回はええわ。

     みんな苦しいからの、頑張れよ。

     また、今度頼むわ~    (がちゃんと電話が切れる)

私・・・(ほっ)

:2007:09/11/10:17  ++  【主張】「9・11」から6年 対テロ戦への結束崩すな

米中枢同時テロ(9・11)から6年がたった。青天を切り裂いて突っ込む旅客機、摩天楼の炎上・崩壊、恐怖にゆがむ人々の顔、顔、顔…が今も忘れられない。2001年9月、米国を襲った悪夢のような光景である。米国民はもとより、「あの日、あの時」の衝撃を今も鮮明に記憶する人は世界に数限りない。

 米国や日本を含む国際社会のテロとの戦いはまだ終わりが見えない。最近はアルジェリア、パキスタン、インドなどにもテロが広がりつつある。イラクでの米兵死者は4000人を超え、アフガニスタンでは国際テロ組織アルカーイダと連携するタリバン勢力の復活もささやかれている。

 世界はテロの拡大に抗する知恵と理念を失ったのだろうか。暴力と流血の連鎖を断ち切る方策はないのか。9・11から6年の節目を迎えて世界は今、改めてテロとの戦いに臨む意思を試されていると言っていい。

 確かに過去6年の国際社会の取り組みは順調ではなかった。9・11後の米国はときに身勝手な行動も目立ち、イラク戦後処理の不手際や欧州・国連との亀裂が混迷に拍車をかけた。

 だが、その米国は対テロ国際協調の道へ復帰しつつある。イラク戦争に反対したフランスも、バグダッドに外相を派遣して復興協力を約束した。国連安全保障理事会は国連の活動強化決議を採択し、アフガニスタンでは困難な国際協力が進められている。

 テロを克服する道は今後も険しく、遠い。しかし、非道なテロの拡大に対する市民の憤りが先進国・途上国を問わず、宗教や文化を超えて高まっているのも事実だ。国際社会はこの機運を逃さず、市民レベル、政府レベルで新たな連帯と結束を深めるべきだ。

 国際協調なしに、一国でできることは少ない。と同時に、忘れてならないのは、どの国もテロとの戦いを人ごとのように見過ごしたり、背を向けてはならないということだ。

 日本にとっては、海上自衛隊によるインド洋での給油活動の継続がとりわけ重要だ。テロとの戦いは核拡散防止や麻薬、人身売買などの国際犯罪監視などにもなる。米、豪、独、パキスタンなどが最近、日本に高い期待を寄せた。国際社会の一員として可能なことを惜しまずに続ける必要がある。

(2007/09/11 05:18)

:2007:09/11/10:05  ++  収益が見えないことは、やらない理由にはならない--インフォテリアUSA江島氏

オープンソースソフトやWeb APIを活用したサービスが数多く生まれている。ここで活躍するプログラマーは何を思い、どういった点に気をつけながらサービスを開発、提供しているのだろうか。

 ここに焦点を当てたイベント日経BP社主催のイベント「ITPro Challenge!」が9月7日、東京都内で開催された。会場は70人規模と小さいながら、業界で活躍する多くの著名プログラマーが一般聴講者として参加し、熱気に包まれた会となった。

070907_ejima.jpg 江島氏の小中学生時代の趣味はゲーム作り。電器屋に通っては店頭のPCでプログラムを書き、カセットに保存して、また翌週電器屋に行ってコードの続きを書く、ということを繰り返していたという

 登壇したInfoteria USA社長の江島健太郎氏は、当初講演依頼を受けたとき、「まだ成功したプロダクトを出せていない状況なので、断ろうと思った」という。ただ、自分がいろいろなプログラマーの講演を聞いていたときには「この人たちはすごいことをやり遂げたから堂々と話せるんだろう」と感じていたことから、「今もがいている人の話にも意味があるのではないか」と感じて引き受けたとのことだ。

 江島氏が社長を務めるInfoteria USAは、インフォテリアの米国法人にあたる。当初はインフォテリアの主力製品「ASTERIA」を米国で販売する支社として設立したが、すぐに江島氏はその難しさに気づいた。

 「米国は、日本に比べて人口密度が低い。サンフランシスコの人口は約75万人で、岡山市と同じくらいしか人がいない。しかも国土は広い。こういった環境では、スターバックスやマクドナルドのように、どこでも同じものを提供できる形で“広く浅く”やらないと勝てないどころか、話にならない」

米国の「想像」と「現実」 江島氏が話す米国の「想像」と「現実」。日本とは違うビジネス形態が求められるという

 しかも、江島氏が米国に来たのは2005年。当時米国ではすでに「Web 2.0」という言葉が使われはじめ、インフォテリアが得意とするエンタープライズシステムは斜陽産業とまで言われた。「俺は何をしに米国まで来たんだ」という思いが江島氏を包み込んだ。

 ASTERIAを販売するのが難しいとしたら、代わりに何を提供したらいいのか。ここでも江島氏は壁にぶつかる。

 「ビジネスというのは、人が求めるものを提供した対価としてお金をもらうもの。でも、現代は足りないものがない時代。求められることがそもそもない中で、どう生きたらいいだろうか」

 江島氏がたどり着いた選択肢は2つ。1つは、足りないものがないのであれば、「満足してニートになる」というもの。そしてもう1つは、現在は求められていないけれども、将来求められる可能性のあるものを自ら創り出すというものだ。そして江島氏は後者を選んだ。

 製品を開発する際に気をつけたのは、娯楽性と実用性を兼ね備えるという点だ。「娯楽品は面白いから口コミで広まって盛り上がる。娯楽だけだとすぐに消費されて飽きられる。実用品は飽きられることなく、生活の一部に取り込まれる。でも、地味なので流行する要素がまったくない。良いものを作ったけれども売れない、というのはこういうパターン」

 「いま実用品として使われているものは、両方がうまく橋渡しされている。最初は遊びのための道具として広まり、それがやがて仕事でも使われだす。PCも最初はゲームを作るなど一部の人が使っていたし、携帯電話も遊びで使われるようになって広まり、今ではビジネスにも使える、というようになって発展した。ウェブの世界でも、そういうものを作りたいと思った」

 こうして、米国向けにまったく新しいウェブベースのサービスを開発、提供することに決めた。ただ、それをインフォテリア本体に説得し、理解してもらうには苦労があったようだ。

 そこで江島氏は、社内ブログを活用した。何を自分が考え、どういう思いでこの考えに至ったかを、延々と社内ブログに書き連ねていったという。

 「力のある言葉は、コードと同じくらい重要だ」

 具体的にはまず、社内システムの構築という受託ビジネスが20年後には存在しなくなるという危機感、そしてイノベーションとなる技術はコンシューマ市場から起こるという信念を説明していった。

 ただ、ウェブベースのサービスの場合、最も課題になるのが収益化だ。ソフトウェアを販売して収益を上げるインフォテリアの収益構造とは大きく異なるモデルであり、理解を得るのに最も苦労したようだ。

 この点について江島氏は、30年前のソフトウェア業界を引き合いに説明した。「昔は、ソフトウェアは単体ではお金にならず、あくまでもハードウェアのおまけだった。当時のソフトウェアベンチャーのゴールはIBMに会社を売却すること。当時もがいていなかったプレーヤーは現在残っていない。逆にいえば、当時がんばっていた人が今も支配的な地位にある。今収益が見えないということが、(そのサービスを)やらない理由にはならない」

 そうして開発したのが、Lingrというチャットコミュニケーションサービスだ。2006年9月にサービスを開始し、APIを公開したことで多くの対応アプリケーションも生まれた。

 ただ、ユーザーの伸びは期待ほどではなかったという。当初1年後にユーザー数10万人、うち70%が英語ユーザーで、同時接続数が1万件程度になると予想していたが、実際のところ、ユーザー数は9000人、日本語ユーザーが70%で、同時接続数は600人程度にとどまった。

 江島氏はLingrについて、「これはこれで完成したモデル。いじくりまわして訳の分からないものにはしたくない」と話す。課題は残るものの、Lingrの機能を改善、追加することで、複雑になってしまうことを懸念する。なお、Lingrの状況について江島氏は、CNET Japanブログ「江島健太郎 / Kenn's Clairvoyance」のエントリ「リリースからの一年を振り返って」でも紹介している。

 次の一手として江島氏は、「根本的にモデルを変えたい。まったく新しいアプリを作る」と話す。具体的な内容については明かさなかったが、「Lingrで学んだことをベースに、もっと時代に合ったものを作りたい」とし、新サービスでの巻き返しを誓っていた。

:2007:09/10/16:38  ++  HPが語るデスクトップPCの変容--鍵は「仮想化」

Hewlett-Packard(HP)によれば、従来のいわゆるデスクトップPCが今すぐに消滅するというわけではない。しかし、その様相は変化しつつあるという。

 消費者や中小企業のあいだでは、ノートPCの人気が増しているが、比較的大規模な企業が購入するのは相変わらずデスクトップPCが多い。

 HPの欧州パーソナルシステムグループで商用製品担当のゼネラルマネージャを務めるAlberto Bozzo氏は、ニューヨークでの新製品発表に際して次のように語った。「実際には、デスクトップPCは消滅していない。ただし、(これまでとは)別のものに形を変えようとしている」

 Bozzo氏によると、デスクトップPCの革新は、シンクライアントやブレードサーバ、ブレードPCといった仮想クライアントテクノロジの形をとるという。「これがデスクトップの向かう先だ。(仮想化は)今はまだ小規模だが、これからの技術だ。絶対的な普及数から見れば小さくても、有望なのは間違いない」(Bozzo氏)

 たとえば、金融情報サービス市場や石油およびガスの探査市場、デジタルコンテンツ作成市場などで、ブレードサーバーの採用が進む可能性が最も高いと、Bozzo氏は指摘する。

 IDCのパーソナルコンピューティンググループ調査ディレクタ、Karine Paoli氏は、ノートPCは所有、メンテナンス、購入にかかるコストが高いため、大企業向け市場におけるシェアは、今後も中小企業や消費者向け市場ほど高くなることはあり得ないと言う。デスクトップパソコンは、これからもエンタープライズ市場で主要なコンピューティングプラットフォームであり続ける、というのが同氏の見解だ。

 だからこそ「商用デスクトップにおける革新は重要なのだ」とPaoli氏は説明する。

 一方、シンクライアントは、今のところ小規模ではあるが、金融情報サービスや医療関連市場などで関心を集め、成長しつつある。

 ニューヨークでのイベントで、HPは多数の企業向け製品を発表した。そのなかには、小型のフォームファクタPCや企業向けノートPC、ワークステーション、同社のブレードワークステーションに追加して用いるテクノロジ、スマートフォンを含む5種類の携帯端末「iPAQ」などがあった。

 たとえば、同社のスマートフォン「iPAQ Business Navigator」および「iPAQ Business Messenger」は、3GおよびWi-Fiが利用可能だ。さらにGPSが内蔵されているので、「Google Maps Mobile」などの位置情報サービスも利用できる。Google Maps Mobileは両スマートフォンにあらかじめインストールされている。HPはまた、企業の携帯端末管理を助けるツールも新たに発表した。役員が利用する多種多様な機器を管理しようと悪戦苦闘している企業のIT部門にとって、これらのツールはHPの新製品の購入を後押しする決め手になるだろうと、同社では期待している。

 「通信機能を備えた多機能携帯端末の問題点は、いまだにIT部門によって統合管理されていないということだ。多くの企業では、今なおそうした機器をIT部門でサポートしていない。そして今、こうした状況がようやく変わりつつある。しかし、ノートPCでさえ、ごく最近までは(IT部門で)正しく取り扱われていなかった。したがって、そう簡単にはいかない」(Paoli氏)

 Paoli氏はさらに「HPはここにきて、Nokiaおよび(『BlackBerry』のメーカーの)Research In Motion(RIM)に対抗する構えだ。だが、NokiaおよびRIMは、より洗練された機器を作ろうと取り組みを進めている。したがって、HPの挑戦は非常に厳しいものになる」と指摘した。

:2007:09/07/11:07  ++  【主張】独法ゼロ回答 あきれる官僚の抵抗意識

独立行政法人(独法)の見直し問題で、所管する11府省が提示した整理合理化案は、新たな廃止・民営化を一切盛り込まない事実上の「ゼロ回答」だった。予想されたこととはいえ、行政改革に対する官僚の徹底した抵抗、意識の低さには改めてあきれるほかはない。

 渡辺喜美行革担当相は「大変不十分で、もう一度再考してもらうことになる」と関係府省側に差し戻す考えを示したが、当然のことである。

 独法は、公共性、公益性の観点から民間委託が困難とされる事業を行うことを目的に設立された組織である。現時点で、文部科学省の25法人、国土交通省の20法人をはじめとして、計101法人が存在する。

 職員数は全法人を合わせると13万人をはるかに超え、補助金などの名目で年間3兆5000億円以上の国費が投入されている。

 しかし、その業務実態をみると設立時の役割をすでに果たしたものや、民間でも十分に役割を果たせるものが少なくない。中には、そもそも設立の必要性があったのか首をかしげたくなる独法も見受けられるのが実情だ。

 このため政府は先月10日、「真に不可欠なもの以外は廃止・民営化する」ことを骨子とした基本方針を閣議決定し、8月末をめどに関係府省に対し整理合理化計画の提出を求めていた。その結果が今回の回答である。

 ところが、101法人のうち廃止方針が示されたのは農水省所管の緑資源機構1法人のみだった。同機構については、官製談合で世論の厳しい指弾を浴びたこともあり、既に今年度限りで廃止が決まっている。ほかには34法人が「一部事業の廃止、民営化を検討」としただけだ。

 独法は国家公務員の主要な天下り先となっており、府省側の抵抗は当初から予想はされていた。それだけに、独法の整理合理化には政治主導の強いリーダーシップが不可欠である。

 今回の「ゼロ回答」については、参院選の与党大敗を機に、官僚側が安倍政権の足元を見た結果だとする見方もある。

 基本方針の策定に当たり、政府は「少なくとも独法の半減を目指す」(渡辺行革相)としていた。その意気込みを後退させてはなるまい。

(2007/09/07 05:10)

:2007:09/07/11:04  ++  台風9号、関東直撃し北上 死者1人、不明1人

強い台風9号は7日午前2時前、強い勢力で神奈川県小田原市付近に上陸。東北、北海道に向け北上を続けている。依然、風速25メートル以上の暴風域を伴ったままで、気象庁は引き続き暴風や大雨に対する警戒を呼び掛けている。

 長野県軽井沢町で6日深夜、道路の倒木を片付けていた男性が倒れてきた別の木で頭を打ち死亡したほか、川崎市で1人が行方不明になった。神奈川県の酒匂川にかかる十文字橋が折れ曲がるなど、各地で大きな被害が出た。

 7日は、静岡県の石廊崎で最大瞬間風速44.7メートル、千葉県の銚子で38.3メートル、横浜で36.9メートル、福島県の小名浜で35.4メートルを観測。東海や関東、東北で1時間に40-50ミリ前後の激しい雨が降り、静岡県の湯ケ島では24時間雨量が600ミリを超えた。湯ケ島の9月の月間降水量の平年値は354ミリ。

 台風は午前6時現在、栃木県足利市付近を時速約30キロで北上。中心気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心から半径170キロ以内が暴風域となっている。

 午後6時に秋田市の南約30キロを中心とする半径110キロの円内に、8日午前6時には北海道室蘭市付近を中心とする半径190キロの円内に達する見込み。

 8日朝までに予想される24時間雨量は、いずれも多い所で、東北太平洋側350ミリ、東北日本海側と北海道太平洋側250ミリ、北海道日本海側とオホーツク海側150ミリ、北陸120ミリ、関東甲信100ミリ。

強い風と雨の中、通勤する人たちと倒れた自転車=7日午前7時40分、JR東京駅の八重洲口

強い風と雨の中、通勤する人たちと倒れた自転車=7日午前7時40分、JR東京駅の八重洲口

台風9号の豪雨で折れ曲がった、神奈川県松田町の酒匂川にかかる十文字橋=7日午前9時30分

台風9号の豪雨で折れ曲がった、神奈川県松田町の酒匂川にかかる十文字橋=7日午前9時30分

(2007/09/07 09:10)

:2007:09/07/10:57  ++  独米英の政府コンピュータシステムに中国軍のハッカーが侵入?

ドイツ、アメリカ、イギリスのと複数国の政府コンピュータシステムに、中国人民解放軍からと思われるハッカーの侵入があったことが次々と報じられた。

 最初に話題にしたのが8月27日に発売されたドイツの雑誌シュピーゲル(Der Spiegel)。同誌はベルリンのドイツ政府の首相府、経済省、外務省、教育研究省に中国からのハッカーの侵入があったと報じた。ハッキング元を追跡すると、中国の広州と蘭州からだとし、この二都市には中国人民解放軍の軍事行動センターがあるとして、人民解放軍を疑っている。その前日にドイツのメルケル首相が訪中したこともあり、メルケル首相と中国の温家宝首相との首脳会談の後、中国政府は「中国も報道によりこの事件を知り、中国政府はこれを注視している。我々はいかなる(国を越えた)コンピュータシステムを破壊するハッカーの行為について阻止する」と発表した。

 その発表の後日となる9月3日に、英国の雑誌フィナンシャルタイムズ(Financial Times)が、6月に中国からのハッカーが米国国防総省のコンピュータネットワークへの侵入に成功していたことを報じた。米国国防総省はそれは人民解放軍によるものとは断定していないが、ある政府高官はそれが人民解放軍によるものだと明言している。また米国の雑誌ジェンズディフェンスウォークリー(Jane's Defence Weekly)によると中国からの米国へのハッカーの攻撃は2004年から起きていると紹介している。中国外交部の姜瑜氏はペンタゴンへのハッカー攻撃の情報について「根拠の無いもので冷戦思考的だ」と否認し、「ハッキングの問題は国際的な問題で、中国も攻撃を常に受けている。中国は他国と共同してネットワーク犯罪を討つつもりだ」とコメントしている。また海軍少将で国防大学戦略研究部副主任兼戦略研究所所長の楊穀氏は「中国には軍部にハッキング部隊は存在しない」と中国メディアの東方早報に対しコメントしている。

 さらに9月5日、英国の雑誌ガーディアン(The Guardian)は、外務省ほかいくつかの政府機関のコンピュータネットワークにハッカーからの攻撃があり、その中には人民解放軍とみられるハッカーの侵入があったと報じた。また2006年には英国議会下院のコンピュータシステムへのハッカーからの攻撃があり、それは中国のハッカー集団による組織的な行動であったと分析している。

 9月6日の午前の時点で中国政府からのコメントはない。中国のポータルサイトの網易は、「中国国内には多数のセキュリティ的に安全でないコンピュータやネットワークシステムが多数あり、それを経由して中国と異なる第三国のハッカーが攻撃しているのではないか」という識者のコメントを紹介している。

:2007:09/06/13:36  ++  Webカメラにも高画素化の波、130万画素クラスに売れ筋シフト進む

通話料金がかさむ携帯電話、固定電話を尻目に、ブロードバンドを利用した通話・テレビ電話サービスの人気が高まっている。お盆休み明けの8月24日、インターネット電話やテレビ電話を無料で利用できる無料ソフト「Skype(スカイプ)」を提供しているスカイプ・テクノロジーズは、国内の登録ユーザー数が570万人(07年7月末時点)に達したと発表。利用者が広がっている。

 そのテレビ電話サービスを利用するのに必要なのは、PC、ブロードバンド契約、ヘッドホン、マイクなどだが、その中でも映像を送るために必要不可欠な Webカメラの売れ筋と最新トレンドを「BCNランキング」データを使ってチェックしてみた

 

Webカメラにも高画素化の波、130万画素クラスに売れ筋シフト進む

 通話料金がかさむ携帯電話、固定電話を尻目に、ブロードバンドを利用した通話・テレビ電話サービスの人気が高まっている。お盆休み明けの8月24日、インターネット電話やテレビ電話を無料で利用できる無料ソフト「Skype(スカイプ)」を提供しているスカイプ・テクノロジーズは、国内の登録ユーザー数が570万人(07年7月末時点)に達したと発表。利用者が広がっている。

2007年9月5日00時30分更新

 そのテレビ電話サービスを利用するのに必要なのは、PC、ブロードバンド契約、ヘッドホン、マイクなどだが、その中でも映像を送るために必要不可欠なWebカメラの売れ筋と最新トレンドを「BCNランキング」データを使ってチェックしてみた。

●コーヒーポットを写していたWebカメラ 今はコミュニケーションツールに

  Webカメラとは、主にリアルタイムの映像をインターネットで配信する際に使うカメラのこと。最初のWebカメラはケンブリッジ大学コンピューターサイエンス学部のTrojanの部屋に設置され、コーヒーポットに入ったコーヒーの残量をチェックするために稼動していたという。

  現在は、このコーヒーポットのように、部屋の様子などをチェックする目的のほか、お互いの顔を見ながら話をする、コミュニケーションツールとしても利用されている。また、ビジネスの場では、拠点間でのテレビ会議や、打ち合わせ用途でも活躍中だ。

  現在店頭で販売しているWebカメラは、PCとUSB接続するタイプが主流。また、ドライバーソフトにメッセンジャーソフトをバンドルしているモデルもあり、Webカメラを買ったその日からテレビ電話を体感することができるモデルも多い。

●売れ筋は30万画素モデル、美白モード搭載モデルなど変わり種も……

  では、07年8月の機種別販売台数シェアランキングを見てみよう。上位10位以内では、4位のロジクール「QVC-71HS」、8位の「QVX-13SHS」(ロジクール)以外はすべては30万画素モデル。30万画素モデルは家電量販店の店頭で2000円前後から購入できるので、とりあえずテレビ電話を体験してみたいユーザーにはうってつけのモデルだ。


  1位はバッファロー コクヨサプライの「CMOS 30万画素WEBカメラ シルバー(BWC-30L01/SV)」で、販売台数シェアは10.5%。「Skype」セットアップCDを付属するほか、「MSNメッセンジャー」「Windowsメッセンジャー」「Yahoo!メッセンジャー」などのメッセンジャーソフトにも対応する。



  有効30万画素のCMOSセンサーを内蔵し、最大解像度640×480ドット、フレームレートは320×240ドット時で最大30fps。なお本体下部は、スタンドとクリップの2通りに使える形状で、場所を選ばず設置できる。

  2位はロジクールの「Qcam Cool(QVP-30SV)」で、シェアは2.9%。有効30万画素のCMOSセンサーを搭載し、静止画像はソフトウェア処理により最大130万画素のキャプチャーが可能。

  スタンドは曲げ伸ばしができるユニバーサルモニタークリップを採用し、延ばした状態で机の上などの置いたり、曲げた状態で液晶ディスプレイに取り付けたりできる。



  3位はエレコムの「30万画素CMOS Webカメラ Skypeフル活用パック シルバー(UCAM-H1S30MSV)」で、シェアは2.5%。有効30万画素のCMOSセンサーを採用し、テレビ電話がすぐできるよう、イヤホンマイクも付属する。

   このほか、面白い機能を搭載したモデルとして、6位のバッファロー コクヨサプライの「CMOS 35万画素WEBカメラヘッドセット付モデル シルバー(BWC-35H03B/SV)」がある。女性ユーザーに嬉しい「美白モード」を搭載しており、肌がきれいに見えるよう、明るさや色合いを自動的に調整する。また美白ライトも装備し、顔を明るく照らし、自然で透明感のある肌を演出してくれる。

●ロジクールとバッファローがシェアの奪い合い! マイクロソフトも健闘


  メーカー別シェアも見ていこう。1位はロジクールで、29.4%のシェアを獲得。2位は07年8月1日にブランド統合したバッファロー コクヨサプライで、シェアは29.2%、3位はエレコムで17.1%のシェアを獲得した。



  Webカメラ市場はロジクール、バッファロー コクヨサプライ、そしてエレコムの3社で、市場の7割以上を占めており、4位以下のメーカーは苦しい戦いを強いられている。そんな中、06年11月に参入したマイクロソフトが健闘している。

  4位のサンワサプライと、5位のマイクロソフトのラインアップ数を比較すると、07年8月月次データでは、サンワサプライが25モデル以上市場投入しているのに対し、マイクロソフトは4モデルしか投入していない。しかし、シェアの差は3.1ポイント。意外に小さい。これはマイクロソフトが自社で提供しているメッセンジャーソフト「Windows Live メッセンジャー」対応機能を製品に盛り込むことで他社との差別化を図り、1モデル1モデルが健闘している結果だと思われる。

●高画素化が進むWebカメラ市場 130万画素クラスのシェアが2割を超えた

  Webカメラ市場では、30-39万画素モデルの人気が高い。07年8月の月次データでは30万画素クラスの販売台数シェアは72.8%と、市場の7割を抑えていた。


  しかし、最近では130-131万画素の130万画素クラスのシェアが徐々に伸びている。顔だけではなく、髪の毛までくっきり表示できる130万画素クラスは、06年8月では10.3%のシェアしかなかったが、07年8月にはシェア22.2%と、倍近くも伸びた。また1年前では見かけなかった200万画素モデルも登場し、3.5%のシェアを獲得した。Webカメラ市場でもデジタルカメラ市場と同じく、高画素化の流れが始まっているようだ。(BCN・山下彰子)

:2007:09/06/13:29  ++  NBC、アップルからアマゾンへと移行--テレビ番組を「Unbox」で配信へ

NBC Universalは、すぐにAppleの代わりを見つけたようだ。

 NBCとAmazonが発表した声明によると、「The Office」および「Heroes」の新シーズンは米国時間9月10日からAmazonの「Unbox」で配信開始されるという。

 Amazonユーザーは、「Bionic Woman」や「Chuck」などの新番組のパイロットエピソードを、テレビ放映前に無料でダウンロードすることができる。そのほかの番組は、放映翌日にAmazon Unboxで視聴可能となる。AmazonとNBC Universalは、1シーズンの全エピソードを予約購入する場合は30%割り引きするなど、さまざまな特典を設けている。

 NBC UniversalとAppleは先週、広報活動において争いを起こしている。この争いはNBCが、Appleが提示した条件が好ましくないため、テレビ番組の「iTunes」でのダウンロードに関する長期契約を更新しないつもりだと発表したことから始まった。

 これに対しAppleは、NBCの番組の今秋開始するシーズンを販売しないと述べて応戦している。

:2007:09/06/13:26  ++  マイスペース、携帯電話からの新規ユーザー登録を開始

ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「マイスペースジャパン」が携帯電話から新規ユーザー登録できるようになった。運営するマイスペースが9月5日に発表した。

 マイスペースは、2007年5月より、携帯電話からプロフィールの閲覧やブログ・写真の投稿、一部の楽曲ストリーミング配信が行えるサービス「マイスペースモバイル」を提供してきた。今回、新規ユーザー登録機能を追加することで、PCを持たない人でも携帯電話でサービスを利用できるようになった。

070905_myspace.jpg携帯電話からの登録画面

 携帯電話から新規ユーザー登録するには、携帯電話からhttp://m.myspace.com/へアクセスし、「ユーザー登録」のリンクをクリックする。さらに「登録メールを送信」を選択すると、ユーザー登録用URLが記載されたメールが届く。

 マイスペースモバイルはSoftBank、DoCoMo、auの3キャリア、180機種以上の3G携帯端末に対応しているという。

:2007:09/05/11:58  ++  【正論】新・安倍内閣発足 早稲田大学大学院教授・川本裕子

■憲法の「想定内」の分裂国会

 ■古い常識脱却し説得性と論理力を

 ≪珍しくない「ねじれ現象」≫

 参議院が野党過半数となり、日本の政治動向が極めて不透明になったと感じる人は多い。しかし、衆議院と参議院が異なる意思決定を行うことは現行の日本国憲法で想定外かというと決してそんなことはない。半世紀前に作られた憲法は、衆参両院間の権限配分や調整ルールを明確に規定している。米国を始め、二院制をとる国において両議院の「ねじれ現象」はそれほど珍しいことではない。

 現在の不透明感は、日本でこれまでほとんどの期間、一政党がずっと政権を担ってきた歴史に起因しているのだろう。プロの政治家を始め、マスメディアや霞が関の官僚機構も、衆参両院で同一政党が多数を占めることを当たり前のこととして考えてきた。その与件が崩れ、従来の認識・行動パターンでは政策決定を行うことができなくなった。長年慣れ親しんだ認識・行動パターンの影響は当然ながら根強く、それ以外の対応をしようとしても、どこから始めたらいいかわからない-現状はそんな感じではなかろうか。

 基本に立ち戻れば、二院制をとりながらも、国会は立法機能を担う国家機関として一体として意思決定を行う責任がある。どのようにしてその責任を果たすか、改めて衆参両院の国会議員の肩に課せられた格好だ。

 衆議院で可決された法案が参議院で否決、あるいはその逆の事態が日常化する中、国会議員は与野党間でどこに政策上の意見の違いがあるか、その違いがどのように調整できるかを国民に示していかねばならない。政策の根拠・必要性を双方が明示し、どちらが説得的か、国民の前で見識を問われる機会は増える。あらかじめ書かれたシナリオはもうない。しかも、タイムリーに結論を出せなければ、先送りの責任は与野党双方が負わねばならない。与野党協議を束ねる議長や委員長などのポストも、これまでの名誉職的な位置づけから、説明責任のキーパーソンとしての役割が否応なく高まる。

 ≪求められる政策の整合性≫

 今後、国会議員にはこれまで以上に説明責任が求められ、仲間内の人付き合いの良さよりも、議論の説得性や論争を明快に整理する論理力など、公的な場面での立ち居振る舞い(ステーツマンシップ)で評価されることになるはずだ。そうなれば、主張する政策の整合性への世論のチェックは厳しくなる。政党や議員が特定利益に奉仕する甘い約束をばらまくことは自殺行為となるだろう。

 景気は回復しているとはいえ、現在日本経済が直面する問題は山積している。世界最速で高齢化が進行する中、社会保障負担を持続可能にしながら少子化トレンドを反転させ、明日を担う世代に十分な能力と意欲をもたせる。こうした重大な政策課題を、累積国家債務の水準をGDPの一定範囲に抑えながら解決するためには、政策間の優先順位、国民負担の分配のあり方などを明確にし、国民に納得感ある政策パッケージを提示することが不可欠だ。国際的に見て教育水準が高い日本国民の批評能力を見くびってはならない。民主党が与党批判の受け皿の役割から、実際に政権交代を担える役割に移行できるかどうかは、この点にかかっている。

 ≪企業の経営改革に続け≫

 こうした分裂国会の展開は、バブル崩壊以降の日本の企業経営がたどってきた道と類似する点がある。かつて日本企業の株主総会は、あらかじめ書かれたシナリオ通りに進むことが常態だったが、最近では株主が積極的に意見を表明したり、M&Aの是非や株主への利益還元を巡って投資家と経営陣が相互に論陣を張るなど、議論が活発化している。そこでは企業の真の利益とは何か、自らの考え方を理路整然と客観的な証拠で説明する能力が経営者に求められている。

 また、取締役会も、以前は会社内部出身者だけで固め、上がってくる提案にラバースタンプを押している傾向が強かった。しかし、それでは組織の内向きの論理が優先されがちで、社会動向を見据えた抜本的な方針転換や、着実なコンプライアンス(法令遵守)が実際には期待できないという反省が強まった。幅広い視野から経営方針を提言する社外取締役の登用を増やし、役員のチェックアンドバランスや業績評価を強化するなど、企業ガバナンス(統治)改革により経営の説明責任を強化する動きは今後とも強まる。

 数々の改革を経て経営力が曲がりなりにも改善しつつある日本企業は多い。国家の経営力も同様に強化できるか-分裂国会が日本に投げかける真の課題はそこにある。

 (かわもと ゆうこ)

(2007/09/05 05:05)

:2007:09/05/11:54  ++  【正論】新・安倍内閣発足 竹中平蔵 問われる大臣の専門性・戦略性

■さらなる改革以外に道なし

 ≪改革力と政治的胆力の強化≫ 

 8月27日内閣改造が行われた。今回の改造には、2つのポイントがあった。第1は、参院選挙における政府・与党への厳しい評価を受けて、「政策力・改革力」を強化すること。第2は、政治資金疑惑や閣僚失言などの反省に立って、「政治的胆力」を強化することである。

 結果を見ると、派閥領袖クラスのベテランを登用するなど、「政治的胆力」の強化が重視された布陣となった。しかし「政策力・改革力」の強化という観点では、従来よりもむしろ後退する内閣となった。そのなかであえて期待される点を挙げるなら、専門性・戦略性を有する幾人かの新大臣の奮起である。

 参院選における与党敗退については、都市・地方を問わずセーフティー・ネットの拠り所である年金に関する不祥事への怒り、閣僚失言への怒りなどが、与党への批判票となった。ただ都市においては、無党派層を中心に改革への支持は根強い。これに対し地方では、地域活性化のための政策が不十分であることへの不満が、与党へのさらなる批判票となった。

 地方の批判に応えるには、政策面でいくつかのことを行わねばならない。もちろん財政のばらまきではない。まず、地域活性化に繋(つな)がる農業の構造改革である。地域の再生は、地方の基盤産業である農業の競争力強化なくしてはありえない。このためには従来のように保護・規制による農政ではなく、農地法改正を含む規制緩和型の抜本的改革を検討せねばならない。

 ≪トライアングルとの対決≫

 さらに地方に必要なのは、地方の公共投資配分、地域別の経済産業政策を国ではなく道州に委ねるような、大胆な分権の実現である。要するに、改革をより広くより深く進めること、そして貧困対策を含むセーフティー・ネットの強化(これもまた改革の一部である)を進めること以外、国民の不満に応える道はないのである。

 その意味で「改革を進めるために続投する」と明言した安倍総理の姿勢は間違っていない。これを人事の面で明確にすることが、今回の内閣改造の目的であった。改革によって地方や中小企業が疲弊したという誤った考え、また改革によって格差が拡大したといったような意味不明な批判にとまどうことなく、堂々とこれを否定する布陣を敷くことが必要であった。

 しかしながら今回、塩崎恭久官房長官、菅義偉総務大臣といった安倍内閣における改革の主役が、ことごとく閣外に去る結果となった。代わって、官僚との折り合いを重視する与謝野馨官房長官などベテラン政治家が主要閣僚に就いた。ここで明確にしなければならないのは、官僚・族議員・(既得権をもつ)業界団体というトライアングルと対決することなしに、改革は進められないという点である。こうした既得権益の代弁者の役割を果たしているのが官僚である。したがって官僚依存であるということは、すなわち抜本的な改革はしないということを意味している。郵政省の役人に任せておいて郵政民営化はできないし、厚生労働省の役人に任せておいて真の社会保険庁の改革はありえないのである。

 ≪“政策通”より政策専門家≫

 霞が関には“政策通”という言葉がある。官僚の言うことを理解し、それを実行してくれる政治家である。少なくとも、官僚の言うことを理解できる人という意味では褒め言葉だが、決して政策の専門家であることを意味していない。結局は官僚のシナリオ通りに動いてくれるという意味であり、批判言葉であることを認識すべきだ。安倍総理が続投するのはまさに改革のためであることを考えると、真に改革の実行できる専門性と戦略性を持つ閣僚の登場こそが期待されるのである。官僚と議論しそれを論破できる専門性と、さらに実行する戦略性が、新内閣の閣僚には求められる。

 そうした点で言うと、今回の内閣改造で“政策通”といわれる、つまり抜本改革が期待できない閣僚の影響力が強まるとみられる点は、大きな懸念材料である。ただし一方で、岩手県知事を経験した増田寛也氏が総務大臣になったことに象徴されるように、専門性と戦略性に期待できる閣僚も一部にはいる。こうした新閣僚がどこまで頑張れるかによって、改革の行方は大きく左右されることになる。

 改革の先送りとポピュリズム的な財政ばらまきが、日本経済の「失われた10年」を生み出した。日本をとりまくグローバル経済の厳しい現状を踏まえ、専門性と戦略性をもち改革を進める閣僚が登場し、それを総理が全面的にバックアップすることを期待したい。(たけなか へいぞう)

(2007/09/04 05:16)

:2007:09/05/11:48  ++  【正論】拓殖大学学長・渡辺利夫 極東アジア地政学の中で日本をみる

■蒙昧な「ポストモダン」思想を捨てよ

 ≪特異な平和国家・日本≫

 日本は巨大なユーラシア大陸の東端に位置する。しかし波高い対馬海流に守られ、古来、中華帝国、ロシア帝国の侵略を受けることの少ない海洋の共同体であった。国境を多数の国々と接する大陸国家が周辺諸国からの政治的・軍事的圧力を恒常的に加えられてきたのとは対照的である。日本において国家概念がなお希薄であるのは、孤立した島国の中で長らく平和を維持してきたという、はるか遠い昔から刷り込まれてきた民族的遺伝子のなせるわざなのかもしれない。

 夭折(ようせつ)した坂本多加雄教授によれば、日本が国家たりえたのは古代律令国家と明治国家の2つだけだという(『坂本多加雄選集II』藤原書店、2005年)。律令国家は唐・新羅連合軍との本土決戦を想定して建設され、明治国家が日清・日露戦争にいたる緊迫の極東アジア地政学の中から生まれたものであるのはいうまでもない。

 第二次世界大戦での敗北の後、日本は日米同盟を結んだ。自衛隊という大兵力を擁しながら海外への軍事出動はなく、日本の兵士を一人たりとも失わず、外国兵士を一人たりとも殺害することのなかったほどの完全な平和を60年余にわたり享受しえた国が日本以外のどこかにあっただろうか。この完全な平和を維持できた理由の一部は偶然であろうが、他の大半は日本が日米同盟の一方的な受益者であったことによる。

 ≪国民国家概念の希薄化≫

 皮肉なことに、冷戦終焉(しゅうえん)は日本を「敵対国」とする周辺諸国の攻勢をにわかに活発化させた。中国の「歴史認識問題」による対日糾弾、潜水艦の領海侵犯、日中中間線近傍のガス田開発での挑戦的行動。韓国における「反日・反民族行為真相糾明特別法」の成立と施行、竹島問題をめぐる対日非難、その一方での異様なる北朝鮮融和姿勢。北朝鮮のミサイル連続発射、核実験の敢行。現在の極東アジア地政学は開国維新から日清・日露戦争開戦前夜の明治のあのころを彷彿(ほうふつ)させるほどに酷似してきた。

 国家概念覚醒(かくせい)の時代に入るかと思いきや、事態は逆の方向に進んでいる。「ポストモダン」といった蒙昧(もうまい)なる思想が日本の知識人の頭に棲み着いてしまったのであろう。ヒト、モノ、カネ、技術、情報が国境なきがごとくに行き交う現代はグローバリゼーションの時代である。旧来の国民国家という空間(領土)も国民国家が紡いできた時間(歴史)もその意味を失いつつあり、つまりは空間的、時間的な「境界」概念が希薄化してきた。問題は、ポストモダン論者がこの事実を「善きもの」と捉え、覇権体制や国民国家体系の「無効化」が新しいアイデンティティーの確立にとって不可欠だと考えていることにある。EU(欧州連合)のように価値や理念を共有し、共通の安全保障体制をもち、経済統合も進んだ地域においては一面の事実であろうが、極東アジアにとっては実に危険な思想である。

 ≪覇権争奪的な確執覚悟を≫

 覇権国家概念はもとより国民国家概念をさえ希薄化させて60年余を経てきた日本が、19世紀的なナショナリズムをたぎらせる国家群の中にひとり孤独にぽつんと位置している、そういう奇妙な構図の地域が極東アジアである。ナショナリズムを抑えきれない国々に取り巻かれ、しかも彼らがかつて日本の統治や侵略を受けた国であればなおのこと、日本が周辺諸国による追撃の標的となることは不可避である。日本はアジア外交において時に覇権争奪的な確執の様相を呈することあるべしとの覚悟をもってアジア外交にのぞまねばならない。

 極東アジアの地政学が往時のそれに酷似してきたのであれば、開国維新から日清・日露戦争開戦という日本国の存亡を賭けた危機的状況において、当時の政治指導者やオピニオンリーダーたちが日本の国際環境をどう評価し、どう行動したのかを明晰な問題意識をもって追究し直す必要がある。私はこの夏休み、日清戦争の全局を指揮した時の外務卿陸奥宗光の『蹇々(けんけん)録』を読み返し胸をゆすぶられている。

 中国は空前の軍事力増強の真っただ中にあり、日本国内の米軍基地や大都市を標的とする弾道ミサイルはすでに数十基に及び、空母の南シナ海配備も間もない。韓国では半島有事の際の軍事指揮権が間もなく米軍から韓国軍に移管される。米韓同盟の脆弱(ぜいじゃく)化は明らかである。

 この期に及んで民主党はテロ特別措置法の延長に反対だという。ポストモダンの思想によりかかっていれば周辺の悪には関わらなくともすむと夢想する知的堕落でなければいいのだが。(わたなべ としお)

(2007/09/03 06:22)

:2007:09/05/11:43  ++  【正論】新・安倍内閣発足 拓殖大学海外事情研究所所長・森本敏 テロ特措法は国益に合致

■対テロ活動に断固参加の姿勢示せ

 ≪与野党にとっての最大争点≫

 テロ特別措置法改正は臨時国会で安倍新内閣にとっても与野党にとっても最大争点になる。その背景は小沢民主党代表がこれを廃案とすることにより解散・総選挙に持ち込もうとしているからである。しかし、そうなるかどうかは、海上自衛隊がインド洋から撤退することが国益を損なうか否か、その責任は安倍政権にあるか、反対した小沢民主党にあるかを国際社会や国内世論がどう判断するかによるであろう。

 国際社会では米中枢同時テロ事件以降、テロ活動があらゆる地域で続いている。アフガンでは韓国人の人質が漸(ようや)く解放されたものの、アルカーイダやタリバンの残余勢力が活動し不安定な状況にある。米国とNATO諸国などは同時テロ事件の2001年10月からアフガンでの作戦を開始し、37カ国による国際治安支援部隊と米軍の約5万人が対テロ活動を続けている。

 アフガン南東部とパキスタン北東部にまたがる国境地域で訓練を受けたイスラム・テログループは陸路、イラン経由で湾岸地域に出る以外に、パキスタン国内を経由してインド洋に出て麻薬を持ち出し、購入した武器弾薬をアフガンに持ち込んだり、欧州・アジアに出てテロ活動に従事している。このインド洋でのイスラム・テロ活動を臨検・拿捕(だほ)するために各国艦艇による阻止活動が行われてきた。

 我が国は01年11月にテロ特措法を成立させ、海上自衛隊の補給艦と護衛艦を派遣し、現在までに11カ国の艦艇やへリの燃料、飲料水を補給し各国から大変な評価を受けてきた。海上自衛隊がこの4年半、灼熱(しゃくねつ)のインド洋で頑張ってきた努力に、感謝すべきである。

 ≪決して対米追随ではない≫

 特に、パキスタンのように日本の補給艦のみを頼って活動を続けてきた海軍もあり、先週来日したメルケル・ドイツ首相も安倍総理に日本のインド洋での貢献に謝意を表明し、その活動継続を要請している。

 世界の40カ国以上がこのアフガンでの対テロ活動に参加している時に、ここから撤退するような国が国連で重要な地位や役割を占めることができるはずはない。米国は同盟国日本の活動継続に大きな期待を寄せているが、我が方としても北朝鮮や中国を含め日本の安全保障上のリスクに米国の同盟協力なくして対応できないことは現実の問題である。ただ、インド洋での海上自衛隊の活動は決して対米追随ではなく、実態としても海上自衛隊が支援しているのは米国以外にフランス、ドイツ、パキスタンなどを含んでいる。他方、これら各国の海軍艦艇による海上阻止活動は麻薬・テロリスト・武器などの押収に多大の成果を挙げているが、それを具体的に開示することは抑止効果を減少させ、また、日本だけの成果ではないため無理がある。

 ≪支援継続のための修正案≫

 小沢代表はこの特措法がそもそも、国連安保理決議の根拠のない活動であるという指摘をしている。確かにアフガン作戦は当初、米英が自衛権を行使して始めたものだが、この特措法は国連安保理決議の趣旨に基づき、これに参加するためのものであり、国連安保理決議があれば何でも正義だという考え方は間違っている。とりわけこの改正案を廃案にして対テロ活動から撤退するような政党に政権担当能力があるとは、米国を含めどの国も思わないであろう。

 とはいえ、民主党が反対する限り国会運営上は改正案成立が困難であることに変わりはない。民主党に理解と協力を得るために政府・与党は柔軟に対応する余地を示しているが、現実の手段としては現行法の内容、特に、活動内容や活動期間を修正するという方法があろう。また、一般法や新規立法による根拠法の変更という考え方もある。イラク復興支援特別措置法と組み合わせて航空輸送をアフガン地方復興支援チーム(PRT)に拡大する代わりにインド洋の活動を一定期間続けるという妥協もあり得る。

 海上自衛隊を引く代わりに各国艦艇が困らないように給油・給水の手当てを別の手段で確保するやり方もある。いずれにしても日本が現在の国際社会で各国が努力している対テロ活動に積極的に参加・協力している断固とした姿勢を維持することが国益に合致する事を国民のすべてが理解しなければならない。

 11月1日に期限を迎える現行法改正については国会で最後の瞬間まで、十分に議論を尽くして欲しい。この国会での議論が、我が国が国際社会における真の平和と安定を希求し、犠牲を払ってもそのための実質的な貢献を行う勇気と決断力を持っているかどうかを証明するであろう。

 (もりもと さとし)

(2007/09/02 05:10

:2007:09/05/11:37  ++  【正論】新・安倍内閣発足 元駐タイ大使・岡崎久彦 テロ対策特措法で対応を誤るな

■二大政党時代へ民主は責任政党たれ

 ≪変化した東アジア情勢≫

 安倍改造政権がなにはともあれ、真っ先にしなければならないことはテロ特措法の更新である。

 私がそれを痛感するのは、最近の東アジアにおける国際関係の推移からである。

 今の東アジアは「アメリカの不在と日本の退縮」と評されている。代わって、中国の影響力増大、そして米国による中国への期待、あるいは遠慮が顕著である。東アジア担当者が親日派で固められていたブッシュ政権第1期の時代は遠く去った。すでに米国は対テロ、対イラク戦争のために安保理における中国の協力を必要とし、近年では北朝鮮問題について専ら中国を頼みにしている。

 現在の米国の中国に対する遠慮は目に余るほどである。台湾の陳水扁総統は米本土通過に際してアラスカ立ち寄りしかできなかった。また、中国によるイランへの武器供与も米政府は大目に見ているという。

 そんな時に日本がインド洋から補給艦を引き揚げたらどうなるかと思う。

 G8の各国はいずれも安保理決議1386が国際社会に対して対テロの努力を呼びかけたのに呼応して、種々の形で軍隊艦船を派遣している。唯一の例外はアフガンに過去の疵(きず)のあるロシアだけであり、アフガン問題に何のひけ目もない日本と同日に論じるわけにはいかない。

 ≪テロ特措法反対の理由≫

 ここで日本だけが艦船を引き揚げれば国際社会における日本の影響力の退縮の印象は蔽(おお)うべくもないであろう。

 米国内の親日派は挫折し、親中派、反日派は勢いを得、米国民一般は、日本はやはりそんな程度の国だと思い、歴代政権が営々として築いてきた日米信頼関係の根底を傷つけてしまう。

 特措法の延長に対して、民主党の小沢代表はシーファー大使に「アフガン戦争は米国が国際社会のコンセンサスを待たず始めた」戦争だと言ったが、これは安保理決議の経緯、当時の各国の対応振りから言って、事実認識の明らかな誤りである。今までの民主党の反対理由を読んでみるとこんなことは全く言っていない。色々な理由を挙げてはいるが、ひっきょうは、まだ審議が尽くされていない、政府は説明責任を果たしていないというようなことである。

 これは国会の審議が手続き的に一応尽くされた後で野党が採決に反対する常套(じょうとう)句である。少数党がその存在意義を主張するためにそういう理屈を使うことは間々あることであり、また少数党であるかぎり国益に実害はなかった。

 しかし今や民主党は参議院で多数を制する責任政党である。ただ反対するだけでその存在理由を示すべきでなく、またその必要もなくなっている。外交は本来超党派であるのが望ましい形であるというのは国際的な常識である。

 政府を追及するのならば国内問題を主にすべきである。この前の選挙結果は年金問題で自民党が国民の信を失ったためというのならば今後の国会でも、年金問題で勝負して欲しい。

 ≪「責任政党」の定義とは≫

 それこそ、国民生活に最も深い影響がある問題として国民が民主党に期待するところであろう。国際社会で日本を貶(おとし)めるような形で政府を攻撃して欲しいなどと国民は誰も思っていない。そんなことを考えているのは、党利党略でしか物事を考えない一部政治家か、偏向した一部マスコミだけであろう。

 日本に真に二大政党制が実現するとすれば、それは民主党が責任政党であることを国民に示すことが出来たときであろう。もうそれは可能性の範囲に入ってきている。

 小泉首相が「自民党をぶっ壊す」と言って以来、自民党の伝統的な集票マシンは変質してきている。後は、これと交代し得る責任政党が存在するかどうかである。責任政党の定義の中で、最も重要なのは、超党派の外交、安全保障政策が遂行出来るかどうかである。冷戦時代の社会党にはその能力は欠如していた。

 しかし今はもう違う。国民は反米などと言って肩を聳(そび)やかすことなど期待していない。二大政党制が実現するとすれば、政党が真に国民生活に直結した問題を中心に、国民の支持を争うようになった時のことであろう。

 ちなみに、次の選挙で勝つと予想されている豪州労働党党首は、つい最近、米国のアジア離れの危機を警告し、勝てば、労働党政権は米国と共に歩み、負けても、保守党は他の問題では意見が違ってもこの点は同じと信じると述べている。英国伝統の二大政党制の神髄をここに見る。(おかざき ひさひこ)

(2007/08/30 05:05)

:2007:09/05/11:34  ++  【正論】新・安倍内閣発足 政治評論家・屋山太郎 法や政策を官僚抜きで作り「改革」を

■公務員制度改革と地方分権で評価

 ≪大問題の半分は片づいた≫

 安倍改造内閣は各派の重鎮を揃(そろ)えて重厚な布陣となった。激しく批判していた舛添要一氏を厚生労働相、笹川堯氏を議院運営委員長に起用する度量の深さを見せる一方、倒閣に動いた谷垣派を干し上げた。参院枠の2つは守ったが、尾辻秀久議員会長の推薦を無視した。小泉時代も崩せなかった青木幹雄氏が築いた“参院王国”がぶっ壊された。

 “チーム安倍”の色彩が薄れたが、少ない同志を糾合して一気にやろうという手法は幼稚すぎた。重厚内閣に変じて“安倍路線”が変わるかというと、基本的に変わらないだろう。今度はスピードを落とし、態勢を整えて目標に迫る方がよい。「戦後レジーム」に安住している人、脱却することを恐れている国民がこれほど多いと安倍氏は思わなかったのだろう。方向は正しいのだから、じっくり時間をかけて説明していく必要がある。

 憲法改正は「国民投票法」が成立したが、3年間は発議できない。議論する時間ができたと認識すべきだ。「教育基本法の改正」と共に教育3法の改正も行われた。伊吹文明文科相、山谷えり子教育担当首相補佐官の態勢で引き続き教育改革は推進できる。防衛省の昇格も果たした。社保庁の解体6分割はこれに勝る解決策はない。大問題の半分は片づけた。

 ≪内政の当面の課題は?≫

 安倍首相が直面する内政上の最大の課題は公務員制度の改革と地方分権だ。渡辺喜美行革相に公務員制度を担当させる一方、総務相に増田寛也氏を起用した。増田氏は熱心な地方分権・道州制論者である。この2人を安倍首相がどこまでバックアップできるかが安倍政権の評価を左右することになるだろう。公務員制度の改革は(1)人材バンクの設計(2)定年制、評価制度の導入-の仕事が残っているが、目標は公務員も民間並みの働き方にするということだ。161の独立行政法人、特殊法人などはすべて法的根拠をもって設立されている。ろくな仕事もないのに何千万円もの俸給をもらうポストを作って天下る。これはどうみても“汚職”だ。立法府がその設立に根拠を与えているのは、議員が手伝わされていることを物語る。この姿はまさに明治以来の「官僚内閣制」の姿だ。首相が目指しているのは、憲法の主旨通りに「議院内閣制」を確立し、官僚が政治、経済の分野を支配しているのを清算することだ。官僚が4500法人に2万8000人も天下り、そこに税金が5兆9000億円も流れているのは異常だ。

 地方分権は待ったなしである。国は戦後コメの値段を上げることで農村の所得を引き上げてきた。それが限界に達すると公共事業、農業土木に金を注ぎ込んできた。その結果が800兆円を超す借金だ。小泉首相は三位一体を唱えて国税を住民税に振り替えたりしてきたが、疲弊した地方では、住民税の増収など全く期待できない。いま地方交付税は14兆円。ほかに19兆円の補助金がバラ撒(ま)かれている。この補助金の大半を交付税並みに地方に配分することにしただけでも地方財政は自由度を取り戻し、活性化するだろう。こういう行政システムの改革を阻んでいるのは、補助金を握った中央官僚である。補助金がなくなれば省の存立にもかかわると必死で握って離さないのである。こう考えると公務員制度の改革と地方分権とは密接な関係にあることがわかるだろう。

 ≪改革の足引っ張る官僚≫

 増田氏は地方振興は補助金をもらってくることではなく、企業誘致や産業振興によるべきだとの論者だ。かつて国が音頭をとった新産業都市計画や工業団地造成はことごとく失敗している。そこに投資した程度の金額を地方に渡して自由に使わせていたら、様々な特色をもった都市が誕生していたに違いない。

 安倍首相は道州制の実現を5年程度の長いスパンで考えていたようだが、中央集権制度を早く革命的に変える必要がある。首相の改革の足を引っ張ってきたのは中央のキャリア官僚たちで、公務員法の改正案は次官会議で決定できなかった。彼らは安倍政権が潰(つぶ)れるのを期待していただろうが、参院の第一党が民主党になって思惑は裏目に出た。

 参院第一党の民主党も基本的には公務員制度の改革、その象徴として天下り禁止を打ち出している。また地方分権・道州制にも賛成だ。今後法案をめぐって両院協議会や与野党協議が行われることになろう。官僚抜きで、法律や政策が政治家によって作られてこそ「改革」は実現できる。(ややま たろう)

(2007/08/29 05:34)

:2007:09/05/11:26  ++  ゾーンダイエット 比率「4・3・3」で脂肪燃やす

栄養素を適切な割合で取ることで、ホルモンのバランスを整え、体脂肪が燃えやすい体を作ろうという「ゾーンダイエット」が注目されている。単にカロリー摂取量を減らしたり、特定の食品を食べ続けたりする従来の方法とは一線を画す、体に優しいこのダイエット法。医療機関や外食チェーンでも取り入れる動きが出てきている。(田辺裕晶)

 

米国生まれ

 

 日本国内での商標権を持つ「ゾーンジャパン」(東京)の粕谷紀彰広報部長によると、ゾーンダイエットは米国の生化学者、バリー・シアーズ博士が提唱したダイエット法。毎日の食事で炭水化物、タンパク質、脂肪のカロリー比率を4・3・3の割合で取ることで、急激なインシュリンの増加を抑えるなど体内のホルモンバランスを整える。その結果、体脂肪が燃焼しやすくなるほか、血糖値が安定して脳が効果的に働くようになるという。

 「ゾーン」とはホルモンのバランスがとれた状態を意味する。指定の割合で栄養素をとれば4~6時間はゾーンを維持でき、この間は空腹を感じにくくなるという。

 同社では昨年11月、東京・白金にゾーンダイエットに基づいた料理を提供するレストランをオープン。ヘルシー志向の若者や家族連れでにぎわっている。また今月中には理念を生かしたスイーツのシリーズもデパ地下などで発売する予定だ。

 

糖分抑える

 

 「MRCビルクリニック」(東京)の佐々木淳院長は、2年半前からメタボリック症候群の患者の食事指導などにゾーンダイエットの理念を取り入れている。

 佐々木院長は「脂肪分を減らして総カロリー数を制限する従来のダイエット法では、相対的に炭水化物など糖分の割合が高くなる。糖分は消化が早いため、すぐ腹が減るほか、中性脂肪は糖分から作られるため摂生している割には体重が減りにくかった」と話す。

 これに対し、ゾーンダイエットはタンパク質を多く取り、炭水化物の摂取量を少なくするのが特徴だ。この結果、「従来のダイエットでは一緒に減らしてしまった筋肉を維持しながら、脂肪を減らすことができる。さらにタンパク質は消化が遅いため空腹を感じにくく、継続しやすい」と解説する。

 平成18年3~6月に行った臨床試験では、被験者34人にゾーンダイエットの食事を4週間与えた結果、平均で体重が4.2キロ、体脂肪率が3.4%減少したという。

 

焼き肉でも

 

 米国では冷凍食品や菓子などにも活用されているゾーンダイエットだが、国内では入ってきたばかり。そんななか、「レインズインターナショナル」(東京)は12日から、経営する焼き肉チェーン「牛角」の首都圏や甲信越、四国など447店舗で、この理念を取り入れたメニューを導入する。

 高カロリーから焼き肉を敬遠する女性客の声に配慮し、「焼き肉だけれど太らない、ヘルシーなメニュー」を模索するなかで、ゾーンダイエットに行き着いたという。

 野菜で包んだカルビや野菜のホイル焼き、食物繊維が豊富な玄米などを組み合わせた2種類のセットは、いずれも野菜をふんだんに盛り込んでいるため1000キロカロリー以下。だが、焼き肉屋に期待される満腹感は損なわないよう工夫した。8月1日から都内などの5店舗で先行販売しているが、「これだけ食べてこのカロリーとは」と、客の反応は上々だという。

 一般の家庭でゾーンダイエットを試すにはどうしたらいいだろうか。栄養割合を計算した食事を3食取り続けるのは大変だ。しかし、佐々木院長によると「普段の食事で、主食のみを半分にすれば、だいたい4・3・3の割合にできます」という。厳密に実践するには食材ごとの成分を調べる必要があるが、佐々木院長は「ダイエットは継続することが大事。難しいことは考えずに、大ざっぱにやってみては」とアドバイスしている。

(2007/09/05 09:57)

:2007:09/04/13:52  ++  NTT東西 「加入」848億円の赤字 打開策はIP電話移行

NTT東西地域会社は31日、全国一律サービスの提供を義務付けられている加入電話の2006年度の営業損益が848億円の赤字となり、前年度に比べ331億円悪化したと発表した。加入電話の赤字を利用者から集めたお金で補填(ほてん)する基金制度から、年度内に100億円規模の補填額が充当される見込みだが、それでも大幅赤字は避けられない。NTTは加入電話の契約減少に加え、「赤字補填」をめぐる利用者の批判が高まる中、コスト削減に向け、銅線を使った既存回線から、インターネットを使うIP電話への移行を急ぐ考えだ。

 NTT東西は、法律で全国すべての世帯に加入電話サービスを一律に提供することを義務付けられている。ただ、携帯電話に加入者がシフトし、固定電話の契約が減少を続ける中では、設備の維持費用負担が重くのしかかり赤字を続いている。

 コスト削減など企業の自助努力だけでは、継続的な制度維持が難しいと判断した監督官庁の総務省が、固定電話・携帯電話などすべての電話サービスを提供する通信事業者が費用を分担する「ユニバーサルサービス基金制度」を2007年1月に始めることにした。

 これに伴い、固定、携帯を問わず毎月の利用料から「ユニバーサルサービス料」として一律7円が基金に徴収されることになった。

 当初は利用者の負担額は月7円で、2年目9~13円、3年目13~17円と段階的に上昇することが検討されたが、利用者の批判の高まりを受け、総務省は2年目4~6円、3年目6~8円に見直し。徴収料金の変更は基金原資の減少につながるため、東西で年7%の営業コストを圧縮しても、補填額の減少により業績悪化は避けられない情勢になった。

 このため、NTT東西は従来の銅線を使った固定電話網より維持コストが安い光ファイバーを介したIP電話の普及を促進したい考え。NTT持ち株会社の三浦惺社長も「銅線から光への移行は必要」と認めている。

 持ち株会社傘下の事業会社であるNTT東西としても、IP電話への移行を促したい考えだが、基盤となる光ファイバーのインフラは山間部などには至っておらず、全国一律サービスは難しい状況だ。それだけに、早期にIP電話へシフトしたいが、銅線なしには全国一律サービスの提供は難しいというNTTの“ジレンマ”は当面続くことになりそうだ。(今井裕治)

:2007:09/04/13:50  ++  Web 2.0企業への期待は過剰?--富士通総研がVCデータ中心に実態調査

富士通総研などが8月30日に発表した「Web 2.0」と呼ばれるユーザー参加型サービスを提供するネット企業の実態調査によると、Web 2.0企業はユーザー参加型ではない一般的なネット企業と比べ、成長速度が速い傾向にあるとしている。株式公開の時期や対象企業数などが異なるため、発表データの単純比較はしづらいが、より効率的な資金調達や事業拡大が実現した一面を浮き彫りにした。

 ただ、株式公開時のPER(株価収益率)が高水準だった一方、現状の比較的低調な株価推移などを勘案すると、若干、バブル状態にあるとも指摘している。

 発表したのは「Web 2.0企業の実態と成長の動向」。「ユーザー参加型の仕組みあるいはそのための技術開発を行うビジネス」をWeb 2.0と定義し、ミクシィなど17社をWeb 2.0企業として抽出。国内ベンチャーキャピタル(VC)の投資実態をデータベース化しているNPO法人、Japan Venture Research(JVR)と共同で調査した。

 これによると、株式公開時の時価総額は一般的なネット企業(103社)と比べ、平均で2.3倍の611億8500万円。公開時の平均PERは80ポイント高い301倍で、市場の期待は高いとしている。

 また、最初の第三者割当増資で時価総額が5億円未満だった企業群においては、その後2年半で3回増資を実施し、その結果として平均時価総額が9億8066万円と10億円近い時価総額に増大。売り上げは8倍、人員も6倍となっており、急成長と呼べる伸び率を示した。

 調査を担当した富士通総研経済研究所上級研究員の湯川抗氏は、「全般的に急成長している印象を受けるが、PERを見ると“ミニバブル”の様相を呈している。実際、直近で時価総額が数%になっている企業もあり、Web 2.0企業に対する過剰な期待感があったことや、経営者が調達資金を有効活用できていない傾向にあることなどが、現状の市場評価の一因になっていると考えられる」としている。

 今回の調査でWeb 2.0企業と定義されたの以下の17社。

・ミクシィ

・インタースペース

・ウェブドゥジャパン

・カカクコム

ディー・エヌ・エー

・一休

・アドウェイズ

・ゴルフダイジェスト・オンライン

・ネットプライスドットコム

・マクロミル

・エキサイト

・アエリア

・ソニーコミュニケーション

・ドリコム

・オウケイウェイヴ

・フリービット

:2007:09/04/13:41  ++  「ひらめき」最近経験したのは4割、高所得者は「ひらめく」割合が高い--コクヨ

コクヨは9月3日、柔軟な発想で新しい価値を思いつく「ひらめき」に関する意識調査を実施、結果を発表した。

 調査によると、「ひらめきを感じるとうれしい」という質問に対し、「とてもあてはまる(33.2%)」と「ややあてはまる(51.2%)」を合わせ8割以上がひらめきをうれしいと回答した。また、「今後ひらめきは重要だとおもう」については「とてもあてはまる(30.5%)」、「ややあてはまる(53.4%)」でひらめきを重視する人が多いことが分かった。

 最近ひらめいた経験が「ある」人は41.4%、そのうち年収1000万以上の高所得者層については平均より13ポイント高い54.5%となっている。

 ひらめいたのは「1人のとき(44.2%)」が多く、ひらめきやすい場所の上位は「布団・ベッドの中(29.7%)」 「お風呂(21.8%)」、「車の中(21.8%)」、などくつろぎの空間が多く上げられている。ひらめきやすい時については「何もしていないとき」や「寝る前」などひらめきやすい場所と同様のくつろぎの空間が挙げられている。一方、「誰かと話しているとき」は18.7%にとどまっている。

 また、将来を考え子どもに「ひらめき力」をつけさせることは「とても重要だと思う(44.7%)」、「やや重要だと思う(46.9%)」を含めると9割以上が重視している。「ひらめき力」を伸ばす有効なことについては「色々なことを経験させる(70.3%)」が最も多く、次いで「出来るだけ子ども自身に考えさせ、何事も自分で行わせる(48.8%)」、「自然や野外活動をさせる(46.7%)」と続き、特に子育て世代である30~49歳においては女性が各項目で平均より高い関心を示している。

 何歳までに「ひらめき力」を養う取り組みをするのが良いかという質問については、「4~6歳の幼稚園期(42.9%)」が最も多く、次いで「0~3歳の未就学児(30.5%)」で、小学校入学前が7割以上を占める結果となった。

 調査は2007年5月17~18日、全国の20~60代の男女を対象にインターネットで実施したもの。有効回答数は1200人。

:2007:09/04/13:37  ++  玄独言録

ユビキタス時代の陥穽―品質保証の原点回帰を、松下のバッテリーリコールに思う
 
 最近すこし下火になった印象がある「ユビキタス・シンドローム」である。その代表選手は、RFIDと携帯電話である。 ユビキタス時代の陥穽は、デジタル機器は電気、電池がないと動かないことである。とくに携帯機器では電池である。 好事魔多しと、先人は喝破してきた、絶好調の松下電器の供給する携帯電話用のバッテリーで再び事故が発生した。実際は、松下電器の子会社である、松下電池工業が開発製造している。 先般も、ソニーのバッテリーを搭載したデルのPCが焼損して、ソニー電池を採用しているPCメーカを含めての大規模なリコールが発生したばかりである。 問題となったのはリチウム電池である、小型大容量化技術を限界ギリギリまで使っているところから技術的問題が発生している。 現在、毎年27億個のリチウム電池が出荷されている、市場規模は6500億円程度とされている。日本では、三洋、ソニー、松下が御三家で国内全体の75%を占める。 世界市場の60%を日本企業が占めている。 今回は携帯電話の最大手のノキアに搭載した松下のバッテリーで事故が発生した。 その対象数は4600万台という。 回収費用はまだ不明であるが、バッテリー単価は400円前後と言われノキアは国内単価の30-40%値引きであるという、単純計算ですると、184億円の製品コストとなるがこれにハンドリングコストがその倍以上は懸かるであろうから、500億円前後の損失が発生する。 また、4700万という数字は、松下の年間製造量に匹敵するというので、リコール作業に伴う、機会損失も発生するし、さらに、ブランド毀損や、損害賠償も発生する可能性もある。 そう考えると、インタンジブルの効果を含めると、この数字はさらに数倍になろう。 松下は、石油温風器で最後の一台まで回収すると、いまでも執念の回収作業を進めている。人命に関することであり、CSRの本音が問われるという決断である。 さて、今回はどのような対応を見せるであろうか、ユビキタス時代に起きうる、「ユビキタス時代の陥穽」のモデルとなるか強い関心をもってみていたい。 経産省の肝いりで、業界4団体が自主的なJISを越える厳しい安全基準を作成する準備に入った。 政府の音頭取りで、内容も中途半端なままで浮かれてばかりいた、ユビキタス・シンドロームの陰にやっと少しメスが入ることになる。 年間、27億個ということは、5年で、135億個となる、トラブルが偶発か、必然か、その判断で躊躇することもあろう。 日本産業の強みといわれる部品産業であり、世界市場を席巻するような部品を製造する中堅企業が日本には沢山ある、そうしたところは、このユビキタス時代の陥穽に陥ると倒産となると同時に、それをSCMに組み込んでいる関連企業もまた製造が止まる。 中にはセカンドソースのないものもある。 規模が拡大したときは偶発という概念は捨てて懸かるべきである。 一件のトラブルを真剣に追求するところから巨大損失を最小限に押さえ込むことが出来るものである。 開発・製造段階で100%の品質を保証することは不可能なのである、だからこそ、 一件が全てという姿勢で取り組むという品質保証の原点に立ち戻ることがいかに重要であるかを示唆している。 それが日本の品質の強さであったはずであるが、どこかで、そのタガがゆるんでいるのではなかろうか。
 

:2007:09/04/13:30  ++  オラクルの業績

 
日本のIT企業の業績はすでにレポートしたがいずれも低迷状態を脱却できていない。 その理由もすでに分析されている通りであり、情報産業振興議員連盟の見当結果をはじめ何度もレポートしているのでいまさら繰り返すこともあるまい、最近では総務省が「我が国のICT国際競争力強化戦略」で整理している通りである、しかし、一向に抜本的な対応は出てこないというジレンマにある。 国家の司令塔であるIT担当大臣である高市早苗氏は当初から予想されたとおりこの分野でなんの仕事もせずに1年未満で交代していった。 つまり政府のIT政策優先度は決定的に上がらず、抜本的な対応が取れないほど業界ががんじがらめになっているということではあるまいか。 そんな中で起死回生のTOBを富士通はフランスで仕掛けたがあっさりと退けられた。 そんな日本のIT業界をあざ笑うかのように米国のIT企業は史上空前の業績をあげている。 IBMについてはすでにレポートした通りである。  知人で、優秀なる現役の業界アナリストのO氏が米国のIT企業の業績を整理して送ってくれたのでその資料を引用しつつ、IBM以外の主要な企業の業績を紹介してみたい。 そこから浮かびあがるのは、圧倒的な収益力の差であり、そこから生み出される巨額のキャッシュと、それを活用した積極的なM&Aと研究開発投資である。 その結果、日米の収益格差は拡大の一途となる。 
 
その第1報は、オラクルを紹介する。 オラクルは6月末に業績を発表した、O氏の資料から抜粋してそのポイントを紹介する。 ソフトウエアビジネスモデルを確立したのはマイクロソフトを初めとする米国のIT企業である。 その端緒を小生は、1985年のヤングレポートに見いだしている。 そこで、知財を武器にしたプロパテント戦略が米国の新しい時代の戦略として提案されている。 その範囲がビジネスモデルにまで敷衍したことは行きすぎの感があるが、マイクロソフトを筆頭に、米国が開発したといっても過言ではない、ソフトウエアのビジネスモデルがいかに卓越したモデルであるか、この結果が雄弁に物語っている。 知的財産を販売せずにその利用権をライセンスという形でエンドユーザ単位に提供するというものであり、一度提供すると、バージョンアップと、利用技術料という、プリンタービジネスで言えば媒体ビジネスのようなうまみがある。 いうまでもあるまいが、プリンタービジネスはかつてゼロックスが開発したモデルであり、コピーの枚数に応じて課金するモデルであり、トナーと用紙と保守で儲けるモデルでもある。 そして収益の圧倒的な部分はこの媒体から獲得している。 ソフトウエアもこのモデルと近似するところがある。  
 
この戦略に気づかずに、日本が決定的に出遅れたモデルである。 国家も企業もソフトウエア戦略を軽視した日本のツケはあまりにも大きい。 今のままでは世界のソフトウエア企業と戦うことは絶望的な気分となる。 すべてはソフトウエアの時代となっているが、日本は、国家も企業も完全に時代の到来を見損なったのである。 そのソフトウエアが、セールスフォース・ドットコムの飛躍的発展で、ソフトウエアの本質である「機能をサービスとして提供する」というモデルへと進化している。 ネットワークが高度化して高性能化すればソフトウエアをエンドユーザ個別に配布する必要がなくなる。 それは、膨大なエンドユーザが膨大なソフトウエアを自分で管理するというこれもまた地球規模でいえば膨大な管理とメンテナンスの労力のロスから開放することになる。 その便利さを利用料として提供者が獲得するというモデルへの進化である。 そしてその先には、膨大なデータがシステム提供者の手元に人質にされるという事態が生じる。 便利さと経済性への対価としてのリスクである。 それを犯しても時代はそのように動くであろう。 それは、オラクルのようなソフトウエア企業に新たなビジネスをもたらすことになる。
売りあげは、2.2兆円、成長率は25%とまだまだ成長している。 粗利益率は、76.7%と驚異的である。営業利益は33.2%とこれも驚異的である。 そして、純利益は23.7%とこれも驚異的である。この2年間でSiebelやPeopleSoftなど大手のソフトウエア企業をはじめ、6社を買収して、基盤ソフトの一層の充実を積極的に進めている。
利益の経年推移である。 安定した収益を確保できるモデルであることが判る。
 
セグメント別に見たものである。 ソフトウエアとサービスが二本の柱であるが、圧倒的にソフトウエアビジネスが主軸である。全体の80%がソフトウエアビジネスである。 営業利益をみると、ソフトウエアは71.5%であり、いかに汎用ソフトエアビジネスが高収益モデルであるかが判る。 その高収益を支えるのはライセンスビジネスではなく、アップデート&サポートであり、これがソフトウエアビジネスの60%を占めているが、ソフトウエアビジネスの利益の75%を占めている。 そして、オラクル全体の利益の71%を占めている。 これから、ソフトウエアビジネスのうまみが鮮明に理解出来るのではなかろうか。 ソフトウエアは生き物であり常に成長し続けるものであり、顧客の知恵や、法制度など環境の変化が自己増殖を加速する。 そして、一度、データベースをオラクルで構築してしまうと完全なる囲い込みとなり、企業はオラクルの虜になりあとは、アップデートで継続して金が採られる仕組みである。 これを怠るとサポートが得られないという脅しがきいてくるのである。 だから、企業は人質に捕られたと同じことになるのである。 これが、ソフトウエアビジネスの神髄である。 こうした企業を沢山もつ国家がこれからの世界の覇権を握ることになる。 米国は新しい時代、軍事力と合わせて、このソフトパワーを確実に手中にしつつある。
 
 
地域別の売上げである。全体の53%が米国地域からの売上げである。どの地域においても平均で25%の高い成長率をみせている。特に、欧州の伸びが目立つ。
 
 
これを国別に展開したものであるが、日本は1090億円であり、伸び率は他地域に比較するともっとも悪いが、それでも、8%の成長をみせており、国内のIT企業の平均を上まっている。日本のシェアは、すこしずつ改善しているというものの、全体の5%である。 これでは、本社から檄が飛ぶことになろう。
 
u       感想
 
データベースのソフトウエア会社が、コアのデータベース技術を中心に次第に関連したソフトウエア企業を買収し、それをコアの部分にたくみにインテグレートして基盤を充実しつつ、じわじわと基幹業務を取り込んでいる。 データベースを握るものは強い。 時代はソフトウエアの時代である、人間が考えるプロセスやそのノウハウは形式化するとソフトウエアとなる。 そして、その形式化された知識や知恵は、広く、高度に活用されれば、されるほどに自己増殖、自己成長するという基本的な性質をもっている。 世界中の知恵がどんどん蓄積出来るという、世界レベルのTQC活動がITにより可能となっている。  ユーザーはライセンス料と、アップデート料と、保守料と、さらにはコンサル料まで喜んで?支払う、それで居ながらそこから生まれる知識、知恵は、オラクルに吸い取られますます製品は高度化するので、それを使わざるを得なくなる。 これがソフトウエアビジネスである。 
 
グローバル化はそうしたソフトウエアビジネス市場を国家が牽引して作り出している。 米国の農業が広大な土地を巨大なトラクターで耕作して収穫するかのように、グローバル経済はその土地を強引に創り出して、そこにソフトウエアという工作機械をがんがん売り込んでいる。 その工作機械は頻繁にモデルチェンジをして顧客につぎつぎと買い換えを迫る。 下取りが不要なバージョンアップという手法である。 さらには、工作機械が高度化すると、そのオペレーションは複雑となり高度化するので、指導員が必要となりこれがまた、技術料とかサポートという金儲けとなる。 これがソフトウエアビジネスである。 そして、気付いたときには、企業活動も、国家の経済活動も、データベースとして、人質とされ、虜になっている。 
 
日本がこうした世界に生き残るには、二つの方法があると思う。 一つは、オラクルや、マイクロソフトを買収することである。 30年近く日本のソフトウエア産業の振興をやってきていまだにグローバルブランドのソフトウエアを生み出すことが出来ない日本にこれから生み出すチャンスは稀有というより皆無のような気分となるためである。  しかし、いまの日本のIT企業でそれを出来る財源をもつ企業は存在しないし、米国と正面切って敵対的TOBを仕掛ける勇気もない。 トヨタあたりが挑戦してくれれば。。。。という夢物語はあるが。 より実現性があるもう一つは、逆転の発想で、このモデルをハードウエアで実現することである。 いまや、世界の市場で日本の建設機械は大変な勢いである。 世界の進歩は、後退することはない、発展し続けるのであるから、建設という市場はグローバル市場と同じである。 そこに通用するオラクルに相当する建設機械を日本企業が生み出しているから世界市場を相手にビジネスができている。 同じことを、ITの世界のHWでやればよいのである。 それならば、まだ、残されたチャンスを生かすことが出来ると思う。 世界の叡智を取り込むべく、M&A、人材確保でもよかろう、世界のどこの市場にも通用する、ユニバーサル・プラットフォームの開発である。 それが日本のハードウエア・ビジネスモデルであり、世界のソフトウエアを虜にすることが出来る戦略であると思う。 このオラクルの業績をみていると、このモデルから何故土俵を変えて、日本は学ぶことが出来ないのであろうかと思う。 それがベンチマーキングだと思うのであるが。
 
「参考」
最後に、この世界で最大のビジネスを展開しているマイクロソフトの最新の業績を紹介しておく。オラクルの3倍の規模である。 6兆1400億円の売上げ、営業利益が2兆2200億円、営業利益率が36.2%、純利益率が、27.5%というまさに驚異的な業績内容である。
 
2006
2007
 
売上げ
M$
営業利益M$
営業利益率
売上げ
M$
営業利益M$
営業利益率
売上内訳
利益内訳
Client
13089
10277
78.5%
14972
11603
77.5%
29.3%
62.6%
Server&Tools
9652
3035
31.4%
11175
3900
34.9%
21.9%
21.1%
Online Services
2299
-74
-3.2%
2474
-732
-29.6%
4.8%
-4.0%
Business Division
14486
9620
66.4%
16396
10838
66.1%
32.1%
58.5%
Entertainment&Devices
4756
-1284
-27.0%
6083
-1893
-31.1%
11.9%
-10.2%
合計
44282
16452
37.2%
51123
18524
36.2%
100.0%
100.0%
純利益
12599
 
28.5%
14065
 
27.5%
 
 
 
いかにこの世界のモデルの構築に失敗した日本のソフトウエアに対する取り組みが欠落していたかをこれほど雄弁に物語るものはあるまい。 オンラインサービスやゲームは後発であり、まだまだ投資の段階で、利益を創出する段階にない。 この分野が黒字転換したときには、この業績はさらに改善することになる。
 
以上。

参考書籍 ― 紀伊国屋書籍データベースから引用
官邸崩壊―安倍政権迷走の一年
ISBN:9784103054719 (4103054719) 236p 19cm(B6)新潮社 (2007-08-25出版)
上杉 隆【著】
[B6 判] NDC分類:312.1 販売価:\1,470(税込) (本体価:\1,400)
二〇〇六年九月、支持率七〇%を誇り華麗なる船出を果たした安倍政権。直後、前任者が果たせなかった中韓への電撃訪問を成し遂げ、輝かしいスタートダッシュを見せていた。その十ヶ月後、支持率が二〇%台に落ち込む惨状を、誰一人想像していなかった…。機能強化を謳いあげた首相官邸は、いかにして坂道を転げ落ちていったのか。安倍政権迷走の一年を検証する。
 
序章 錯誤
第1章 華麗なる船出
第2章 瓦解の萌芽
第3章 破綻する側近政治
第4章 自縄自縛
第5章 ドミノ倒し
終章 呪縛
 
まさか、ここまで……。わが国の「司令塔」に生じていた、信じ難い亀裂の数々!
辞任、自殺、更迭、次々と「離脱」する閣僚、暴走を止めない「チーム安倍」、そして襲い掛かる危機に何ら有効な手を打つことのできない首相――。支持率七〇%で華麗なる船出を果たした安倍官邸は、一年を持たずして沈没した。一体、その深淵で何が起きていたのか? 気鋭のジャーナリストによる、驚愕の内幕ドキュメント!
上杉隆[ウエスギタカシ]
1968年福岡県生まれ。NHK報道局勤務、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者を経て、2002年よりフリーランスのジャーナリストとして活躍

:2007:08/28/10:37  ++  【主張】内閣改造 総力挙げ改革路線貫け ねじれ国会へ重厚な布陣だ

政権の立て直しに、派手さよりも手堅さを重視した布陣といえよう。

 改造内閣や自民党新三役の顔ぶれからは、がけっぷちの安倍晋三首相が何とか踏みとどまり、与党内に幅広く人材を求めながら、改革路線を継続していこうという決意が読み取れる。

 参院選大敗から約1カ月を経て、内閣支持率や首相の求心力に回復の兆しはまだない。人心一新をもってしても、厳しい再出発であることに変わりはない。

 

 ◆ベテラン起用で安定感

 

 首相は改造を機に、新しい国づくりを再スタートさせると述べた。参院選1人区の惨敗などを背景に、与党内では地域間格差への対応を求める圧力が強まっている。首相の基本路線に揺らぎがあってはならない。もしそうなれば、続投の意義は失われる。

 主要閣僚では、内閣の要役となる官房長官を塩崎恭久氏から与謝野馨元通産相に代えたほか、外相に町村信孝、防衛相に高村正彦の両元外相を起用し、内閣の危機管理や外交・安全保障担当にベテランを配置した。

 安倍内閣発足後、事務所経費や失言などで閣僚が辞任する度に、首相や内閣官房の対応のまずさが指摘され、参院選にも悪影響を及ぼした。

 与謝野氏は組閣後の会見で、「地味でも着実に仕事をしていく」と基本姿勢を述べたが、若い首相を支える観点からも、政策通で党務にも通じたその手腕が期待される。

 日米同盟の維持、強化を図りながら「価値の外交」「主張する外交」を継続する意味で、外相経験のある町村、高村両氏の起用は安定感を与える。秋の臨時国会では、テロ対策特別措置法の延長が焦点となるが、それを見据えた人事ともいえよう。

 政策通で「族議員」でない舛添要一氏を、年金問題などの対応が急務となる厚労相に起用したのも人事の柱の一つだ。公然と首相批判を展開していた人物を登用した意外性もある。

 全体としては、町村、高村両氏や額賀福志郎財務相の起用に象徴されるように、各派の領袖クラスを閣内に取り込むことなどで挙党態勢を図った。

 派閥の均衡うんぬんよりも、要所にベテランを置くことで、若さと稚拙さが同居していた前内閣の印象を拭(ぬぐ)うねらいがあったと受け止めたい。

 

 ◆力点置いた「対民主党」

 

 自民党三役人事では、外交政策などで首相と政治路線が重なり合う麻生太郎氏を、党再生の先頭に立つ幹事長に起用した。総務会長には、国会運営や選挙対策に通じ、かつて新進党時代に民主党の小沢一郎代表と行動を共にした二階俊博氏を充てた。政調会長には、平成10年の「金融国会」で、金融再生関連法をめぐり民主党との協議にあたった石原伸晃氏を起用した。

 3氏とも、参院第一党となった民主党との政党間協議に取り組む考えを示しており、衆参のねじれ現象に対応して政策運営にあたるシフトだ。

 もっとも、民主党の小沢代表は話し合い路線はとらず、徹底して安倍政権を弱体化させ、解散・総選挙に追い込む戦術をとるものと予想される。

 その意味で、与野党協議の態勢は組むにせよ、重要な政策、法案で政府・与党が譲れない点については、ベテラン閣僚が明確に答弁し、必要な反論を行うことが重要である。

 テロ特措法の延長に民主党が反対を表明していることについて、町村氏が就任早々、民主党は方針を転換すべきだと主張したのは適切である。

 民間人の増田寛也元岩手県知事を総務相に起用し、地方対策重視の姿勢も示した。地方分権に取り組み、改革派知事と呼ばれた人物だが、担当分野の広い重要閣僚に抜擢(ばってき)したのは注目される。問題は、地方重視を名目に、公共事業を通じた対策に与党内の関心が集まっていることだ。

 厳格な財政再建路線に立つ与謝野氏が閣内に入り、石原政調会長は従来型の公共事業による地方対策は効果が薄いと明言する。しかし、麻生幹事長や二階総務会長を含め、公共事業に一定の効果を期待する意見は多い。

 憲法改正への取り組みなど、新しい国づくりを含む構造改革路線を貫けるかどうか、参院選大敗への反省という文脈で安倍首相は進むべき道をあいまいにしてはならない。

(2007/08/28 05:10)